2006年09月10日

◆ Keep up!!「トマス・キッド」シリーズ続行にご協力下さい! byQたろー ◆

《トマス・キッドシリーズとは?》

みなさま、早川書房から出版されているイギリス海軍水兵の物語、
「トマス・キッド」シリーズ(ジュリアン・ストックウィン著・
大森洋子訳)をご存知でしょうか?
イギリス海軍が舞台となった小説といえば、有名な「ホーンブロ
ワー」「ボライソー」シリーズなどは、愛読なさってる方も多いと
思います。

Kydd series, brown.jpg

フランス革命後の、激動の西ヨーロッパ。イギリスと革命フランス
そしてスペインが三つどもえとなり争っていた、しかし帆船の黄金
期ともいえるこの時代の、イギリス海軍が舞台となっています。
主人公の、カツラ職人だったトマス・ペイン・キッドは、ある日
海軍の強制徴募隊(プレスギャング)に捕まり、無理やり戦列艦へ
と連れていかれます。
現代であれば「誘拐」という立派な?犯罪になるわけですが、戦時
のイギリスでは常時不足していた水兵の確保に、こういった手段が
認められていました。

canons, Victory.jpg
キッドの時代の英国戦列艦<HMS ヴィクトリー>の砲列

一介の水兵だったキッドは、やがて自らの運命を受けいれ、誰もが
認める素晴らしい海の男へと変貌を遂げます。そして天性の資質の
良さと幸運に恵まれて、一つずつ昇進の階段を登り始めるのです。
現在発行されているシリーズ5巻目では「海尉」。最終的には「提
督」にまで登りつめる予定とのこと。

実際にイギリス海軍では、水兵から昇進して最終的に提督にまで
なった人が3人実在したそうですが、厳しい階級社会のこの時代、
彼らの人生は、並たいていのものではなかったことでしょう。
キッドの海軍での活躍を描いたこの小説も、山あり谷あり。海での
生活がとても緻密に描かれていて興味は尽きません。

《キッドシリーズ、ピンチ!》

しかしこの「トマス・キッド」シリーズが、今大ピンチ!
出版元の早川書房が、シリーズなかばで発行を打ち切る可能性が
高いというのです。
日本では帆船を扱った冒険小説がイマイチ売れない、など色々と
ビジネス上の問題も推測されますが、我々帆船ファンとしては
そこを押して!是が非でもシリーズが続行されるのを期待したい
ところです。

Grand Turk, messroom.jpg
キッドの時代、水兵たちは大砲のあるデッキで食事をしたり
睡眠をとったりしていました。写真はBBC制作テレビドラマ
「ホーンブロワー」に出演した<グランド・ターク>の砲列甲板

そこで上記の紹介を読んでご興味を持って下さった皆様に、SFか
らお願いがあります。
皆様から出版元の早川書房に「トマス・キッドシリーズの続行を
希望します」と、メールでリクエストしていただきたいのです。
もちろん、すでに本をお持ちの方は、まわりのお友達にすすめる
など、積極的な「広報活動」もお願いできれば、と思います。

私達の愛する海洋冒険小説の火が絶やされないよう、みんなで
「トマス・キッド」を応援しましょう!!
メールは⇒こちらへ。
クリックするとハヤカワ書房へのメールフォームが開きます。
早川書房のサイトで「キッドシリーズ」もチェック☆

Kydd no.5.jpg
最新刊の5巻「新任海尉、出港せよ」。シリーズを飾る表紙絵は
イギリス海洋画協会会長、ジェフ・ハントによる素晴らしい
イラスト***
posted by SaltyFriends通信 at 22:47| Comment(9) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
横浜帆船模型同好会機関誌「かたふり」の編集をやっている岡田です。
高橋昌代さん、トマス・キッドの皆さんへの呼びかけありがとうございました。
なんとしても、このシリーズの灯火を絶えさせないようにしたいものです。私も出来る範囲のことですが、宣伝に努めています。よろしくおねがいします。
Posted by 岡田哲也 at 2006年09月11日 09:09
<岡田さま
いつもお世話になっております!当会の呼びかけで如何ほどの効果があるかわかりませんが、読者の意志表示として、出版社の方が検討して下さるきっかけになれば嬉しいです。私もじゃんじゃんメールしようと思っています。

たまには<明治丸>リフィットにもいらして下さいネ(^-^v これからもSalty Friendsをよろしくお願いいたします!
Posted by Qたろー at 2006年09月11日 16:42
こんにちは、只野です。
この記事、めちゃショックでした。
うちののサイトでもCaptain's Logで継続要望を大きくとりあげました。
Posted by 只野 四十郎 at 2006年09月11日 22:09
こんにちわ。
私、3巻から後日本ではまだ出ていないときに読んで大変気に入り、どうしても先が知りたくなり4巻から以後は英語が得意でもないのにいきなり原書に取り組むという無茶苦茶なことをやって読んだ人間です。帆船・海軍・イギリス素人なので大変でした。出てくる固有名詞がわからず、図書館でいちいちその時代背景について沢山資料を読まねばなりませんでしたしかといって、調べてもそれが当たっているわけでもありませんし…。
例えば4巻ではベネチアが一部舞台なのですが、ここは原書ではイタリア語がもちろん出てきますし、ベネチアに興味など持ったことのない私は最初ベネチア観光ガイド、次はベネチアの歴史という本を読まなければ素人では原書の意味が全くつかめませんでした。

このニュース、大変、ショックです。
原書は6巻まで買っていますが、やはり日本語でしっかり読みたいので今は原書を全部さらうということはしていません。
メールを送ることで協力できればと思います。
(本は全部買っているので)6巻は、結構重要な巻だと思うので是非続けて欲しいですね。
Posted by 三浦 at 2006年09月13日 22:35
高橋さん、岡田さん、只野さん、
そして、KYDDをご愛読くださっている皆さま、
この記事を拝読して、とてもとても感動しております。ああ、こうやってKYDDを待っていてくださる方たちがいらっしゃるのだと。私のところへはなかなか読者の方たちの声は伝わってこず、どんなふうに読んでくださっているのか、なかなかわかりませんでした。
このたびのシリーズ打ち切りの危機に際して、白井さんと岡田さんにお話したところ、「THE ROPE」 でも 「かたふり」でも大きく取り上げてくださいました。
著者のJulianと奥さん&マネージャーのキャシーは日本でKYDDが読まれていることをとても喜んでいて、継続のためにはkeen effortをすると言っています。
先日、編集者氏と会って、状況を聞きましたところ、いぜん状況見、ということでした。彼はもちろん継続を切望しているのですが、売り上げが落ち続けていて、着実に13000部売れるようなら、継続可能という線だということです。
THE ROPE や 横浜帆船模型展などでの直販売を検討させてください、との話でした。
私はもちろんKYDDの最後までみなさまにお届けすることを自分の責任と思っております。また著者と交流し、そのことをみなさまにお届けできるのも、このシリーズを訳す喜びです。
JulianとKathy も日本の読者の方々がメールで応援してくださっていることに、とても感動し、喜んでおられます。
これからもどうか応援してください。
よろしくお願いします。
KYDD訳者 大森洋子
Posted by 大森洋子 at 2006年09月19日 11:31
<只野さま
毎度でございます!コメントを有難うございました。
「キッドシリーズ☆ピンチ」のニュースには、私もびっくりです。
最近うちの近所の本屋さんで買おうと思っても、置いてないことが
多く、あんまり売れてないのかな…?それとも売れてしまって、
その後補充してないのかしら…??と色々考えていました。

どうも海軍モノは「オタクっぽい」と思われているようで、私の
船仲間にも「キッド」どころか「ホーンブロワー」も読んだ
ことないという人、結構いるんですよね。今後はそういう皆様に、
積極的に広報活動をしていきたいと思っております。

実船体験のみの方には、ロマンティックな小説や絵画の世界を!
机上の帆船イメージだけの方には、実船のロープや風の感触を!
SFの活動が、少しでも皆様のお役にたてれば幸いです。
これからも宜しくお願いいたします。


<三浦さま
こんにちは!SFのQたろーです。
コメントを有難うございました。

>4巻から以後は英語が得意でもないのにいきなり原書に
三浦さんは「キッド」を原書で読んでいらっしゃるんですね。
素晴らしいです***
私はスペイン語圏の帆船小説を、時々ネットで買って読んでいま
すが、トラファルガー海戦をスペイン側から見て書いた小説や、
スペインからの独立戦争時代(1800年台前半)の南米が舞台の
帆船小説など、ちょっとマイナーではありますが、なかなかおもし
ろいです。色々と調べながら読みすすむのも、また楽し♪ですよね。

>4巻ではベネチアが一部舞台
ベネチアと共にジブラルタルも出てきますよね。ちょうど先日
(20日)の新聞に、興味深い記事を見つけました。
イギリスとスペインが約300年間領有を争ってきた、英領ジブラ
ルタルですが、先日ついに!両国が関係正常化に関する協定に調印
したとのことです。

協定では、肝心な半島の帰属問題は棚上げしたようですが、
1704年にイギリスに占領されて以来、スペインにとっては
指先にささった「トゲ」だっただけに、まさに歴史的合意と言えま
しょう。

これからも「トマス・キッド」が読めるように、じゃんじゃん
早川書房さんにメールしましょうね!
Posted by Qたろー@Salty Friends at 2006年09月24日 15:55
<大森さま
ご無沙汰いたしております。書き込み有難うございました。
キッドシリーズ、なんとか続いて欲しいですね。せっかくキッドが
海尉に昇進して、これからますますおもしろくなろうという時に
打ち切りになってしまったら…彼は日本では、永遠に提督になれない
ことになってしまいます。

「13000部」という数字は、かなり厳しいハードルのように
思えますが、自分で買ったり、人にすすめたり、できるだけのこと
をしようと思っております。あと区の無料の図書館で借りたりする
のも一つのテかもしれませんね?稼働率が上がれば、図書館とし
ても「ニーズが高い」と、注目してくれるかもしれません。

>THE ROPE や 横浜帆船模型展などでの直販売を検討

これはとてもいいアイデアだと思います。横浜の展示会はご存知の
ように「有燐堂」という本屋さんのサロンで行なわれており、展示会場
にはいつも帆船関連本のコーナーが置かれています。文庫本が
置いてあったかどうかは記憶にないのですが、会場当番の
ときなど見ていますと、結構売れているようですね。

展示会を訪れるお客様は皆さん、おおむね帆船に興味のある方々
ですし、ぜひ全国の帆船模型会の展示会場で扱っていただければ
と思います。

これからも「キッド」シリーズ、みんなで応援しております。
是非是非がんばって下さいませ!!!
Posted by 高橋ともいうQたろー@Salty Friends at 2006年09月24日 18:21
>無料の図書館で借りたりするのも一つのテかもしれませんね?稼働率が上がれば、図書館としても「ニーズが高い」と、注目してくれるかもしれません。

こんにちわ。
図書館も使って…と思われるなら、借りるだけでなく、予約→貸出のコンボで印象付けるのがポイントですよん☆
貸出だけだとスグには目にとまらないのですが、予約が積み重なるとそれを消化するのにも時間がかかるし「ニーズの高さ」が数字で厳然と感じられるものです。
(って関係者の入れ知恵…笑)

私も一応、継続願いメール出してきました。
何とか続けてもらえるといいんですけど…
Posted by ボースン at 2006年09月26日 07:33
<ボースンさま
こんにちは!Qたろーです。コメントを有難うございました。

>予約→貸出のコンボで印象付けるのがポイント
おぉー、ナルホド☆☆と思い、さっそく今日最寄の図書館で1〜3
巻を予約しました。確かに、本人が借りに来るまでに本を準備
したり、手持ちに在庫がなければ取り寄せたり、ただの貸し出し
よりも図書館の方の手を煩わせますよね。
ちょっと申し訳ないような気がしつつも、間をあけて何回か借りて
みるつもりです。

>(って関係者の入れ知恵…笑)
するとボースンさんは、図書関係のお仕事をなさっていらっしゃる
のでしょうか?最近は、蔵書の検索も貸し出し予約もネットででき
るようになって、しかも区立図書館だから無料。ホント、便利な
世の中になりましたよね。
じつは昔から私、「本フェチ」でして(^^;図書館や本屋さんの
匂いが大ー好き!なのです。ときどき「匂いを嗅ぎに」本屋に立ち
寄ったりしてます(って…やっぱり変?)。

しかし私が「キッド」を予約した図書館、シリーズ3巻までしか
持っていないようです。しつこく1〜3巻を借りたら、「ニーズ
あり」と見て、4,5巻も揃えてくれるかもしれませんね?
がんばって通います!

Posted by Qたろー@Salty Friends at 2006年09月30日 23:10
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