2005年11月10日

◆ 明治丸見学会レポート @ ◆

11月5日の土曜日。よく晴れた空の下、15名の参加者とスタッフ2名は
事務局長の岡村先生と名誉教授の庄司先生の案内で、二つのグループに
分かれ、海洋大学越中島キャンパス内にある<明治丸>を見学しました。
普段は公開されていない部屋まで特別に見せていただいたり、
グレーティングを開けて船倉を覗かせていただいたり、興味津々のツアーに
なりました。「船の事を知らない」業者によって施工された部分も含め、
全体的にかなり傷んでいる、という厳しい現実も目の当たりにした見学会
でした。

Meiji maru Jun 1.jpg
いつもニコニコな岡村さん

感じ方は人それぞれであるにしろ、<明治丸>は決して望ましい状態にあるとは
言えません。参加された方のみなさんの声にもそんな思いを持っている方が、
たくさんいらっしゃることがはっきりとわかりました。(Jun)
予想していたことではありますが、やはり皆さんの感想は「ショック!」
「可哀想・・・」といった雰囲気のものが大半でした。無理もありません。

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「痛々しい明治丸をみて、びっくり!
これが重要文化財なの?という第一印象でした。明治丸にかぎらず
知らない事だらけで、とても勉強になりました。
船(帆船)を知る事は、それに乗った人々がどんな事をしてきたか、
どんな目的で他国へ行くのか、とか次から次へと思いをはせ興味
深いものです。130年という長い歴史、活躍していた当時を思い描いて
観ていました。
後世に残していく事が私達の使命だと思います、少しでも何かお役に
立てることができたら、うれしく思います。」 (トミサワさん)

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「晴れ渡った秋空の気持ち良い日、明治丸見学会に参加しました。
東京海洋大学の正門を入り、1号館前に集合。そして芝生の中に鎮座する
明治丸に近づくと、その威風堂々たる容姿に驚きました。写真で想像して
いたより白く大きくスマートな横顔です。海洋会の岡村氏にご案内頂き、
タラップを登って甲板に立つと、また驚きました。どこもかしこも酷い痛
み方です。Salty Friends が、その修復に協力しようとする事情がよく分
かります。

燈台視察船(または燈台巡回船)と聞いていたので、何気なく、船としての
位置づけ(ステータス)は低いと思っていましたが、それは私の勘違いでし
た。130年前、当時は最新鋭の豪華船だったのです。おまけに、エンジン
2機を備えた2軸船です。現代と比べてもひけをとらない装備です。

さらに知ったのは、作業船ではなく客船だったこと。そして就航当初の20
年間は、帆船ではなく汽船として活躍したことです。130年間には色々と
用途が変わり、練習帆船の期間が長く、改造も加わり、今に至っています。

今後も重要文化財として維持・管理していくには様々な問題があります。
17年前に国費12億円で修復しても現在の惨状になってしまった事実をふま
え、活用目的を明確にした検討・計画が必要だと感じました。同日午後に
開かれた「第4回明治丸シンポジウム」にも出席し、有意義な1日でした。

今回の見学会を企画してくださったSalty Friends スタッフの皆さんと
海洋大学関係者の方々に感謝します。ありがとうございました。」
(ピエ〜ルさん)

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「日本丸や海王丸のように、よく整備された保存船しか見たことが
なかったので、明治丸の荒廃ぶりには驚きました。重要文化財であるにも
かかわらず、なぜ保守整備がされなかったのか不思議です。
たった1日見学してお話を聞いただけです『「知られないままに朽ちてゆく』
という印象がありました。実際にお金をかけて修理することも大事ですが、
明治丸という船があるということ、その素晴らしい船が危機にあることを
多くの人に知ってもらうことも必要だと感じました。

予算の問題など色々あると思いますが、修復計画が発動されるのを
ただ待つだけでなく、せめて現状を維持するために、できることから
始めるのが大切だと思います。残念ながら今月のリフィットには参加
できませんが、都合のつく限り私もお手伝いさせていただきたいと思います。」
(暁さん)
deck house 2.JPG
こういう所からも、下のデッキに漏水が…

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「初めて見る『明治丸』。フォアマストの上部とヤード2本が欠落している
他は遠目には美しい白い船体を見せているが、タラップをのぽって見て
驚いた。
話には聞いていたが、ブームや船室の木部は、ひび割れや腐食でまるで
廃屋を見るようである。傷口を覆ってガムテープが張られた姿は哀れで
すらある。写真を撮ろうとしたが、あまりのむごさにカメラを向ける気に
ならなかった。

海の日の起源になったこの船がこんな姿であることを、祭日を定めた皆様は
ご存知なのだろうか?隠れたファンの多いこの時代の船は、陸に上げられた
とはいえ、単なる帆船ファンの思い入れを越えた、貴重な「造船史の生きた
資料」であり「文化遺産」である。
船に限らず歴史的建造物の修復保存には大変な費用が掛かることは分か
るが、「海の日」の象徴である『明治丸』が帆船を愛する人、帆船を知る
人の衆智も集めて、徹底した復元修復と維持保存をされることを強く期待
したいと感じた一日であった。」
(マツモトさん)
Meiji maru en el fondo.JPG
ホールド(船倉)を探検中の庄司グループ

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---正直なところ私も《明治丸》を見て、重要文化財というものの
イメージが、悪い意味でひっくり返ってしまいました。先日からお伝え
していますように「海洋会」の皆さんが、定期的にリフィット作業を
なさってはいるのですが、いわゆる「焼け石に水」のようです。もう少し
リフィットの頻度を上げ、集中して作業していきましょう、とSaltyから
提案させていただいているところです。 (Q)

来月のメルマガでもみなさんの声を掲載させていただく予定です。まだ
送っていただいてない方、引き続きお待ちしておりますのでよろしく
お願いします☆
みなさんの声を聞いて、いても立ってもいられなくなった貴方の
ご意見もお待ちしています!!


posted by SaltyFriends通信 at 04:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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