帆船に乗ろう!!
とオレはみんなに言いたい。「いいことなんてねーよ」って言ってる君!!難
しく考えて落ち込むなら、体を動かして汗かいて、いっぱい笑って、いっぱい
泣いて、海のど真ん中で自分をたくさん好きになってほしい。
誰に向かって言っているんだか分らないよね。ごめんなさい。言ってみたかっ
ただけです。

じゃあ、なんで帆船なの?
答えは、乗ったら分かるよ。・・・ではあまりにも不親切なので、オレの個人
的な考えを書かせてもらいたい。


ニュージーランドの<ソーレンランセン>。
ボートを使ったレスキュー(落水者救助訓練)時、洋上からのショット。


まず、帆船はかっこいい!単純なようだけど、かなり重要な事だとオレは考え
ている。世界で一番美しい乗り物とされている帆船。
「帆船に乗って風をよみながら海を渡る!!」ね?なんかかっこよくない?
「飲み会で空気をよみながらウケをねらう!」とは、かなり違った響きではな
いだろうか。

次に言いたいのは、帆船は楽しい。船にはたくさんのいろんな人間が乗り込ん
でくる。寝食を共にし、冗談を言い合いながら、協力してロープを引き、帆を
張り、船を動かす。

職業、年齢、性別を問わず、集まった全員で航海を成し遂げるのは、学生時代
の学園祭のようで、何とも楽しい。航海中、自分の経験からは想像もできない
ような面白い話がきけたりするし、共同生活の船で料理に目覚めたり、体が鍛
えられたり、星座に詳しくなったり、でっけー魚が釣れたり、毎日何かが起こ
り、自分の意外な一面を発見できる事もある。楽しみ方は自分次第だ。
なんといっても目的地にたどり着いた時の達成感と、港に着いてから仲間みん
なでパブに繰り出して飲む酒は格別だ。

  
左上:<ソーレンランセン>初めての長期航海を前に。
  「日本人ぽい?写真撮ろうぜ!」と、みんなを集めて記念撮影。
右上:昨年11月<テネイシャス>にて。若い子達による初めてのスパンカー
  ガスケット「ん~と、どうやって結んであったっけ~?;;」試行錯誤の
  真っ最中。
左下:一昨年のクリスマス時期、NZオークランドのプリンセスウォーフから。
   <ソーレンランセン>とクリスマスカラーのタワー。
   

それに帆船はどこにでも行けるんだ。例えばオレが乗った帆船たちだけでも、
<ソーレンラーセン>はニュージーランドからイースター島、南太平洋の島々
を巡る8カ月の航海を行っていたり、<R・タッカートンプソン>ではニュー
ジーランドの歴史をめぐりながら、クジラと出会う旅を企画していたり。

今乗っている船<テネイシャス>は、6月までイギリスからスペイン、イタリ
ア、ギリシャ、北アフリカの国をめぐり、イスタンブールまでの航海をしてい
る。オーストラリアのスバーニンでは、シドニーの港をエンターテイメント
たっぷりの半日セーリングも楽しめる。

短いものは一日から、長い航海は一カ月以上と、自分の都合や日程に合わせて
航海が選べるのもとても魅力。もちろん日本にも帆船はあるし、数こそ多くは
ないが世界中に帆船はある。ワイン片手に、優雅にセーリングを楽しんでも素
敵、長い航海にガツンと乗りこんでいろいろな国を巡るのも最高だ。

  
3枚とも<テネイシャス>
左上:イタリア着岸作業風景
右上:マルタ島ヴァレッタ港にて。昨年のクリスマス頃。
左下:昨年11月ごろ。ロアトップスルガスケットの様子。


英語が心配という気持ち、よくわかります。英語が全く話せなかったオレは、
カタカナ英語と見ぶり手振りでここまでやってきました。英語が話せれば、や
はりそれに越したことはないだろうと思う。しかし日常会話なんて、中学生の
英語で十分事足りる。
なにせ帆船は船独特の単語がいっぱい。英語が母国語の人たちだって、始めて
聞く単語に戸惑う。一緒になってあれやこれやワイワイやってれば、自然とコ
ミュニケーションがとれ、船での生活も早く慣れるはず。

「できない、恥ずかしい」はナシ!要はガンガン分かんない事は聞いて、
なんでも挑戦してみたほうが、きっと面白い。けど無理はぜったいしちゃダメ。
海は危ない場所だ。危ないからかっこいいとか、勘違いしてはいけない。危な
いものは危ない。これとっても大切。

もし旅行に行くのなら、ぜひ帆船の旅をおすすめしたい。世界の広さと、身近
さを感じられるはず。

まだまだ書きたいけれど、言いたいことはそんなに多くない。

みんな海に行こう!嫌な事、難しいこと、たくさんあるけど、海にいるってだ
けで、なんだか頭の中がポジティブになれると思う。だからみんな海に出よう!
なかでも帆船はオレおすすめ。


                          帆船バカより