2006年02月10日

◆ <あこがれ>小笠原航海記 《前編》 Byふっくん ◆

帆船<あこがれ>で小笠原諸島へ!!

<あこがれ>が小笠原諸島へ航海するのは、今年で6回め。参加を考えて
いらっしゃる方は、96年にふっくんが体験した航海記で「予習」して
みては如何でしょう?

<あこがれ>の航海型って、どんなことするの?・・・

こんにちは、ふっくん@大阪です。今回は<あこがれ>の航海型ってどん
なことするの?といったお話です。
今回は僕が参加した1996年夏の12泊13日の小笠原諸島航海型の様子を
ご案内します。

航海型と入門型の違いは、まず航海型には「当直(とうちょく=
ワッチ)」があること。見張り・ブリッジ業務(航海記録の書き
込み)・舵取りなどを交代で行います。それから船上運動会や、
最終日前夜のフェアウェル(さよなら)パーティー、条件が整えば
トレーニー(訓練生)に操船を任せる「トレーニーズ・デイ」など
「入門型」の内容からは想像できないぐらい様々なプログラムが
待っています。

航海型ではまず初日にその「当直」の説明を受けます。当直には
主に3つの仕事があって、@ルックアウト(見張り)Aナビゲー
ション(航海業務)、Bヘルム(舵とり)があります。

@ルックアウトは前部甲板で付近を航行する船やぶつかりそうな
流木、漁網やブイ、その他、危険な事や変わったことが無いか
どうかを見張る役目。Aナビゲーションは海図に現在位置を記入
したり、時間ごとに天候・気温・湿度・気圧・緯度経度・海水温度
などをログブックに記入。また、レーダーで他船の動きを見たり、
無線での連絡を聞いたりします。

Bヘルムは船尾の舵輪やブリッジで舵をとる、といった仕事をしま
す。「海上衝突予防法」などの勉強もし、船についている緑や赤や
白色の灯火の意味や、船はぶつかりそうな時、どちら側に避けるの
かとか、様々な海の知識を教えてもらいます。
全員がある程度内容を把握したら、実際にトレーニーが舵を持って
<あこがれ>を操船します。

毎日の生活は、まず朝に「タンツー」と呼ばれるデッキ磨きを毎日
します。皆さん裸足で椰子の実を半分に割ったタワシでデッキを
ゴシゴシ磨きます。椰子の実の油がデッキになじんで、デッキが
綺麗になります。

大阪湾を出てひたすら南下、黒潮に乗ると、海水温度がグッと上が
ります。海の色はきつい群青色で、南のほうから栄養豊かなプラン
クトンなどを運んでいる「黒潮」は本当に周りの海より黒いという
のが見ることができます。

船で開催される「船上運動会」も大きな楽しみの一つです。トレー
ニーの中から実行委員を選出し、船にある材料とアイディアでいろ
んな競技を考え出し、ワッチ対抗で勝負をします。

9631SenjoUndokai.jpg
※船上運動会 綱引き

船が走っていると、野生のイルカが船の横や前を一緒に走ってくれ
る事があります。クジラが遠くで潮を吹いているのも見ました。
360度海しか見えない風景も圧巻。夕方にはその水平線に夕日が沈
み、夜には満天の星。天の川を双眼鏡で見るとおびただしい星の
集まりである事を見ることができます。
海面には「夜光虫」というプランクトンがいる海域もあり<あこ
がれ>が波を切るたびに夜光虫がキラキラ光り、海面に星をちりば
めたようでさながら宇宙を航行している気分にもなります。満月の
夜はマストの月影が揺れに合わせてデッキを左右に動き、月の明る
さを改めて感じる事ができます。

航海型では、風が弱く、波もそんなに無い日に全ての帆を張り、海
面にボートを降ろし、自分たちでセイルを張った<あこがれ>の姿
を外から見ることもあります。太平洋上での写真撮影会。<あこが
れ>がすごく大きく、たくましく見えます。

全ての航海型コースではありませんが、航海型での楽しみのひとつ
に「上陸」があります。この時の航海では<あこがれ>は母島沖に
アンカー。ゴムボートで上陸。海組と山組に分かれ、山組は母島の
最高峰「乳房山」に登りました。小笠原の山に生えている木はシダ
類が多く、日本ではない亜熱帯地方の国に来た感じでした。
乳房山から見た<あこがれ>はすごく小さく見え、よくあんな船で
こんなところまで来たなぁと思いました。

9631FromHahajima.jpg
※上部の岩と真ん中の緑が生えている岬の間の左側の影が<あこが
れ>。ここまで歩いてきました(母島にて)。



航海中もセイルを揚げたり、風向きに合わせてタッキング(風上に
向かって行なう方向転換)、ウェアリング(風下へ向かって行なう
方向転換)して船の方向を変えたり、夜航海の準備のため減帆した
り、様々な作業があり、それを日に日に覚え、どんどんスムーズに
なっていくのも面白いです。

航海の最終日前日には「トレーニーズ・デイ」というトレーニー
だけで船長以下、料理に至るまで全てトレーニーがクルーに取って
代わり、<あこがれ>を動かそう!という日が設定されました。
夜のフェアウィルパーティー(お別れ会)では各ワッチで様々な
出し物をだして、最後の夜を過ごします。このフェアウェル
パーティーのために、何日も何日も前から準備する過程も楽しい
ものです。それがうまく行くと、ワッチ内の団結力も最高潮に達し
ます。 


posted by SaltyFriends通信 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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