今月のよろず帆船人は、2年間の海外での帆船生活から
帰ってきたばかりの山本海(やまもとかい)さんにお願いしました。

取材は、男同士で飲みながらじっくり伺ったのですが、
面白いエピソードと共に帆船への熱い想いを自分自身の生き様を
まじえながら話していただけました。


以下では、
山本海さん(海)
SaltyFriendsみっきー(SF)
とします。


しゃがんでいるのがインタビューに答えてくれた山本海さん

SF:こんばんは。
ラム酒が好きなんだってね。飲みながら、食べながらで取材させてもらいますね。

海:ラムとウイスキーが好きですね。では。(といいながらストレートでラムを)

SF:2年間、あちこち行って見てどうでした?

海:楽しかったですね~、一応行った国の順番を言っておきますが、
ニュージーランド、オーストラリア、マレーシア、イギリス、地中海
といった感じで色々な国の帆船に乗ってきました。



SF:人との出会いがたくさんあったと思いますけど、印象に残る出会いありました?

海:かわいい女の子とか??いやいや、、、いろんな人に出会いました。
で、だれか一人ってのは言えないです。全員印象に残っているんです。
実は、出発前にケイさん(海星元キャプテン)に推薦状を書いてもらったんですけど、
その中で、「人との出会いから広がるチャンスを与えてやってほしい」という行があって。。。
自分自身の中でも意識し続けていたことなんですが、この出会いから学ぶんだという想いが
常にありました。
そんなもんだから、すべての人が印象に残ってるって答えになるんです。
かわいい女の子も含めてね!

SF:かわいい女の子の件は別途聞きたいですが、、、嫌な人とかも当然いましたよね?



海:当然!でもそれもやっぱり出会いだと思います。
ネガティブな出会いであっても、いろいろ学びはありました。

SF:では、船の上での生活になりますが、笑いの提供?一番バカな事を教えてください。



海:お酒飲んでいて、あんまり記憶に無いです。。。と言いつつ、一個思い出しました。
船の上では、「水」は貴重です。なもんで、シャワーの機会も、少なくなってくるわけです。
で、航行していた海域では、スコールがあったんですね。当然の思考ですが、スコールで洗えば良いと。
水着に着替えて雨のタイミングにあわせてシャンプーしたんです。
ただ残念なことに、思った以上に激しくないスコールでした。
そんなもんだからいつまでたってもシャンプーが落ちてくれない。
結局海水かぶって落としました。

SF:色々面白いエピソードが多いですね!
すこし話を戻しますが、高校が海洋系の学校だったと思いますが、
こちらを選んだ理由って何かあるのでしょうか?

海:うちの家の教育なんですが中学3年の時にお金渡されて行きたい所に
勉強に行けってのがあるんです。
なぜか、その時モンゴルに行ったんです。
で、星空に感動しました。まるで降ってくるみたいな星たちがとてもきれいでした。
それでモンゴルに行くって形にならなかったのが不思議なんですが、
その時に海の真ん中で見たらもっときれいなんだろうなと思って。
で、高校は船の勉強ができる学校に決めたんです。



SF:なんだろ、すごい家庭教育ですね~うらやましい。
学校生活は楽しかったですか?

海:うーん、たぶんですけど普通の学校とはちょっと違っていると思うんです。
全寮制の学校だったということもあると思いますが、付き人制度とかもあったんですよ。
3年の先輩と朝から晩まで共に生活するっていうもので、知らない人に話すと
みんなびっくりします。トイレも許可もらって行く感じなんですよ。
先輩と後輩の繋がりってものを重視していた、って事なんですけどね。
難しいところもあったんですけど、自分にはあっていた学校だったなと思っています。

SF:ちょっとびっくりしました。
全寮制って時点で少数派な学校だと思いますが、そんな中でも厳しい学校だった
みたいですね。

海:そうですね。でもいろんな思い出があって、良くも悪くも母校です。

SF:では、次の質問。
日本の海に求めるものってありますか?

海:きれいなビーチですかね~水着の女の子が居てるってのも込みですが!
後は、おいしい魚を楽しめる環境とかも、もっとあってほしいです。

SF:ビーチは大いに賛成です。魚もいいですね。
ではでは、もうひとつ質問です。
2年間の海外生活で何か身につけたことってありますか?

海:うーん、そんなすぐに身についた、って事はないです。
これからの生活で表現できる、自分のアイデンティティとなってくることが
あるといいなと思っていますけどね。

SF:ちょっと予想していない答えでした。
ただ、今こうやって話していても、いろんな経験があったんだろうなぁ~と
感じさせられるのですでにアイデンティティになっていると思います。

海:今は自分を見極める時間だとも思っているんです。
これからの日本での仕事も見つかったんですが、そういった気持ちの
余裕が持てている時間であることも関係しているとは思います。
2年間は帆船乗るためだけに必死だったので。

SF:なるほど。では、最後の質問にしたいと思います。
二つの質問になりますが。
セイルトレーニングの今後はどうなる?そして、どうしたい?

海:どうなるって部分では、日本においても世界においても同じように
厳しいでしょうね。お金がかかる、かかりすぎてしまうという問題が
どんな場所であってもついて回ってくると思います。
どうしたいという部分は、色々考えています。
ひとつ考えていることは、エンターテイメント性って部分をもっと押し出していきたい。
日本の海のひとつの問題と思っているんですけど、港と船と人が近くに存在できていない。
その距離を近づけるために帆船が良いと思うんです。
魅せる船ってことを意識して、かっこいい船乗りってのを演出していくんです。
そういったことの先に、子供もあこがれてしまう「帆船」って世界が構築できればと思っています。

SF:夢が膨らみますね。
小学生同士が、お前帆船乗ったことあんの?って会話をしている姿が浮かんできます。
ぜひ、実現させたい夢ですね。

今回は、長い時間、取材にお答えいただきありがとうございました。

(みっきー)