2009年04月10日

■□ よろず帆船人 突撃インタビュー 〔32〕 練習帆船<海王丸>航海士 中川浩一郎さん ■□

■□ よろず帆船人 突撃インタビュー 〔32〕
練習帆船<海王丸>航海士 中川浩一郎さん ■□

1月の「よろず帆船人」で、船長の国枝さんにお話しを伺った
<海王丸>から、今回は航海士さんのご登場です!
三等航海士、中川さんのお仕事内容からご趣味、1月〜2月のハ
ワイ遠洋航海でお怪我をなさったことetc.、当直中の<海王丸>
にお邪魔して伺ったレポートをお届けします。


中川浩一郎さんプロフィール

ご出身:東京都
御出身校:平成16年鳥羽商船高等専門学校卒3officer Mr[1]. nakagawa 1.jpg
     平成18年神戸大学卒
所属:独立行政法人 航海訓練所

船乗り歴は2年で、現在は三等航海士。航海訓練所の練習船
<銀河丸>乗船勤務後、練習帆船<海王丸>へ。
<海王丸>では一番若いオフィサーということで、実習生の「アニキ」
的な存在とお見受けしました。

以下、中川浩一郎さん:〔KN〕(敬称略)
Salty Friends:〔SF〕


SF:帆船でのお仕事は、以前乗っていらした<銀河丸>などと比べて
   いかがですか?

KN:色々な点でやはり大変といえば大変ですが、でも元々自分で希望
   した仕事なので、楽しいです。
   
SF:どうして船の仕事を選ばれたのでしょう?

KN:私の父が大のアウトドア好きで、子供の頃から海や山にはしょっ
   ちゅう遊びに行っていました。そんな中で船に乗ろうと思ったの
   は、単純に山より海に行く回数の方が多かったからかな?(笑)

   中学の頃、身近に鳥羽商船に通っている人がいて、その先輩と接
   したことが大きかったですね。進路を決める段になって、鳥羽と
   富山(富山商船高等専門学校)を見学したんですが、やはり親し
   い先輩が身近にいたことで、最終的に鳥羽に決めました。
   
   その後は防衛大に進むことも考えましたが、神戸大へ。中学の頃   から「自分は船に乗るんだ」と思ってましたので、同年代の友人
   達と比べると、かなり早く道を決めた方かもしれません。
   
SF:子供の頃の夢は?

KN:うーん、医者になりたい、なんて思ったこともありましたけど。
   あとはバスとか船とか電車とか、大きな乗り物の運転手になりた
   かったです。
   
SF:やっぱり「男の子」ですねぇ(笑)。
   では船以外で、お好きなことは?何かご趣味はお持ちですか?
   
KN:今のところ、船に乗っている間は仕事に追われていて、あまり
   時間がないんですが・・・。もう少し余裕ができたら、音楽が好
   きなので、船に乗っている時にもできる何か楽器をやりたいです
   ね。ウクレレとか。
   
   あと今ハマっているのはバイク。ヤマハのXJRに乗ってます。
   我々の仕事は、航海と航海のあいだの休暇がけっこう長いので、
   休暇中1週間〜2週間の長距離ツーリングにも行ったりします。

SF:1月に船の科学館で行われた遠洋航海出航式、私はちょうどボ
   ランティア当番で参加させていただいたのですが、とても感動的
   なセレモニーでした。今回の遠洋航海は、いかがでしたか?
   
KN:じつは航海中、日付変更線の近くに差しかかったあたりで、作業
   中に足首を骨折してしまいまして・・・。急遽ホノルルまで機走
   し、私だけボートで病院へ。次の日には飛行機で帰国したので、
   なんとハワイ滞在はたった一晩!
   片道だけ乗って飛行機で帰ってきた航海士は、たぶん私だけで
   しょうね。残念です。
   
SF:それは大変な経験をなさいましたね!お気の毒です。でもまだお
   若いし、これからいくらでも挽回できますよ。
   ところで次はお仕事について伺います。航海士さんは、具体的に
   船内でどんなことをなさっているのか教えて下さい。
   
KN:航海士が担っているのは、おもに操船に関すること。つまり、目
   的地まで船を安全に運航させることが仕事です。船長の代わりに
   船を指揮することも行います。
   
   実習生の訓練や指導には、それぞれ担当の教官がおり、それ以外
   にも船の保守、衛生に関わる仕事や、細かいところでは実習生の
   作業服の管理など、船内の仕事は細かく分担されているんですよ。
  3officer Mr[1].Nakagawa 3.jpgIMG_2503.JPG
 
SF:ここでちょっと意地悪な質問を(笑)。
   ズバリ、国枝船長はどんな方ですか?
   
KN:船長とは、<銀河丸>の時にも一緒に乗り組みました。責任感が
   強く、好奇心旺盛な人。ユーモアがあって、常に場を盛り上げよ
   うと気配りをする人。
   船長としては、私のような下の者にもいろいろチャレンジする機
   会を与えてくれる指揮官です。

SF:それは、日頃からお互いの信頼関係があってこそ、ですね!
   さて、では次に日本における「セイルトレーニング」について
   どのように思われますか?
   
KN:現在日本には<日本丸><海王丸>、それに<あこがれ>という
   3隻の練習帆船がありますが、船に関わるさまざまな仕事のなか
   で、帆船を経験する人はごく一握りです。
   
   もちろん将来、仕事で帆船に乗り組む人の方が少ないわけですが
   しかしそもそも我々は学生に「帆船の操船の仕方」を教えたいわ
   けではありません。
   帆船は人間を精神的に鍛える場だと思いますし、また帆船でしか
   経験できないことが沢山あります。
   もっと高校生や大学生に乗ってもらいたいですね。
      
SF:まったく同感です。では最後に、Salty Friendsに一言メッセー
   ジをお願いできますでしょうか?

KN:ぜひこの調子で、帆船ファンを増やしていって下さい!
   そしてご興味のある方にはぜひ、実際に乗ってみられることをお
   すすめします。
   船では目一杯、笑顔で!航海を楽しんで下さい!   

当直中、有り難うございましたっ!!
3officer Mr[1].Nakagawa 2.jpg
(インタビュー:Qたろー&SFボラチーム)


インタビューが終わった後で、「・・・じつは<海王丸>は3月いっぱ
いなんです」と中川さん。えええーーー!!?
4月からは、航海訓練所の別の練習船に航海士として乗り組むことに
なっているのだそうです。

今回、せっかく「海王丸の航海士さん」ということでご紹介したのに、
一般公開などで遊びにきても会えないんですね〜(泣)。でも「きっと
また、海王に戻ってきます!」とおっしゃっていました。
期待してます****
posted by SaltyFriends通信 at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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