2010年08月10日

□■ よろず帆船人☆突撃インタビュー 〔47〕  オランダの練習帆船<エウロパ>ボランティアクルー トマス・フィッツギボンさん □■

小柄で気さくなおヒゲのおじちゃん、といったイメージのトムさん。
航海中はもっぱら私の「メンテナンスのボス」で、一方的になついて
いたのですが(笑)陸上でのご職業を伺ってびっくり!脳科学者と
お話ししたのは生まれて初めてです;:

お名前:トマス・フィッツギボン
国籍:オーストラリア
御生年:1952年
御職業:脳科学者
エウロパでのお仕事:ボランティアクルー。甲板員として、
主にメンテナンス、操船などを担当。

Tom 2.jpg
脳科学者というより哲学者のような?風貌のトムさん。


以下、フィッツギボンさん:〔TF〕(敬称略)
Salty Friends:〔SF〕


SF:なぜエウロパでボランティアを?

TF:私の本業は脳科学者で、もう30年以上、中国の北京大学で
   研究を続けています。セイリングや冒険が好きなので、
   時々こうやって休みをとってボランティアとして乗って
   いるんですよ。辞めようと思ったこと? ないなぁ、だって
   楽しいもん!(笑)


SF:今まで他の練習帆船で航海なさったことはありますか?

TF:私の母国オーストラリアには、何隻か練習帆船がありますが、
   その中ではシドニーの<ジェイムズクレイグ>、あとカナダの
   <ピクトンキャッスル>などで、何回か航海したことがあります。


SF:今まで経験された航海で、特に印象に残っていることがありました
   ら教えて下さい。

TF:印象的だったのは、やはり南極ですね。<エウロパ>はよく南極海を
   航海しますが、とにかく野生動物たちが素晴らしい!ペンギンや
   オットセイ、アシカ、クジラに様々な鳥たち。本当に感動しました。

   南米大陸の最南端、ホーン岬もやはり印象的な場所です。一度40
   ノットの風に吹かれたこともありますよ。そう長い時間じゃな
   かったけど。

Tom 1.jpg
なんといっても<エウロパ>は古いので、航海中でもつねに
メンテナンスが必要です。
これはベンチを塗りなおすために、古いニスをスクレイパーで
削り落としているところ。


SF:私も今回ホーン岬、まわりたかったです(涙)。
   ところで<エウロパ>には、様々な国籍のクルーが乗り組んでいま
   すが、とくに困ったことなどはありませんか?

TF:そうですね、まぁ、強いて言えばオランダ語かな?オランダ人クルー
   同士は、よくオランダ語で会話していますからね。でも仕事では
   100%英語だし、とくに困った、ということは今のところありません。

   船に限らず多国籍グループの中で行動する時は、とにかくフレキシ
   ブル、臨機応変に考え動くこと。これが一番大切だと思います。


SF:なるほど、常々外国でお仕事をなさっているトムさんならではの
   お言葉ですね。
   ではここでズバリ、船長のクラースはどんな人ですか?

TF:とても良い船長ですよ。彼は考え方が明確で、とても分かりやす
   いんです。一度決めたら迷わない、強いリーダーシップを持った人
   ですね。

Tom 3.jpg
航海の終盤、船上で「Velas Sudamerica2010」関連グッズの
オークションが開かれました。司会は、木ヅチを持ったトムさん。
「さぁ、はった、はった!」
手に持っているのは、ペルー海軍が作ったVSペナント。
私はアルゼンチン海軍のガゼット(海軍広報)をゲット☆


SF:私も初めて乗船した時、紹介されなくても彼が船長だと、すぐに
   分かりました。風格があるというか、親分肌な方ですよね。
   それではトムさんの、セイルトレーニングに関するお考えをお聞か
   せ下さい。

TF:練習帆船では、つねに異なった考え方、価値観を持った人々と一緒に
   生活します。このバランスをとるのが難しく、簡単にいかない時も
   もちろんありますよ。でも、求めればクルーや年配者がアドバイスを
   くれるし、やって見せてくれたりする。
   セイルトレーニングでは、航海を通して皆がそれぞれ“ なにか ”
   を得ていると思いますね。


SF:深いお言葉です〜!さすが私のボス(笑)。
   では最後に、Salty Friendsにメッセージをいただけますか?

TF:Never too old to sail!セイリングを始めるのに決して
   「遅すぎる」ということはありません!


またまた名言を…***
貴重なお話を、どうも有り難うございました!

Tom 4.jpg
・・・なんかトムの写真って、仕事してるのばっか(笑)。
これはハンドレールを塗り直しているところ。
サビをワイヤーブラシでこそぎ落とし、錆止めのオイルを塗り
さらにペンキを二度塗りして仕上げます。

             *****


私が乗ったレグでは、トムさんがクルーの中で最年長でした。が、みんなの
気持を盛り上げるために、ここぞという時にはちゃんとギャグもかます
脳科学者!飄々と、しかし細やかに毎日の仕事をこなす姿は、同じ船関係の
ボランティアとして学ぶべきところ満載な方でした。

トムさんから伺ったところによりますと、2013年にオーストラリアで
大きな帆船まつりが開催される予定とのこと。
環太平洋や、インドネシア、インドなどの帆船がオーストラリアで一堂に
会したら素敵ですよね。また新たな貯金の目的ができました♪

(インタビュー&翻訳 Qたろー)
posted by SaltyFriends通信 at 09:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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