2008年09月10日

oooOoO SaltyFriends通信 9月号 Ooo

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 53号   2008.9.10

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〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
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こんにちは、Salty Friends の みっきー です。

秋空が広がり、虫の音も聞こえ、過ごしやすい時期になってきましたね。
夏の思い出に浸りつつ、秋の帆船ニュースに目を光らせてます。

それでは、9月のSaltyFriends通信、いざ出航!
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■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 9月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 Ch16 》

┣◆ 《 エクアドル練習帆船<グアヤス>レポートFrom大阪 By ふっくん 》

┣◆ 《 <リベルタ>艦内見学会レポート(前編) 》

┣◆ 《 よろず帆船人突撃インタビュー [26] 
┃ <リベルタ>士官候補生アグスティン・ペリカリさん 》

┣◆ 《 船長の見たペリー艦隊 ☆その1・「ペリー提督横浜上陸の図」☆
┃ By大河原明徳さん 》

┗◆ 《 「あこがれ」榎本武揚没後百周年記念航海レポート By ぶんごー 》
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■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

&OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
▼フネに乗る!
9/13-9/15  帆船<あこがれ>2泊3日コース     [大阪南港〜大阪南港]
9/20-9/21  帆船<あこがれ>1泊2日コース     [大阪南港〜大阪南港]
10/3-10/4  帆船<あこがれ>1泊2日コース     [大阪南港〜大阪南港]
10/5 帆船<あこがれ>一日体験航海          [大阪南港]
10/11-10/13 帆船<あこがれ>2泊3日コース    [大阪南港〜大阪南港]
11/9 帆船<あこがれ>一日体験航海          [大阪南港]
11/22-11/24 帆船<あこがれ>2泊3日コース    [大阪南港〜大阪南港]
11/26-11/27 帆船<あこがれ>1泊2日コース    [大阪南港〜大阪南港]
12/7 帆船<あこがれ>一日体験航海          [大阪南港]
12/20-12/21 帆船<あこがれ>1泊2日コース    [大阪南港〜大阪南港]
申し込み方法等詳しくは→ http://www.akogare.or.jp/ssnew.html

▼フネを見に行く!
9/15       "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
9/21      "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]
9/28       "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
10/12      "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]

………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------
◆ASTOスモールシップス・レース:カウズ
http://www.asto.org.uk/smallshipsrace.htm
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10/03〜05 @英国・ワイト島:カウズ

◆プライド・オブ・ボルチモア II 20周年
Pride of Baltimore II’s 20th Anniversary SAILABRATION!
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10/11 @米国・メリーランド州:ボルチモア
http://www.marylandspride.org/come_aboard/events.php

◆グレートチェサピークベイ・スクーナー・レース2008
http://www.schoonerrace.org/
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10/15〜18 @米国・メリーランド州:ボルチモア〜ヴァージニア州:ポーツマス

◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
◆船の科学館《ギャラリートーク》
9/13 【16】 『船舶はどんなルールで衝突を防止してきたか【前編】』
 伊藤 喜市 (元海難審判理事所長)
9/20 【17】『日本・トルコ友好の架け橋〜エルトゥール号の遭難〜』
 吉田 藤人 (元外国航路船船長)
9/27 【18】『乗船中のトラブル〜停電、バックファイア、火傷〜』
 中村 英央 (元外国航路船機関長)
10/4 【19】『エンジンとプロペラの性能』
 原 鉄男 (元三井ドイツディーゼルエンジン技術部長)
10/11【20】『星を頼りに大洋を航く〜天文航法とは〜』
 関根 元之 (元外国航路船船長)
10/18【21】『船舶はどんなルールで衝突を防止してきたか【後編】』
 伊藤 喜市 (元海難審判理事所長)
10/19【22】『大型船の設計に携わって』
 大村 寿一 (元石川島播磨重工業横浜工場工場長)

◆9/28 第1回船の文化検定(通称:ふね検)・初級 実施
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■■ CH.16 ■■

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO

★2009年・海フェスタよこはま実行委員会設立
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2009年の海フェスタは横浜で行なわれます。
海フェスタとは7月の海の日前後の連休に行なわれる海のイベント。
来年は、横浜開港150周年でもあり、盛り上がりが期待できそうです。


★北海道でもアイヌの伝統的な帆船が復元!``````````````````````````````````````````
北海道でもアイヌ民族の伝統的な帆船が復元されたようです。
イタオマチプ(板つづり船)という帆船で長さ11メートル幅1.6メートル。
あまり大きくないですが、外洋も航海可能な帆船です。
北海道は復元船が盛んらしくこの船で7隻目。
関東まで航海してきてくれないでしょうか??


★帆船「あこがれ」の15歳を祝おう!
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大阪市立海洋博物館「なにわの海の時空館」エントランスホールで
「あこがれ」ボランティアが海のジオラマ鋭意製作中。
詳しくは、帆船あごがれのホームページをご覧ください。
http://www.akogare.or.jp/2-6heave/2-6heave0.html
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■□ エクアドル練習帆船<グアヤス>レポートFrom大阪 By ふっくん □■

2008年7月28日(月)に東京晴海ふ頭を出港した南米エクアドルの帆船「グアヤス」がロシアのウラジオストックを経由後、8月20日(水)〜24日(日)にかけて、大阪港にやってきました!!

登檣礼(とうしょうれい)で入港.JPG
<登檣礼(とうしょうれい)で入港>

大阪に外国の大型帆船がやってきたのは1997年以来11年ぶり!!
1997年に開催された「SAIL OSAKA '97 香港/沖縄/鹿児島/大阪 国際帆船レース」で世界各国のたくさんの帆船を受け入れた大阪の市民ボランティアが、11年前と同じように歓迎パーティーを開いたり、京都や奈良の観光へのアテンドを手伝おうと集まり「グアヤス」を大歓迎で出迎えました!!

SAIL'O'歓迎.JPG
<横断幕で出迎える大阪帆船と国際交流の会(市民ボランティア)の皆さん>


8月20日(水)午前10時〜の入港歓迎式典では、大阪市港湾局長やエクアドル大使なども主席。記念品の交換などを行いました。


入港記念品の交換.JPG
<入港記念品の交換>


市民ボランティアが岸壁で「BIENVENIDOS A OSAKA,GUAYAS!」の横断幕を持って出迎えると、入港歓迎式典が終わった後に<グアヤス>キャプテンが市民ボランティアに歩み寄り「入港の時とても目立ってて、嬉しかった」と横断幕を持っていた人、一人ひとりに握手をしてくれました!!

横断幕とグアヤス.JPG
<横断幕とグアヤス>
記者会見の様子.JPG
<記者会見の様子>
士官サロン.JPG
<士官サロン>
3段ベッド.JPG
<3段ベッド>
実習生食堂.JPG
<実習生食堂>
ギャレー.JPG
<ギャレー>



7月下旬に東京に寄港した際は一般公開は行われなかったようなのですが、大阪市では市民ボランティアが受付をすることで、入港した日から4日間の一般公開が実現しました。


一般公開の模様.JPG
<一般公開の模様>


1日目の夜はエクアドル大使館主催の船上パーティーが開催され、大阪市の関係者や大阪に5組しか住んでいないというエクアドル人の家族,大阪市の帆船「あこがれ」の元船長などが招待され、南米独特のラム酒のコーラ割りと[カチンコ動画→]船専属バンドが演奏する音楽に合わせてのダンスパーティーが始まりました。


船上にはたくさんの人!!.JPG
<船上にはたくさんの人!!>
帆船「あこがれ」もPR!.JPG
<帆船「あこがれ」もPR!>


2日目の一般公開は997名が乗船。20日のNHKの昼のニュースや、新聞各紙を見て来たと、大阪はもちろん、滋賀や三重、兵庫県など近畿一円からたくさんの方が訪れました。

19時からは市民ボランティア主催の歓迎会が<グアヤス>係留場所目の前の天保山船客ターミナル2Fで開催。ボランティア88名、乗員127名、計215名が集まり、樽酒をあけ、盛大なパーティーが開催されました。


踊る人々.JPG
<踊る人々>
「あこがれ」の紹介.JPG
<「あこがれ」の紹介>
樽酒.JPG
<樽酒>
記念撮影.JPG
<記念撮影>
次項有3日目以降はこちら!
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■□ <リベルタ>艦内見学会レポート(前編) □■

エクアドルの<グァヤス>に続き先月、アルゼンチン海軍の練習
帆船<LIBERTAD (リベルタ)>が世界一周の訓練航海で横浜に
寄港しました。日本への寄港は国際帆船レース「SAIL OSAKA
‘97」以来、11年振り。

一般公開された2日目の8月10日、SFではメルマガにて事前公募
の特別見学会を実施。予定時間を大幅にオーバーして、じっくり
見学させていただきました!

なかでもハイライトとなった艦長公室では、これまでの同艦受賞
歴9回という驚異的な記録を誇る有名トロフィーが皆の眼前にお
目見え!!そして船足の「速い」船としても有名な<リベルタ>
が、半世紀以上破られていないビックリな世界記録とは??

今回惜しくも抽選に外れてしまった方、そして公開日に足を運べ
なかった方にも、紙面の関係上かいつまんでの報告にはなります
が、少しでも当日の雰囲気をお伝えできればと思います。

このレポートは前編をカズー、後編をQたろーが担当します。

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当日は事前に複数のメディアで取り上げられたこともあってか、
開門時間前から数百人もの行列が出来る程で、甲板には好奇心
で一杯の顔、顔、顔。
何を隠そう、一般公開では立ち入り出来ない艦内ツアーがウリ
(&通訳付)のこの見学会とあって、まずは羨む一般のお客さん達
の視線を避けるように一階層下の艦内へ。冷房の効いた士官食堂
から、ツアーはスタートしました。

Libertad_moored.jpg Libertad_officersmess.jpg
横浜港新港埠頭5号岸壁に停泊中の<リベルタ>
写真右が士官食堂

Libertad_jose.jpg
艦内の案内役を務めてくれたのは、海軍の職務は弁護士で、
今航海では総務・広報担当の「ホセ」さん(中央)。

士官食堂を出て艦尾へ進むと、同船の模型や歴史を刻んだ備品を
飾った空間が。就役45年目にして現役、ちょっとした動く博物館の
中にいるような雰囲気です。

Libertad_hallway.jpg Libertad_shipmodel.jpg
模型の左奥が艦長室、正面奥のフレンチドアの向こうに艦長公室
があります。

Libertad_flag.jpg
右奥、扉の手前にある木製の飾り箱がこれ。蓋を開けると、中には
進水記念に贈られたという記念旗が納められていました!

Libertad_chronometer1.jpg Libertad_chronometer2.jpg
左奥、照明下の四角い木箱の中は、先代の練習艦で活躍したクロ
ノメーター。正確な時を刻む精密時計は、正確な船位置を割り出
すのになくてはならない航海機器です。

Libertad_captquarter3.jpg Libertad_captquarter.jpg
そして最艦尾。みなさんお待ちかね、ズッシリ黒光りした扉の奥
は…艦長公室。広い!です。

Libertad_captquarter2.jpg Libertad_chair.jpg
写真では分かりにくいですが、床面の傾斜もかなりあります。

そこで右の写真。床と椅子に空いている穴のようなもの、一体何
だかわかりますか?なんとこれ、船の揺れが激しい時の滑り止め
に使う、固定用の穴!
床の穴に真鍮棒をねじ込み、イスの穴にその棒を通して使うのだ
そうです。これで船が傾くたびに踏ん張る必要もなく、要らない
時は棒を外しておけばOK。これも船上生活の知恵ですね〜。
皆で感心&納得! 

続きを読む
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■■ よろず帆船人突撃インタビュー [26] <リベルタ>士官候補生アグスティン・ペリカリさん ■■

もうあと3ヶ月で今年も終わり!2008年は海外から2隻も
帆船が来日し、盛り上がりました。
今回の「よろず帆船人」は、8月に神奈川県の横浜港に寄港し
たアルゼンチン海軍の練習帆船<リベルタ>の士官候補生、
アグスティン・ペリカリさんです。

夏真っ盛り、うだるような暑さの中で、キリリ*と当直に立つ
アグスティンさんは24歳。「ペリカリ」という名字はスペ
イン語圏では珍しいのでは?と聞くと、彼のお家はイタリア系
だとのこと。そうそう!アルゼンチンは、イタリアからの移民
が多い国でしたよね。

*****************

お名前:アグスティン・ペリカリさん
ご出身地:アルゼンチン、ブエノス・アイレス
アルゼンチン海軍在籍4年め、ピカピカの士官候補生

Agustin 1.jpg
フォアマストの前で。


以下、
アグスティンさん:「AP」(敬称略)
Salty Friends:「SF」


SF:どうして海軍に入ろうと思ったのですか?

AP:父も海軍に勤めているんです。職業は医者。本当は、
   ぼくも医学を志そうと思ったんですが・・・向いてな
   かったみたいで(笑)。
   
SF:今航海で、何か大変だったことは?

AP:フィリピンの近くで台風に遭遇した以外は、ここまで
   おおむね順調な航海でしたね。マラッカ海峡では海賊
   対策ということで、特別な警戒訓練もしました。
   ちょっと緊張したかな。
   
SF:今までの航海で、どの国が一番印象に残っていますか?
 
AP:南アフリカのケープタウン。セイシェルは、噂にたがわ
   ず奇麗なところでした。それに日本!とくに東京は、こ
   んなに人が沢山いるのに、すごく整然としているのに
   ビックリ。これがブエノス・アイレスだったら、大変な
   ことになってるでしょうね(笑)。
   
SF:その他の日本の印象は?

AP:日本では2日間の休みがあったので、仲間と馬込という
   ところのホテルに泊まってみました。そこから六本木や
   秋葉原にも行きましたよ♪東京は刺激的な街ですよね。
   
   日本食はおいしいけど高いので、食事はもっぱらスー
   パーで買って済ましてました。
   特に気に入ったのはね、えーと、「オニギーリ」!

Agustin con canyon.jpg
礼砲用の大砲。「こうやって打つんだよ」とポーズ☆

   
SF:海軍における帆船を使った訓練(セイルトレーニング)
   のメリットとは何でしょう?
   
AP:前は灰色の軍艦に乗っていましたが、まず帆船では乗組
   員もすごくリラックスしていますね。風や海の状態を
   見ながらの操船訓練は、自然と連帯感や責任感が強まる
   ような気がします。
   
   そして海軍の練習帆船は、シーマンシップを身につける
   という目的のほかに、動く大使館としての役割も担って
   います。各寄港地で、アルゼンチンの産業をPRしたり、
   海軍同士の親睦を深めたり。
   帆船を使うことには、様々なメリットがあると思います。

cabillas.jpg
一般公開用に、ピンレイルの内側に整然とまとめられたロープ。
真ちゅうのビレイピン(索止め栓)は一般公開用で、航海時は
ステンレスを使用。

   
SF:最後にSalty Friendsにメッセージをお願いします。

AP:海や船が好き、という人は、オカの人間とくらべて
   個性的で、大らかな人が多いような気がします。
   ぜひ今後も活動を続けて下さい!
   
SF:ありがとうございました!これからも良い航海を!


インタビュー&翻訳:Qたろー
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■□ 船長の見たペリー艦隊 ☆その1・「ペリー提督横浜上陸の図」☆ By大河原明徳さん □■

来年は横浜開港150年で、あちこちに「ペリー提督」「黒
船来航」のポスターやパンフレットをみかけますが、そこで
使われている図で最も多いのは「ペリー提督横浜上陸の図」
でしよう。

青空をバックに米国の水兵、将官が全員、青と白の制服、制
帽で整列しており、一見、それから開始される日米修交条約
を祝う穏やか、且つ華やかな景色に見えます。しかし船長で
あった私は、その絵はなにか変だと感じました。

ペリー上陸の図.jpg
横浜開港資料館所蔵「ペリー提督・横浜上陸の図」
ハイネ原画による石版画


変なのは、沖に泊まっている船の格好なのです。8隻の船
(蒸気機関付3隻、帆船5隻)が全部横向き、しかも4隻は東
に向き、4隻は西に向いている。海上の船やボートの旗は、
北向きの風であることをしめしています。

普通、船は錨泊しているときは船首を風上か、潮の流れてく
るほうに向けるのに、この絵はおかしい。
その理由はきっと次の三つのうちのひとつでありましょう。     
 
@絵を書くときたまたま全船横になった。
A絵を描いた人が船を描くのに横からの絵が得意で、ほかの
 方向からの絵は好きでなかった。(しかしこの絵を描いた
 のは従軍絵師のハイネというプロの絵描きで、そのときの
 情景を正しく書くのが彼の仕事のはずです)
B風が船を横にするように吹いた。(だけど同じ港の中で
 西風と東風が吹くのはおかしい?)

そこでペリ―の日本遠征関係の資料を調べてゆくと、ペリー
の米国政府への報告書に「提督は上陸に先立ち17発の礼砲の
なかを将官艇に乗り移り、さらに海岸にあがるときには28艘
の大型ボートに据え付けた真鍮の12ポンド砲から、将軍に
21発、林首席委員のために17発の礼砲をうった」とありまし
た。

そして日本人の絵師が描いた「米利堅人応接之図」という絵
で、そのボートからの礼砲斉射の様子もわかりました。火薬
の煙がもうもうとたなびき、それを見た日本人は相当びっく
りしたに違いありません。
その絵から私なりに類推すると風は北、風速は5〜6メート
ルとみられ、その風なら錨泊している船は全部北をむくはず
です。

kusu.jpg
ペリーの上陸をリアルタイムで見ていた!「たまくす」の木
の子孫。大火、震災をくぐり抜け、横浜開港資料館の中庭に
今も濃い緑の陰を落としています。


そこで私が気がついたのは、ペリーが打ったのは祝砲では
ない、脅かしだ、恫喝だ、砲艦外交そのものだ、ということ
です。
帆船軍艦は砲戦のときBroadside(片舷斉射)といって、相手
に横腹を向けるようにします。それは砲門が横についている
からです。

そう考えてみると船が全部横になっているのも分かりますし、
500人もの海兵隊員が完全武装で並んでいたわけも分かっ
てきました。
黒船来訪は日本人を恐怖におとしいれましたが、アメリカ人
にとっても日本への上陸は怖かったにちがいありません。
船乗りなら、キヤプテン・クックやマゼランのように原住民
に殺されるかもしれないと考えても不思議ではありません。

そこで船長として次の疑問が湧いてきました。それはいかに
して、錨にかかっている船を風に横にして置けたかです。
来月のSaltyfriends通信までにその方法を考えることにし
ますので、皆様も一緒に考えてください。
                    Captain 大河原
posted by SaltyFriends通信 at 09:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ 「あこがれ」榎本武揚没後百周年記念航海レポート By ぶんごー □■

みなさん、今年の夏は何してました?
初めての土地に行ったりしました?おいしいものいっぱい食べたりできました?素敵な出会いはありました?今までと違う自分を見つけたりできました?
ぼくはいま書いたようなこと、全部経験しました。
うらやましいですか?どんな夏だったのかって気になりますか?
気になるのなら教えましょう。今年の夏、ぼくはずっと帆船で暮らしていたんです。

こんにちは。そしてまだ覚えてくれている人がいたらお久しぶりです。
ぶんごーです。
七月の中旬から八月の終わりまで、ぼくは東京から小樽まで向かい、そして母港の大阪に戻る帆船「あこがれ」の約一ヶ月半の航海にボランティアクルーとして連続乗船しました。
今年の夏を帆船で暮らそうと決めたのにはいくつかの理由があります。
まず長い期間にいくつもの港を巡る航海は「あこがれ」でもそんなに多くないこと。今度はいつこういったパターンの航海を経験できるかもわかりまぜん。
それとぼく自身、仙台より北に帆船でいったことがなかったこと。津軽海峡の潮は速いというけどどうなんだろうか、夏の三陸や北海道沿岸は霧が深いと聞くけど実際にはどの程度なんだろうか、などなど、一度自分自身で体験したかったのも理由です。

今回の航海の東京〜小樽の区間は「榎本武揚没後百周年記念事業」の一環で、幕末の幕府軍艦「開陽丸」が江戸を脱出した航跡を追うものとなっているのです。
江戸城が明け渡された後、榎本武揚率いる開陽丸を旗艦とした幕府艦隊は石巻、宮古を経由して函館に向かい、五稜郭の戦いで有名な函館戦争へと至るのです。
なので、各寄港地ではいろいろな行事が行われたりもしました。
トレーニーさんが乗っている時の航海の様子は「あこがれ」のサイトにも紹介されています(http://www.akogare.or.jp/shipslog2/shipslog0.html)ので、ぼくは各寄港地の様子などを中心にレポートしていこうと思っています。

080713_1035~02.JPG
東京出港!(photo by みっきー)

ぼくの最初の航海は七月十三日。東京お台場、東京ビックサイト脇の埠頭から始まりました。
出航前、なぜか岸壁に怪しい和服姿の集団が・・。
よくよく見ると怪しい集団の衣装は新撰組の隊士の装束です。
やってきたのは市谷柳町試衝館・滝野川新選組のみなさん。
実は軍艦開陽丸には、石巻から新撰組の土方歳三が乗船して函館に向かいました。
そのご縁で今回はお見送りにきていただいたみたいです。
新撰組.JPG
<あこがれ出港式>photo by ふっくん

東京から宮城県の石巻への三泊四日の航海には十六人のトレーニーが乗船。
夏休みにはちょっと早いということと、開陽丸の航跡を追うという企画のせいなのか、年配の方が多く若い人は小学生の男の子が一人だけ。
この日のは浦賀水道を南下して千葉県、館山沖にアンカー。
この館山湾も品川から江戸を脱出した榎本艦隊がしばらく停泊した地です。というわけで夜にはトレーニーのとおるちゃん&なかちゃんによる榎本武揚や開陽丸についてのレクチャーなどもありました。
翌朝は十時半に錨を上げて、いよいよ石巻に向かっての本格的な航海が始まります。
セイル展帆、マスト登りなどのトレーニングメニューをこなしながらこの日は船は夜中もひたすら北上します。
マストのぼり.JPG
<マスト登り>photo by かおちゃん

翌十五日の夕方には石巻港外に無事アンカー。
夕食後にはデッキで夜の運動会。名前は怪しげですがいたって健全な運動会です。
最終日は朝の十時に着岸。
岸壁での入港レセプションの後、トレーニーは下船して航海は終了しました。
航海はまだまだ続きます!!
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■■ 編集後記 ■■

編集担当は持ち回りでやっているのですが、いつもメルマガの冒頭の文章に
悩んでいます。
天気の話題のみだったり。。。
気の利いた一言が書けるようになりたいです。

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
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帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日配信
 ★編集:みっきー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
 ☆配信先アドレスの変更・配信停止をご希望の方はこちら
  ⇒https://regssl.combzmail.jp/web/?t=df20&m=u2sn
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