<登檣礼(とうしょうれい)で入港>
大阪に外国の大型帆船がやってきたのは1997年以来11年ぶり!!
1997年に開催された「SAIL OSAKA '97 香港/沖縄/鹿児島/大阪 国際帆船レース」で世界各国のたくさんの帆船を受け入れた大阪の市民ボランティアが、11年前と同じように歓迎パーティーを開いたり、京都や奈良の観光へのアテンドを手伝おうと集まり「グアヤス」を大歓迎で出迎えました!!
<横断幕で出迎える大阪帆船と国際交流の会(市民ボランティア)の皆さん>
8月20日(水)午前10時〜の入港歓迎式典では、大阪市港湾局長やエクアドル大使なども主席。記念品の交換などを行いました。
<入港記念品の交換>
市民ボランティアが岸壁で「BIENVENIDOS A OSAKA,GUAYAS!」の横断幕を持って出迎えると、入港歓迎式典が終わった後に<グアヤス>キャプテンが市民ボランティアに歩み寄り「入港の時とても目立ってて、嬉しかった」と横断幕を持っていた人、一人ひとりに握手をしてくれました!!
<横断幕とグアヤス>
<記者会見の様子>
<士官サロン>
<3段ベッド>
<実習生食堂>
<ギャレー>
7月下旬に東京に寄港した際は一般公開は行われなかったようなのですが、大阪市では市民ボランティアが受付をすることで、入港した日から4日間の一般公開が実現しました。
<一般公開の模様>
1日目の夜はエクアドル大使館主催の船上パーティーが開催され、大阪市の関係者や大阪に5組しか住んでいないというエクアドル人の家族,大阪市の帆船「あこがれ」の元船長などが招待され、南米独特のラム酒のコーラ割りと[

<船上にはたくさんの人!!>
<帆船「あこがれ」もPR!>
2日目の一般公開は997名が乗船。20日のNHKの昼のニュースや、新聞各紙を見て来たと、大阪はもちろん、滋賀や三重、兵庫県など近畿一円からたくさんの方が訪れました。
19時からは市民ボランティア主催の歓迎会が<グアヤス>係留場所目の前の天保山船客ターミナル2Fで開催。ボランティア88名、乗員127名、計215名が集まり、樽酒をあけ、盛大なパーティーが開催されました。
<踊る人々>
<「あこがれ」の紹介>
<樽酒>
<記念撮影>
3日目の一般公開は850名が乗船。この日は京都への観光ツアーを組んでいたのですが、28名の船員が参加。アテンドボランティアが足りず、大変な1日でした。
<京都観光>
4日目。土曜日の一般公開でしたが時より降る激しい雨で、乗船者は平日並みの833名。
この日はわざわざ観光アテンドボランティアに千葉県から駆けつけてくれた、エクアドルに2年住んでいたという、エクアドルと帆船が大好きな方や、いろんな方がいらして楽しい1日でした。
5日目。いよいよ出港の日。
出港前に大阪市の関係者が船上に呼ばれた後、何と市民ボランティアも船上に上がってください!との指示がありました。
上がってみると、何と市民ボランティア一人ひとりに乗組員から記念品を手渡していただき、本当に有難うございましたと、船長以下、何人ものクルーが一人ひとりに握手をしてくれました!!
私は、船の上に呼んでもらえた事だけでも嬉しいのに、記念品までいただいて、しかも一人ひとりに握手までしてもらって、この帆船「グアヤス」の男意気というか、感謝をあらわす気持ちに大変心を動かされました。
<市民ボランティアを拍手で送ってくれた>

<グアヤスがボランティアスタッフに贈った感謝状>
市民ボランティアが下船した後はただちに出港準備に入り、タラップも外され、[

「アジア2008」と名づけられた今回のこの航海。船員たちはどんな航海を期待してこのアジアにやってきたのでしょうか。エクアドルの文化や伝統をつたえ、国際親善をはかるためにやってきた目的は達成できたと思います。
この大阪では1997年に大阪港築港100周年を記念して17ヵ国1地域から大小48隻の帆船を集めて開催した「SAIL OSAKA '97 香港/沖縄/鹿児島/大阪 国際帆船レース」で、1350名もの方が
ボランティアとして船の歓迎行事に携わりました。今回はそこで培ったホスピタリティーを十分に発揮できたものと思います。
帆船「あこがれ」が海外に行ったときや、今年、榎本武揚没後百周年航海で各寄港地で歓迎を受けたように、大阪の市民ボランティアは、大阪港に訪れてきた船に対して、めいっぱいのホスピタリティーでこれからも受け入れたいです。
今後も帆船がやってきたら、その労をねぎらい、歓迎したいと思います。日本にもっとたくさんの外国帆船がやってきて、もっともっとたくさんの帆船文化を運んできて欲しいものですネ!!
<登檣礼で出港>