2007年10月10日

■■ 2007年地中海トールシップレース《後編の続編》 By Qたろー ■■

途中寄港し、一般公開を行ったスペイン国境の港町パラモスを出て
2日間、ほぼ真正面からの向かい風に悩まされ、頻繁にブレース(帆
桁の向きを調節すること)を繰り返しながら、やっとフランスのツー
ロンに入港しました。

港の手前には古色蒼然たる砲台が、入ってくる船を威圧するかのように
両岸にそびえ立っています。昨年、スペインのプエルト・マオンの要塞
を見たときにも思いましたが、昔の砲台は、本当に見ただけですくみ
上がるような威圧感があります。
ふとイギリスの海洋小説「オークショットシリーズ」一巻のタイトル
「ツーロンの砲声」が頭に浮かび、作者のチャロナーもここを訪れ、
この二つの砲台が火を噴く様子をイメージしながら小説を書いたのか
なぁ、と思いを馳せることしばし。

Far Barcelona.jpg
1874年建造(!)のガフスクーナー<ファル・バルセローナ>


実際ツーロン港は、現在でも地中海一の軍港とのことで、たしかに一見
ノンビリした明るい日差しのなか、灰色の軍艦があちこちに係留して
いるのが見受けられます。
しばらくヒーブツー(船首を風上に向けて前進を止めること)しながら
待っていると、艀がやって来ました。パイロット(水先案内人)とレー
スのフランス人スタッフが乗船し、係留場所まで案内してくれます。

piloto frances.jpg llegada a Toulon.jpg
左:フランス人パイロット、スキンヘッドのお兄さん。若い!
右:ツーロン港のバースに接岸中。一番神経を使う瞬間。


岸壁には、すでに沢山の人がカメラを片手に船団の到着を待っていま
した。次々に船が到着、接岸する中、各船では水や電気を陸からひっぱ
る作業、ゴミ処理、一般公開などの準備で大忙し。その後、それぞれ
担当のフランス人スタッフより滞在マニュアルが配られ、同室の仲間と
早くも出かける相談が始まります。
みんな海に出たくて船に乗ってるのに、なぜか海にいると陸が恋しくな
るんですよね(^^(そして陸にいると海が恋しくなる…人間て不思議)

今回トレイニーとして参加したメンバーは、私以外の全員が「レースど
ころか帆船で航海するのも生まれて初めて」という方々でした。ロープ
に触るのも初めてなら、マストなんて登ったことあるワケないじゃん!
てなもんです。
始めはおっかなびっくりだった人も、しかし段々と慣れ、ロープを引く
とき腰に力が入るようになり、率先してギャレー(厨房)で洗いもの
をし、マストの登り降りも早くなって自然と会話(共通語は英語)も
増えてきます。ま、1週間ではなかなか「チームワーク」とまではいき
ませんが…。

Jastin subiendo.jpg museo maritimo de Toulon.jpg
左:マスト登りに挑戦するジャスティン(イギリス)ガンバレ〜!
右:ツーロンの海洋博物館は小粒ながら一見の価値あり。


最後にブルガリアの帆船ならでは、の習慣を一つご紹介。
ブルガリアの船ではメスルームで誰かが食事をしている時、側を通る
時には必ず「ナストラベ」と声をかけます。

「ナストラベ」は直訳すると「健康のために」という意味。普段陸では
もっぱらお酒の席の「乾杯」という意味でしか使われないそうですが、
船ではお酒でもご飯でも「ナストラベ!」。ゆっくり召し上がれ!食べ
て(飲んで)元気になりますように!という気持ちの表れでしょうね。
ちょっと意味は違いますが、日本の「いただきます」のような美しい習
慣だと思いました。

bulgarians.jpg
琴欧州がいっぱい(^^;<カリアクラ>のクルー
中央はキャビンメイトだったブルガリア人のフリスティナ。


ひらめきSFでは、12月に都内で「サロン講演会」を開催する予定です。
同日、地中海帆船レース&エスメラルダ見学会の報告会も同時開催!
メルマガに載せきれなかった写真や資料も沢山あり。ここには書けない!?
こぼれ話を聞きにきて下さいね♪詳細は追ってサイト&メルマガで!
posted by SaltyFriends通信 at 20:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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