2006年07月10日

◆ よろず「帆船人」突撃インタビュー【6】 by Qたろー ◆

今回は去年、SFでも見学会や講演会などでお世話になりました、
スペインの復元帆船<ビクトリア>の船大工、インドラさんの登場
です。

以前のメルマガでもお伝えしましたように、<ビクトリア>はこの
5月、世界一周をなし遂げて、1年半ぶりにスペインのセビリアに
帰港しました。
2004年のスペイン出港から、交代して降りていくクルーもいた
なか、ずっと<ビクトリア>と一緒に航海し、彼女の面倒をみてき
たインドラさん。その想い入れは、ハンパではありません。


===まずは<ビクトリア>とインドラさんのご紹介====

船名:Nao Victoria
建造:1518年(オリジナル)、1992年(復元船)
帆装形式:3本マスト キャラック(写真参照)
全長:25.9メートル
メインマスト(主檣)高:16.3メートル

人類で初めて地球一周の大航海を成し遂げた、ポルトガル人の
マジェラン(自身はフィリピンで死亡)率いる5隻の船隊の1隻。
最後に生き残った18人の乗組員と、唯一残った<ビクトリア>を
スペインまで指揮したのは、ファン・セバスティアン・デルカノ。

Victoria en Tokio.jpg
昨年、東京港に接岸する<ビクトリア>

お名前:インドラ・カスティージョ・サンチョ
職業:船大工、船員
スペイン、アンダルシア地方プエルト・デ・サンタ・マリア出身
専門は物理学で、船大工の仕事は現場で覚えたとのこと。「船大工
の仕事は世界で一番美しい仕事だ」とキッパリ断言する28歳。
子供の頃からの夢は・・・「海賊」!

Indra trabajando 2.jpgIndra trabajando.jpg
大阪のドックにて。船底整備中のインドラさん(右下)


 以下、インドラさんにお答えいただいた、一問一答です。
 Salty Friends:【SF】  インドラさん:【Ind】

【SF】<ビクトリア>の何に一番誇りを感じていらっしゃい
     ますか?

【Ind】「世界一周をなし遂げた彼女のメンテナンスや航海に
    自分自身がたずさわったことに、とても誇りを持って
    います。彼女はひどい嵐にも耐え、僕達クルーをいつも
    見守ってくれました。本当にいい船です」
   
【SF】<ビクトリア>で記念日やお祭りがあったときの祝い方を
     教えて下さい
     
【Ind】「航海中、仲間の誕生日などにはよくパーティをしていま
    したね。たとえば仮装パーティ!みんな、ありあわせの
    材料で変装するんです。特別なご馳走をつくりデザート
    も用意して、大いに笑って過ごします」
    
【SF】航海中、色々あったと思いますが、特に記憶に残った
    出来事(嬉しかったこと恐かったこと)はありますか?
    
【Ind】「楽しかったことは、数え切れないほど。でも特に残念
    だったのは、船が港に着いても上陸する時間がほとんど
    なく、すぐに出港の準備にかからなければならなかった
    時かな?
    たとえば55日間、ぶっ通しで航海して入港。2日間の
    自由時間、そして出港、また30日間航海・・・。陸が
    恋しくもなりますよね」

Vicky Palo Mayor.jpg
航海中何度も損傷し、インドラさん達をヒヤヒヤさせた
メインマスト(主檣)の根元

【SF】何かご趣味はお持ちですか?

【Ind】「船大工の仕事にホレ込んでいるので、趣味は『仕事』。
    あとは本を読んだり絵を描いたり・・・。大阪に寄港した
    ときに和弓を買ったので、これから弓道も始めるつもり。
    スペインにもいくつか道場があるんですよ」
    
【SF】船大工でなかったら、何をしていたと思いますか?

【Ind】「物理学の資格をとって、どこかの研究所で研究者として
    働いていたかもしれません」
    
【SF】最後に、私達SFでは重要文化財<明治丸>のリフィット
    ボランティアにたずさわっていますが、そういった歴史的
    帆船の保存について、思うところがあれば聞かせて
    ください。
    
【Ind】「歴史のある古い帆船が保存されなくなったら、ぼくの
    職業は意味をなさなくなってしまいますね(笑)。
    近年、人類が何世紀もかけて培ってきた造船の技術や極意
    が失われつつあるのは、残念なことだと思います。
    <明治丸>のリフィット、できることなら僕もお手伝いに
    行きたいところです」
    
有難うございました!
そして世界一周航海達成、おめでとうございます!!

(インタヴュー&翻訳:Qたろー)
posted by SaltyFriends通信 at 21:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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