2009年07月10日

□■□ 津軽海峡の船と博物館探訪問記 その3 By Ginga □■□

5月より始まったSaltyFriendsボランティアチームの Ginga さんの
津軽海峡の船レポート。
今月は、いよいよ最終回。
観光情報も交えて、函館の船を紹介してくれます。

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その5:摩周丸
RIMG0491-摩周丸船尾.jpg
摩周丸船尾より

 江差観光の後、電車で函館に向かい、函館泊。翌日は函館観光。
函館名物朝市に続いて、青函連絡船 摩周丸を見物してきました。
 摩周丸は函館駅脇、朝市街からすぐの場所に係留展示されているうえ、
朝8時半から公開されているので観光には便利です。
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/kikaku/masyu/

展示内容:
・訪問した日には、元通信長野呂氏、元航海士佐藤氏(現副館長)が
居られ、来場者に説明をしてくれました。
RIMG0506-昼間用海図台と佐藤元航海士.jpg
昼間用海図台と佐藤元航海士

・操舵室、無線室は現役当時の姿をとどめている。(ジャイロコンパスは
展示用に後に持ち込んだもの)。
操舵装置の背面(船首側)には昼間用の海図台があり、海峡の海図が
おかれていました。
夜間用の海図台は操舵室後部にあり、カーテンを閉められるようになっています。

・操舵室の後ろには通信室があり、野呂元通通信長より通信に関するお話を
伺うことが出来ました。
通信士は3名が乗船し、通信業務、気象状況把握
(僚船からの気象通報、FAX受信、天気図作成など)、電気関係設備の維持補修を担当。
時計の管理も通信の役割。
船内には80台ほどの電気時計があり、通信室のマスタと同じ時間を表示する。
停電に備えゼンマイ式時計も通信室に置いてある。
通信室には当時の設備そのまま残っている。(真空管は外されており、今は無い)
 無線台の一部の天板を奥に押すと、下からタイプライタの載った台が
引き出せるようになっている。
RIMG0508-通信室_右の時計は非常用のゼンマイ巻き.jpg
通信室(右の時計は非常用のゼンマイ巻き)

・モールス信号の練習装置(打鍵した内容が紙テープに出力される)を
使って、来場者の名前をモールス信号であらわしたものをお土産に渡していました。

・船尾に自動車を12台積むことができる(以下佐藤元航海士より)
 昭和42年から自動車輸送を開始した。
 函館側では岸壁にエレベータを設けて左舷側から自動車を積み込んだ。
 青森側では一番奥の岸壁(現在八甲田丸の係留場所より街側)に
 スロープを設けて、右舷側から積み下ろしした。
 後に貨物船を貨客船に改装したときには36台を積めるようにしたが、
 その分旅客人数が減った。
 貨物船は全長が長いため、函館の桟橋を10m延長した。

・船内には青函連絡船の歴史などの解説コーナがあり、当時の客席椅子などの
現物も展示されていました。
1等座席、2等座席の両方があり、座ることが出来ます。
出入り口近くにはJIS型錨と国鉄型錨を比較した説明やファンネルマーク、
ベル、ドラが置いてあり、ベルとドラは鳴らすことが出来ました。

・操舵室の下は無料休憩所になっており、雑誌や青函連絡船にかかわる
ビデオを見ることが出来るようになっていました。
ここには国鉄の船長の制服があり、着用して記念写真を撮ることが出来ます。
サロンにいるNPOの人が「制服を着て記念写真をいかがですか」と来場者に勧め、
シャッター押してくれました。
船首方向の窓からは正面に函館山が見えるので、函館山を背景に記念写真を撮影することが出来ます。

RIMG0537-船尾外観.jpg
船尾外観


アクセス:
・函館駅から徒歩5分。函館朝市のすぐ前

その他:
・朝市との間には営業を停止した第3セクターの2階建ての建物があり、
朝市側から摩周丸が見えない。
撤去するにも費用がかかるため、取り壊しも出来ないでいる状態。
建物内には、当時展示していた自動車がまだ残っていました。
・摩周丸の脇で紐を上げ下げする人がいた。
近寄ってみると足元にはホヤ。紐の先には四ツ目錨の様な針が付いており
岸壁についているホヤを引っ掛けて取るのだとの事。
駅前のこんなところでホヤが取れるなんてビックリ。
海水は透明で、水鳥が水中で魚を取る姿も岸壁から見えました。
水中の水鳥の姿を見たのは初めて。


おまけ:函館丸(函館)
RIMG0557-函館丸.jpg
函館丸

 ホテルの窓から海を見ていたら帆船らしいマストを発見。見に行かずには居られない。

展示内容:
・幕末(安政4年)に函館で建造した日本初の洋式帆船のレプリカ
 青函トンネル開通記念博覧会(昭和63年)に展示のため製作されたもの
  (船の脇の掲示板より)
・外観の見学のみです。
・作られて20年以上経っていますが、外部に目立ったさびも出ておらず、
 敷地内にごみも散乱しておらず、誰かがメンテナンスしているようです。

アクセス:
・市電でドック行きに乗り、終点1つ手前の大町停留所で下車。
 海側に進み海岸に出ると左手に見えます。徒歩5分程度
・港の脇に陸置きされています。
  
その他:
・大町の次の停留所は市電の終点函館ドックで、停留所のすぐ前が函館ドックの工場です。
付近にはレンガ作りの倉庫などが並んでいます。
・この旅での船めぐりは函館丸でおしまい。この後は普通の観光をして東京に戻りました。



おわりに:
各施設の職員・学芸員・ボランティアの方々には親切・丁寧に対応いただき、
江差の横山家では休日にもかかわらず内部を案内していただくなど、
いろいろな方にお世話なりました。
この場をお借りしてお礼を申しあげます。
自分が受けた親切と得た経験は今後のボランティア活動などに活かすよう努めていくつもりです。
ありがとうございました。

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Gingaさん、3回に渡ってのレポートありがとうございました。

第1回 青森編はこちらから
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/118722084.html

第2回 江差編はこちらから
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/120651638.html


posted by SaltyFriends通信 at 09:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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