2009年12月09日

☆Salty Friends通信 12月号☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 68号   2009.12.10

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〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
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こんにちは!Salty FriendsのQたろーです。

はた、と気付けば、2009年もなんと残すところ、あと20日。
今年は関東に、中南米から<クアウテモック>と<グロリア>2隻の練習帆船が
来日し、賑やかな「帆船 year」でした。

世界的に、不景気の風がなかなか止まない今日この頃ではありますが、
「待てば海路の日和あり」。
来年も皆様に、良い風が吹きますように・・・***

それでは12月のSalty Friends通信、Set sail!!

Tokyo Dome illumination.jpg
東京ドームシティに、光の帆船<エルピス号>が出現!
120万球のLEDランプがきらめくイルミネーションは「宇宙」がテーマ。
来年2月14日までの、午後5時〜午前1時まで。(無料)
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2009年12月08日

■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
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--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!
▽帆船<あこがれ>
12/12 - 12/13 帆船<あこがれ>1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
12/19 - 12/20 帆船<あこがれ>1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
◇お申し込みはこちら
申し込み方法等詳しくは→ http://www.akogare.or.jp/ssnew.html

▽帆船<海王丸>
▶体験航海
本年度のプログラムはすべて終了しました。
イベント海洋教室
12月12日(土) 東京港停泊中
        申込期間 :9月1日(火)〜11月30日(月)
ひらめき1月24日(日) 神戸港停泊中
        申込期間 :10月1日(木)〜12月15日(火)
参加料 :2,000円

船 フネを見に行く!
12/23 帆船<あこがれ>  船内一般公開        [大阪南港]
※ 初代<日本丸>&初代<海王丸>の総帆展帆は3月末までお休みです。
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-----------------------------≪海外≫-----------------------------

◆セイルズ・サウス・アメリカ 2010 - 南米諸国建国200周年レガッタ
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"SAILS SOUTH AMERICA 2010 - Bicentennial Regatta and Great Sailing Ships Meeting"

2/2 - 2/7 @【ブラジル】 : リオデジャネイロ
2/22 – 2/26 @【アルゼンチン】:マル・デル・プラタ
2/28 – 3/2 @【ウルグアイ】:モンテビデオ
3/4 – 3/9 @【アルゼンチン】:ブエノス・アイレス
3/18 @【アルゼンチン】:スタテン島/エスタドス島
3/20 - 3/23 @【アルゼンチン】:ウシュアイア
3/24 @【チリ】:ケープホーン
3/27 - 3/30 @【チリ】:プンタアレナス
・・・この後、ペルー、エクアドル、コロンビア、ベネズエラ、
ドミニカ共和国、そして6月終わりのメキシコへと続きます。

◆ガリバルディー帆船レガッタ
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"Garibaldi Tall Ships Regatta"

4/8 - 4/11 @【イタリア】 : ジェノバ
【レース】ジェノバ →→→ シチリア島トラパニ
4/16 - 4/19 @【イタリア】 : シチリア島トラパニ

来月号では2010年帆船まつり&レースのスケジュールを一挙に紹介します。
お楽しみに!

◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
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--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント博物館・資料館での企画展
12/14 〜 22 冬の海洋画展&写真展 [東京、兵庫県]
〜12/22 宮城県立慶長使節船ミュージアム
    『支倉常長が辿った太陽の国』[宮城・石巻]
1/6 大阪市消防出初式海上パレードに帆船<あこがれ>参加
〜1/11 長崎歴史文化博物館
    『日蘭通商400周年記念展 阿蘭陀とNIPPON レンブラントからシーボルトまで』

2009年(平成22年)
1/6 大阪市帆船<あこがれ>大阪市消防出初式海上パレード参加
〜1/11 幕末佐賀藩近代化と佐野常民展 [佐賀]
〜1/11 横浜ユーラシア文化館
      EurAsia3000年『海と陸のシルクロード』 [横浜・中区]
1/12 練習帆船<日本丸> 遠洋航海の出航を見送ろう! 〔東京〕
〜1/17 帆船模型展@フェルケール博物館 [静岡]
〜2/21 日本郵船歴史博物館
     『未来の船』NYKスーパーエコシップ2030を中心に [横浜・中区]
〜2/25 「<雲鷹丸>の歴史」就航百周年記念展示 @東京海洋大学付属図書館(品川キャンパス) [東京]
〜3/14 日貨幣博物館 『海を越えた中世のお金』企画展 [東京・日本橋]   
〜5/23 象潟郷土資料館 『北前船の軌跡』展  [秋田・にかほ市]
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■■ CH.16■■

★ 帆船たちのクリスマス〜年末年始イルミネーション 
               [横浜、大阪、富山、石巻]
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各地に点在する帆船たちも、帆を外したりと冬の装い。
そして船体はイルミネーションに彩られます。

帆船<初代日本丸> 12月23日〜25日[横浜]
帆船<あこがれ> 12月10日〜25日 クリスマスバージョン
         12月27日〜1月6日 NEW YEARバージョン[大阪]

帆船<初代海王丸> 12月27日〜1月6日の金・土・日&祝日 [富山]
慶長使節船<サンファンバウティスタ> 〜12月31日[石巻]

★早川書房から海賊モノ新刊「パイレーツ―掠奪海域―」発売!
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昨年急逝したアメリカの作家、マイケル・クライトンのPCの中から発見され
た本作品は、17世紀ジャマイカが舞台の海賊もの。
登場するのは、天才的な航海士、火薬の専門家、怪力の巨漢、驚異的な視力を
持つ男装の麗人、カリブ海一の冷酷な殺し屋に、残酷なスペイン人司令官・・・。
もう、面白くないワケがないだろうって感じの「品揃え」ですね。

すでにスティーブン・スピルバーグによる映画化も予定されているとのこと。
待ちきれない!方は、とりあえず原作を買って読むべし↓
アマゾンでチェック☆

★海賊グレース・オマリーと三浦按針を舞台で![東京・大阪]
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あのエリザベス1世と互角に渡り合ったと言われる、アイルランドの
女海賊グレース・オマリー。何年も前からイギリスやアメリカなどで
公演されていましたが、やっと日本へもこの作品がやって来ました。
演じるのは保坂知寿(グレイス・オマリー)、山口祐一郎(グレイスの
恋人・ティアナン) 涼風真世(エリザベス1世)他。
詳しくは公式サイトで。

もうひとつの「舞台」は、「ANJIN イングリッシュサムライ」。
ご存じオランダの船<デ・リーフデ>で難破、徳川家康のもと活躍した
三浦按針こと、イギリス人航海士ウィリアム・アダムスのお話しです。
演じるのはオーウェン・ティール(ウィリアム・アダムス)、市村正親
(徳川家康)、藤原竜也(宣教師ドメニコ)他。
詳しくは公式サイトで。


★ 冬の海洋画展&写真展 [兵庫県、東京]
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当メルマガ読者の朽原 彪さんから海洋画展のお知らせをいただきました。
ご趣味で描いていらっしゃるお仲間3人と、神戸で開催されるそうです。

油絵、ペン画、色鉛筆の絵画と帆船模型も展示。
期間:2009年12月14日〜22日
時間:午前9時〜午後6時
会場:兵庫県神戸市須磨区民センター
電話:078−735−7641

お近くの方はぜひ、足をお運び下さい!

朽原さん 海洋画展.jpg

朽原 彪さんのHPで力作をチェック☆


★「海の華 客船・帆船」船の仲間による東京港写真展 東京みなと館```````````````````````````````````````````````````
現在、勢古宗昭さんの個展開催中の「東京みなと館」では、新年から東京港
にゆかりのある「海の華」、客船や帆船などの写真展が開催されます。
平成6年から6年間、盛大に行われた懐かしい「東京港帆船パレード」の写真や
一度は乗ってみたい豪華客船の写真などが展示さる予定です。


期間 2010年1月5日(火)〜6月27日(日)まで
展示内容
@ 客船・帆船カラー写真半切 30作品
A 組写真四切(歓送迎式、船内見学、帆船パレード、帆船展帆訓練など)64作品
B 東京港帆船パレードVTR上映(期間中の土日)

詳細は東京みなと館HPでチェック☆

勢古宗昭さんの海洋画展「東京港にゆかりのある帆船たち」は、
今月20日までですよー!まだご覧になっていない方はゼヒ!
そして新年からの「海の華」写真展↑も、新しい手帳に忘れずに
書き込んでおいて下さいね♪


★ 幕末佐賀藩近代化と佐野常民展 [佐賀]
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日本赤十字社の創設者、そして佐賀藩士、明治の元老院議員であった
佐野常民の展示会が、佐野常民記念館で行なわれています。

この展示会では、近代化にまい進した佐賀藩(藩主:鍋島直正)
の姿に迫るもの。
佐賀藩海軍所など近代化に欠かせない海運についてもとりあげられて
います。
期間は、2010年1月11日まで。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.saganet.ne.jp/tunetami/
http://www.saganet.ne.jp/tunetami/tunetami/index.html


★ 雲鷹丸の歴史 就航百周年記念展示 [東京]
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首都高や天王洲アイルのレストラン「TYハーバー」からの眺めもおなじみの雲鷹丸。旧東京水産大学、今の東京海洋大学のキャンパスに展示されています。第一次航海に出でから100年の節目にあたるのを機に雲鷹丸に関する資料が東京海洋大学付属品川図書館にて公開されます。
詳しくは↓
http://www.kaiyodai.ac.jp/event/1101/13398.html


★ 帆船模型展開催中@フェルケール博物館 [静岡]
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清水港にある、港と海をテーマにしたフェルケール博物館を舞台に、帆船模型展が開催されます。博物館の所蔵品のほか、静岡デルタクラブの制作・所蔵品も出品。会期は来年1月17日まで。
http://www.suzuyo.co.jp/suzuyo/verkehr/kikaku_t.html


★ 練習帆船<日本丸> 遠洋航海の出航を見送ろう! [東京]
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2010年1月12日に練習帆船<日本丸>がハワイに向けて出港します。
出港時には、訓練を行なう商船高専の実習生115名が登檣礼を行います。

この模様を間近で見られるチャンス!
航海訓練所専用桟橋から出港の模様が見学できます。
応募内容は以下の通り。

開催日時:2010年1月12日(火)12時〜14時30分
開催場所:練習帆船<日本丸> と 船の科学館前の航海訓練所桟橋
応募方法:こちらのアドレスを参照ください。
http://www.kohkun.go.jp/kouhou/20091104_nmaru_syukkou_miokuri_kengakukai.html


★ 大阪市消防出初式海上パレードに帆船<あこがれ>が参加!乗船者を募集(無料)!![大阪]
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大阪市の帆船<あこがれ>」が、平成22年1月6日(水)に大阪南港オズ岸壁一帯で開催される消防出初式の海上パレードに参加します。このパレードに、<あこがれ>に乗って参加する方を募集します。
http://www.akogare.or.jp/topics/topics12012009.html


★ 南鳥島のロランC局、廃止 [東京]
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長年、電波航法のひとつとして利用されてきた、南鳥島のロランC局が
廃止となり、12/1の9:00に運用停止となりました。
今回の廃止により北西太平洋上のエリアが大幅に縮小となります。
なお、今後もエリアは小さくなりましたが、運用は海上保安庁によって
続けられます。
http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/chiba-loran/


★ 大型風力推進船プロジェクト始動!
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船舶の燃料費高騰に伴いエコシップが再び注目を集めていますが、
東京大学、日本郵船、商船三井、帝人などの研究グループが、大型
風力推進船の実用化を目指したプロジェクトを開始しました。
新しい素材を用いたセイルとコンピュータ制御を組み合わせ、
エコロジーと美しさを兼ね備えた船を5年先の実用化を目指し
開発するようです。
10年先の海上ではセイルに風を受けて、荷物を運ぶ船の姿が
普通になるのかもしれませんね。

東大の研究グループ
http://www.sss.sys.t.u-tokyo.ac.jp/index.html
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2009年12月06日

■□ 「浪華丸すす払い」レポート ByQP □■

皆様はじめまして手(パー)わーい(嬉しい顔)
Salty Friends員外特派員(自称)のQPと申します。
平成21年11月29日(日)、「なにわの海の時空館」にて開催されました菱垣廻
船<浪華丸>すす払い(大阪の冬の風物詩?)に参加してきましたので、レポート
しま〜す。

午前10時、時空館のエントランスホールに集合。
参加者は20名強でしたが、さすが大阪市の練習帆船<あこがれ>のお膝元。
<あこがれ>ボラが多かったです。

QP 浪華丸1.jpg
集合風景


すす払いは、船底内部、上甲板、船首楼、船尾楼を掃除機と雑巾がけできれい
にしました。
上甲板の床板(?)も外して、船の内部もお掃除しますんで、普段見ることの
できない和船の船体構造を間近に見学することができます。船好きにはたまら
ないイベントですぴかぴか(新しい)
QP 浪華丸2.jpg QP 浪華丸3.jpg QP 浪華丸4.jpg QP 浪華丸5.jpg


そしてスペシャルイベントは、神戸商船大学名誉教授の松木哲先生による、
和船の構造や建造に関するお話。松木先生は<浪速丸>の建造にも関わられた
方で、<浪華丸>を愛おしそうに見守っておられる姿が印象的でした。
私も一応は、海関係の人間ですが、「木殺し」「釘の尾を取る」「チキリ」
「タタラ」等、初めて耳にする言葉ばかりで、聞き入っていました。

グッド(上向き矢印)これらの専門用語が気になる方は、ぜひぜひ、来年の「すす払い」に参加して
ください猫ダッシュ(走り出すさま)

QP 浪華丸6.jpg


寒いのが苦手で、冬は海にでるのはチョットという船好きの方も、来年の
「すす払い」は参加されてみてはいかがでしょうか?

それでは皆様、良いお年をお迎えくださいませ晴れ
posted by SaltyFriends通信 at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ 「よみがえる船」〜谷井建三 船と35年の歩み〜を観に行こう!      By ぐんそう ■□

  いざ、「龍馬伝」の世界へ!“日本のフネ”の歴史がここにある


 現在放映中のNHKドラマ「坂の上の雲」、来年の大河ドラマ「龍馬伝」と、
幕末・明治期の海を舞台に活躍した男たちの物語が注目を集めています。この
時代をあつかった書籍も、数多く店頭に並ぶようになりました。

 これらの本を紐解いてみると、世界に雄飛せんとする人々が乗り込んだ様々
な「船」の絵も掲載されています。国内海運を担った弁才船(べざいせん)
から、維新の象徴である蒸気船、大海戦に臨む鋼鉄の軍艦まで…。緻密な情景
画を見つめながら先人たちの活躍に思いを馳せ、ふと絵の下に視線をやると、
こんな文字が目に入ってきたことはありませんか? ― “K.Tanii”

谷井さん いろは丸事件.jpg
有名な「いろは丸事件」を描いた作品。
坂本龍馬率いる海援隊の武器を積んでいたといわれる<いろは丸>と
衝突する<明光丸>。すごい迫力爆弾


 “日本のフネ”を描かせれば右に出るものが無いと言われるイラストレー
ター、谷井健三氏の絵画展 「よみがえる船」〜谷井建三 船と35年の歩み〜
が、ただいま東京都お台場の「船の科学館」で好評開催中です!

谷井建三さん@マリタイムサルーン.jpg 谷井さん 小さいお客さん達.jpg
左:会場で気さくに絵の解説をして下さる谷井建三さん。
右:「スゲー!」「かっこいい!!」と大コーフンの子供達。


 谷井氏のご活躍は海洋・船舶画に限ったものではありませんが、やはり日本
のフネ、特に和船の精密情景画こそ、谷井ワールドの真髄といえるでしょう。
谷井氏の絵は、和船研究の第一人者、元日本海事史学会の石井謙治先生の考証
を得て描かれており、歴史資料としても価値の高いものです。
 史料である平面図などからは想像しにくい、精密かつ躍動感あふれる和船の
姿を描き出した情景画は、学研「歴史群像シリーズ」などの挿絵のほか、専門
書のイラストにも採用されており、「船の科学館」でも常設展示の一部となっ
ています。

谷井さん サスケハナ.jpg
これぞ「谷井ワールド」、船の解剖図。写真はペリー艦隊の<サスケハナ>。
「資料ガイドシリーズ」の「黒船」に使われているイラストです。

 
 今回の絵画展では、かつて書物を飾った挿絵の原画を額装したものを中心に、
40点あまりの作品が展示されています。それでは、さっそく会場をご案内しま
しょう!会場である「船の科学館」本館3Fマリタイムサルーンは、3つのエ
リアに分かれています。

 入場して左側のエリアは、古代〜江戸時代までの和船の絵を集めたコーナー
です。古代の遣唐使船から、戦国時代の軍船、江戸時代の海運の主力であった
弁才船といったフネが並んでいます。純粋な和船とは少し違いますが、慶長使
節団の派遣に用いられた“伊達の黒船”こと<サンファン・バウティスタ>、
田沼時代に和洋中の技術を組み合わせて建造された<三国丸>等々、日本海事
史上重要なフネの絵も必見!
先述の石井氏監修の下、精確に描かれた和船の姿は、見る者を潮風の中に誘い
ます。

 入口正面、中央のエリアには、幕末から第二次世界大戦までのフネの絵が飾
られています。「坂の上の雲」「龍馬伝」で活躍するであろう「黒船」<咸臨
丸><三笠>といったフネはこちらのエリアです。ここでは情景画のほかに、
谷井氏が得意とする精密解剖図も展示されています。通常の絵画・模型では見
ることのできない船内の構造や、乗組員の暮らしを描いた解剖図は、図面など
から全体像をえがき出すことが難しい素人にも、フネの様子を生き生きと伝え
てくれます。

咸臨丸 谷井さん.jpg 鳳凰丸 谷井さん.jpg
「日本の船」界の重鎮、石井謙治先生の監修のもと描かれた絵は
歴史資料としても高い価値を有します。


 会場中央にあるガラスケースには、額装されていない小品のほか、谷井氏の
作品が実際に掲載された書籍、時代考証のために集めた和船の図面などが展示
されています。珍しいところでは、架空戦記の挿絵として描かれた谷井氏オリ
ジナルの軍艦の絵などもありますよ!
 また、氏のイラストを用いている「船の科学館」発行の「資料ガイド」も、
こちらに見本品を用意してあります。手にとってご覧下さい。

 会場右奥のエリアには、なんと谷井氏の“仕事場”が置かれています!
実は、この絵画展の期間中、谷井健三氏ご本人と、ご子息で時代考証・調査担
当の谷井成章氏が、ほぼ毎日会場に足を運んで、自ら解説役を買って出ておら
れます。氏は現在でも多くのイラストを手がけておられるため、会場で仕事を
する場合に備えて、道具を持ってこられたとのこと。
 和船の絵にまつわる面白いお話を、ご本人から直接聞くことができるばかり
でなく、実際に絵を描くところを見られるかもしれないこの機会、フネ好きな
らば見逃せません!

谷井さん.jpg
まだまだ描きたい船がたくさんあって・・・と谷井さん。


 絵画展「よみがえる船」〜谷井建三 船と35年の歩み〜 は、12/13(日)ま
での開催です。会期は残りわずかですが、ぜひこの機会に素晴らしい船舶画の
数々に触れて、「坂の上の雲」や「龍馬伝」の世界に浸ってみませんか?

*今回紹介した展示内容は11月末日現在のものです。展示品の入れ替えがある予定ですので、メルマガ発行時には展示されていない作品がある可能性があり
ます。あらかじめご了承下さい。

そうそう、大事なことを言い忘れていました!
展示されている絵に描かれているフネの多くは、その模型が「船の科学館」館
内に収蔵展示されています。
マリタイムサルーンに隣接する3F「和船コーナー」や、2Fの「海をまもる」
コーナーを探してみてください。立体模型と比較してみると、更に想像が膨ら
むことでしょう!
posted by SaltyFriends通信 at 23:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ 日蘭通商400年記念、歴史的造船施設シンポジウム聴講記 By Gingaさん□■

先月の当『Salty Friends通信』でもお知らせしました「日蘭通商400年記念
歴史的造船施設シンポジウム」。このシンポジウム実行委員会、産業考古学
会の中川洋先生より、SFにメッセージをいただきました!
Gingaさんの詳細なレポートと一緒にご紹介いたします。

                      かわいい

「皆さん、はじめまして!
日蘭通商400年記念歴史的造船施設シンポジウム実行委員会の中川 洋です。
今回のシンポジウムでは、Gingaさんにご来場いただき、レポートまで書いて
いただいて光栄に存じます。

私たちは、これまで浦賀ドックの産業遺産としての価値に着目し、その保存と
活用について、考えて参りました。
今回のシンポジウムを通じて、世界的な造船技術史、乾ドック史という観点か
ら、あらためて浦賀ドック(唯一の煉瓦積みドック)の位置づけを明確にし、
また、世界の乾ドック研究者と手を携える好機となりました。

今後「船の科学館」「横浜みなと博物館」での写真展開催、シンポジウム論文
集の刊行などが予定されています。また、ご案内いたしたいと思っております
ので、その節はよろしくお願い申し上げます。
それでは、また。

日蘭通商400年記念歴史的造船施設シンポジウム実行委員会
  法政大学文学部兼任講師 中川 洋」
                     
                   
                     かわいい  
  
中川先生、お忙しいところメッセージを有り難うございました!これからも
何卒よろしくお願い致します。
写真展、楽しみですね♪
以下はGingaさんによる、参加レポートです。


2009年11月28日、29日の両日、「船の科学館」で産業考古学会主催の「日蘭通
商400年記念、歴史的造船施設シンポジウム」が開催され、このシンポジウム
の2日目午後の講演を聴講してきました。

会場は<羊蹄丸>のアドミラルホールで、講演のほか、ホール内には各地の歴
史的な乾ドックの写真が展示されており、休憩時間などに見ることが出来るよ
うになっていました。
聴講者は3、40人ほどで、浦賀の乾ドックの事を調べているという高校生が
先生と共に参加されていました。


1.「ドイツの煉瓦積み乾ドックの歴史と技術(ブレーマーハフェンを中心に
して)」

  ◆ Dr.D.J.Peters 国立ドイツ海事博物館・ブレーマーハフェン
 
発表は英語ですが、産業考古学会の方の通訳があり、また日本語で書かれた
講演予講集も配布され、内容を理解しやすいよう運営にも工夫されていました。
講演自体は、ドイツの歴史的ドック他施設の写真を多数使ったもので、ドイツ
のドックの歴史と現況の紹介でした。

以下講演の概要です

ドイツの初期のドックは木製で、観音開きの扉が使われた。その後1900年頃
から、石とコンクリートが使われるようになった。
1860年建造のブレーマーハーフェンのドックは幅15m、長さ81m+58mの二重
ドックで、1945年に街の瓦礫で埋め立てられた。

現在使用されている最古のドックはHusum(シュレスウィッヒ・ホルシュタ
インの北海沿岸)に1877年に建造されたドックで、壁面はレンガ積み。長さ70
m、幅34m、深さ10.2m。付近の建物は記念物として保護されている。

船のサイズが大きくなるにつれ、大型のドックが作られるようになり、ブレー
マーハーフェンのカイザードック1(1899年)では、長さ222m、幅25m、喫水
10mで、煉瓦と花崗岩の枠にコンクリートを入れる方法で建造された。

ドックの床は、厚さ7mのコンクリートで作られている。その後さらに大型のカ
イザードック2(長さ300m。QE2の改造などを実施したドック)他のドック
が建造された。キールの旧帝国造船所の第5ドックは石造で、表面にレンガ積
みの方式で1897年に建造された。

ひらめき出席者からの質疑応答ひらめき

Q1:歴史的な資料は国で管理しているのか、州ごとに管理しているのか。
A1:ドイツでは州ごとに管理している。(D.J.Peters)
Q2:資料が公開となる期間は決まっているのか
A2:オランダでは国が管理するものは30年で公開。州管理のものは州ごと
   に違う(オランダの参加者)
Q3:ドイツのレンガの積み方はどのような方式か
A3:イギリス式(D.J.Peters)


2.「オランダからの技術移転:日本の煉瓦積み乾ドックの特徴」
 
  ◆ 若村国夫 岡山理科大学教授&中川 洋 産業考古学会理事

講演では若村教授が話をされ、こちらも図面・図表類のほか現地の写真を
使っての発表でした。
 
若村教授の講演風景.jpg 横浜ドック.jpg
左:若村教授の講演風景
右:横浜ドック


講演の概要

レンガ積みのドックは、日本国内では浦賀1号ドック、石川島造船所浦賀工場
の川間ドックの2箇所のみしかない。同時期の他のドックでは石積みである
のに、この2箇所だけなぜレンガ積みなのだろうか。

レンガ積みドックの技法はオランダで発展した。オランダでは石材が入手しに
くいためレンガ積みが発展し、日本にもオランダの技術が導入された。浦賀
ドックの設立者には、オランダに留学した榎本武揚がおり、オランダ留学経験
者の古川庄八を雇用した。
日本では石材の入手は容易であるが、加工の手間・工賃を考え、レンガ積みを
導入したと思われる。

日本のドックには、壁面の階段が多いという特徴がある。移動時間を短縮し作
業効率を上げる狙いと思われる。階段配置にも特徴があるが、この配置の出所
は今後の研究で明らかにしたい。
ドックの寸法の変化は、船の寸法の変化と合っており、これはヨーロッパの
ドックと同じ傾向である。

横須賀の石積みドック.jpg
横須賀の石積みドック


3.「横浜港と横浜乾ドック」 
 
  ◆ 堀勇良 元文化庁調査官

講演の概要

横浜ドックには横須賀から技術者が来ており、フランス流の技術が使われて
いる。ドック建造場所の地質(支持基層)の違いにより、ドック壁面の建造方
法が異なっている。
頭部では壁面を外側地層で支持し、海側ではドック底面で支持するようになっ
ている。壁の裏側を支えるコンクリートでは、ドック壁面の石を整形した時に
出た石を骨材に使用している。

2号ドックは1990年に解体。30m北に移設し、現在はドックヤードガーデンと
して復元した。復元にあたり、長さを約20m短縮した。


主催した 産業考古学会 については、産業考古学会のサイトを参照ください。

今回は「船の科学館」との共催でしたが、品川に有る「物流博物館」と共催
での講演会なども行っています。
最近では、2009年7月に「講演会 幻の建造船を追って」として
”伊達政宗が石巻で建造した慶長遣欧使節船の「技術」と「志」”
”明治の川蒸気船・通運丸建造をめぐる謎”といった内容の講演会が開催され
ておりました。

物流博物館に関してはこちらを参照ください。
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■□ よろず帆船人突撃インタビュー 〔40〕<キャリアドT>元船長  高尾一三さん ■□

イギリス、グレートブリテン島西部で話されるウェールズ語で「愛しい人」と
いう意味の名前を持つ船<キャリアドT>は、なんと1896年建造。
現在のところ、世界最古にして最大の木造ガフケッチです。
この船が約20年前、ヨーロッパから海を渡って日本へやって来ました。この回
航時に乗船され、その後日本国内で9ヶ月間にわたって船長を務められたのが、
今回ご紹介する高尾一三さんです。

高尾さんは海上保安庁ご勤務時代、南極観測船<宗谷>に乗船され、南極には
3度航海なさっています。船乗り歴は、通算31年!
今回は<キャリアドT>の航海のお話しを中心に、南極のお話しもちょっとだ
け伺ってみました。

高尾さん&宗谷.jpg
船の科学館にて、<宗谷>をバックに。
(以下、本文中の写真はすべて高尾さんご提供)

高尾一三(たかお いちぞう)さんプロフィール

ご出身:東京都
御生年:1924(大正13)年
    高等商船学校(一期生)「明治丸ボランティアクラブ」メンバー
    「船の科学館」宗谷ボランティア
ご趣味:お散歩、音楽鑑賞(好きなグループはビートルズ、ビージーズ)

1950年、海上保安庁に入庁。1955年〜1959年<宗谷>乗組員として南極に航海。
85年に退職後、小型船舶操縦免許取得インストラクター。
1987年〜1990年、<キャリアドT>元オーナーの伍凰商事kk.(当時)勤務。

<キャリアドT> Cariad 要目

1896年イギリス サウザンプトン建造
帆装:2檣トプスル・ガフケッチ
全長:118フィート(約36m)
デッキ長:106フィート(約32m)
全幅:18.5フィート(約5.6m)
総トン数:80.83トン

キャビン数:4室
乗員人数(ゲスト/クルー):6名/5名

Cariad sailing054.jpg
日本へ出港前、マルタ島で。フルセイルで航海中の<キャリアドT>。


以下、高尾一三さん:〔IT〕(敬称略)
Salty Friends:〔SF〕


SF:まず始めに<キャリアドT>との馴れ初めについて、教えて下さい。

IT:保安庁を退職して小型船舶免許取得のインストラクターをしていた時
   知り合いから伍凰商事(当時)を紹介されたんです。もともと船関係の
   会社ではなかったんですが、社長が帆船好きで・・・。
   
   入社してすぐ<キャリアドT>購入のため、地中海のマルタ島に飛びま
   した。社長はイギリスにいた<キャリアドT>を見て、私が入社した時
   にはすでに購入を決めていたようですね。
   日本への回航の準備などで、マルタ島には2度行きました。
   
Cariad @Malta052.jpg Cariad hull053.jpg
左:<キャリアドT>船尾部分。後ろに広がるのはマルタの町並み。
右:船底の塗装中。「木造」の質感がよく分ります。

      
SF:マルタで初めて<キャリアドT>をご覧になった時は、いかがでしたか?

IT:初めて見た時は、まずその大きさにびっくりしました。ヨットといって
   もトプスル・ガフケッチで、セイル8枚。全長は40メートル近くありま
   すからね。
   回航準備のために出港前、マルタ島の近くを何度も行ったり来たり、セ
   イリングしていましたが、遠くから見ても本当に美しい船でした。
   
   ただ、私の学生時代は戦時中で。普通、商船学校の生徒は、座学を受け
   てから帆船での実習を経て卒業するものなんですが、ご存じのように
   戦争中は、私の乗船していた<進徳丸>もヤードを外していましたから。
   私はその帆船実習を受けられなかったんです。
   
   いきなり帆船に乗れと言われて、実は内心気が気ではありませんでした
   が・・・「知りません」とも言えないし(笑)まぁ、なんとかなるだろうと。
   回航中、イギリス人のビル船長やその他のクルーが、操船について色々
   教えてくれて、大変助かりました。
   
   
SF:親切な方達で良かったですね!
   その後、シンガポールからは高尾さんと一緒に、日本人クルーがもう
   お一人、乗船なさったそうですね?
   
IT:そうです。マルタからシンガポールを経て、日本まではイギリス人の
   ビルが船長で回航し、私はシンガポールからもう一人の日本人、後輩の
   小野という航海士と一緒に乗り込みました。
   
   当時のログブックや日記を見ると、シンガポールを88年1月9日に出港し、
   2月11日日本着。那覇までは帆走43%、機走57%で航海しています。
   <キャリアド>はかなり足の速い船で、帆走13ノット、機走で9ノット
   出るんですよ。

Cariad circus055.jpg Cariad lunch time056.jpg
左:船上で「シルク・ド・ソレイユ」!?退屈しのぎにふざけるクルー。
右:みんな揃ってお食事タイム(右端が高尾さん)。
  
   
SF:シンガポールからというと、海賊で有名なマラッカ、シンガポール海峡
   のあたりを通られたかと思いますが、航海中は大丈夫でしたか?

IT:実はインドネシアのサラヤルというところを航海中のこと。ディッキー
   というクルーと私が当直だったんですが、そこに突然現地の小型船が寄
   せてきて「Water! Water!」って叫ぶんです。
   水が欲しいのかと思いエンジンを止めると、ビルが下から血相を変えて
   上がってきて「止めるなぁー!」と。
   
   びっくりしましたねぇ!「このあたりの海は危険だ。海賊かもしれない
   から、絶対に船を止めないように」と言われました。接触していないの
   で、本当に海賊だったのかそうでなかったのか、分りませんけどね。
   
Cariad Water Water!!057.jpg
「Water! Water!」と寄ってきた小型船。う〜ん、怪しいような怪しくないような;;

   
SF:それは「航海中、びっくりしたことNo.1」ですね!ご無事で何よりでし
   た。その他航海中、印象に残ったことは何でしょうか?
   
IT:そうですね・・・私にとっては、<キャリアド>という帆船の操船、そ
   のものが大変興味深かったですね。
   ハルマヘラ島を通過し太平洋に出ると、風も波も強くなります。ところ
   が片舷が水に浸かるほど船がヒールしても、イギリス人クルー達はマス
   トやデッキの上を、ハーネスもつけず、猫のように飛び跳ねながら仕事
   をしているんです。これにもびっくり、でした。
   
   あと、赤道近くにあるハルマヘラを出たところで、生まれて初めて
   南十字星と北極星を見ました。これは本当に感動しましたねぇ!
   
   
SF:わぁ***それは素敵な体験ですね。
   では逆に航海中、何かご苦労なさったことはありますか?
   
IT:ビルには申し訳ないけど、日本食が恋しかったです(笑)。
   クルーは我々日本人2名以外、全員(5名)イギリス人ですから、当然
   食事は、パンとかスパゲティとか。
         
   あと水が貴重ですから、なかなか洗濯ができません。航海中はスコール
   が来ると、デッキで洗濯したりシャワー代わりに浴びたりしていました。


SF:なるほど。高尾さんは日本で9ヶ月間<キャリアドT>の船長をなさっ
   ていたわけですが、船長として「本船のここが自慢!」というポイント
   はどこでしょうか?
   
IT:やはり内装でしょうか。マホガニーなどの高価な木材をつかっており
   とくにサロンは、とても豪華に作られています。あと食器類も、オリジ
   ナルのロゴが入ったものを使うなど、かなりお金をかけていましたね。
   
   「自慢」とはちょっと違いますが、船内には常に音楽が流れていました。
   イギリス人クルーの趣味だったと思いますが、もっぱら流れていたのは
   ビートルズやビージーズ。毎日聞いていたら、僕も好きになっちゃって
   ね(笑)。今でもよく聞いてますよ。
   
Cariad funny crews059.jpg Cariad stormy058.jpg
左:サロンにはバーもついてます♪(それにしてもひょうきんなクルー(笑))
右:荒天時、高尾さんはもっぱらヘルム担当。


SF:ビートルズを聞くたびに、<キャリアドT>の楽しかった航海が思い出
   されますね。
   では最後に、せっかくですので<宗谷>のお話しも少しだけ聞かせて
   下さい。<宗谷>といえば樺太犬の「タロ」「ジロ」が思い出されます。
   三次越冬隊が昭和基地に着いて、二匹が生きていたと分った時はどうで
   したか?

IT:そりゃあ、びっくりしましたよ〜!犬係だった北村さんが飛んで行っ
   たんですが、映画と違って警戒した犬たちは、すぐには寄って来なかっ
   たと聞きました。10分くらいにらみ合ってたとか。
   
   <宗谷>の砕氷能力は、一次が1m、二次で1.2m。でも実際の氷は
   4mも5mもあり、何度かビセット(氷に閉じ込められること)しまし
   た。ソ連(現ロシア)の<オビ>や、アメリカの<バートンアイラン
   ド>などに救出してもらいましたが、しかし最近では日本も、他の国の
   砕氷船を助けたことがあるんですよ。南極では「お互い様」なんです。


SF:南極のシーマンシップならぬ、「ポーラーマンシップ」ですね。「幸運
   だった」と言われる一次も大変だったでしょうが、木造の機帆船<開南
   丸>で、日本人として初めて南極に行った白瀬中尉達は、もう本当に命
   がけだったんでしょうね。
   
IT:ここ数年、地球温暖化が進み、南極の氷がどんどん溶けて「チャー
   ジング」(船首を氷の上に乗せて割る作業)の回数が減っているそうで
   す。南極観測は、地球温暖化を調査する大切なプロジェクトなんですよ。

Cariad チラシ050.jpg Cariad チラシ 2.jpg
「YES'89」のために伍凰商事(当時)が制作した<キャリアドT>の
チラシ(2枚とも)


日本に到着、那覇から横浜へやって来た<キャリアドT>は、当時開催されて
いた横浜海洋博覧会「YES'89」に参加。40日間ほど一般に公開されました。
その後、オーナーだった伍凰商事kk.の倒産により、いったんシンガポールへ。

93年に「日本チャーターヨット協会」が中心になって有志を募り、シンガポー
ルに放置されていた<キャリアドT>を再び購入、日本に「再入国」します。
が、実は1921年、関東大震災の2年前に<キャリアドT>(当時の船名は
<フィドラ>)は日本に初寄港していますので、実質、この時は三度めの日
本入国になるわけですね。

以来、10年に渡って関東を中心に運航していましたが、2005年3月全面的なリ
フィットのため、タイへ回航されました。(この『お見送り航海』は小会サイ
トでもご紹介しています)

しかし1年間に渡って関係者の皆さんが奮闘されたものの、資金調達は叶わず、
2006年6月、マレーシア在住のイギリス人ウィリアムソン氏が新しいオーナー
に。現在、完全にレストアされ美しく甦った<キャリアドT>は、マレーシア
を拠点にクルージング中とのことです。

<キャリアドT>再生の様子はウィリアムソン氏のサイトで。
「Restration」のページは「圧巻」です!

Cariad sailing 2060.jpg
「キャリアドでの9ヶ月間。短い期間だったけど、楽しかった!」と高尾さん。


普段「よろず」のインタビューをお願いする時、皆さんに「小一時間ほど」
というお約束で始めるのですが、大体いつも時間をオーバーしてしまいます。
今回の高尾さんも小一時間どころか、2時間近くも話し込んでしまい、あ!
お写真を撮らなきゃ、と我に返ったのはもう夕方。

<キャリアドT>や<宗谷>の当時のお話しを、それは楽しそうに熱心に語っ
て下さいました。貴重なお話しを有り難うございました。
これからも船館のボランティア仲間として、どうぞ宜しくお願いいたします!

(インタビュー:Qたろー&SFボラチーム Ginga、ぐんそう、カズー)
posted by SaltyFriends通信 at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 編集後記 ■■

先日、当会のHPを見たというオタワ在住のカナダ人男性から、和船の
「帆印(ほじるし)」に関する調査依頼メールを受け取りました。
なんでも、紋章学を研究している方で、日本の家紋、とくに和船の帆についている
マーク、帆印に興味があって調べているとのこと。

さっそく、「船館」読書ルームであちこち資料をひっくり返したり、ボラ仲間
(古い図面調査のボランティアの方)や、運悪く?居合わせた谷井建三さんまで
ひっぱり込んで、皆様のお知恵拝借☆
ケンケンガクガクした結果、なんとかカナダの方にお答えできそうな結論に
たどりつきました(ヤレヤレ)。

「船館」の3階は和船展示コーナーですが、よく外国の方もいらっしゃいます。
最近、読書ルームでボラをするようになって、意外と海外からの和船の注目度が
高いことを再認識しました。嬉しいですね♪

来年こそは<みちのく丸>にも乗りに行きたい、Qたろーでした。
それでは皆様、良いお年を***


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みなさまからのお便りお待ちしています!
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