2006年07月10日

◆ <ビクトリア>帰港レポート@セビリア by スシさん ◆

5月4日(木)に<ビクトリア号>がセビリヤへ帰ると連絡を受け
たのは四月の初め。もうGWの旅行客で、空席はないものと半ば
あきらめながら旅行社に尋ねると、幸運にも空席がみつかり急遽
準備にかかった。

現地では、大阪で知り合ったケテ君の家族が空港まで迎えにきて
くれた。前日マドリッドのホテルから電話したところ、電話にでた
のが船に乗っているはずのケテ本人で、しかも明日3日に会おう、
という。なんだか狐につままれたような気分だったが、空港で出迎
えてくれた父君も、今日みんなに会えるという。

どういうことか判然としなかったが、とりあえず弟のパブロ君(兄
弟で<ビクトリア>にのっていたのは2組)の部屋で休ませてもら
い、午後からは母君が明日船が着く場所などを案内してくれ、ご主
人が会社から戻ってこられるのを待った。

グランプリ 017.jpg
帰港した<ビクトリア>と出迎える関係者の皆さん スシさん提供

夜の九時ごろ、コリア・デル・リオに船を迎えにいくという。
コリア・デル・リオといえば、支倉常長の従者の子孫がハポン
(日本)という姓ですんでるという町だ。
父君が会社に行く前に、インターネットでその資料をプリントして
くれていたので目を通してはいたが、そこで船を出迎えるという。

後から思ったのだが、彼ら(船乗りと家族たち)はかなり日本と
スペインということを強く意識してたようだ。暮れるのがおそい
ヨーロッパでも、9時になればやはり陽はすっかり落ち、わずかに
船影は見えるが、誰がというところまでは判然としない。
近くの船も汽笛やホーンをならし、家族はわが子に手をふり声を
かける。
もう少し船のスピードは遅いかと思っていたのだが、アッという間
に通り過ぎてしまう。何台かの車にマノロ船長の家族、ケテ君の家
族、それともう一家族が乗り込んで船を追いかけ、先回りして投錨
地へむかった。

puente basculante de Sevilla.jpg
グアダルキビル川のはね橋

ドックのようなところで水門をあけ閉めし、船を市街の水路に入れ
たのだが、そのときの船にはビックリしてしまった。なんと沢山の
友人や兄弟などが乗り込んでいる。
迎えの人から「まるで移民船だな」という声もあがっていた。そこ
から少し離れた場所に船を係留したのだが、そこはグアダルキビル
川という、川という名には似つかわない大きな港湾施設だった。

明日の予定などの打ち合わせをすませ、一人一人の乗り組み員と
抱き合い無事を祝ったが、翌日のオフィシャルな帰港式にはない
感動の一瞬を味わうことができた。


◆おまけのセビリアレポート◆  ByQたろー
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5月の終わり、たまたま私も仕事でセビリアを訪れる機会があり
ました。で、せっかくなら、と時間を作ってグアダルキビル川に
係留中の<ビクトリア>を訪ね、日本滞在中知り合ったクルーの
何人かと再会することにしました。

Vincoria en Guadalquivil.jpg
グアダルキビル川のマリーナで羽を休める<ビクトリア>

当直で船にいたクルーから、航海中の苦労話を聞くにつけ、本当に
本当に大変な航海だったことに、あらためて感動。われわれ日本人
はつい安全性を第一に考えがちですが、人間、とてつもないことを
なし遂げようとするとき、時にはちょっと「タガ」が外れないと
できないこともあるのかも・・・なんて思ってしまいました(^^;

ところで、セビリアに海はありません。しかし大きなグアダルキビ
ル川が海と町をつないでいるため、大航海時代から「スペインの玄
関口」として長いあいだ栄えてきました。

町の中心にあるカテドラル(大聖堂)には、コロンブスのお墓も
安置されていますし(2006年5月現在は霊廟の工事中)マジェ
ランも、ここセビリアから世界一周航海に出発しています。
町の中心から少しはずれたところに「トルレ・デ・オロ」(黄金の
塔)という小さな海洋博物館もアリ。
海がないのに、セビリアってとても「塩っぽい町」なんです。

monumento de Parque Isavel.jpg
イサベル公園にある帆船のモニュメント。かわいい*

大阪で講演会をして下さった<ビクトリア>プロジェクトの総監督
イグナシオ氏によりますと、2010年の上海万博にむけて、現在
新しいガレオン船の建造プロジェクトが進行中、とのこと。ぜひ実
現させてほしいですね!
posted by SaltyFriends通信 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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