2008年08月10日

oooOoO SaltyFriends通信 8月号 Ooo

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 52号   2008.08.10  

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〜〜〜〜〜〜〜〜 帆船の最新情報 ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
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夏、真っ盛り!!
みなさん夏バテなどしていませんか?

こんにちは、Salty Friends の Kazú(カズー) です。

アルゼンチン海軍練習帆船<リベルタ>は11日朝、グアムへ向けて出航!
10日に行った見学会の模様は、来月のメルマガにてレポートします。

そして、当サイトでも応援している「キッド・シリーズ」第7巻の出版が
決まったとの嬉しいニュースも!

それでは、8月のSaltyFriends通信、猛暑に負けずいざ出航!
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■■ 目次 ■■

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┗■ 8月のSaltyFriends通信 =================

 〜目次−−−−

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 Ch16 》 ★「ふね検定」がスタート!★

┣◆ 《 エクアドル海軍練習帆船<グァヤス>レポート 》

┣◆ 《 日本丸航海記 その3  》

┣◆ 《 飛行機で飛びフネにのる 》

┗◆ 《 よろず帆船人 突撃インタビュー【25】》
〜海洋画家 勢古宗昭さん〜

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■■ スターボード&ポートカレンダー ■■

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.com までお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------

▼フネに乗る!

8/4-8/6  帆船<あこがれ>2泊3日コース        [江差港〜小樽港]
8/31     帆船<あこがれ>一日体験航海       [大阪南港]
9/6 帆船<あこがれ>一日体験航海       [大阪南港]
9/7 帆船<あこがれ>一日体験航海       [大阪南港]
9/13-9/15  帆船<あこがれ>2泊3日コース     [大阪南港〜大阪南港]
9/20-9/21  帆船<あこがれ>1泊2日コース     [大阪南港〜大阪南港]
10/3-10/4  帆船<あこがれ>1泊2日コース     [大阪南港〜大阪南港]
10/5 帆船<あこがれ>一日体験航海       [大阪南港]
10/11-10/13  帆船<あこがれ>2泊3日コース    [大阪南港〜大阪南港]
申し込み方法等詳しくは→ http://www.akogare.or.jp/ssnew.html


▼フネを見に行く!

8/23 <日本丸>セイルドリル         [直江津]
8/24 <日本丸>一般公開           [直江津]
8/24       "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
9/7        "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]
9/15       "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
9/21      "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]
9/28       "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
10/12      "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]
………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

◆2008 トール・シップス・チャレンジ(ASTA)
   《パシフィック・コースト》
http://www.tallshipschallenge.org
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□フェスティバル・オブ・セイル・ロサンゼルス
8/13〜8/17 @米国・カリフォルニア州:サン・ペドロ
www.lafestivalofsail.info/Home%20Page

□トールシップス・チャレンジ(最終港):サンディエゴ
8/20〜8/24 @米国・カリフォルニア州:サンディエゴ
www.sdmaritime.org/

◆トーシバ・トールシップス・フェスティバル
www.tallshipsfestival.com/info.html
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9/06〜9/07 @米国・カリフォルニア州:ダナポイント


◆トール・シップス・レース 2008 (STI)
http://www.sailtraininginternational.org/page.asp?partid=841
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【クルーズ・イン・カンパニー(5日間)】
  □8/09〜12 @ノルウェー:ベルゲン
http://www.tpm-agglo.fr/jahia/Jahia/site/tpm-agglo/pid/589
【レース#2(8日間)】
  □8/20〜23 @オランダ:デンヘルデル


◆バルティック・セイル 2008
http://www.balticsail.net/
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  《セイル・トラベミュンデ》
  8/22〜8/24 @ドイツ:トラベミュンデ
  http://www.sail-travemuende.de/


◆リュッテ セイル ブレーマーハーフェン
http://www.sail-bremerhaven.de/
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  8/27〜28 @ドイツ:ブレーマーハーフェン


◆第24回グロースター・スクーナー・フェスティバル
http://www.capeannvacations.com/schooner/
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8/29〜9/01 @米国・マサチューセッツ州:グロースター


◆グレート・プロヴィンスタウン・スクーナー・レガッタ2008
http://www.provincetownschoonerrace.com/
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9/02〜07 @米国・マサチューセッツ州:プロヴィンスタウン


◆ASTOスモールシップス・レース:カウズ
http://www.asto.org.uk/smallshipsrace.htm
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10/03〜05 @英国・ワイト島:カウズ


◆グレートチェサピークベイ・スクーナー・レース2008
http://www.schoonerrace.org/
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10/15〜18 @米国・メリーランド州:ボルチモア〜ヴァージニア州:ポーツマス


◇◇◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------


〜8/23  船の科学館《ギャラリートーク》
8/16 【9】 『日本の海運事情〜9割は外国籍船〜』
 中島 光雄 (元運輸省海上技術安全局)
8/17 【10】 『やさしい海の交通ルール』
 横山 信夫 (元外国航路船船長
8/23)【11】 『船内でケガ人発生〜衛生管理者の活躍〜』
 山田 淳一 (元外国航路船機関長)

〜8/15 第23回 日本の海洋画展 @東京芸術劇場:展示ギャラリー
9/28 第1回船の文化検定(通称:ふね検)・初級 実施


詳しくは ⇒ 
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/104202193.html

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■■ CH.16 ■■

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO


★ 「ふね検定」スタート!
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ヨットやボートなどの小型船から帆船、客船、そして商船まで船の文化
に関する知識を問う「船の文化検定」、略して「ふね検」が来月、新し
くスタートするようです。初級から上級まで、どなたでも受験可能との
こと。舵社より問題集も出版されています。

船のこと、自分がどのくらい知っているのか試してみては??

船の文化検定|ふね検定
http://www.kazi.co.jp/public/book/huneken/huneken.html


★ 船館 資料ガイドシリーズNo.8「日本丸・海王丸」7月30日発売!
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船の科学館にて発売されている資料ガイドシリーズに新シリーズが
登場!8冊目となる今回は、おなじみ「日本丸・海王丸」。
7月30日より、スキラ版@¥300にて好評発売中です!


★ 「キッドシリーズ」第7巻、出版決定!
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当サイトでも応援している、イギリス海軍水兵の物語「トマス・キッド」
シリーズ(ジュリアン・ストックウィン著・大森洋子訳)第7巻が出版
されることが決定しました!発売は来年3月頃になる予定との事。

タイトルはまだ未定のようです。新たな詳細が分かり次第、サイトの方で
もお伝えしていきます。

刊行続行キャンペーンにご協力いただいた方、どうもありがとうございま
した。引き続き、応援をよろしくお願いします!


★ 「日本の海洋画展」開催中
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“現代日本画壇の海洋画を一堂に集めた”海洋画展示会が、東京池
袋の東京芸術劇場展示ギャラリーにて開催中。

第23回「日本の海洋画展」

会期:2008年8月4日(月)〜15日(日)
→正しくは 15日(金) の間違いでした。
お詫びして訂正致します。

AM11:00〜PM7:00(最終日はPM5:00迄)

場所:東京芸術劇場 展示ギャラリー
 東京都豊島区西池袋1−8−1
 TEL:03−5391−2111

 併設展:海に生きる者の絵画展

主催:財団法人 全日本海員福祉センター

(入場無料)

http://www.jss01.jp/pdf/kaiyogaten23.pdf
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■■ エクアドル海軍練習帆船<グァヤス>レポート By Qたろー■■

先月7月24日、東京港晴海埠頭に入港したエクアドル海軍の
練習帆船<グァヤス>。SOLAS条約(海上における人命の
安全のための国際条約)の規制対象埠頭に接岸したため
残念ながら一般公開は行われませんでした。

今回のSF通信では、一般公開の代わりにちょっとだけ
艦内をご紹介!

Guayas girando.jpg Guayas banda militar.jpg
左:ゆっくり押してね〜;;タグボートに押され接岸する<グァヤス>
ちょっと行き脚がつき過ぎ、岸壁の前でアンカーを落とす場面も!
右:CDをかけているのかと思ったほど上手な軍楽隊。


2008年7月24日午前9時半、遠洋航海の途上、カナダから
初めて来日した練習帆船<グァヤス>ですが、そもそもエクアドル
海軍の艦船が来日すること自体、今回が初めてなのだとか。

<グァヤス>とは昨年、地中海の帆船レースにブルガリアの<カリ
アクラ>で参加した時、パラモスというスペインの港町でお隣同士
でした。寄港中はよく遊びに行っていたので、なんだか知りあいに
再会したような気分です。

レインボーブリッジをくぐり、接岸したところで「…あれ?」
フィギュアヘッド(船首像)のコンドルがいない???

sin figron de proa.jpg
「コンドルは飛んで行った」!!??
フィギュアヘッドのない艦首。

レセプションに参加した折、士官候補生に質問してこの謎はすぐに
解けました。
カナダからの航海は荒天続きで、途中かなりシケた時にコンドル
は、波にもぎ取られてしまったのだそうです。

フィギュアヘッドを海に落として、その後奇跡的に拾われたり、浜に
打ち寄せられたりして、もとの船に戻ってきた話しはいくつか聞いた
ことがありますから、もしかしたら<グァヤス>のコンドルだって、
そのうちどこかで拾われる可能性は無きにしもあらず?
見つかるといいですね!

cristal y el sabre de Simon Bolivar.jpg
クリスタル製の<グァヤス>と、南米独立戦争の立役者、シモン・
ボリーバル将軍が所有していた刀のレプリカ。


salon de oficiales.jpg
士官用のサロン。打ち合わせ中・・・(お静かに)。


el comandante de Guayas.jpg
レセプションでスピーチする艦長。乾杯の音頭はエクアドル海軍式
「艦首から艦尾、マストのてっぺんからキール(竜骨)まで、みんなで
飲んで楽しもう!乾杯☆」

pinguino de Diego.jpg plaque del puerto de Tokio.jpg
右:艦内を案内してくれた士官候補生のディエゴくんがメインマストに
描いたイラスト。それぞれのマストはチーム担当制で、彼は「ペンギン
チーム」のメンバー。
左:今回東京港から寄贈された記念のプラーク。


<グァヤス>は7月28日に一旦日本を出国し、北に向かいますが
ロシアのウラジオストックに寄港した後、再び来日。次は大阪港に
8月20日入港予定です。
詳細は分かり次第、追ってお知らせいたします。
posted by SaltyFriends通信 at 20:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 日本丸航海記 その3 ■■

Salty Friends通信50号記念☆より始まった、翻訳家の大森洋子さんによる
特別寄稿。
今月はその3回目、最終回です!


日本丸航海記 その3    (文・写真とも)大森洋子さん

10.蒼白いオタマジャクシ
 暗い海面を分けて突進してくる巨大な蒼白いオタマジャクシ! その正体は、
イルカ!イルカの大群が夜光虫に包まれて、蒼白く光っている! 彼らの体が
オタマジャクシの頭で、彼らの引く航跡が尻尾に見えるのだ。
 イルカの群れの泳ぐ海は、一面にぼうっとほの白く光っている。波山が崩れ
るたびに、夜光虫がこぼれるように輝き、船の分ける波が扇型に広がるたびに、
真珠の粒をばらまいたように白玉がころがる。ああ、なんという神秘、なんと
いう霊光……。


 昨年の6月、鈴与株式会社の持つ帆船ドーントレッダーに取材乗船させてい
ただいた。ドーントレッダーの走った伊豆の海にも夜光虫が蒼白い光の縞模様
を描いていた。研修生の女性が「仕事で悩んだとき、この夜光虫の光る海を思
いだす。まだこんなに感動する自分をかわいいと思った」そう反省会で言った。
 海は人を子供に返す。

大森さん航海記3−10free.jpg


11.洋上ピクニック

 毎週火曜日は防火訓練や避難訓練の日だ。海上がおだやかなときはボート操
練が行われる。船が遭難したときに備えて、6艘あるカッター(救命艇)のう
ち片舷3艘を降ろし、緊急避難訓練をするのだ。実習生は半分がカッターに乗
り、半分が本船に残って作業をする。この航海中、5回、訓練が行なわれたが、
わたしは取材者の特権で、5回ともカッターに乗った。つまり、まさしく「太
平洋の白鳥」の姿を5回もこの目にすることができたのだ。船に乗っていると
きは、わが船の姿は見えない! しかも、ジュースにお菓子付きのピクニック
気分である。

 ライフジャケットをつけた実習生たちがカッターに乗りこむ。
 ロープが引かれて、カッターは徐々に海面へと降りていく。海面に降りると、
すばやくマストを立てて帆を張り、本船から逃げる。沈んでいく船のまわりに
は海水が渦を巻き、まわりの物を引きこむ。一刻も早く本船から離れなければ
ならない。ところが、我が艇のマストが立たない。前に使ったときに、きちん
とロープをしまっておかなかったため、絡み合ってほどけないのだ。
 オフィサーが言う。「おまえらな、自分の使った物はきちんと後始末をしな
いと、次に使う者にツケがまわる。当直も同じだぞ。きちんと片づけて、次直
の者に引き継ぐことが肝心だ」
 船では整理整頓が安全の要。陸上でもそうだ。
 オレンジ色の帆が広がって、カッターは走りだす。

大森さん航海記3−1.jpg
ヒーブツーしている日本丸


 本船はフォアとメイン・マストの帆に裏を打たせ、洋上で止まっている。あ
あ、あれが踟蹰[ヒーブ・ツー]だ! 帆船ものの翻訳で頭では知っていたヒー
ブツーを目の前にすると、ああ、こんな大きな船が帆の操作だけで、ぴたりと
止まっていることができるのだ、と大きな驚きに襲われる。
 3メートルのうねりが盛りあがって、本船は船体がうねりに隠れ、帆だけが
見える。小さなカッターは水の壁の下に沈んでは持ちあげられ、横倒しになる
かと思うほど傾く。
「マグロ一匹、釣れたぞ!」
 本船にすっかり慣れていた実習生たちは、カッターの小さな揺れにゆさぶら
れて、一匹、また一匹とマグロと化してゆく。

大森さん航海記3−2.jpg
船酔いもものかわ、カッターのオールを漕ぐ実習生たち


 わたしは船酔いしない。船酔いしないのは、三半規管が鈍感だからで、威張っ
たことじゃない。人間は数日のうちに揺れに慣れて、船酔いから回復するもの
だが、どうしても慣れない人が5パーセントいるという。かのネルソン提督も
その5パーセントの一人だったそうだ。

大森さん航海記3−3.jpg
仲間のカッターと交信


 本船のフォアとメインのヤードが一斉にまわって、右舷に開き、風を受けた
と思うと、ぐんぐんとこちらへ走ってきた。
「かっこいい!」
「おれたち、あんなカッコええ帆船で実習しとるんや!」
 日本丸はわたしたちの前を姿を変えながらものすごいスピードで滑っていく。
4本のマストの帆を重ねた真正面の姿、総帆36枚を白く輝かせた真横の姿、
走りぬけていく後ろ姿の船尾には金箔の「日 本 丸」の文字。まさしく「太
平洋の貴婦人」われらがマザーシップ!
 オールを漕いで、カッターは本船の舷側についた。
 行きはよいよい、帰りは怖い。わたしたちは本船の上から降ろされた縄ばし
ごをよじ登って、甲板まで上がらなければならない。
 縄ばしごのロープの間隔は広く、片足をよいしょと大きく振りあげなければ
届かない。止まった本船はうねりに揺られてゆらゆら。縄ばしごはよじれて、
体が回転する。その上、この航海で毎食、士官たちといっしょに大食い、早食
いしているわたしの体は作業服がぴちぴちになるほど加重している。太ももが
ズボンのなかではち切れて、なかなか持ちあがらない。ああ、だれか、助けて
くれー。
 ようやく甲板に這い上がる。
 部員さんが訊く。「酔わなかったの?」
 「ええ」とわたし。
 「かわいくねえなあ!」

大森さん航海記3−4.jpg
吊りげられるカッター
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■□ 飛行機で飛びフネに乗るB □■

船は進路を東にとり、航海を続ける。
50日目、ようやく島影が海面の彼方にぼんやりと見え始める。
帆は風をはらみ、快調に船を島へと滑らせていく。

到着したのは、モアイ像の並ぶ絶海の孤島、イースター島。
ニュージランドの帆船、<ソーレン ラーセン, Soren Larsen>は、そこから、ポリネシア人の軌跡を逆向きに辿るようにして、ピットケルン島、マルケサス諸島、タヒチ、サモアと航海を続け、母港のあるニュージーランドへと戻る。

日本からそれらの島への空路が限られているので、スケジュールをたてるのが難しい面もあるが、そんな<ソーレン ラーセン>の航海には誰でも参加することができる。航海の期間は10日から50日間。概ね1泊100£前後(日本円で2万〜2万5千円)なので少し割高に感じられるかもしれないが、専用の寝床はもちろん、航海中は司厨長の作る料理が3食供されるし、何より帆船で南太平洋の島を巡るという経験は、僅かな人しか手にすることができないものである。

星空の中航海をしたり、時には、仮装パーティーをしたり、海に飛び込んだり、と様々なアクティビティーが用意されている。

サーチ(調べる)<ソーレン ラーセン>での航海の様子については、元クルーの真帆さんの航海記<船乗り真帆の旅日記>を近日中にアップデート予定なので、ぜひ覗いてみてください。
サーチ(調べる)2008年の航海スケジュール


何度も世界一周の旅に出ている船は、カナダを母港にする<ピクトン キャッスル, Picton Castle>。他の船と違うのは、港から港の航海単位での申し込みはできず、三ヶ月間もしくは一年間の航海に申し込むといこと。

もちろん、特別な経験は必要ない。初めて船に乗る人もそうでない人も、最初の港、カナダのノバスコーシャ州ルーネンバーグにて約2週間、船に使われている175本のロープや船の仕組み、マストの上での繰帆作業、緊急時の対応などについて、船上で学ぶ。その後船は大海原へと出帆する。

今年は、カナダから大西洋を横断し、ヨーロッパを周遊した後、再び大西洋を渡り、カリブ海からカナダへと北上するルート。残念ながら邦訳は出ていないが、<ピクトン キャッスル>での航海を綴った『Fair Wind & Plenty of It』という本も出ている。Fair Wind and Plenty of It by Rigel Crockett

最後に紹介したいのは、高校生のためのプログラム「クラスアフロート」。陸での授業と、帆船での半年間の航海を通して、高校の一年分の単位を取得することができる他にないプログラムだ。20名弱のクルー・教師とともに50人の学生が船に乗り込み、船という限られた空間での共同生活を通して、チームワークやリーダーシップ、コミュニケーションのスキルを身につけていくことを目指している。


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ひらめき旅先で一日体験クルーズに乗ろう!(SaltyFriends通信7月号)
ひらめき夏休みの冒険旅行に!&帆船レースに参加する!(SaltyFriends通信6月号)
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■■ よろず帆船人突撃インタビュー [25] 海洋画家 勢古宗昭さん ■■

今回の「よろず帆船人」は、当会のHPでもよく個展のご紹介を
させていただく海洋画家、勢古宗昭さんのご登場です!

皆様、先月東京都渋谷区の東急百貨店で開催された個展は、ご覧に
なりましたか?
今回の「よろず」は、こちらの東急百貨店の個展会場で、
お忙しい中を縫ってお話しを伺いました。

勢古さん個展1.jpg
渋谷東急百貨店の個展会場にて


お名前:勢古宗昭さん
ご出身地:奈良県
明治大学政経学部ご卒業

海運会社でタンカーの機関員として勤務後、1973年より海洋画家
として独立。海洋画家、鈴木正輝氏に師事。記念艦<三笠>、
全国主要都市にて個展多数。

以下、
勢古さん:「MS」(敬称略)
Salty Friends:「SF」


SF:船に興味を持たれたのは、いつ頃だったのでしょうか?

MS:父が海軍で教官をしていたので、子供のころから海は身近
   な存在でしたね。
   父の仕事の関係で大分に住んでいたときは、よく広瀬神社で
   遊んでましたよ。

   小学生の頃、好きだった戦艦<榛名(はるな)>の油絵を模
   写しはじめ、しばらく軍艦ばかり描いていましたが、本当に
   絵に目覚めたのは、大学に入ってダリやダ・ヴィンチの展覧
   会をを観てから。
   じつはその頃、海洋小説家になろうと小説も書いていました。

SF:その頃タンカーに乗っていらしたんですか?

MS:そうそう。やっぱり小説を書くには、実際に体験しないと
   いけないと思ってね。いきなり海運会社の事務所に行って
   「船員になりたいんですけど」って(笑)。
   すぐ採用され、内航タンカーの機関部員として半年間、日本
   中の海をまわっていました。いま私が描く海は、その時に観
   察し記憶した海です。日本海と太平洋、時間や天候、さらに
   深度などによって、海にはじつに様々な表情があります。
   
SF:師匠にあたられる鈴木正輝さんとの出会いを教えて下さい。

MS:船を下りてしばらくしてから、雑誌「世界の艦船」を発行し
   ている(株)海人社に就職したんですが、そこで触れた洋書
   の海洋画に、ものすごいインスピレーションを受けたんです。
   こんな世界もあるんだーっ!てね。
   そうこうするうちに「アン」という画廊の社長と出会って
   鈴木正輝先生や梶田達二さんを紹介されたという訳です。
   
   鈴木先生は、他の人だったら出し惜しみするようなご自分の
   テクニックを、惜しげもなく伝授して下さる方。梶田さん
   共々、鈴木先生には本当にお世話になりました。
   
SF:作品によって差はあると思いますが、一枚仕上げるのに
   どれくらいの時間、日数がかかるのでしょう?
   
MS:早いもので10日、あとは1か月から3か月くらいかな?
   少し前に注文を受けて描いたトラファルガー海戦の150号
   (1号=ハガキ1枚のサイズ)は、やっぱり半年くらいかか
   りましたね。
   でも意外と、小さい作品ほど時間がかかるんですよ。
   
SF:今まで描かれた作品の中で、とくに思い入れがあるものは
   ありますか?
   
MS:やっぱり初めて売れた作品ですね!<日本丸二世>を描いた
   12号。あとは目黒の海上自衛隊幹部学校に寄贈した<咸臨
   丸>、初めてチリ海軍に寄贈した<エスメラルダ>も思い出
   深いですね。
   絵を寄贈するのって、簡単なようで実は手続きがいろいろ
   大変なんですよ。とくに相手がお役所だとなおさらね(笑)。

勢古さん Esmeralda.jpg
チリ海軍<エスメラルダ>に寄贈された勢古さんの作品。

   
SF:海洋画、とくに帆船の絵を描かれる上で、ご苦労なさること
   はありますか?

MS:とくに歴史的な船の場合、細部が不明なことが多く、資料集
   めに時間がかかることが多いですね。
   あと気を使うのは構図と色。船と海、というとどうしても
   白と青といったパターンが多くなります。最近は、海の色や
   表情をもっと豊かに表現したいと研鑽を重ねています。
   
   それから私が描くのは「船の絵」ではなく、「絵としての
   船」だということ。あまり細部にこだわり過ぎて「木を
   見て森を見ず」にならないよう、気をつけています。
   
SF:海外も含めて、お好きな画家はいらっしゃいますか?

MS:好きな画家はたくさんいますが、中でも一番はやっぱり
   J・M・W・ターナー(18世紀末のイギリスの画家)
   ですね!彼は「究極」だと思っています。

勢古さん個展1.jpg
ターナーに優るとも劣らず!***

   
SF:最後にSalty Friendsに一言メッセージをお願いします。

MS:(以下寄稿文)
   近年、ソルティ・フレンズは、メルマガの豊富な帆船、イベ
   ントの情報量によって、帆船ファンや関係者の間に大きな信
   頼を得つつあるように思います。スタッフの皆さんの情報を
   求める行動力もスゴイ!脱帽ものです。私も大いに注目し
   時には活用させてもらっています。
   
   そこで一つ提案というのもナニですが、日本各地にあって、
   地元の人たちがそれぞれ相当に力を入れて整備されている
   海洋博物館や資料館(北前船だけでも相当の数があるようで
   す)を、連載という形で紹介されてはいかがでしょう?
   これら生きた海の貴重な資料を、宝のモチグサレにするのは
   あまりにも勿体ない気がするのです。
   
   とにかく、海関係がなべて“ジリ貧”化状態になりつつある
   昨今、海のかなたの水平線も忘れはて、小さくまとまりつつ
   ある我が国人に活を入れるためにも、ソルティ・フレンズの
   永続的発展に、大きな期待をしたいと思います。
   
   
有難いお言葉、貴重な御提案、どうも有難うございました!
日本全国の海洋博物館の紹介、そのうちゼヒやりたいですね。
これからも、私たちに素敵な絵を見せて下さい!

(インタビュー:Qたろー)
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■■ 編集後記 ■■

今月は<リベルタ>乗船会と日程が重なり、発行が間に合わず1日遅れてしま
いました。ここにお詫び致します。
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すでに夏バテ気味な最近。リベルタ下船後、しばらくしてカメラを甲板に忘れ
てきた事にハッと気付いた。もうないだろうなぁ〜と覚悟して船に引き返し途
中、一本の電話が。ジツは以前にも財布や携帯を海外で3度ほどなくしたこと
があり、いずれの時も帰ってきたので運は強い方。聞けばなんと船からで、カ
メラを預かってくれているという!国内で何か無くしても一度も戻って来たこ
とはないのに…。不思議と今回も<リベルタ>という軍艦の船上=適応法上は
アルゼンチン共和国だった。これも日頃の行いが良いからか〜!いや、そんな
もん、はじめから無くすなってことですよね(汗)
(か)

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