2007年03月10日

◆ よろず「帆船人」突撃インタヴュー【13】 by みっきー ◆

今回は、SaltyFriendsで以前に「帆を上げて船首を南へ」へ寄稿を
お願いした原田貴幸さんのインタビューです。

もうすぐ社会人デビューを控える原田さんですが、4月からは
帆船<日本丸>での研修期間が始まるそうです。
若い船乗りからみた海の世界を語ってもらいましょう!

「帆を上げて船首を南へ」は、こちら

[SF]SaltyFriends [タカ]原田貴幸さん


[SF]:今通っている学校ではどのような事を学んでいますか?
[タカ]:国立波方海上技術短期大学校という学校です。
船乗りになるための勉強を日々積み重ねてます。
実習一割、座学九割ですが、実習の方が断然好きなんです。
だからって座学は、寝てばっか、、、なんてことは無いです!


[SF]:今の学校に決めた経緯は?
[タカ]:工業系の高専に通っていたんですが習っていた事に興味が
なくなってしまって。
で、色々と迷っていた時期があったのですが、、、実は、父も船乗
りなんです。父の知り合いから今の学校があるってことを知って、
家からも近かったので決めました。


[SF]:学校に通っていて良かった!って感じる点ってどんなこと
でしょうか?
[タカ]:練習船にはじめて乗ったときですね。
入学して、数ヶ月で航海士とおなじ仕事を任されることが嬉しかっ
たです。確かに、責任もあるポジションですが、うまく出来たとき
が最高でした。
実習を行なう海域って来島海峡なんですが、とても船の往来が激し
いんです。そんな中で、操船していて「今の判断良かったよ。」
って船長に言ってもらえて。実習を通して自分が船乗りになろうと
している、っていう実感につながりました。

後は、父との会話が増えましたね。
やはり共通の話題があると話すことも増えました。


[SF]:あなたと帆船との出会いを教えてください。
[タカ]:一番最初の出会いは、地元の鹿児島で行なわれた帆船まつ
りのとき。中学生ぐらいの時だったと思います。
<海王丸>と<日本丸>だけ見て、<あこがれ>も来てたんですが
小さな船だなって思って見に行きませんでした。ごめんなさい…。

今の学校に通い始めて友達に<あこがれ>を紹介されました。
夏休みの一週間ほどを帆船の上で過ごして、そこから帆船好きが始
まったと思います。

kaio01 kaio03
実習で乗った帆船・海王丸


[SF]:帆船の良さってどういう部分だと思いますか?
[タカ]:うーん、難しいですね。
だって、実際の仕事で活かされることは機船の技術の方が大きいと
思ってますので。

帆船での生活で得られたことを一つだけに絞ると「チームワーク」
って言葉に集約されると思います。帆船という非日常の中で一人
一人が少しだけ前向きになることで、とても良いチームが創られて
るんだと思います。
ですんで、「チームワーク」を意識しやすくなる環境が帆船なんだ
と思います。


[SF]:船乗りに必要なものって何があると思いますか?
[タカ]:
海が好きなこと。
船が好きなこと。
明るいこと。

・・・とここで友達より助言が(一緒の寮の友達が助け舟)
「シーマンシップ」だそうです。あはは、いいところ持ってかれて
しまいましたね。。。
確かにシーマンシップは大事ですね。
先ほどの帆船の良さとも繋がると思いますが<海王丸>なり<あこ
がれ>なりで、シーマンシップってことを意識せずに学ぶことが
できたと思います。


[SF]:これからどういう船乗りになりたいですか?
[タカ]:事故らない船乗りですね。安全面はやっぱり基礎なんで。
それと、いつまでも自分の仕事を楽しみたいと思っています。
会社の面接等で出会う船乗りの方は、根が明るい人が多いんです。
楽しんでいる姿を感じて、見習いたいと思いました。


[SF]:将来どんな船に乗りたいと思いますか?
[タカ]:まずは就職する会社の船ですね。
内航型のタンカーですが船乗りとして実績を積んでいきたいです。

そして、いずれ乗りたいのと思うのは帆船です。
帆船でのスローな時間の流れ方は、やっぱり魅力的です。
そして自分たちで動かしているって感覚が強いことも。
自然が近く感じられて海を意識して乗っていられて、、、
うーん、話しているだけで乗りたくなってきますね!


[SF]:日本の海が抱えている問題ってどういうことだと思いま
すか?
[タカ]:船乗りが少ないこと、そして、船乗りをイメージしにくい
ことだと思います。
一般の人が想像する船乗りって、漁師さんや海上保安庁とか、じゃ
ないですか。私がこれからする仕事は海運という業種ですが、船で
モノを運んでいるってことがイメージしにくいと思います。

こういう仕事もあるんだよ、って思うんですけどね。ただ、学校
自体が少ないことも問題だと思います。
よっぽど海が好き、船が好きでないと、学校があるってことにも
気付かないと思います。
今、日本の海運業では2007年問題もありますし、深刻な船員
不足なんですよ。

四方を海に囲まれていても、なかなか海と触れ合う機会が無くて、
だから、進路としても船乗りってことが出てこないと思います。
なので、日本の海のあちこちを、もっと親しめるタイプの船が走っ
ていて、そうだなぁ、海のある県は全て帆船を持ってくれたらい
いんですけどね。

ginga01 kaio04
実習船・銀河丸と海王丸での一般公開


[SF]:では、最後にSaltyFriendsの読者に一言お願いします。
[タカ]:仲間が作れる場所が海だと思います。
ですんで、SaltyFriendsの読者の方が海に興味を持ってくれている
ので、きっと心強い仲間なんだと思っています。
誰かこれを読んで船乗りになってくれたら嬉しいですね。


以上、ご協力ありがとうございました!
船乗りとして、ステキな海の姿を伝え続けてくださいね。
posted by SaltyFriends通信 at 21:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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