2008年04月10日

■■よろず帆船人突撃インタビュー [23] 翻訳家 大森洋子さん 後編■■

先月号で【前編】をご紹介した翻訳家大森洋子さんの、今月は
【後編】をお届けします。
もう皆様は「トマス・キッド」の最新刊、お求めになりましたか?
まだ、という方、このコーナーの最後に読者プレゼントがあります
よ〜!!お見逃しなく☆

<プロフィール>

お名前:大森洋子さん
ご出身地:北海道
横浜市立大学英文科御卒業 英米文学翻訳家
おもな翻訳作品:「アラン、海へ行く」「海の暴れん坊オークショ
ットシリーズ」(いずれも早川書房)など多数

以下、
大森洋子さん:「YO」(敬称略)
Salty Friends:「SF」


SF:キッド」をまだ読んだことのない方に、「ここがウリ!」と
   いうところを教えて下さい。

YO:なんと言っても、キッドが強制徴募された水兵から提督にま
   で出世していくというところです。
   士官になって、ほかの帆船小説の主人公たちとどんな違いを
   ジュリアンは見せていくのかと、興味津々でしたが、彼は
   キッドを水兵の感覚を持った士官に仕立てていきます。その
   型破りなところがキッドのおもしろいところですね。

   そして、レンジのキャラクター。キッドのキャラクターでは
   書けないことをジュリアンはレンジに託して書いています。
   自然児のキッドと知性派のレンジが合わさって、このシリー
   ズの幅と深みが出ているのだと思います。

Clock tower.jpg bookshop.jpg Angels inn.jpg
小説のなかに登場する場所。左から時計台、レンジが通った本屋さん、
エンジェルス旅籠  写真提供、大森洋子さん
 

SF:「キッド」が映画化されるとしたら、どんな俳優をキャステ
   ィングなさいますか?

YO:キッドをだれにしようか、ずっと考えていますが、まだぴっ
   たりした俳優は見つかりません。レンジはジョニー・デップ
   ですね。ただし、『パイレール・オブ・キャリビアン』のデ
   ップではなく、『スリービー・ホロー』のデップ。
   『パイレール』のデップはもちろん大好き。でも、シリアス
   なデップのレンジが見てみたいものです。
   
   日本語版ではカバー絵にキッドの顔が載っていませんが、原
   書にはキッドの顔が載っている版もあります。それをご紹介
   します。日本語版は小さいし、印象を限定してしまうので、
   載せないほうが わたしはいいと思っています。原画を描いて
   いるジェフ・ハントもそう言ってました。

cover Kid 1.jpg cover Kid 2.jpg cover Kid 3.jpg cover Kid 4.jpg
原書版の表紙 この顔はだれ!?
写真提供 大森洋子さん


SF:ズバリ、「キッド」の7巻は出るのでしょうか?

YO:出てほしい! と切に願っています。『ナポレオン艦隊追撃』
   はほんとにおもしろく、佳境に入ってきました。訳者として
   は、シリーズの最後まで日本語でお届けして、キッドがどん
   な艦長、提督になっていくのか、みなさんと一緒に楽しみた
   いと思っています。
   良い風が吹くことを願っています。

church.jpg church 2.jpg
こちらも小説に出てくるトリニティチャーチ
写真提供、大森洋子さん


SF:日本と欧米の「帆船文化」の違い、海や船に対する親しみ方
   の違いについてどう思われますか?
   
YO:イギリスの港町を歩いていると、いまそこから三角帽をか
   ぶった士官や縞シャツの水兵たちが現れてきてもおかしくな
   い感じがします。港に行くと、かならずといっていいほど古
   い帆船がいます。そんな帆船を数十人の人たちがオーナーに
   なって修理し、子供たちを乗せているというケースもたくさ
   んあります。帆船が現代に生きているのですね。
   
   日本の場合は船も海も特殊なもので、”そばで見る”という
   のが大方の人たちの接し方ではないでしょうか。”乗って海
   の上へ出る ”という一線を越えることがなかなかできないの
   だと思います。恐怖心、船酔いの不安などなどが先に立って
   しまうのでしょう。
   
   海の上に出て、波に揺られると、古い自分の贅肉が揺れ落ち
   ていって、新しい自分が生まれてくる、そんな体験を一度で
   もすると、海に出らずにはいられなくなるのに・・・

Julian&anchor.jpg Julian bookshop.jpg
イカリのモニュメントが小さく見えます(^^;
本屋さんで平積みされている(!)「キッド」シリーズとジュリアン・
ストックウィン氏 写真提供、大森洋子さん


SF:最後に、Salty Friendsにメッセージをお願いいたします

YO:Salty Freinds の方々の活動には目を見張るばかりです。そ
   の機動力のすごさ。お仕事を持っていながら、各地や各イベ
   ントへ出かけ、情報を集め、これだけの美しい、見事なペー
   ジを作られるのですから、感心するばかりです。
   帆船小説は海の文化の一画をになっていると思うのですが、
   どうも危ういようです。みなさんに応援していただいて、た
   いへん力強く思っています。 今後とも応援よろしく!

御協力どうも有難うございました!これからも「キッド」の活躍を
楽しみにしております。
Salty Friendsでは「トマス・キッド」シリーズ続行キャンペーンを
引き続き行っております。日本の帆船小説の火を消さないためにも
皆様のご協力をお願いいたします!!

キャンペーンの詳細はこちらをクリック

先月発売になった「トマス・キッド」シリーズ第6巻「ナポレオン艦隊追撃」Amazonで購入するにはこちら

★さて、最新刊はまだ買ってない、という方に嬉しいプレゼント!
「トマス・キッド」シリーズ第6巻「ナポレオン艦隊追撃」(大森
洋子さんサイン入り)に原書版ポストカード(こちらは大森洋子さ
んと原作者ジュリアン・ストックウィン氏、お二方のサイン入り)
をセットにして、1名様にプレゼントいたします。

ご希望の方は、お名前、御住所、電話番号、メルマガ「Salty
Friends通信」のご感想をお書きの上、配信登録メールアドレスより
stbd@saltyfriends.comまでお申し込み下さい。
締切は2008年4月20日です。お申込みお待ちしております!

Julian portrait.jpg
ジュリアン・ストクウィン氏ポートレイト 写真提供、大森洋子さん

インタビュー:Qたろー


posted by SaltyFriends通信 at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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