2011年12月10日

大森洋子さんの訳本あらかると   ByQたろー

当Salty Friendsでも、「キッド」のシリーズ続行キャンペーンで
応援中、大森洋子さんの最近の訳本を、何冊かまとめてご紹介します。
寒さ本番のこれから、お部屋で海を想いながら読書もオツなものですね♪

「図説 スペイン無敵艦隊 エリザベス海軍とアルマダの戦い」
アンガス・コンスタム著
2011年10月28日第1刷刊行 発行:原書房 定価3,800円(税別)

大森さん 無敵艦隊 表紙.jpg
 

過去に同じ原書房からも出版されている、1588年から5回(+α)
に渡って行われた、ご存知、スペイン・フランス連合艦隊による
イギリス本土遠征。この「アルマダ」(スペイン語で艦隊、海軍という
意味)の戦いでの敗北以降、スペインは海上覇権をイギリスに譲ってい
くことになります。

ただこの戦い、よく「イギリスがスペインを海戦でコテンパンに叩きの
めした」と思われがちですが、作者のアンガス・コンスタムは引き上げ
られた当時の大砲の分析など、水中考古学的見地から、その解釈に疑問
を投げかけます。日本人である我々、読んでいて「元寇」(文永の役・
弘安の役)がチラチラと頭をかすめた、なんて方もいらっしゃるのでは
ないでしょうか?

今回の「図説 無敵艦隊」はタイトルの通り、とてもビジュアルが豊富
で読みやすい作りになっています。巻末の索引、艦隊の一覧表なども
とてもユースフル!この年代の船に興味のある方なら、ぜひともお手元
に置いていただきたい資料本です。


「死の航海」(上・下巻)
ポール・ギャリソン著
2011年8月10日第1刷刊行 発行:扶桑社 定価:各914円(税別)

大森さん 死の航海 上.jpg 大森さん 死の航海 下.jpg


主人公ジムは、トレーニングジムのインストラクターで、海や船のこと
はまるで素人。大金持ちのウィルに請われて、スループ型のヨットでマ
シントレーニングしながら大西洋を優雅にセイリングする・・・予定で
した。ところが、間もなく自分がとんでもなく危険な陰謀に巻きこまれ
たことに気付き…。

まったくのオカ者であるジムは、追手から逃れるため、必要にかられて
セイリングを学んでいくことになるのですが、同時に詠み手も、ジムと
一緒に海や船のことを学んでいくことになります。
何度も船酔いにかかりながらも、途中で合流した恋人と一緒に、追手の
ハイテク・カタマラン(双胴船)と南氷洋で繰り広げるカーチェイスな
らぬ、シップチェイス?は圧巻!
読み出したら止まらない!ので、ぜひお時間のある時に(笑)。


あと船モノではありませんが、大森さんはこんな本も翻訳なさってい
ます。おまけでご紹介るんるん
「アイザック・スターン すばらしきかな、わがヴァイオリン人生」
アイザック・スターン著、ハイム・ポトク共著
発行:清流出版 定価:3,800円(税別)

大森さん アイザック・スターン 表紙.jpg

アイザック・スターン氏の名前は、例えばカラヤンやバーンスタインな
どクラシックに縁のない方でも、耳にしたことはあるのではないでしょうか?
1920年、ポーランド生まれのユダヤ人である彼の人生は、激動の20世紀
という時代そのもの。読者は読みながら、スターン氏とともに歴史を体
験し、世界中を旅することになります。

音楽家としてはもちろん、不世出の天才である彼も、その素顔はお茶目
でユーモア溢れる元気なおじちゃん!惜しまれながら2001年に世を去っ
たスターン氏の人間的魅力全開のこの本は、クラシック音楽ファンでな
くとも読み応え充分です。そして読後はぜったいに、彼の演奏が聞きた
くなるはず。

ヴァイオリンというと、「マスターアンドコマンダー」のオーブリー&
マチュリンの艦長室での二重奏シーンを思い出す方も多いのでは?
航海中、夕陽の沈む海を見ながら、当直の終わりにヴァイオリンなんて
いつか聴いてみたいものです***

                かわいい

そしてそして!やはり大森さんと言えば「トマス・キッドシリーズ」ぴかぴか(新しい)
ついにこの春、待ちに待った最新刊8巻にお目にかかれそうですよ!
詳細は分かり次第、お知らせ予定です。お楽しみに♪♪



posted by SaltyFriends通信 at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月20日

□■よろず帆船人突撃インタビュー[52]船舶海洋画家 野上隼夫さん ■□

我々帆船ファンにとって、野上隼夫さんといえばまず思い浮かぶのは
アレクサンダー・ケント著「ボライソーシリーズ」(早川書房)の表紙絵でしょうか。
ボライソーを読んで、海軍、帆船ギョーカイ?にハマったという方も
少なくないかと思います。
今回は、昨年2010年末「船の科学館」で行われた「海洋船舶画の世界
〜全館まるごと美術館計画」の会場で、野上先生にお話しを伺いました。

野上隼夫自画像2010−12−09s 001.jpg CUTTY SARK P8横右舷斜前s001.jpg
左:野上先生近影
右:<CUTTY SARK> P8


◆野上さんプロフィール◆

お名前:野上隼夫(のがみはやを)さん
ご生年:昭和6(1931)年
ご出身:茨城県日立市

昭和24(1949)年、日立造船株式会社入社。設計部で、各種船舶の設計に従事。
昭和44(1969)年、海洋船舶画家として独立。
著書:『野上隼夫艦船画集』(海人社)他

今までに描いた作品の数は、なんと2,300枚以上!!


以下、野上隼夫さん:HN
Salty Friends:SF


SF:まず、船の絵を描き始めたきっかけについて、教えていただけますか?

HN:子供のころから乗り物が好きで、よく蒸気機関車の絵などを描いていま
  した。高校は普通科だったんですが、履修科目のなかに「洋器画(ようき
  が)という科目があったんです。耳慣れない言葉かもしれませんが、要す
  るに定規、分度器、コンパスなどの製図器具を使用して、幾何学的に描く
  技法。今の製図科のような科目が得意だったんです。
    
  日立造船に勤務して4年目、設計部の社内展があり、輸出タンカーの油彩
  画を展示。これが広報部担当者の目にとまり「進水記念絵葉書のイラスト
  を描いてくれないか」と頼みに来ました。
  
    
SF:広報部の方は、社内にこんなに上手く描ける人がいるなら・・・、と思わ
  れたんでしょうね!そこからお仕事として、船の絵を描かれるようになっ
  たのですか?
  
HN:ええ。当然アルバイトは禁止されていましたが、自社のためだからと
  特別に認められて、それから毎日就業後、寮に帰ってから船の絵を描く
  生活が始まりました。多い時は、ひと月で10枚なんていうペースで描いた
  こともありましたね。
  そのうち、よその造船会社も印刷業者を通して頼んでくるようになって、
  そんなのも会社に内緒で引き受けたり(笑)。
  

SF:それはもう「時効」ですよね(笑)。今では製図といえばCADが一般的
  でしょうが、当時の設計図は、もちろん手描きですよね?
  
HN:もちろんです。船の設計図(線図の場合)は50分の1で描くので、必然的
  に紙のサイズも大きくなります。線図用机だけで5〜6メートル以上ありま
  したかね。バッテンという木の定規とウェイトを使って、一つ一つ手で描
  いていたんですが、そこにコンピュータが入って来たわけです。今まで苦
  労して描いていたものを、あっさり処理してしまう。
  
  私としては、コンピュータと勝負する気はなくてね。ちょうどその頃には
  そこそこ絵の注文も入ってくるようになっていたので「この辺が潮時かな」
  と、絵の道でやっていく決心をしたという訳です。当時、38歳でした。
  描く時は、とにかく図面。設計をやっていたお陰で、図面さえ見れば、
  あらゆる角度から見たその船の姿が、頭の中に3Dで浮かんできます。
  
  難しいのは色。特に古い船は、資料も少ないですし、図面に載っていない
  改修箇所なども、あちこち聞いたりしながら考証します。あ、もちろん間
  違うこともありますよ!(笑)
  太平洋戦争中の艦船などは、実際に乗ってらしたり建造に携わった方から
  ご指摘を受けることもあります。

野上先生 制作中.jpg FRIGATE DIANA号P8横s001.jpg 初代日本丸P10横正面に近いs.jpg 野上先生 制作中 2.jpg
左上:船の科学館「全館まるごと美術館計画 船舶海洋画展」会場にて
   制作中の野上先生
右上:<FRIGATE DIANA>P8
左下:<初代日本丸>P10
右下:野上先生の“秘密兵器”お道具一式

 
SF:なるほど。野上さんは設計畑のご出身とあって、どの船も素晴らしく
  きっちり正確に描かれている印象があるのですが、とくに帆船を描かれる
  時に気をつけていらっしゃるポイントや、大変なことなどはあるのでしょ
  うか?
  
HN:帆船はね、大変なんですよー。ロープが!(笑)全部の働きを理解して
  いないと描けませんしね。索具はセイルに隠されていない、見える部分だ
  け描くと、上下が繋がらなくなってしまうことがあるんです。なので、下
  書きの時は上から下まで全部描き、その後、セイルと重なるところを消し
  ていく、というやり方で描いています。
  
  帆船を描く時に気にするのは、やはり風と波ですね。この二つの状況に
  よって、張るセイルが違ったりするのが、難しいところかな。
  
  船の絵は、海と空と船のコンビネーションだと思っています。海や空の色
  は、場所や季節、時間によっても変わってきます。どの要素が不十分でも、
  絵として成り立ちません。絵によっては、船よりも空や海に時間がかかる
  時もありますね。
  
    
SF: 私にとって野上さんと言えば、やはり「ボライソー」なのですが、あの
  シリーズは、途中までイギリスの海洋画家、クリス・メイジャーさんが
  描いていらっしゃいましたよね?メイジャーさんが亡くなって、途中から
  交代、というのはどう思われましたか?
  
HN:あの時は早川書房から急に頼まれたんですが、彼の作品を観て、あぁ、
  この人と比べられるのはツライなぁ、と(苦笑)。
  
  ご存知かどうか、海洋画で有名なカール・G・エバースという人がいるの
  ですが、30年前彼の画集を観て感動した記憶があります。当時はちょうど
  帆船ブームでしたよね。
  で、どんな技法を使って描いているんだろうと、いろんな画材を使って
  模写を試みたんですけど、マネできないんですよ。あとから、実はごく
  普通の絵の具、ポスターカラーを使って描いていたことが分かって、
  なぁんだ!でしたが・・・。
  
  当時は、まだ「海洋船舶画」というジャンルが、日本では一般的でなくて
  試行錯誤の連続でした。
  
  
SF:カール・G・エバースの画集は、ここ(船の科学館)読書ルームにも置い
  てありますが、迫力のあるタッチの方ですね。
  ところで野上さんは、約40年、2,300枚以上の船の絵を描いてこられたそ
  うですが、その中でも特にお気に入りの絵などありますか?また資料は、
  図面以外にも何か使われるのでしょうか?
  
HN:そうですねぇ、気に入っているのは、やっぱり一番最初に描いた進水絵葉
  書の<初姫丸>、あと<常島丸>かな。若い頃はやっぱり格好のいい船に
  憧れるんですよね(笑)。帆船ではフルセイルで走っている<日本丸>
  (下写真)なんか、いいと思うんですけどね。

帆船日本丸P20横s001.jpg
<帆船日本丸>P20 帆船画の中では一番のお気に入り♪

  
  資料は、最近映像サイトで「YouTube」ってありますよね?あそこに客船
  が波を蹴立てて走っている映像なんかが、いっぱい出てるんですよ。
  そういうのをダウンロードしてとって置いて、資料に使ったりしています。
  便利な時代になりました(笑)。
  
SF:YouTubeにそんな使い道があったとは!意外です。
  では、これから描きたい船などはありますか?
  
HN:今の船は、船というよりマンションみたい。戦前の、煙突が細長いのが
  やっぱり絵になりますね。今までにもたくさん描いていますが、例えば
  客船だと<浅間丸>や<あるぜんちな丸><ぶらじる丸>とか。
    
SF:ぜひもっと帆船も描いて下さい!;;(笑)
  長々と伺いましたが、では最後にSalty Friendsにメッセージなどいただ
  けましたら。
  
HN:今までSalty Friendsの存在は知らなかったので、正直こんなグループが
  あるとは、驚きました。好きというだけでなく、実際に帆船に乗りに行っ
  たり、素晴らしいと思います。ぜひインターネットで宣伝して、この世界
  のファンを増やして欲しいと思います。

SF:微力ながら頑張ります;;
  長時間、本当に有難うございました!これからの先生の作品も楽しみに
  しています!

帆走暮色F6横遠景手前に人物s001.jpg
「帆走暮色」F6


posted by SaltyFriends通信 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月17日

「海王祭」参加レポート By Gingaさん

今年も6月4日、5日の週末に、東京海洋大学海洋工学部
(旧東京商船大学)の海王祭が開催されました。
天気が気がかりでしたが、両日とも、雨には降られず幸いでした。
SaltyFriendsは、今年で6年目の参加です。

SaltyFriendsのテントは、メイン会場の<明治丸>前広場で、
前回までと同様に、<明治丸>側のステージ前が割り当てられました。
SaltyFriendsではグッズ販売のほかに、今年で3回目となる
「明治丸クイズ」を実施しました。

<明治丸>に関する簡単なクイズ用紙を配り、正解者には
じゃんけんで勝つと船に関するグッスを差し上げてる、というもの。
<明治丸>展の展示を見たり、案内係に尋ねれば
答えがわかるものです。
せっかく<明治丸>があるのに、さらっと眺めて帰ってしまう人が
大勢居たのがもったいなく思え、来た人に<明治丸>のことを
少しでも関心を持ってもらおうと思って始めたものです。

SaltyFriendsメンバーばかりではなく、大学・海洋会の方々の
サポートもあって、3回目の実施が出来ました。これがきっかけで
<明治丸>に関心を持ってくれる人が何人かでも増えれば、
と思っています。

2011年海王祭 1.jpg RIMG0650-あーちゃん.jpg
今年の「海王祭」では、「船の科学館」と共催で
缶バッジ制作を開催しましたかわいいこれが超ーーー人気!
材料は100個分用意したのですが、二日目のお昼頃には完売しました手(チョキ)


今年は、百周年記念館で「明治丸特別展」が開催中で、
百周年記念館には海洋会(OB会)の方が大勢居られて、
来館者への説明をしていました。
「明治丸特別展」は7月18日まで、実施しています。(既に終了)

初日の土曜日には、百周年記念館には500名ほどが来館。
日曜日はもっと多かったのではないかと思います。
<明治丸>は修理中で、残念ながら一般公開は有りませんでした。
なお、「海王祭」直後の6月8日には、両陛下が百周年
記念館と<明治丸>を訪問された事が報道されました。

2011年6月の明治丸.jpg
昨年の工事で、船体下部に鉄板を貼り増した<明治丸>。
SFボラチームは<明治丸>のサポートを継続中です。


さて、今年の海王祭では、昨年までとちょっと違う
ことがありました。
人気?イベントの「ミスネプチューン」(男子学生よる
女装&歌&ダンスコンテスト)は今年は行われず、
代わって、寮歌の合唱。これもいいものでした。
海洋大のOBではありませんが、学生時代のことなど思い出し
懐かしさと気恥ずかしさとが入り混じった感じです。

2日目にはさかなクンのトークステージがあり、ステージ前は
立ち見も出る盛況でした。

今年初お目見えは、電気推進船<らいちょう>の試乗会。
今年横浜で行われたボートショーでは、陸置きで展示
していましたが、「海王祭」では体験航海が出来ました。
乗れた人の話では、予定より長い時間試乗させてくれたそうです。

このほかは、例年人気の<やよい>の試乗会。
プラネタリウム、各研究会や実験水槽、大型のディーゼル
エンジンなどの施設公開、学校内の史跡めぐりなどの内容です。

「船の科学館」も参加しており、ゴム動力船作りなど、
子供が楽しめる内容でした。

OBなどの学校関係者ばかりではなく、子供を連れた近所の方々や
海事に関心ある方々など、幅広い層が来る事が
「海王祭」の特徴です。近所の高齢者施設のグループなど、
色々な方々が来場されました。

SaltyFriendの皆様、東京海洋大学の皆様、海洋会の皆様、
来場された皆様、ありがとうございました。

RIMG0654-今年もありがとう.jpg
かわいい今年の「海王祭」で一番嬉しかったコト!
なんとお客様のなかに、昨年2010年バージョンの
SFTシャツを着てご来店下さった方がいらっしゃいましたグッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)グッド(上向き矢印)
ありがとうございました!!!ハートたち(複数ハート)わーい(嬉しい顔)ハートたち(複数ハート)
posted by SaltyFriends通信 at 23:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年01月10日

☆ SaltyFriends通信 80号 ☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 80号   2011.2.

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


こんにちは!Salty Friends Qたろーです。
このところ著しく体調を崩しまして、またもや発行が大幅に
遅れてしまいました。申し訳ありません。

ふと見れば、Salty Friends通信も、はや80号!
SFとして活動を始めてから、8年めに突入しています。
メルマガが回を重ねると同時に、スタッフにも寄せる年波が・・・;;

「年波」も帆船で乗り切りたい☆
冬眠から目覚めたSalty Friends通信、出航です!
posted by SaltyFriends通信 at 22:50| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 1月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 CH16 》

┣◆ 《日本丸出航レポート By ぐんそう

┣◆ 《南十字星の下、三色旗ひるがえし 
┃      南米帆船レース参加レポート その3 By Qたろー

┣◆ 《おススメ☆彡塩本 By みっきー》

┃   
┗◆ よろず帆船人突撃インタビュー〔51〕
 

◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
---> http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/
posted by SaltyFriends通信 at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■カレンダー■□


OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!

▽帆船<あこがれ>
……………………
【航海型コース】
05/18(土)-05/25(水)   7泊8日コース [新潟港〜横浜港]



【入門型コース】

03/06(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/12(土)-03/13(日)    1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港] *満席
03/19(土)-03/21(月・祝) 2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
03/26(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/27(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]



▽帆船<海王丸>
……………………
2011年
位置情報■遠洋航海 (参加料:300,000円)
04/8(金) - 05/9(月) 32泊33日 [東京港〜ホノルル港]

位置情報■海洋教室 (参加料:2,000円)
06/12(日) 東京港停泊中
申込期間:4月1日(金)〜5月10日(火)



◇お申し込み方法等詳しくは→ 財団法人海技教育財団HP

船フネを見に行く!

ひらめきジャパン インターナショナル ボートショー 2011 (第50回)
03/03(木) - 03/06(日)  [横浜・パシフィコ横浜ほか]

ひらめき東京みなと祭 (第64回) 
05/20前後の週末(詳細未定)   [東京港開港70周年祭/晴海会場・船の科学館会場]

ひらめき2011長崎帆船まつり
04/21(木) - 04/25(月)  [長崎港]

◆セイルドリル(展帆)を見に行く
`````````````````````````````````````````````````````````
04/10(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
04/24(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
04/29(祝)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
05/04(祝)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
05/15(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
05/29(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [富山]


☆ "初代"<海王丸>展帆ボランティア募集中!
問い合わせ:財団法人 伏木富山港・海王丸財団 海事課

☆ "初代"<日本丸>総帆展帆ボランティア募集中!
申込締切:平成23年3月15日(火)必着
問い合わせ:帆船日本丸記念財団・JTB共同事業体

演劇"初代"<海王丸>/海王丸パーク  
演劇"初代"<日本丸>/日本丸メモリアルパーク  

………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

ひらめきオーストラリア木造船フェスタ
```````````````````````````````````````````````````````
MyState Financial "Australian Wooden Boat Festival"
2010/02/11 - 02/14 《豪州》 タスマニア州ホバート

ひらめき◆チャールストン・ハーバーフェスト
```````````````````````````````````````````````````````
"Charleston Harbor Fest”
05/12 -15 《米国》 サウスカロライナ州チャールストン

◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント 博物館・資料館での企画展ほか

演劇 『シャルジャ、砂漠と海の文明交流 −アラビアの歴史遺産と文化−』
02/19〜03/27 横浜ユーラシア文化館    [神奈川・横浜]

演劇『「県立佐賀商船学校」回顧展』
02/19〜04/17 佐野常民記念館  [佐賀 ・川副町]
*佐賀藩の三重津海軍所の跡地にあった同校の歴史を振り返る

演劇『海揚がりの備前陶磁 海に残された有田焼』
〜11/30 平城京歴史館  [佐賀・有田]
*坂本龍馬ゆかりの<いろは丸>から引き揚げられた焼き物の
展示もあり!

ひらめき白瀬南極探検隊100周年記念講演会
−日本初のドキュメンタリー記録映像の公開−
日時:3月19日(土)午後2時〜4時(開場:午後1時30分)
会場:一橋記念講堂(学術総合センター)
住所:東京都千代田区一ツ橋2−1−2
入場:無料
http://www.shirase100.jp/kinenkouenkai.pdf

イベントその他イベント
演劇第3回海洋教育フォーラム -「プロフェッショナルが語る海・船・魚の魅力」
03/19 東京海洋大学越中島キャンパス 越中島会館
*さかなくんも講演予定!
posted by SaltyFriends通信 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ CH16 ■□

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■■■■■■■■■■■  Ch.16  ■■■■■■■■■■■■■■
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO


★春の帆船モノ映画「アメイジング・グレイス」「ナルニア国ものがたり」
 「平成ジレンマ」 「パイレーツ・オブ・カリビアン4」
`````````````````````````````````````````````````````````````

今年は春から、帆船が出てくる映画が何本か公開されます。どれも見逃せ
ません!

☆「アメイジング・グレイス」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

SF的に、ヨアン・グリフィズといえば、もちろん「ホーンブロワー」!
彼の主演する映画「アメイジング・グレイス」が、3月から順次全国公開
されます。
時代は18世紀イギリス、奴隷廃止主義者ウィリアム・ウィルバーフォース
の半生を描いた作品。制作されたのは2006年で、それから5年後の今年
2011年、やっと日本公開となりました!

その昔、奴隷船が出てくる映画といえば<プライド・オブ・ボルティモア>
が使われた「アミスタッド」という映画もありました。久しぶりに観直して
比較してみても面白いかも♪

「アメイジング・グレイス」公式サイト☆


☆「ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

原作は、言わずと知れた有名なイギリスの児童文学。今回目を引くのは、
<朝びらき丸>と邦名がついたバイキング・シップ。
オリジナルの名前<Dawn Treader>の船名を聞くと思い浮かべるのは、
静岡の海運・港湾物流業会社、鈴与グループ所属の同名スクーナー!?
2月25日より全国ロードショー。

「ナルニア国ものがたり」公式サイト☆

静岡の<ドーントレッダー>ってこんな船☆


☆「平成ジレンマ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・

ヨットをやっていらっしゃる方や、40代以上の方ならご記憶あるのでは
ないでしょうか?1980(昭和55)年に起きた「戸塚ヨットスクール事件」。
あれから30年。今もなお、ニートや引きこもりの生徒達をかかえるこの
スクールの今をとらえたドキュメント映画です。

2010年5月に東海テレビが制作放映した直後、再放送を望む声が殺到したとか。
背景には、モンスターペアレント、学級崩壊など、現在の教育現場が
かかえる深刻な問題があるのでしょうか。

全国順次公開中
「平成ジレンマ」公式サイト☆


☆「パイレーツ・オブ・カリビアン4 生命の泉」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

第1作めから、回を重ねるごとに増す荒唐無稽感(^^;
それでもやっぱり観てしまうのは、娯楽作品としては文句ナシという点と
帆船が出てくるだけで盛り上がってしまう、という帆船ファンの性?

今回は、ジョニー・デップ以外のキャラクターは一新。ヒロイン「女海賊
アンジェリカ」は、先日お母さんになったばかりのスペイン人女優、
ペネロペ・クルス。

5月20日から全国ロードショー
「パイレーツ・オブ・カリビアン4 生命の泉」公式サイト☆


★ 元海王丸船長、荒川博さん&船舶海洋画家、谷井建三さんコラボ作品
    「船と海かるた」数量限定販売
```````````````````````````````````````````````````

元<海王丸>船長にして、元航海訓練所所長でいらっしゃる荒川さんが
とっても楽しい「船と海かるた」を作られました!イラストは第42回「よろず帆船人」http://blog.seesaa.jp/pages/my/blog/article/edit/input?id=140088667にご登場下さった、画家の谷井建三さんです。

船と海かるた.JPG 船と海かるた 2.jpg
帆船ネタもいっぱい♪の「船と海かるた」


サイズはA4版で、一枚ずつ切り離して「手作り」します。
裏には手旗信号の覚え方、トリビアちっくなネタの解説など。
船仲間といっしょに遊べば、盛上ること間違いなし!

面白くてためになる「船と海かるた」は部数限定(500部)で、一部700円
(送料別)。荒川さん直販で、Salty Friendsが仲介します。
ご希望の方は、stbd@saltyfriends.comまで
タイトルを「船と海かるた購入希望」とし、お名前・ご住所・お電話番号・
購入希望数を書いてメール下さい。


★<あこがれ>「第64回 東京みなとまつり」参加決定!
`````````````````````````````````````````````````````````````

東京港が国際貿易港として開港したのは、1941(昭和16)年5月20日。
この日を記念して、毎年5月20日前後の週末、晴海埠頭を中心に
「東京みなと祭」のイベントが行われています。

2011年は、東京港開港70周年。これを記念して今年の「東京みなと祭」は
いつもの航海訓練所の大型帆船に加えて、大阪から<あこがれ>も参加!
期間中、一般公開とセイルドリル(展帆訓練)が予定されています。

晴海埠頭会場と「船の科学館」会場の2箇所で開催される第64回
「東京みなと祭」の詳細は、東京都港湾振興協会のサイトに近日中に
アップされる予定とのこと。お楽しみに♪


★復元帆船<飛帆(フェイファン)>、解体決定・・・!
`````````````````````````````````````````````````````````````

毎年「長崎帆船まつり」に華を添えていた、中国明朝〜清朝初期
時代の復元帆船<飛帆>が、老朽化のため今年の「長崎」を最後に
解体されることが決定しました。ショック↓↓↓

<飛帆>は、その昔中国の福建地方で作られていた木造船
<大福船>の船型を復元したもの。かつて日本と中国を結んでいた
海洋文化、交流の歴史の象徴ともいえる、貴重な船ゆえに
今回の決定は、残念でなりません。

http://www.nagasaki-np.co.jp/news/htb/2011/02/26093942.shtml


★ネルソン提督の旗艦<HMSヴィクトリー>、大規模修復へ!
`````````````````````````````````````````````````````````````
英国のポーツマス軍港、ヒストリック・ドックヤードに保存されている
戦列艦<ヴィクトリー>は、1765年に建造された第一級戦列艦。現役艦船と
しては、世界最古です。
ナポレオン戦争時代の「トラファルガー海戦」で、ネルソン提督の旗艦を
つとめ、フランス・スペイン連合艦隊を撃破(ネルソン提督自身は、戦闘中
敵弾を受け死亡)。

ポーツマスには1922年から係留されていますが、立派な現役の軍艦で
今でも新任の艦長は、<ヴィクトリー>で「艦長心得」を学ぶことになって
いたり、重要な海軍の式典の会場としても使用されています。

HMS Victory 2005,IFOS.jpg
2005年ポーツマスで開催されたInternational Festival of the Seaにて。
<ヴィクトリー>一般公開には長蛇の列。


この<ヴィクトリー>が、今年2011年夏から船底を中心に船体全体を
補強する、10年がかりの修復工事に着手するとのこと。折しも英国では
財政赤字のため国防予算も大幅削減となり、海軍もその波をかぶりつつ
あります。が、そこは焼失した<カティ・サーク>復元の為に、あっという
間に膨大な寄付が集まってしまう英国。きっと「我らが<ヴィクトリー>を
守れ!」とばかりに、あちこちからボランティアや寄付が集まるのでしょう。

<ヴィクトリー>と同じ敷地内に保存される、ピカピカの<HMSウォリアー>は、
日本の<明治丸>と「同い年」。この扱われ方の雲泥の差・・・###

ふらふら・・・と書いてしまいましたが、よく調べたら<ウォリアー>の方が
14歳も年下でした!!爆弾
お詫びと共に訂正させていただきます。申し訳ありません!



★<みちのく丸>北前船の航跡をたどる旅
`````````````````````````````````````````````````````````
北前船<みちのく丸>は、復元「北前船」としては日本で唯一
実際に航海できる貴重な船です。昨年は、船体の腐食等から
一時航海を中断し、リフィット作業が行われていました。

今年は北海道から島根まで、「北前船」の航跡をたどる航海が
計画されています。
2011年7月に青森を出航し、北海道に寄港した後、島根県へ。
福井、石川、富山、新潟、山形、秋田の各県に寄港しながら日本海
沿岸を北上し、8月末に青森へ帰港する予定。

関連記事☆

みちのく4.jpg
(写真提供:みちのく北方漁船博物館)


★「英国帆船軍艦のマスティングとリギング 1625〜1860」翻訳本
`````````````````````````````````````````````````````````````````
帆船模型製作者の間では「バイブル」的存在だったこの本。
英語が堪能な方は、原書で買って読んでいた方もたくさん
いらっしゃると思います。
そんな憧れの本が、横浜帆船模型同好会会長、山本信樹さんの
手によって翻訳され、このたび海文堂より出版されました。

帆船模型の参考書としてだけでなく、当時の帆装軍艦の歴史を知る
上でも貴重な資料です。

◇書誌データ◇

ジェームス・リーズ 著(英国国立海事博物館 上級管理官)
山本信樹 訳(横浜帆船模型同好会 会長)

A4上製・352頁・定価(本体12,000円+税)
ISBN978-4-303-10260-9
初版2011年2月発行

http://www.kaibundo.jp/syousai/ISBN978-4-303-10260-9.htm

posted by SaltyFriends通信 at 22:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■日本丸出航レポート By ぐんそう & おまけ:「海と船のおはなし会 & 旧大瀬ア灯台見学会報告■□

去る2011年1月12日、東京お台場「船の科学館」前にある航海訓練所桟橋で、
帆船<日本丸>の出港式が行われました。

ここ数年、大雨に強風と天候に恵まれなかった<日本丸>出港式ですが、今年
は幸いにも絶好の晴天で、狭い桟橋は遠洋航海の壮途につく「太平洋の白鳥」
を見送ろうという人々であふれていました。

1300時、厳粛な雰囲気のなかで出港式が始まり、各界の名士が練習生たちを激
励します。昨今の日本海運業界を取り巻く情勢は厳しく、これから海を目指す
練習生たちの前途にも数多の困難が予想されますが、日本を支える海運の担い
手としての技量と誇りを、<日本丸>でのセイルトレーニングによって培って
もらいたいものです。

1330時、式典も終わり、参加者たちが次々に下船してきます。命令が飛び交い、
乗組員が叩く出航合図の銅鑼の音が響くなか、陸と船とをつなぐタラップが引
き上げられました。

登檣礼.jpg
右舷と左舷、調子をあわせながら一段ずつ登っていきます。


1400時、船上のスピーカーから、次々に号令が発せられます。いよいよ出港式
のクライマックス、登しょう礼の始まりです!
古くはイギリス海軍を起源とする登しょう礼は、船の全員が王を歓迎している
というデモンストレーションだったとも、船内の大砲に人員を配置していない
ことを示す平和の意思表示だったとも言われていますが、現在に至るまで帆船
における最高の儀礼となっています。

号令一下、選び抜かれた練習生たちが「ましら」(猿)のごとくシュラウドを駆
け登り、それぞれのヤードに散っていきます。<日本丸>の黄色いマストは、
たちまち練習生の白い作業服で彩られました。
全員が配置についたことを確認すると、船首のバウスプリットに陣取った練習
生のリーダーが声を張り上げます。
「ごーきげーんよーう!」
マストに登った練習生たちも、いっせいに帽子を振り上げ、これに唱和します。
「ごーきげーんよーう!」」
これを三度繰り返すのが、帆船<日本丸>伝統の登しょう礼です!

船館UW.jpg ポン丸UW1.jpg
左:「安全な航海を祈る」という意味の、船館の「UW」旗流信号。
右:それに答える<ポン丸>の「UW1」は「貴方の協力を感謝する」。


練習生たちの声が空に消えると同時に、甲板上の動きが慌しくなり、次々と舫
い綱が解き放たれました。東京税関音楽隊が勇壮なマーチを奏でるなか、帆船
はタグボートに導かれながら岸を離れます。別れを告げる汽笛が、船から高く
鳴り響きました。

これに応えるように、背後から港を圧するような汽笛が響きわたります。「船
の科学館」からの祝福です。振り仰げば、展望塔にひるがえるUW(ご安航を!)
の旗。船の形をした博物館ならではの、粋な見送りと言えるでしょう。

出航見送り.jpg ハワイへ!.jpg
左:見送りの関係者や家族、一般のお客さんでごった返す桟橋。
右:東京湾の入り口に進路を向ける<ポン丸>。いってらっしゃーい!


桟橋の人たちが、ちぎれんばかりに旗を振るなか、<日本丸>は舳先をゆっく
りと海に向けました。甲板上では練習生や乗組員が、帽子を大きく振っていま
す。昔から世界の海で行われている別れの挨拶「帽振れ!」です。
早くも傾き始めた冬の陽光に美しいシルエットを浮かび上がらせながら、帆船
<日本丸>は日本の海を担う若人たちを乗せて、はるかハワイへと旅立ってい
きました。彼らの航海に、良い風が吹きますように!
 
(レポート&写真 By ぐんそう)

★おまけ★

メルマガ発行が遅くなったために、今頃ご報告ですm(_ _)m
昨年12月18日、船の科学館3階読書ルームで「第3回海と船のおはなし会」
を開催しました。

今回は、11月に行った第2回に引き続いて「灯台記念日」関連。
おはなしはヒルデガード・H・スウィフトの
『ちいさな赤いとうだい』です。
実際にアメリカ、ハドソン川の河口に立つちいさな赤い灯台が
主人公のこの本は、1942年から読み継がれる名作。絵本はこの
灯台の保存運動の一環として出版されました。

後から建設された巨大な鋼鉄の橋、ジョージ・ワシントンブリッジと
ちいさな赤いとうだいのやりとりに、思わず胸が熱くなります。

今回はスタッフの都合で土曜日に設定したため、いつもよりお客様の
数は少なめでしたが、不幸中の幸い?我々も一緒に床に座って、
子供たちの目の前で読むことができました。

第3回海と船のおはなし会 Gingaさん.jpg 第3回海と船のおはなし会 タネ明かし.jpg
左:看板のちぎり絵が「可愛い♪」とお褒めの言葉をいただきました。
  (写真提供:SFボラチーム Gingaさん)
右:今回も波の効果音(大豆)を使用。終わってからタネ明かし。
  実際に自分で音を出してみて、みんな目がキラキラ***


そして今回もおはなし会終了後、全員で旧大瀬埼灯台へ移動。
館内放送も流し、他のお客様も時間内は自由に見学していただけるよう
SFボラチームがご案内しました。

ハリーさん 灯台解説.jpg 第2回大瀬ア灯台見学会.jpg
左:読書ルームで。おはなし会終了後、元海上保安庁の「ハリーさん」こと
  梁木さんによる灯台のレクチャー。予習するとしないとでは、
  実際に見たときの理解度が違います。
右:ひと通りレクチャーを伺ったあと、灯台へ移動します。

 大瀬ア灯台 錘 Gingaさん.jpg 大瀬ア灯台 点灯 Gingaさん.jpg
左:旧大瀬崎灯台の「錘(すい)」。今は電動ですが、その昔は
  オモリを巻き上げ、その重さでレンズを回転させていました。
右:船館にある「旧大瀬埼灯台」のレンズは釧路灯台についていたもの。
  オリジナルの灯質は白色で、東京港晴海埠頭に近い「ホテルマリナーズ
  コート東京」のロビーに展示されています。
  (写真提供:SFボラチーム Gingaさん)

大瀬ア灯台 点灯.jpg
そして見学会終了後は、点灯!オリジナルの灯質は白色ですが
釧路灯台の赤・緑が、クリスマスにはバッチリ☆でした♪

ひらめき次回の「海と船のおはなし会」は、春休みに行う予定です。
詳細は決まり次第、アップいたしますひらめき

灯台お掃除1.jpg 灯台お掃除2.jpg 灯台お掃除3.jpg
この一般公開のために、SFボラチームで約一ヶ月かけて
旧大瀬埼灯台をお掃除しました。ゴミを出し、剥がれたペンキや
外側の鳥のフンやサビなどを落とし、ブラシ・タワシ・モップ
などを使って清掃。そして大好きなペンキ塗り♪
「きれいになった」と船館からも大変感謝されました。

参加されたボラチームの皆さま、本当にお疲れ様でした!
posted by SaltyFriends通信 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ 南十字星の下、三色旗ひるがえし    南米帆船レース Velas Sudamerica2010 参加レポート その3 By Qたろー ■□

◇いよいよ乗船!前に思いついた「企み」◇

前回行きそびれたチリ海軍の兵学校や図書館も訪問し、ひと通り友人達との
旧交を温めつつ帆船まつり会場に日参するうち、あっと言う間に一週間が
過ぎてしまった。
4月19日夕方、荷物をパッキングし直し、お世話になった友人とその家族に
厚く御礼を言って、見送りに来てくれた元チリ海軍の友人とタクシーに乗る。

再びバルパライソの海軍基地に行くと、いたいた!<エウロパ>は、
ちゃんと元いたバースに戻って来ていた。ほかの帆船たちは、次の寄港地
チリ北部のアントファガスタへ向かって北上中のはずだ。
スペイン人のクルーが出迎えてくれ(おぉ、オランダ船でもスペイン語が
通じるゾ、こりゃラッキー♪)キャビンに荷物をかつぎ込む。

Europa en desfile.jpg
帆船パレードで、他の船たちと一緒に一旦出港する<エウロパ>。
今回の参加帆船のなかでは唯一、民間の船。


乗船手続きをしてくれたパーサー(船の事務方)は、小さな可愛いドイツ
人の女の子で、彼女もスペイン語を話す。聞けば何年かエクアドルで仕事
をしていたという。
手続きが済んだ後、まだ出港までに2時間ほど余裕があることを確認すると、
急遽、私はこの二、三日考えていたある計画を実行に移すことにした。

突堤の先に停泊しているチリ海軍の巡洋艦<ブランコ・エンカラーダ>ク
ルーの友人も、ちょうど当直が終わったからと見送りに来てくれており、
彼らに私の「企み」を話すと、ビックリしながらも「それは素晴らしいア
イデアだ!協力するよ」と賛同してくれた。持つべきは友、である。

私が思いついたこと・・・・それは、チリ北部のイキケという町の沖を通る
時に、船から海に献花をすることだった。


◇イキケ海戦◇

今をさかのぼること約130年程前、チリと国境を接するペルー、ボリビアの
三国間で国境線をめぐる戦争が起きた。
普通、われわれ日本人が「太平洋戦争」といえば、先の第二次世界大戦中、
太平洋地域で行われ、わが国が連合国側に無条件降伏した戦争を指す。が、
南米で「La Guerra del Pacifico:太平洋戦争」といえば、19世紀の終わりに
上記の三国間で行われた戦争のことをいう。
紛らわしいので、ここでは「南太平洋戦争」としよう。

この南太平洋戦争中の1879年、開戦当初はペルー領だったイキケ沖で、両国海
軍の軍艦4隻による激しい海戦が行われた。
雌雄を決すべく最後に対峙したのは、チリ側、木造汽帆船のコルベット艦<エ
スメラルダ>(二世)、艦長はアルトゥーロ・プラット中佐。対するペルー側
の船は、砲塔装甲艦<ワスカル>、艦長はミゲル・グラウ大佐だった。

Corbeta Esmeralda 2.jpg Huascar, 2003.jpg Huascar, World Ship Trust.jpg La Esmeralda y Huascar.jpg
左上:バルパライソの海軍海洋博物館に展示される<エスメラルダ>二世の
   模型。
右上:イキケ海戦の5ヶ月後、アンガモス海戦でチリに捕獲され、現在も記念
   艦としてタルカウアーノに洋上保存される<ワスカル>。
左下:<ワスカル>の艦内に展示される「記念艦登録証」。
右下:<ワスカル>の衝角攻撃を受け、炎上、沈没する<エスメラルダ>
   ペルー、カヤオの海軍博物館にて。
  

当時はまだやっとスクリュー推進の汽走軍艦が、南米の海軍でも常用されるよ
うになったばかりで、両艦とも(あくまで機関の補助的な存在ではあったが)
立派なマストやヤードを持った汽帆船だった。
3時間以上におよぶ激闘の末、<エスメラルダ>は大破し轟沈。乗組員197名中
プラット艦長を含む135名が死亡(ウァスカル側は死者1名、負傷者7名)とい
う被害を出した。チリはこの後、アンガモスの海戦で雪辱を晴らすのだが、
それはさて置き。

バルパライソを出て、他の船たちはアントファガスタに寄るのだが、
われわれトレイニーを乗せるため、一日余分にバルパライソに留まった
<エウロパ>はそこには寄らず、直接ペルーのカヤオに向かう。
そのカヤオにいたる道中、船はイキケ沖を通るのだ。
よく考えたら「エスメラルダ友の会」(以後『エ号友の会』)会員として、
二世が沈んでいる海の上を黙って通りすぎるなんてことは…できないよなぁ;;
というわけで、船からその海域で献花をすることを思いついたのだった。

実を言うと、献花は初めてのことではない。前回2003年、チリに行くことに
なった時、当時の「エ号友の会」顧問、戦史研究家で翻訳家の故・妹尾作太男
さんに依頼され、「友の会」代表として、バルパライソにあるイキケ海戦英雄
記念碑に献花をしたことがある。

記念碑に花を捧げてきて欲しいと言われた当初、「えーと、そのへんの花屋で
適当に花束を買ってきて、お供えすればいいのかな」と、いわゆる日本のお墓
参りを想像していた私。
ところがっ!行ってみたらお墓参りどころか、規模は小さいながらも、海軍の
正式な献花式典。前述のマルティネス提督介添えのもと、儀仗兵や在チリ日本
企業関係者の立ち並ぶなか、日本国旗を模した花輪を記念碑に捧げ、さらに衆
目にさらされながら地元新聞社の取材を受けるという、フツーの庶民には驚天
動地なイベントになっていたのであった。

Esme haciendo reparaciones.jpg Monumento de Iquique.jpg Boya Esmeralda.jpg Memorial Capt. Prat.jpg
左上:プラット艦長が、敵艦<ワスカル>に斬り込む前、口にした「勝利か、
   さもなくば名誉ある死か」(VENCER O MORIR)は、今もチリ海軍のス
   ローガンとして、所属艦船のブリッジを飾る。写真は海軍工廠で
   リフィット作業中の<エスメラルダ>。
右上:2003年、献花式典を行ったイキケ海戦英雄記念碑。この時飾られていた
   花環は、南米帆船まつりのロゴをかたどったもの。碑の地下は霊廟。
左下:イキケの<エスメラルダ>が沈んだ場所に浮かぶ浮標の模型。
右下:<ワスカル>のデッキ上、プラット艦長が斃れた場所に立つモニュメン
   ト。側にはアンガモス海戦で戦死したペルーのグラウ艦長(死亡時は
   少将)が斃れた場所をしめすモニュメントも。


あれに比べれば、船での献花はさほど大変なことはないだろう。もちろん、
オランダの船で日本人である私がそういうことをするに当たって、船長の許可
が下りればの話しではあるが。
もしお許しがもらえなかった場合…花はキャビンのインテリアにでもしよっと!

◇花束をかかえて、イザ出航!◇

とりあえずキャビンに荷物を放り込み、デッキで待ってくれていた友人達
と、今度はお花屋さん探しだ。<エウロパ>のチョッサーに「買い忘れたもの
があり、一時間程で戻るから」と断って、ふたたび岸壁に上がる。

海軍基地周辺に花屋はない、ということで仕方なくバスに乗り、再度町の中心
部、セントロへ逆もどり。
何人かの通行人に尋ねまくり、ようやく一軒、小さなお店を見つけた。比較的
鮮度の高そうな花を花束にアレンジしてもらい、リボンもかけてもらう。
ちなみに、置いてある花の種類は日本ほど多くなく、値段も他の物価に比較す
るとかなり高い!南米では家に花を飾る場合、手間のかからない安価な造花を
使うことが多いからだろうか。

とにかく目的は達したので、ダッシュで基地に戻ると、ちょうど出航前の最後
の点呼を始めたところだった。チリの友人達とは、名残り惜しいがここでお別
れだ。

出航準備で周囲が慌しくなっていく中、デッキでは一目でキャプテンと分かる
バイキングの親分のような男性が、我々トレイニーを集めてまずは自己紹介。
クルーもざっと紹介した後、船内での生活や緊急事態の対処などについての説
明を始めた。その間、全員に琥珀色の液体が入った小さなグラスが配られる。
えっ?何すかこりゃ?と、隣に立っていた男性に聞くと「コニャックだよ」とのこと。
「では、航海の無事を祈って乾杯しよう」「Cheers!」うっ…;;限りなく下戸
に近い私だが、この場は飲むしかない。

first meeting Europa.jpg noche de zarpar.jpg
左:乗船して最初のミーティング。スピーチしているのは「よろず帆船人」
  インタビューにも出て下さったクラース船長。
右:いよいよペルーに向かって出航。写真右手は海軍基地。左手がバルパライ
  ソの町。


一方、岸壁では最後の離岸作業中。私の友人達も、ごく自然に綱取り(船の離
着岸作業を補佐する仕事)を手伝ってくれている。さすが船乗り。
いよいよギャングウェイが外され、舫っていた最後のホーサーが船内に取り込
まれると、船はゆっくり岸から離れ出した。

エンジンの回転数の上昇とともに、どんどん岸壁で見送る友人たちの姿が小さ
くなっていく。側に停泊していた<ブランコ・エンカラーダ>が「ボー、ボー、
ボー」と長音三声で見送ってくれ、<エウロパ>も同じように長三で応える。
私の大好きな海の習慣だ。

ずっと手を振ってくれていた岸壁の友人達も闇に溶け、夜のバルパライソ港を
出た<エウロパ>は、私が一週間滞在したビーニャ・デル・マルを右舷に見な
がら、進路をほぼ真北にとった。
メスルームのワッチ表で確認すると、私の所属は「White Watch」で最初の当
直は、いきなり「0ー4」(ゼロヨン:午前12時から4時まで)。よっしゃ〜!
イキケでの献花の件は、明日キャプテンに相談してみよう。

さぁ、先に行った船団を追いかけ、ペルーのカヤオに向かってSet sail!!

(続く)
posted by SaltyFriends通信 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ おススメ☆彡塩本「ピー、うみへいく」[1] By みっきー ■□

今月より、おススメの塩本を紹介していきたいと思います。

記念すべき一冊目は、
P1020525.jpg
「ピー、うみへいく」
作者:瀬田貞二
絵:山本忠敬
発行:福音館書店
月刊で発行されている絵本「こどものとも」よりお気に入りの
一冊をご紹介します。

主人公は、港の遊覧船のピーです。
日々港の中を観光客を乗せてまわっている小さな船でした。
港の中はどこでも説明できるのですが、防波堤の外は知りません。
そんな彼に、ある日海外から来た大きな客船が、大海原の事を話してくれます。
   ひろい うみの こと、
  あかるい かぜの こと、
  おおきな なみの こと、
  ちいさい しまの こと、

こんなお話を聞いてしまったピーは、明くる日の朝早くに、防波堤の外の大海原へ。
気持ちよくって、楽しくって。
でも、海に黒い雲が!
あっという間に嵐になってしまい、ピーは
  めがまわって、
  ほねが、
  ばら ばらになりそうでした。

助けてくれって叫んで、水を飲んでしまい、危うく沈みそうになったところへ、勇ましい巡視船が!
港へ曳航されて戻り、ああ、やっぱりぼくは港の中がいいな、と。
最後のページで、目をつぶって寝ているピーの姿が出てきますが、とても可愛いです。

私自身が、子供の頃、初めて文字が読めるようになった頃に読んでいた本です。
思い出が多く、今でも実家には大事に置いてある本ですが、港の遊覧船が大好きになりました。
父の休みの日に連れられて、港の遊覧船に乗せてもらえた時のことを覚えています。
嬉しくて「ピーが港のこと教えてくれたよ」と色んな人に自慢していました。

作者の瀬田貞二は、多くの児童書の翻訳などをされた方ですが、
言葉選びが緻密で読みやすい。
山本忠敬も「しょうぼうじどうしゃ じぷた」など有名な乗り物の絵本を描かれています。
じぷたもお気に入りでしたが、同じ優しさ、楽しさがピーにもあるようです。

最初に発行されたのは、1966年の本ですから、港の景色も今とは変わっているかもしれません。
でも、船の優しさ、楽しさは同じように伝わってくると思います。

現在、入手が難しいようですが、図書館などでは必ずといっていいほど在る本です。
ぜひお子さんに読み聞かせる、もしくは子供の心に戻って読んでみてください。

良い本ってのは、どんなときでも心の中の宝物だと思います。
今後も、優しさ、楽しさを感じる本を紹介したいと思います。
(みっきー)
posted by SaltyFriends通信 at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ よろず帆船人突撃インタビュー [51] イラストレーター 西村慶明さん ■□

帆船の絵だけでなく、客船、鉄道、ダイビングの世界でも大活躍中!
西村さんのご先祖様は、「北前船」で絵も運んでいた雑貨屋さん。

今回は、東京お台場「船の科学館」で開催された「全館まるごと
美術館計画 海洋船舶画の世界展」会場でお話を伺いました。


◇西村さんプロフィール◇

お名前:西村慶明(にしむらよしあき)さん
ご生年:1948年
ご出身:京都府舞鶴市

ご趣味:鉄道模型(半分仕事)、ダイビング写真(これも半分仕事)
    「・・・好きなことを仕事にすると、趣味がなくなっちゃいま
    すね(笑)」とご本人。

西村慶明さん.jpg
船の科学館「全館まるごと美術館計画 海洋船舶画展」会場にて


以下、西村慶明さん:YN 敬称略
   Salty Friends:SF
(添付写真のキャプションは、すべて西村さんご本人によるコメントです)


SF:そもそも、絵を志されたきっかけは何だったのですか?

YN:実家が、江戸時代から船の絵も扱う雑貨屋のようなことをやっていまして。
  ふすま絵、屏風絵、錦絵などを、京都から絵師を招いて描かせ「北前船」
  に積んで北海道へ売りに行っていたんです。
  
  実家にこれらの絵がたくさん残っていて、小さい頃はよくこれに落描きを
  (!)していました。なので、最初に親しんだのは実は墨絵なんです。

西村慶明さん作品 1:.jpg 西村慶明さん作品 2:.jpg
左:米国の5本マスト・木造スクーナー、船名は特定せず。戦前、シアトルか
  ら米松を積んで日本へやってきていました。場所は三陸沖。鳥の群れは
  オオミズナギドリです。
右:オランダ・テクセル島沖をかすめてドイツに向かうドイツの3本マスト・
  バーク型練習帆船のイメージ。ドーバー海峡をすぎると、帆船は浅いテム
  ズ河口をさけてオランダ寄りを走ってゆきます。
  
  
YN:海上保安庁から海上自衛隊に入った父の仕事の関係で、高校の時に上京し
  その後進学する時に「絵をやりたい」と。ただ、絵描きでは食えないぞと
  家族に反対されましてね。では商業デザインをやろうと、1968年に東京
  渋谷区にある、桑沢デザイン研究所に入学しました。
  
  その後父が海自を退職し、大阪商船に入社。今度は貨物船の通信長になっ
  たんです。その頃は寄港地に船が入るたび、母の代理で父に着替えなどを
  届けに行っていました。
  ちょうどその頃写真をやりだした私は、父に届けものに行くたび、沖に停
  泊していた船を外から撮っていたんです。
  
  その写真を、当時サントリーに勤めていた従兄弟に見せたら「うちに船好
  きのイラストレーターさんがいるよ」と、柳原良平さんを紹介されました。
  当時、買ったばかりの望遠レンズを使って写真を撮っていたんですが、ご
  存知のように、望遠を使って撮ると被写体が少し左右に縮みます。これを
  柳原さんにお見せしたら「面白い」と。
  
  で、柳原さんに「僕のイラストの資料のために、写真を撮って欲しい」と
  頼まれまして、在学中にバイトで船の写真を撮っていました。
  
西村慶明さん作品 3:.jpg 西村慶明さん作品 4:_edited-1.jpg
左:フランスの鋼製ニッケル鉱石運搬船「フランス」2代目です。ニューカレ
  ドニアのヌメアからアフリカ廻りでボルドーまで年1往復の航海をやりま
  した。手前の大型タグはケープタウンのもので、「サー・デイビッド・
  ハンター」。ケープタウン寄港時の情景です。
右:オランダ・北海運河を帆走するポーランドの練習帆船「ダー・ポモーザ」。
  北海沿岸のアイムイデンからアムステルダムまで49マイルの航行です。
  KLMの機内誌「ウインドミル掲載。
  
  
SF:柳原良平さんと言えば、最近またハイボールが流行っているらしく、時々
  「アンクル・トリス」を見かけますね。では船の写真がご縁となって、
  柳原さんと一緒にお仕事をなさることになったんですね?
  
YN:そうなんです。それからしばらくバイトで資料の写真を撮っているうちに
  柳原さんから「一緒に本を作ってみないか」と誘われ、至誠堂で編集兼
  カメラマンの仕事を始めました。「柳原良平 船の雑誌」など、色々な仕
  事をご一緒した後、オーシャンライフに入社。10年ほど編集の仕事をした
  後でフリーになり、現在に至っています。
  
  
SF:なるほど。柳原さんとの出会いがあったから、今の西村さんがいらっしゃ
  るんですね!
  ところで、ご実家は北前船、お父様は海保、海自、商船の船乗りでいらし
  たんですよね。ご自身はいかがですか?帆船の絵もたくさん描いていらっ
  しゃいますが、乗船、航海なさったことはありますか?
  
YN:はい、撮影のために<日本丸>や<海王丸>の回航などに乗せてもらった
  ことはありますね。あと、オランダで復元した<咸臨丸>の試験航海に乗
  せてもらい、北海を航海したことがあります。
  ただ、<日本丸><海王丸>の時は湾内ということもあり、ほとんどセイ
  リングしませんでしたから、実はこの時はまだあまり「帆船」はピンと来
  なかったんですよ。

  深く関わるようになったのは、オランダ政府観光局から依頼されて取材で
  行った1985年の「セイルアムステルダム」からです。この時、300mくら
  いしか幅のない運河を、帆をあげてガーッとセイリングする<ダル・ポ
  モーザ>などの帆船たちを見て、好きになっちゃいました!(笑)
  それから、これは本気で勉強しようと、あちこちの保存帆船を見てまわる
  ようになり、1997年に大阪で開催された「SAIL OSAKA'97」や、長崎のオ
  ランダ村などにも仕事で関わるようになりました。
  
  
西村慶明さん作品 5:.jpg 西村慶明さん作品 6:.jpg
左:ドイツ・Pラインの練習帆船「パミール」。戦後まで生き残り、オースト
  ラリアのポートリンカーンから小麦を運びつつの練習航海でしたが、大西
  洋で行方不明になってしまいました。
右:アメリカ南北戦争時代の南軍の襲撃艦「シェナンドー」。太平洋で北軍の
  捕鯨船を襲い続けました。ラメール連載の挿絵。
  

SF:オランダ村、ハウステンボスといえば<咸臨丸><観光丸>ですね!先程
  <咸臨丸>のテスト航海に乗船されたとうかがいましたが、あの船を日本
  に回航するとき船長をなさった野崎利夫さんにも、お亡くなりになる少し
  前、この「よろず帆船人」インタビューに出ていただいたんですよ。
  
(野崎利夫さんインタビュー記事:
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/120651500.html )

YN:そうだったんですか。野崎さんとはオランダで建造していた<咸臨丸>
  建造の現場で、よくご一緒していました。私は造船所のあるデンハーグに
  取材で一ヶ月滞在したのですが、毎日電話で進捗状況を日本に報告してい
  たんです。
  川縁の土手にあるメルウェーデ造船所は、昔ながらの船台で。近くに初代
  の<咸臨丸>を造った造船所の跡地も、産業遺産のような形で残ってい
  るんですよ。
  
  日本への回航には中村カメラマンが乗船して、私は乗らなかったのですが
  出航した早々にひどい天気で、そうとう揺れたらしいです。野崎さん、
  ほんとにユニークで臨機応変な船長さんでしたね。

SF:私も野崎キャプテンとはよく、元日本郵船の大河原さんのヨットでご一緒
  させていただきました。ほんとに楽しい方でしたよね。
  ところで、話は絵のことに戻りますが、西村さんはイラストを描かれる時、
  どんな画材、道具を使っていらっしゃるのですか?特別な「西村スペシャ
  ルツール」なんてあったりするのでしょうか?
  あと船、とくに帆船を描くときに、気をつけていらっしゃることなどあり
  ますか?

YN:そうですね、まず輪郭は「ロットリング」という製図ペンを使っています。
  私達の学生時代には烏口(からすぐち)という道具もありましたが、ロッ
  トリングの方が使いやすいので。彩色はもっぱらアクリル絵の具です。

  道具といえば、曲線定規はアクリル板を削って自作したりしますね。もち
  ろん市販のものも使いますが、なかなかピッタリくるものがない時は、自
  分で作っちゃった方が早いですから(笑)。

  帆船を描くときに一番気をつけるのは、リギング(索具、ロープ)の取り
  まわしです。図面を見ながら、一本のロープがどこから出てどこを通り、
  最終的にどこに繋がるのか、そして何のためのものなのか調べます。これ
  を理解していないと、正確な絵は描けません。難しい部分ですが、でも一
  度覚えてしまえば、他の船も基本的に構造は同じです。

  資料は図面が基本ですが、あれば写真もおおいに参考にします。図面は建
  造途中で変更になったり、運用中に改造が施されることもあり、実物と
  違っていることも多いですからね。
  
西村慶明さん作品 7:_edited-1.jpg 西村慶明さん作品 8:_edited-1.jpg
左:「プロイセン」。ドイツPライン所属の世界最大の5本マスト・シップ型貨
  物帆船。アメリカ・スタンダードのカン入り灯油を世界に配送していまし
  た。
右:アメリカ東海岸のフィッシングボート。店内装飾のための原画で船名は
特定しておりません。


SF:なるほど。模型と同じで「どの時点の艤装を選んで描くか」にもよる訳で
  すね。悩ましいところですね。
  では、もう既に何百隻と描いていらっしゃるとは思いますが、これから特
  に描いてみたい船というのはありますか?

YN:最近、幕末の船に関する資料が新たに出てきているので、そのあたりの船
  を描いてみたいですね。たとえば<いろは丸>とか。
  当時は、上海やインドネシアなどの植民地で建造された、素性の分からな
  い船がたくさん日本に入ってきていたようで、そのへんのちょっと面白い
  船を調べて描いてみたいと思っています。
  

SF:面白そうですね!どんな絵になるのか、また楽しみです。
  それでは最後に、Salty Friendsに何かメッセージをいただけますでしょ
  うか?

YN:大型帆船というものは、日本人にとっては敷居が高いというか、残念なが
  ら文化的に馴染みがあるとは言えません。でも面白い世界なので、ぜひ
  もっと皆さんに親しんで、そして学んでいただければ、と思います。
  
  
本当にそうですね!お忙しいところ、気さくに長時間のインタビューにお付き
あい下さいまして、どうも有難うございました!!

(インタビュー:Qたろー)
posted by SaltyFriends通信 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ 編集後記 ■□

若気のいたり?で始めた帆船愛好会Salty Friendsも、はや丸7年。
とうとう、8年目に突入しました!スタッフも皆、いわゆる
「働きざかり」と言われる年代ド真ん中(もう通り過ぎようと
している人もいますが(笑))です。

SFボラチームメンバーとあわせて、それぞれ結婚、出産、子育て、
親の介護、自身の体調不良などで、なかなか思うように活動の
時間がとれないこともある今日この頃です。

そのような事情で、ここ数ヶ月の「Salty Friends通信」同様、
また発行テンポが乱れることもあるかと思いますが、何卒ご理解、
ご了承下さいますようお願い申し上げます。

今もそしてこれからも、一番好きなものが帆船であるということに
変わりはありません!
今後も可能なかぎり、SFの活動に時間を割いて、皆さまに帆船の
すばらしさをお伝えしていければ、と思っております。

(Qたろー)

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日頃配信
 ★編集:Qたろー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
 ☆配信先アドレスの変更・配信停止をご希望の方はこちら
  ⇒https://regssl.combzmail.jp/web/?t=df20&m=u2sn
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
posted by SaltyFriends通信 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月10日

☆ SaltyFriends通信 12月号 ☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 79号   2010.12.25

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

発行が遅れてしまい、申し訳ございません。
一月以上遅れてしまい、楽しみにしていただいてる読者の皆様には
御迷惑おかけしました。

それでは、12月のSaltyFriends通信、出航です!
posted by SaltyFriends通信 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 12月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆  《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆  《 CH16 》

┣◆ よろず帆船人突撃インタビュー〔50〕
┃   (財)海技教育財団会長 埼長保英さん
┗◆ 今年も出ました!Sea Front Museum 2010

◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
---> http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/
posted by SaltyFriends通信 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!

▽帆船<あこがれ>
……………………
#入門コース
12/25(土)-12/26(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港]

2011年
03/05(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/06(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/12(土)-03/13(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港] *満席
03/19(土)-03/21(月・祝)2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
03/26(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/27(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]


▽帆船<海王丸>
……………………
位置情報■国内体験航海
2011年
02/02(水) - 02/07(月) 5泊6日 [門司港〜鹿児島港]
02/11(金) - 02/16(水) 5泊6日 [鹿児島港〜那覇港]
02/21(月) - 02/26(土) 5泊6日 [那覇港〜別府港]

2011年
02/27(日) 別府港停泊中
申込期間:11月15日(月)〜2011年1月21日(金)

参加料:2,000円
◇お申し込み方法等詳しくは→ 財団法人海技教育財団HP http://www.macf.jp/


船フネを見に行く!
◆セイルドリル(展帆)を見に行く
`````````````````````````````````````````````````````````
今年の"初代"<日本丸>(横浜)と"初代"<海王丸>(富山)の総帆展帆は全て終了しました。
来春が待ち遠しいですね。

演劇"初代"<海王丸>/海王丸パーク  
演劇"初代"<日本丸>/日本丸メモリアルパーク  


………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

◆オーストラリア木造船フェスタ
```````````````````````````````````````````````````````
MyState Financial "Australian Wooden Boat Festival"
http://www.australianwoodenboatfestival.com.au/
2010/02/11 - 02/14 《豪州》 タスマニア州ホバート


◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント博物館・資料館での企画展ほか

演劇『伊達の黒船二十年の航跡』
10/28〜11/29 慶長遣欧使節船ミュージアム[宮城・石巻]

演劇『海のむこうへのあこがれ 漂流記と漂流文学』
〜11/28 大黒屋光太夫記念館  [三重・鈴鹿]
*1802年、弁財船で漂流、20年ぶりに帰国した光太夫の記念館

演劇『海揚がりの備前陶磁 海に残された有田焼』
〜11/30 平城京歴史館  [佐賀・有田]
*坂本龍馬ゆかりの<いろは丸>から引き揚げられた焼き物の
展示もあり!

演劇『「トラファルガー海戦」ミニ企画展示&講演会』
11/19〜24 船の科学館  [東京・江東区]
*講演会は24日のみ
posted by SaltyFriends通信 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ CH16 ■■

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO

★ 第36回ザ・ロープ帆船模型展[東京]
```````````````````````````````````````````````````
今年も、平成23年1月16日(土)〜1月22日(日)の一週間ザ・ロープによる
帆船模型展が開催されます。
今年は、会場変更があり、
東京交通会館 B1美術ギャラリー「ゴールドサロン」
にて行なわれます。
詳しくは、こちらをご確認ください。
http://www.geocities.jp/therope1204/36tenjikaijo.html


★ 練習帆船<日本丸>遠洋航海お見送り [東京]
```````````````````````````````````````````````````
1/12に日本丸が船の科学館横の航海訓練所桟橋よりホノルルに向け出港します。
出港時に行なわれる登檣礼をぜひ船の科学館からもご覧ください。
解説なども行なわれる予定です。
http://www.funenokagakukan.or.jp/news/?p=643


★ 南極の氷に挑んだ日本の船 [東京・船の科学館]
```````````````````````````````````````````````````

「南極の氷に挑んだ日本の船
  −木造機帆船「開南丸」と歴代南極観測船−」 (巡回展) 〔東京〕
2011年1月22日(土)〜2月27日(日)
於:船の科学館

明治時代、日本人として初めての南極探検を成し遂げた白瀬矗。
彼が探検航海に使用したのは、小さな木造の機帆船<開南丸>でした。
現在の<しらせ>にいたるまで、歴代の南極観測船を振り返ります。

白瀬日本南極探
検隊100周年記念プロジェクトHP



★ 順風往来−薩摩をめぐる東アジア海域交流史 [鹿児島]
```````````````````````````````````````````````````
開催中〜2011年1月24日(月)
於:坊津歴史資料センター輝津館

九州西南端に位置する「薩摩」をめぐる、東アジアの交流史をひもとく企画展。

企画展サイト


★ 第3回 海からあがった宝もの [愛媛]
```````````````````````````````````````````````````
開催中〜2011年2月6日(日)
於:今治市村上水軍博物館

芸予諸島周辺の海底から引き揚げられた、水軍にまつわる貴重な資料を公開。

今治市村上水軍博物館HP


★ 第2回「横浜の帆船日本丸」写真展 [横浜]
```````````````````````````````````````````````````
開催中〜2011年1月30日(日)
於:横浜みなと博物館

「横浜の帆船日本丸」をテーマに公募した写真、約130点を一堂展示。

【帆船日本丸・横浜みなと博物館】
posted by SaltyFriends通信 at 22:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ よろず帆船人突撃インタビュー〔50〕(財)海技教育財団会長、 埼長保英さん □■

記念すべき「よろず帆船人」50人めの方は、練習帆船<海王丸>のオーナー、
海技教育財団の会長、埼長保英さんです。

★注★サキナガさんの御名字「サキ」の正しい漢字は、山偏に
   旁が立、下に可の横棒なし、なのですが、文字化けしや
   すいため、あえて『埼』の字を使わせていただきます。
   何卒ご了承下さい。

ご存知のように<日本丸>は、独立行政法人航海訓練所所有&運航ですが、
対して<海王丸>は持ち主が海技教育財団、運航が航海訓練所。
そして<日本丸>が海洋系の専門学校、大学の学生さん達専用の練習帆船なの
に対し、<海王丸>は一般人も乗船可能な船です。

今回は海技教育財団のトップとして、帆船を使ってトレーニングする意義や
海運、教育の現況などについて、埼長さんが相談役を務められる川崎汽船のオ
フィスで熱く語っていただきました。

埼長会長 1.jpg
川崎汽船のコンテナ船<シカゴ・ブリッジ>にて。
右側が埼長会長。中央はインド人の船長さん。


埼長さんプロフィール
お名前:埼長保英(さきながやすひで)さん
ご生年:1939(昭和14)年
ご出身地:広島県
東京大学法律学科を卒業後、株式会社川崎汽船に入社。ハンブルク駐在員、
企画部長、などを経て、2000(平成12)年、同社社長に就任。2005(平成17)
年会長、2007(平成19)年より相談役。2009(平成21)年より(財)海技教育
財団会長、現在にいたる。2010年秋の叙勲で☆☆☆旭日重光章受章☆☆☆

ご趣味:読書、テレビ、ガーデニング、ゴルフ。いずれは海洋画、帆船模型に
    もチャレンジしてみたい!?

以下、埼長さん:YS(敬称略)、Salty Friends:SF


SF:まずは素朴な質問です。なぜ川崎汽船に入られたんですか?

YS:大学で法律学、とくに法社会学を勉強していたのですが、そろそろ就職
   を…と考え始めた頃、師事していた先生の知り合いから「川崎汽船に来
   ないか」と声がかかりましてね。
   まったく船や海運のことは知りませんでしたが、もともと出身が広島の
   江田島ですから、連絡船は日常的に使っていましたし、船は小さい頃か
   ら身近な存在でした。

   せっかく声をかけて頂いたんだし、じやあ行ってみようかな、と。すい
   ません、あんまり劇的なストーリーはないんです(笑)。
   

SF:そうなんですか。でもご縁があったということですね!
   では船に乗るようになられたのは、入社後ですか?

YS:それが私たちの時代は不況のドン底で、乗船研修がなかったんですよ。
   でも当時の海運会社としては、それがある意味、普通でした。私達の前
   の時代までは、陸上で仕事をする事務方も、研修で乗っていたんですけ
   どね。
   会社として一ヶ月とかの乗船研修をするようになったのは、私が入社し
   てしばらく経ってからのことでした。でも、その頃にはすでに年をとり
   過ぎていて(笑)。

   その後、ヨーロッパ勤務だった頃は、運航マネジメントの仕事をしてま
   して、その頃大きな貨物船などには何度か乗りましたね。あとは海事広
   報協会がチャーターした客船などでも航海したことがあります。
   
ア長会長 2.jpg
お頭つきのタイだっ***
長崎の大島造船所で、自動車運搬船<M・V・KARAWEIK>の入魂式。
「キャラウェイク」とは、ミャンマー語で不死鳥の意。
   

SF:なるほど〜。では現在の海技教育財団会長さんのお仕事についてお聞か
   せ下さい。具体的には、どんなことをなさっているのですか?
   
YS:まず日常的な実務は、常勤の理事長や事務局長などのスタッフが進めて
   くれていますので、非常勤の会長である私は、財団の活動が円滑に遂行
   されるよう配慮することを心がけています。
   
   財団では海洋関係の学校の学生さんや、生徒さんへの奨学金を貸与して
   いますが、厳しい社会情勢の中で、このような財政的支援を維持し、拡
   充していくための基盤を強くすることが求められると思っています。
   関係先にこのような事業の必要性、拡充のご理解を得るように努力して
   います。

   良い船乗りを育てるは、まず海に関連する仕事に魅力を感じてもらい、
   希望者を増やさねばなりません。いろいろな機会に、海に関連する仕事
   の魅力を話したり、書き物で触れたりするように努めています。

SF:そのあたりで<海王丸>が登場するわけですね。海技教育財団さんが帆
   船を使ったトレーニングをお続けになる理由は、やはり良い船乗りを育
   てるということと、海事思想普及の二点にありましょうか?

YS:そうですね。<日本丸>の方は、将来船員をめざす学生さん達専用の船
   ですが、<海王丸>は人員、日程に余裕がある航海では、一般の方も乗
   船可能です。これは現在の二世を建造する時、一般の皆様からもご寄付
   をいただいたことによります。
   
   ただ、厳しい予算の中でやりくりしており、近年一般の方の乗船枠が少
   なくなっている状況です。このあたり、学生さんたち実習生の訓練を主
   目的にしているということで、ご理解をいただければと思います。
   あと、少し長い航海になると、訓練生として乗船される一般の方は、
   やはり年配者が多くなりますね。もっと若い人にも沢山乗っていただき
   たいんですが・・・。
   
海王丸@船館.jpg
昨年の冬。遠洋航海の準備をしながら、東京お台場「船の科学館」横の
桟橋に係留中の<海王丸>。


   海事思想の普及については、日本各地の港で一般公開やセイルドリルを
   したり、海洋教室を開催したりしています。
   そうそう、この間初めて新潟港にも寄港したんですよ!最近の寄港地は
   お馴染みの港が多かったのですが、今回新潟は初めてということで、
   いろいろ調整や手配が大変だったようです。

SF:初めての港ということは、きっと初めて海王丸をご覧になってファンに
   なった方も多かったでしょうね!
   ところで、周囲を海に囲まれている日本は「海洋国家」と言われてはい
   ますが、それについてはどう思われますか?

YS:最近では、プールで泳いだことはあっても、海に入ったことのない子供
   もいるそうです。やはり昔にくらべて、海に接する機会そのものが減っ
   ているんでしょうね。
   これは、子供たちが受ける基礎教育の中で、海事に関する要素が極端に
   少ない、ということも原因の一つになっているかもしれません。

   ただ、例えば以前、船をチャーターして学校の先生たちをお乗せしたこ
   とがあるんですが、資料などをお渡ししても「カリキュラムが詰まって
   いて、教えている時間がない」と言われてしまうんです。これは教育シ
   ステムそのものの問題ではないでしょうか。日本は生活必需品の90パー
   セントを輸入しているのにも関わらず、です。

   私も教育関係の新聞に「もっと取り上げて欲しい」と要請したり「海の
   日」のPRに海運業界がもっとサポートしたらどうか、と業界内で提案
   したこともあるんですが、なかなかまとまらなくてねぇ…。

   ドイツのハンブルクに駐在していた時、港の近くにちょうど東京のお台
   場のような、観光スポットがあったんです。そこには出入港する船の船
   名や所属国を、付近を散策しているお客さんにアナウンスする「ウェル
   カムポイント」のような場所があるんですよ。
   いま目の前を通っている船が、どんな名前でどこから来たのか、そんな
   小さなことでも船に親しむ機会のひとつになるわけです。日本はもっと
   海浜公園など、港の周辺施設を整備する必要があると思います。
   
海王丸@帆船フェスタよこすか2007.jpg
2007年、「帆船フェスタよこすか」で。接岸作業中の<海王丸>。


SF:セイルトレーニングの普及のみならず、一般の方にもっと海や船に親し
   んでいただくためには、もっと根本的なところから変わっていかないと、
   ということですね。
   では、そのセイルトレーニングについて伺います。その必要性はどこに
   あると思われますか?

YS:海運関係者としては、常に海からチャンスをもらっていると思っていま
   す。もちろん自然としての海はリスクもありますし、いいところだけで
   はありません。
   ただ、共同作業を通してチームスピリットを身につける訓練は、なにも
   船乗りに限ったことではなく、一般人としても必要なことではないで
   しょうか。
   
   帆船での航海を一定期間経験してきた人は、性根が座っているというか、
   一本筋が通った人が多いような気がしますね。

   ただ<海王丸>のような大型帆船でやれることには、接岸できる場所や
   維持経費などの点からみても、限りがあります。もっと小型や中型の帆
   船の数を増やして、ふれる機会をたくさん作るのもひとつの方法かもし
   れません。

   たくましいプロの船乗りを育てるということと、一般の方々にも乗って
   いただいて、もっと海や船に親しんでいただくこと。海技教育財団とし
   ては、この二つの目的をきちっと追いかけたい、と思っています。

SF:素晴らしいお考えだと思います!
   では最後に、Salty Friendsに何かメッセージをいただけますでしょ
   うか?

YS:日本は海を切り離しては、生きていけない国です。ぜひ船に対する興味
   を持ち続け、同好の士を増やして下さい!


お忙しいところ、長い時間有難うございました!

埼長会長がおっしゃった、通り過ぎる船の名前をアナウンスする「ウェルカム
ポイント」。日本にもそんなサービスをしてくれるところがあったらいい
ですね。
じつはSFボラチームが日常的に活動している「船の科学館」は、東京港の
晴海、芝浦、大井埠頭などに出入りする船が目の前を通る、絶好のシップ・
ウォッチングポイントなんですよ!

<海王丸>は、東京にいる時はだいたい「船館」横の桟橋が指定席ですし、
<日本丸>はじめ、航海訓練所の他の練習船、さまざまな客船、貨物船、
南極観測船<しらせ>や護衛艦、外国の軍艦も通ったりします。
その都度アナウンスしたら、楽しそう!こんど提案してみようかな♪

(インタビュー:Qたろー)
posted by SaltyFriends通信 at 22:15| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ 今年も出ました!Sea Front Museum 2010 ■■

東京都江東区にある若洲海浜公園。こちらで毎年行われる「Sea Front Museum」
略して「シーフロ」は、海とアートをテーマとしたイベントです。2007年の秋
から、我々SFボラチームも毎年お手伝いしており、今年で4回目の参加とな
ります。

塩商.jpg 若洲 Gig 2.JPG 塩商 凧.jpg
左上:目の前は東京湾。若洲海浜公園は、園内にヨット訓練所、ゴルフ場、
   キャンプ場があり、広々***
右上:セイリング中のギグ。海から見る「ディズニーシー」もオツなもの。
左下:アイキャッチの帆船凧、目立ってました!


「シーフロ」でのSFボラチームのおもな活動は、「ギグ」体験乗船会の受付
とお客様の補助(ライジャケ着用のお手伝いや、桟橋までの誘導)、SFアン
テナショップ「塩友商会」でのグッズ販売とワークショップなど。
今年はお天気が良かったこともあり、人出はまずまず。今回も「ギグ」の乗船
会は、初日の初回を除いて毎回ほぼ満員御礼でした。キャンセル待ちが出た回
も!

プラ板キーホルダーとちぎり絵がメインだったSFワークショップも、たく
さんの子供たちに参加してもらえました。今回のちぎり絵は、ポルトガル海軍
練習帆船<サグレス>です。ヨーロッパ大陸西の端をバックに、フルセイルで
走る<サグレス>を和紙で貼りながら、子供達やお母さん、お父さんに、夏に
横浜港で一般公開をお手伝いしたことをお話しすると、「観に行きたかった!」
と残念がる方もいらっしゃいました。

ちぎり絵 貼りはじめ.jpg ちぎり絵 2.jpg
左:ちぎり絵、スタート!貼り出したら止まらない(笑)。
右:鋭意制作中。完成した絵は、SFの年賀状になる予定です。
  新年のSFサイトをお楽しみに♪
  

帆船プラ板キーホルダーは、相変わらず人気のワークショップで、二日間の開
催時間中、とくに午後はほぼ途切れることなく「塩友商会」のテントでは、
オーブントースターの「チーン*」という音が聞こえていました。

そうそう!ご存じない方に。なぜオーブントースター↑かといいますと、プラ
板は、絵を描いたあとトースターで加熱、プレスして板状に成形するのですが、
加熱しているあいだに「ぐにゃ〜ん」とスルメのように変形するのです。その
過程が、子供たちにはたまらなく面白いらしく、いつも「おぉー!」「ひゃ
あ〜!」と歓声があがります。お手伝いする我々もニコニコです(^-^

すっかりSFワークショップの看板になった感のあるプラ板ですが、船館の
夏休み工作ひろばでは、このキーホルダーをモビールにしたり、バリエー
ションも広がりつつあり。
今後も、より海・船に親しんでいただけるような楽しい工作にチャレンジ
していきたいと思っています。

塩商WS.jpg プラ板キーホルダー.jpg
左:大人も子供も真剣です。今回はお客様も中国、韓国、アメリカ、ロシアの
  方がいらしたりと、インターナショナルでした。
右:下絵のガレオン船やスクーナーをなぞって、色を付けるもよし、自分で
  自由に好きな絵を描いてもよし。加熱、プレスして金具を取りつけ完成!
posted by SaltyFriends通信 at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 編集後記 ■■

発行が遅れてしまい申し訳ございませんでした。

なかなか時間がとれず、真っ当な活動が行なえていません。
SaltyFriendsの原点はメールマガジン。
ただ、今後も発行ペースは落ちるかもしれません。
廃刊はしませんので、ご了承ください。


で、偶然にも?クリスマスにあわせてメールマガジンを発行しています。
お勧めのクリスマスの絵本を紹介して、終わりにしたいと思います。

http://www.iwanami.co.jp/cgi-bin/isearch?isbn=ISBN4-00-115512-5
岩波書店「とびきりすてきなクリスマス」

船乗りも出てきます。家族の暖かさを再確認。
海の男は帰る家があって、ステキな兄弟、家族があって
だから安心して航海に出られるんでしょうね。
すてきなクリスマスのお話です。

ぜひ一度読んでみてください。


メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日頃配信
 ★編集:みっきー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
 ☆配信先アドレスの変更・配信停止をご希望の方はこちら
  ⇒https://regssl.combzmail.jp/web/?t=df20&m=u2sn
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
posted by SaltyFriends通信 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月10日

☆ SaltyFriends通信 10月号 ☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 78号   2010.10.10

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

猛暑だった今年の夏が、すでに遠い過去のように思える今日コノゴロ。
みなさんどのようにお過ごしですか?

読書に耽るもよし、週末クルーズに出かけるもよし。折角すごし易い
気候のいまのうち、めいっぱい外に出て新鮮な空気と共に秋を満喫
したいものです。

そして大型帆船では今年最後のサプライズ?来航となった、ロシアの
帆船「ナジェジュダ」。いま現在、鳥取の境港に寄港中。12日まで滞
在し、母港ウラジオストックへの帰途につきます。

それでは、10月のSaltyFriends通信、出航です!
posted by SaltyFriends通信 at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 10月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 Ch16 》

┣◆ 今年も出ます!シーフロントミュージアム in Autumn

┣◆ 南十字星の下、三色旗ひるがえし
┃ −Velas Sudamerica 2010 参加レポート- その2 By Qたろー

┗◆ よろず帆船人突撃インタビュー 〔49〕
    練習帆船<エウロパ>船長クラース・ガーストラさん

◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
---> http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/
posted by SaltyFriends通信 at 22:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!

▽帆船<あこがれ>
……………………
#入門コース

10/09(土)-10/11(月・祝)2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
11/03(水・祝)     1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
11/06(土)-11/07(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港]
11/27(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
11/28(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
12/04(土)-12/05(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港]
12/12(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
12/25(土)-12/26(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港]

2011年
03/05(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/06(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/12(土)-03/13(日)  1泊2日コース  [大阪南港〜大阪南港] *満席
03/19(土)-03/21(月・祝)2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
03/26(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/27(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]

#航海型コース

次項有急募!!11/13(土)-11/23(火・祝) 10泊11日伊豆諸島航海 [大阪南港〜大阪南港]

伊豆チラシ(表).jpg
申込書はこちらをクリック!!

*参加費は、1日体験:小・中学生3000円/大人5000円〜
◇お申し込み方法等詳しくは→ http://www.akogare.or.jp/ssnew.html


▽帆船<海王丸>
……………………
位置情報■国内体験航海
2011年
02/02(水) - 02/07(月) 5泊6日 [門司港〜鹿児島港]
02/11(金) - 02/16(水) 5泊6日 [鹿児島港〜那覇港]
02/21(月) - 02/26(土) 5泊6日 [那覇港〜別府港]

10/17(日) 室蘭港停泊中
申込期間:8月10日(火)〜9月10日(金)
2011年
02/27(日) 別府港停泊中
申込期間:11月15日(月)〜2011年1月21日(金)

参加料:2,000円
◇お申し込み方法等詳しくは→ 財団法人海技教育財団HP http://www.macf.jp/


船フネを見に行く!
◆セイルドリル(展帆)を見に行く
`````````````````````````````````````````````````````````
10/10(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/10(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
10/24(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/31(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
11/07(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]

演劇"初代"<海王丸>/海王丸パーク  
演劇"初代"<日本丸>/日本丸メモリアルパーク  


………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

◆グレートチェサピークベイ・スクーナー・レース 2010
http://www.schoonerrace.org/
```````````````````````````````````````````````````````
10/12 - 10/16 《米国》メリーランド州ボルチモア〜ヴァージニア州ポーツマス


◆オーストラリア木造船フェスタ
```````````````````````````````````````````````````````
MyState Financial "Australian Wooden Boat Festival"
http://www.australianwoodenboatfestival.com.au/
2010/02/11 - 02/14 《豪州》 タスマニア州ホバート


◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント博物館・資料館での企画展ほか

演劇『海洋国家薩摩 〜海が育んだ薩摩の文化〜』
〜10/14 尚古集成館別館  [鹿児島・鹿児島市]

演劇『遣唐使船復元展示』
〜11/07 平城京歴史館  [奈良・奈良]

演劇『伊達の黒船二十年の航跡』
10/28〜11/29 慶長遣欧使節船ミュージアム[宮城・石巻]

演劇『海のむこうへのあこがれ 漂流記と漂流文学』
〜11/28 大黒屋光太夫記念館  [三重・鈴鹿]
*1802年、弁財船で漂流、20年ぶりに帰国した光太夫の記念館

演劇『海揚がりの備前陶磁 海に残された有田焼』
〜11/30 平城京歴史館  [佐賀・有田]
*坂本龍馬ゆかりの<いろは丸>から引き揚げられた焼き物の
展示もあり!

演劇『初代大瀬崎灯台1日点灯見学ツアー&ミニ講演会』
10/30 船の科学館  [東京・江東区]

演劇『海と船のおはなし会』
11/03 船の科学館  [東京・江東区]

演劇『「トラファルガー海戦」ミニ企画展示&講演会』
11/19〜24 船の科学館  [東京・江東区]
*講演会は24日のみ

イベントその他イベント
演劇『シーフロントミュージアム2010』
11/06〜7 若洲海浜公園  [東京・江東区]
posted by SaltyFriends通信 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ CH16 ■■

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO

★ ロシアの「ナジェジュダ」、鳥取・境港に寄港 [鳥取・境港]
```````````````````````````````````````````````````
極東ロシアのウラジオストック海洋国立大学の大型練習帆船<ナジェ
ジュダ>が9日、鳥取・境港市昭和町の境港に入港した。

航海実習の一環で、直前には今月31で閉幕する上海万博の「ロシア・
デー」に合わせて訪中し、イメドベージェフ大統領らと式典に出席。
毎年この時期には対ロシア貿易が活発な島根の浜田港に昨年・一昨年
と続けてこの時期入港していたが、今年は境港への寄港となった。

11日には事前に県庁サイトで募集していた船内一般見学会(定員200
名/無料)が行なわれ、また学生らは地元技術高校の海洋科に所属す
る高校生などと互いに交流を深める予定。

Nadezhda2.jpg
長崎帆船まつりに参加時の<ナジェジュダ>。手前は同じく
ロシアの姉妹船<パラダ>。



★ 帆船<あこがれ>一般公開 [大阪・天保山]
```````````````````````````````````````````````````
帆船<あこがれ>が大阪港で「エコ」を考えるイベント
「エコアートフェスタ大阪2010」に参加します!
http://ecoartfesta.com/

大阪港天保山岸壁で、いつもと違った一般公開をしますので、
ぜひ遊びに来てくださいネ!!

<日時>10月30日(土) 10時〜11時30分
                13時〜15時30分
<場所>大阪港天保山岸壁 (地下鉄「大阪港」駅下車徒歩5分)

(入場無料・荒天時中止)

エコアートフェスタ.jpg
(大阪港天保山岸壁の<あこがれ>)

船内では、
(1)展示 
・パネル展示 「成ケ島 親子環境観コース 紹介」
・「あこがれ」の 環境保護への取り組み
(2)ワークショップ(RE−USE)
・ 古いチャート(海図)を利用した封筒作り
・ ロープを利用したスナップ(船の雑巾)や小物作り
・ 帆走模型による風の実験
(3)チャレンジコーナー
・ デッキ磨き体験(ヤシの実と砂による)船のリクエーション(ロープアート)

などが行われる予定です!!

タンツー.jpg
(デッキ磨き体験の様子 ※イメージ)


★ 谷井健三さん画集「日本の船」通信販売開始! [全国/Online]
```````````````````````````````````````````````````
この夏、地元の魚津市で第2回目の展示会を開催、「よろず帆船人」
コーナーにもご登場いただいたことのあるイラストレーター
谷井建三さんの画集「日本の船〜海から見た日本史」の通信販売が
ついに始まりました!

"日本のフネ"を描かせれば右に出るものが無い、と言われる
谷井健三氏の精密情景画が一杯つまった画集です。
この機会にぜひ「谷井ワールド」を自分のものにされてみては
いかがでしょうか?

日本の船 谷井建三さん画集.jpg
谷井建三さん画集「日本の船」
サイズ:A4版 全39ページ フルカラー 一部1,000円(送料別)
部数限定(2000部)で発売中です。

画集:\1,000
送料:\350(レ―タ―パック350利用)
(銀行振込手数料120円込み、合計\1470)

売れ切れ次第とのことですので、興味のある方はお早めに!

詳細・ご希望の方は谷井建三さんのHPまで。
http://navy.ap.teacup.com/kanzo/


★ 「全館丸ごと美術館計画 海洋船舶画の世界」 [東京・江東]
```````````````````````````````````````````````````
現在、船の科学館で開催されているこの企画展は、全部で101点の
展示を目録を見ながら歩くと、全館まわれてしまうというもの。

鈴木正輝さんの迫力☆100号<日本丸>ほか<雲鷹丸>、<大成丸>
<明治丸>、谷井建三さんの和船の数々、梶田達二さんの<日本
丸>、田辺穣さんの<エスメラルダ>etc…。

その他軍艦や客船、貨物船、遣唐使船、海景など揃っています。
SFご贔屓、勢古宗昭さんの作品は「番外編」で、3階読書ルーム
に19世紀、英国のトプスルスクーナー(3ディメンション
バージョン)を展示しています。

開催は12月19日(日)まで。


★ 船の科学館 SFボラチーム企画
○"旧"大瀬崎灯台1日点灯+見学ツアー&ミニ講演会
○第2回「海と船のお話し会」"赤い灯台"
○「トラファルガー海戦」ミニ企画展示&講演会 [東京・江東]
```````````````````````````````````````````````````
東京お台場の「船の科学館」で活動を続けているSFボラチーム発案
企画として、以下3つのミニイベントを開催します!


●1)「灯台、いま、むかし」〜灯台記念日によせて〜
初代「大瀬崎灯台」1日限りの点灯+見学ツアー&ミニ講演会

元海上保安官の梁木忠三郎さんによるミニ講演会を開催。灯台
の歴史、役割、航海士の目から見た灯台の利用法などについて
30分程度お話しいただきます。また灯台巡視船として活躍した
<明治丸>の紹介もあり。

講演会の後、敷地内の灯台に移動し、普段は非公開の灯台内部
の見学ツアー。内の階段を上って実物の反射鏡、昭光器の見学
を行います。

大瀬ア灯台.jpg
船の科学館に移設保存されている大瀬崎灯台

日時:2010年10月31日(日)午後2時〜4時半頃まで
会場:「船の科学館」 3階読書ルーム
   および屋外展示場「大瀬崎灯台」外周、内部


●2)第2回「海と船のお話し会」

大好評だった先月に続く第2弾!
今回読む絵本は、明治時代に作られた来島海峡の灯台のお話、
"赤い灯台" です。

日時:2010年8月29日(日)午後2時半〜
会場:「船の科学館」3階読書ルーム


●3)「トラファルガー海戦」ミニ企画展示&講演会

トラファルガー海戦から205年目にあたる10/21前後の
6日間、船の科学館読書ルームにて所蔵の関連資料の公開
と共にSFボラチーム"ぐんそう"によるトラファルガー
海戦とネルソン提督についての解説を行なうミニ講演会
を開催します。

Trafalgar.jpg 船館ヴィクトリー.jpg
模型は船館に展示されている<HMSヴィクトリー>

「トラファルガー海戦」ミニ企画展示
日時:2010年10月19日(火)〜24日(日)

「トラファルガー海戦とネルソン提督」ミニ講演会
日時:2010年10月24日(日)午後2時〜2時半 

会場:「船の科学館」3階読書ルーム


●●●1〜3、いづれも参加無料
(ただし船の科学館の入館券が必要です)

船の科学館
住所:〒135-8587 東京都品川区東八潮3番1号
TEL:03-5500-1111
posted by SaltyFriends通信 at 22:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ 今年も出ます!シーフロントミュージアム in Autumn  □■

都内で唯一ヨット訓練所とゴルフ場が併設された、江東区の若洲海浜
公園で今年も「アートと海」をテーマにイベントが開催されます!

Salty Friends も例年通り、セイリングクルーザー&ギグの無料乗船会
などのお手伝いに加え、昨年大好評だった「帆船ちぎり絵」のワーク
ショップを開催します!今回はこの晩夏に日本に来航したポルトガル
の帆船「サグレス」がモチーフになる予定。

すごし易くなった秋の一日、アートと海が一度に楽しめる若洲海浜公
園へぜひ、足をお運び下さい。

SeaFrontMuseum2010.gif Chigirie2009.JPG
右の写真は昨年のちぎり絵ワークショップより

「シーフロントミュージアム in Autumn 2007」

開催日時: 2010年11月6、7日(土日)
     午前10時〜午後4時(雨天中止)
     
ヨット体験試乗会:出港予定時刻:(1)10:30, (2)13:00, (3)14:30
当日受付・無料(SFブースにて受付)


その他、活躍中のアーティストと一緒に作品を制作する
ワークショップやファミリーカメラマン(親子撮影会)、
スタンプラリーなど、家族で楽しめるプログラム多数開催!

詳細は、シーフロントミュージアム公式ブログ
http://sea-front.seesaa.net/
または若洲海浜公園シーフロントミュージアム係
TEL: 03-3522-3225
までお問い合わせください。
posted by SaltyFriends通信 at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ 南十字星の下、三色旗ひるがえし   − Velas Sudamerica 2010 参加レポート - その2 by Qたろー □■

かわいいテレビや新聞のニュースなどで耳にされている方も多いと思いますが
チリ北部、サンホセ鉱山の落盤事故現場で行われていた救出作業が終了。
33人全員が無事、地上に生還されました。
本当に、ほんとうに良かった!!Viva Chile!!ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

かわいいかわいいかわいい

「2度目のチリへ」

チリの大地震から数週間。時折起きる余震のニュースにビクビクしながら、
渡航準備をすすめる。前回、2003年にチリを訪れた時知りあったビーニャ・デ
ル・マルの友人が、部屋はあるから是非、泊りに来いという。願ってもない!
元<エスメラルダ>のクルーをはじめ、チリ海軍関係の友人たちも待っていて
くれる。大方の友達とは、七年ぶりの再会だ。

往路は、アメリカのダラス経由でチリの首都、サンティアゴへ。普通、日本か
らアメリカ経由で南米へ行く場合、アメリカ国内でのトランジットだけで5、
6時間、場合によってはまる半日乗り継ぎの飛行機を待たなければならない。
ここが格安航空券のツライところ。

いっそのこと東海岸か西海岸の、海洋博物館のある都市で乗り継ぎできれば、
時間が有効に使えるかも?…と淡い期待を抱いたのだが、今回の航空会社AA
(アメリカン・エアライン)でのトランジット、ダラスは内陸部。
海ナシ州だぁ…。ちぇっ。
代理店の担当者によると、最近南米路線の便数が減ってしまい、あまり選択の
余地はない、という。

そんな訳で、今回の往路の待ち時間は、ダラスで5時間。さらにチリの首都
サンティアゴまでのフライト、10時間。トータル、日本からは26時間の旅だっ
た。前回はアメリカ国内で一回、さらにペルーのリマでもう一度飛行機を乗り
継いだこともあって、遠さをひしひしと感じたが、今回は前と比べてさほど距
離を感じなかった。これは「知っている町に行く」「待っていてくれる友達が
いる」という違いだろうか。

Santiago.jpg
首都サンティアゴの町をサン・クリストバルの丘から望む。


サンティアゴのアルトゥーロ・メリノ・ベニテス国際空港に着くのは、たいて
い早朝になる。眠ったのか眠らなかったのか、よく分からない朦朧とした頭で
入国審査を通り、荷物をピックアップ。市内の「高速バスターミナル行き」
シャトルバスに乗って、どれどれ、と車窓から街の景色を眺めてみる。
思っていたより、道路などの復興は進んでいるようだ。傍目には、大地震が起
きたとは思えないほど、町はおちついている。

もっとも、今回の地震で震源地に一番近くて被害の大きかったコンセプシオン
とは、300キロ以上も離れているのだ。ニュースでは、空港からの自動車道が
断裂した、と伝えられていたが、拍子抜けするほど道中は、まったく問題なし。

バスを乗り継ぎ、昼すこし前、友人宅に到着した。7年振りの再会に大いに盛
り上がり、話は尽きない。が、とにかく無事に着いたことを、メールで現地の
友人たちに知らせて、ひと休み。
しかし帆船レースの参加船団は、私より数時間前にバルパライソに入港してお
り、すでに一般公開も始まっているはずだ。そう思うともう、じっとしてはい
られない。

Museo de Lord Cochrane 1.jpg Museo de Lord Cochrane 2.jpg
(2枚とも)前回の「宿題」のひとつ、コクラン提督博物館。
提督の自宅を改造して造られており、その昔は砲台としても機能していた。
現在は埋め立てが進み、海ははるか射程距離外・・・。

Almirante Cochrane.jpg
ステンドグラスに描かれたチリ海軍創設者のひとり、トマス・
アレクザンダー・コクラン提督(1774~1860)
(こちらはバルパライソ海軍海洋博物館蔵)
続きを読む
posted by SaltyFriends通信 at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ よろず帆船人突撃インタビュー〔49〕  オランダの練習帆船<エウロパ>船長 クラース・ガーストラさん ■□

お名前:クラース・ガーストラ
国籍:オランダ共和国
ご生年:1951年
ご職業:練習帆船<エウロパ>船長

Captain Kraas.jpg Europa en el desafile, Valparaiso.jpg
左:ワンコが好きな「親分」、キャプテン・クラース
右:<エウロパ>@チリ、バルパライソで行われた帆船パレード


第一印象は「わぉ、ヴァイキングみたい!」(失礼)
でもお話しすると、その気さくでジョーク好きなお人柄に、思わず
「親分!」と呼びたくなってしまいます。キャプテン・クラースは
大勢のクルーのなかに紛れていても、すぐ「あの人がキャプテン
かな」と分かる、風格のあるお方。

8月号に登場していただいたボランティアクルー、トムさんが
「今回の帆船レース Velas Sudamerica に参加している船の船長
のなかではピカイチ」と評されたように、<エウロパ>の船長歴は
16年!
<エウロパ>のことなら、隅から隅まで知り尽くしている
まさにベテランの船長さんです。


以下クラース ガーストラさん:KG
Salty Friends:SF


SF:なぜ今のご職業を選ばれたのですか?

KG:祖父が船乗りだったこともあって、小さな頃から帆船が好き
   だったんです。5才になった頃にはもう、将来船乗りにな
   るんだと決めていました。

SF:5才とは、また早い決断ですね!ではその船乗りとしての
   キャリアは、どのように始められたのですか?

KG:1967年にオランダ海軍に入り、数年間勤務した後、漁船に
   乗っていました。その後、いったん商船学校に戻って航海士
   の資格をとったあと、商船で働いていたんです。
   <エウロパ>の船長は1994年から。今年で16年になりますね。

Captain Kraas, Guayaquil.jpg Captain Kraas 2.jpg
左:青い目にアクアマリンのピアスがよくお似合いです***
右:ディバイダーを手に、チャートとにらめっこ。


SF:16年も同じ船で船長をしていらっしゃると、もうこの船の
   キールからマストトップまで知りつくしていらっしゃるんで
   しょうね!
   でも、そんなに長いこと乗られていて、この仕事を辞めたい
   と思ったことはありませんか?

KG:ありません!死ぬまで続けます(笑)。

SF:そうおっしゃると思いました(笑)。
   では本船に初めて乗られる方に、<エウロパ>式航海の楽し
   み方を教えて下さい。

KG:航海中は、日常生活から離れて、非常に小さな社会の中で生
   活することになります。そういう環境の中で、他人と知り合い
   人間関係を構築するには、まずコミュニケーションをとらな
   ければなりません。

   船を安全に走らせるには、人間関係、チームワークが大切です。
   うちの船ではまずトレイニーの皆さんに、ここで友達をたく
   さん作って欲しい。
   セイリングは二の次でいいと、私は考えています。

SF:今回私が乗せていただいた22日間のレグだけでも、14カ国の
   人が乗ってましたよね!<エウロパ>に乗ると、本当に世界
   中に友達ができそうです(笑)。
   クルーの方の国籍もバラエティに富んでいますが、仕事をな
   さる上で、とくに問題はありませんか?

KG:現在乗り組んでいるクルーは、オランダ人が半分くらい。
   あとはご覧のとおり、色々な国の人がいますが、仕事上の共
   通語は英語なので、とくに問題はありませんね。英語を話す
   人なら、どこの人でも歓迎しますよ!

   <エウロパ>では毎日、ボランティアクルーも含めてスタッ
   フのミーティングを行なっています。周知事項を伝えたり、
   トレイニーの体調を報告しあったり、細かいことでもお互い
   の意思の疎通をはかるために、私はこの時間をとても大切に
   しています。
   国籍や母国語が違っていても、コミュニケーションがちゃん
   と取れていれば、大丈夫です。

preparando la entrada a Callao.jpg
「セイルトレーニング」は、自主参加が大切。少しずつ増えていく
「自分にできること」が自信につながります。


SF:クラースさんの、セイルトレーニングについてのお考えをお
   聞かせ下さい。

KG:我々の船は、これから船員になる人を育てるためのものでは
   ありません。
   「トレーニング」とは言っても、プロになるための技術を教
   える訳ではありませんので、基本的な当直の仕事以外は、
   自由参加型。つまり、各自の自主的なアプローチが大変重要
   になります。

   帆船は一人では動かせません。お互いを必要とし、助け合わ
   なければ、船は動かないのです。
   <エウロパ>では、この「自主性」をとても大切にしています。
   何も知識や経験のない人でも、何かできることがきっとある
   はずですからね。

SF:そういえば、最初は眺めているだけだった人が、何日かして
   徐々にメンテナンスや操帆作業に加わるようになっていました。
   みんな、少しずつ「自分にできること」を見つけていくんで
   しょうね。
   では最後に、SFにメッセージをお願いできますでしょうか?

KG:<エウロパ>は、どんな国籍の方でも歓迎しますよ。一緒に
   世界の海をセイリングしましょう!

Captain Kraas reading papers.jpg
ペルーのカヤオ入港に備えて、必要書類に目を通すキャプテン・
クラース。


ダンキュ ウェル!どうも有難うございました!
posted by SaltyFriends通信 at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 編集後記 ■■

先日あるTV映像を見ていて初めて知ったのですが、ヴァイキング船っ
て海上だけじゃなく、最初から陸上を動かすことも想定して作られてい
たのですね。実際約10年前に、シェトランド島でレプリカ船を使った
実験が行なわれていて、滑車やロープに加え、船をスライドさせる半丸
太には4ヶ月寝かせた鱈の肝油を塗って…9トンもある船を人力だけで
移動させる様子を見て感心していたら、知人の船長まで出て来て2度
ビックリでした。

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日頃配信
 ★編集:カズー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
 ☆配信先アドレスの変更・配信停止をご希望の方はこちら
  ⇒https://regssl.combzmail.jp/web/?t=df20&m=u2sn
∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽∝∽∽
posted by SaltyFriends通信 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月10日

☆ SaltyFriends通信 9月号 ☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 77号   2010.9.10

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ようやく少し秋めいてきましたが、まだまだ暑いですね!


この週末、帆船<あこがれ>であこがれ史上4組目の船上結婚式が行われました。

ご結婚されたお二人、おめでとうございます!!!


帆船は航海に出たり、岸でセイルドリルを眺めるのも素晴らしいですが、

結婚式やパーティーという利用の仕方も広がってくれるといいな、と思います。


それではSalty Friends通信9月号、出航!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
posted by SaltyFriends通信 at 19:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 9月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 Ch16 》

┣◆ 帆船<あこがれ>船上結婚式!!

┣◆ 絵本の読み聞かせ「海と船のお話し会」By SFボラチーム

┣◆ Salty Friendsボランティアチーム メンバー募集中! 

┣◆ 海の向こうの港街 ブエノスアイレス 

┣◆ よろず帆船人突撃インタビュー 〔48〕 
┃     ポルトガル海軍練習帆船<サグレス>艦長 ペドロ・プロエンサさん ■□

┗◆ 編集後記

 
◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
---> http://saltyfriendstsushin.seesaa.net
=================================
posted by SaltyFriends通信 at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

=================================

******************************************************************
■■■■■■■■ スターボード&ポートカレンダー ■■■■■■■■
******************************************************************

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd(at)saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!

▽帆船<あこがれ>
……………………
#入門コース
09/22(水)-09/24(金)  2泊3日コース [横浜〜焼津]
10/09(土)-10/11(月・祝)2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
11/03(水・祝)     1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
11/06(土)-11/07(日)  1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
11/27(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
11/28(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
12/04(土)-12/05(日)  1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
12/12(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
12/25(土)-12/26(日)  1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]

2011年
03/05(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/06(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/12(土)-03/13(日)  1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港] *満席
03/19(土)-03/21(月・祝)2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]
03/26(土)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]
03/27(日)       1日体験航海  [大阪南港〜大阪南港]

#航海型コース
11/13(土)-11/23(火・祝) 10泊11日伊豆諸島航海 [大阪南港〜大阪南港]

*参加費は、1日体験航海=小・中学生3000円/大人5000円〜
◇お申し込み方法等詳しくは→ http://www.akogare.or.jp/ssnew.html

▽帆船<海王丸>
……………………
位置情報■国内体験航海
2011/02/02(水) - 02/07(月) 5泊6日 [門司港〜鹿児島港]
2011/02/11(金) - 02/16(水) 5泊6日 [鹿児島港〜那覇港]
2011/02/21(月) - 02/26(土) 5泊6日 [那覇港〜別府港]
◇お申し込み方法等詳しくは→ 財団法人海技教育財団HP 

船フネを見に行く!

◆セイルドリル(展帆)を見に行く
`````````````````````````````````````````````````````````
09/19(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
09/26(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/10(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
10/10(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/24(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/31(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
11/07(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]

演劇"初代"<海王丸>/海王丸パーク  
演劇"初代"<日本丸>/日本丸メモリアルパーク  

◆船内一般公開を見に行く
`````````````````````````````````````````````````````````
09/26(日)      <あこがれ>船内一般公開     [焼津]
12/23(木・祝)    <あこがれ>船内一般公開     [大阪]

演劇<あこがれ>    


………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

ひらめき◆東芝トールシップフェスティバル
```````````````````````````````````````````````````````
"Toshiba Tall Ships Festival "
09/10 - 09/12 《アメリカ》: カリフォルニア州ダナポイント
http://www.tallshipsfestival.com/


◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント博物館・資料館での企画展ほか

演劇『海が結んだ日本とトルコ エルトゥールル』
      軍艦<エルトゥールル>の遭難事故から
〜9/23 船の科学館    [東京・品川区]
http://www.funenokagakukan.or.jp/index.html

演劇『海洋国家薩摩 〜海が育んだ薩摩の文化〜』
〜10/14 尚古集成館別館  [鹿児島・鹿児島市]

演劇『遣唐使船復元展示』
〜11/07 平城京歴史館 [奈良・奈良市]
http://www.1300.jp/hall/kyuuseki/heijyou.html
posted by SaltyFriends通信 at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする