2007年06月10日

■■ よろず「帆船人」突撃インタヴュー【15】 by ジュン  ■■

今回のよろず帆船人は<Dawn Treader>の
チーフオフィサーである森 功雄さんです。
帆船が少ない日本での、稀少な帆船乗りを
絶滅危惧種と自ら称する「ちょっさぁ」へ
体当たりでインタビューしました。

==========================
<Dawn Treader>(船籍:日本)
1982年スペインで建造。2度の南極への調査航海後、
船籍と所有者がアメリカに移り、船名をランブラーとして、
海洋哺乳動物の調査船として世界中を航海していた。
現在は静岡県の鈴与グループによってクルージングや研修
などに活用されている。
総トン数:131トン 全長32.5m 総帆枚数:7枚
帆装型式:3檣ステイスルスクーナー
IMG_8452DT-mori.bmp

以下、SF:SaltyFriends
 M:森 功雄さん
SF:この職業(船乗り)になった経緯は?
M:なりたくってなったというよりは・・・・・
15歳の進学時、国立で全寮制でと探したら
富山商船高等専門学校が見つかったんです。
まぁ家を出たかったんです。だから卒業しても船に乗らず
違う仕事をしてました。そんな時雑誌の読者記者の企画があり、
  応募して帆船<海星>に乗る機会を得たわけです。
スペインのカディス港から乗船した<海星>の機関士はなんと
  同級生。乗船中、クリス船長と同級生に誘われその年の秋、
  サンフランシスコからクルーとして乗船しました。
<海星>、<Dawn Treader><オーシャンプリンセス>
実習での日本丸を含めると帆船には沢山乗ってる方です。
bridge6.jpg brige-2.jpg
(ブリッジ内:左舷側のヘルム、ぴかぴかの計器類)
aftersalon19.jpg picture32.jpg
(アフターサロン:珍しい四角い舷窓・サロン内:上田毅八郎画伯の絵)
SF:いつも心がけている事があったら教えて下さい。
M:「微笑んでいること!」
当時の<海星>クリス船長からいつも注意されていて
いまだにこれは守っています。クルーには余裕がないと
(実際無くてもあるように見えないと)ダメなんです。
しんどい時こそ、スマイルを出せってね。

Mr.mori25.jpg
 (これです、このスマイルです)
SF:この仕事の好きなところ・印象深いトレーニーは?
M: 模索中、セイルトレーニングは好きです。
人と繋がる機会があるから、今まで700名以上の
トレーニーが乗船しましたがほとんどニックネーム・
顔・どの航海・どんな話したとか覚えていますよ。

本当にどうしょうもない、他人とコミュニケーションとれない
トレーニーの担当になった事があって物凄く悩んで、半年間
一緒にいて最後にワッチリーダーが出来るまでになったんです。
その変貌ぶりがたまらなく印象深かったですね。

SF:乗船時必ず携帯する私物はありますか?
M:サングラス(レイバンのオリンピア)オイルスキン(英国ムスト−社製)
sungrass30.jpg MUSTO29.jpg

SF:今までで一番印象深い航海は?
M:2002年の日本一周です。5月7日に清水港を出発、
太平洋を北上して北海道、日本海から九州〜沖縄〜鹿児島〜
名古屋〜清水と2ヶ月間の、平均睡眠時間3時間の航海でした。
清水入港時、ちょうど台風が来て1日早い入港となりました。
予定が早まったのでお迎えなどはまったく期待してなかったんですが、
防波堤をこえてみると岸壁に、今回の航海に乗船したトレーニー達が
100人以上が集まってくれていたんです。皆で手分けして連絡取り合って
くれたんですね、仕事中なのに当たり前のように迎えに来てくれて、
それを見たら、もう、号泣でした。
FLAG50.jpg winch43.jpg
(研修航海旗とウィンチはトレーニーの力強い味方!)

SF:最後にSaltyFriends通信読者にメッセージをお願いします。
M:帆船との携わり方って色々あると思います。
見て楽しい人もいるし、乗って楽しい人もいます。
帆船ってとても素敵なものなのでチャンスがあったら
乗船してみて下さい。
そして帆船じゃなくても、何事にもトライしてみて欲しいと思います。
体験してみると「新しい自分」に会えるんですよ。
何事にもチャレンジして欲しいです。

ありがとうございました。取材当日、待ち合わせ時間10分前に
到着、絶対私の方が先だと思っていたら・・・もう森さんの姿が。
この誠実なお人柄だからこそ、100人以上の方がお迎えされた
んですね。「新しい自分に会える」って素敵な言葉ですね〜
ジュン



posted by SaltyFriends通信 at 21:20| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
富山商船高等専門学校に勤務する千葉と申します。20年程前に、現在の「日本丸」の実習生でした。現在は、当校の教員として、授業や部活でカッターの指導を行っています。さて、今回のメールマガジンも楽しく読ませてもらいました。今回、ご紹介頂いた、森チッヨサーは、富山商船高専出身との事で、OBの活躍を非常に嬉しく感じております。森さんが、学生時代には、私は、まだ当校に在職はしておりませんでしたが、当校に長い朝野教員に記事雨ゥせましたら、良く憶えてる学生ということで、感慨深く見ておりました。そこで、できれば森さんと、連絡を取れればと考えております。もし、可能でしたら森さんの連絡先を教えて頂ければと思います。現在の仕事について、より深くお聞きして、また今の学生達にも紹介できればと考えております。
Posted by 千葉 元 at 2007年06月23日 13:42
千葉先生へ
初めまして、Dawn Treaderの森でございます。
私は富山商船16期(卒業は17期ですが・・・)、現在はご覧になっていただいたDawn Treaderという船の航海士をやっております。
朝野教官が覚えていただいているとのこと、大変うれしく思っております。
私への連絡先とのこと、メールアドレスとホームページのアドレスを表記しておきましたので、何かありましたらご連絡いただけると幸いです。

新湊には、今から14年ほど前に以前在職しておりました「海星」という帆船で寄港してからは訪れておりません。
私がお世話になった教官方はそろそろ退官の時期だと伺っております。
ご連絡いただいた折には、また富山商船のお話も伺わせてください。
Posted by 森功雄 at 2007年07月10日 16:46
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