2006年08月10日

★ Salty Friends 通信 8月号 ★

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  〜 帆船で 海、 行く? 〜

  SaltyFriends 通信   28号        2006.08.10

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SaltyFriends 帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com
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こんにちは! SaltyFriends カズーです。

去冬、「世界の船」シリーズ第3回目の建造船レポートでお伝えした
セイルトレーニング船(スループ)<スピリット・オブ・バミュー
ダ>が大方完成し、来週13日(日本時間14日未明)ついに進水
式を迎えます。

船自体は先週、建造ドックから進水地までトレーラーで搬送され、
華やかなデビュー当日を待つばかり。

また一隻、セイルトレーニング船団に新船の仲間入りです。

長い梅雨も明けて夏本番! では8月の Salty Friends通信、出航!
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◆ 目次 ◆

◆《スターボード & ポートカレンダー》
◆《Ch16》★<海星> is up for sale!!★
◆《沼津のトップスルスクーナー、帆船<Ami>乗船レポート》
◆《 明治丸ヒストリー 6 》
◆《よろず『帆船人』突撃インタヴュー 7 》 
 〜神戸商船大学(現 神戸大学)名誉教授 杉浦昭典先生〜

 ◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
---> http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/
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◆ スターボード&ポートカレンダー ◆

OOoo..《スターボード&ポート カレンダー》は、"生"の帆船&オカの
イベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◎ スターボード:フネのイベント ◎
≪国内&近隣≫----------------------------------------------------

8/27      "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
8/10〜8/16 帆船<あこがれ>6泊7日航海 [大阪発/横浜着]
8/23      帆船<あこがれ>1日体験航海      [静岡]
8/30      帆船<あこがれ>1日体験航海      [大阪]
9/03      "初代"<海王丸>総帆展帆        [富山]
9/09      第7回<明治丸>リフィットボランティア[東京]
9/16〜9/18 帆船<あこがれ>2泊3日航海    [大阪発着]
9/18      "初代"<日本丸>総帆展帆       [横浜]
9/24      "初代"<海王丸>総帆展帆       [富山]
9/29〜9/30 帆船<あこがれ>1泊2日航海 [大阪発/和歌山着]
10/01     "初代"<日本丸>総帆展帆        [横浜]
10/08    "初代"<海王丸>総帆展帆        [富山]
10/22    "初代"<日本丸>総帆展帆        [横浜]
10/22    "初代"<海王丸>総帆展帆        [富山]
11/01〜05  錦江湾帆船クルージング       [鹿児島]


≪海外≫---------------------------------------------------------

◆ 第50回記念 トール・シップス・レース 2006 ◇

8/07〜8/10  ラ・コルーニャ《スペイン》
8/19〜8/22  アントワープ《ベルギー》

◆トールシップス・チャレンジ・五大湖 2006
終了しました!

◆第22回 グロースター・スクーナー・フェスティバル
9/01〜04 @米国・マサチューセッツ州 グロースター

◆グレート・プロウ゛ィンスタウン・スクーナー・レガッタ2006
9/08〜10 @米国・マサチューセッツ州 プロウ゛ィンスタウン

◆カウズ・スモールシップス・レース
10/07 @英国・ワイト島 カウズ


◎ ポート:オカのイベント ◎
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〜8/15  「嗚呼、あこがれ!帆船の魅力展」    [大阪]
〜8/16      アボダージュ展(@和光銀座本店・地階) [東京]
9/03〜9/29  勢古宗昭さん、9月個展       [神奈川]
9/09      <明治丸>第7回リフィットボランティア [東京]
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◆ Ch16 ◆

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO


★ <海人丸>愛知〜東京へ! ByQたろー
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昨年の当会HP、5月4日付の記事でお知らせしました沖縄県の航
海用サバニ<海人丸(うみんちゅまる)>。昨年企画された「愛・
地球博」航海(沖縄〜愛知)の成功後、こんどは愛知県から東京
までの航海が計画されています。

航海は、9月初旬に愛知県内海海岸を発ち、その後南伊豆を経由。
葉山〜三崎〜横浜と寄港しながら、9月下旬にゴールの東京お台場
に到着予定です。

Uminchu 1.JPG
神奈川県逗子で乗船会をするため、沖縄からフェリーで
やって来た<海人丸>


<海人丸>航海の様子は、順次当会HPやメルマガでもお知らせし
ていきますが、とくに横浜寄港、お台場のゴールは、SFあげて
歓迎したいと思っています!
具体的な日時は追ってお知らせいたしますが、お時間のある方は
ぜひ、接岸場所にお集まり下さい。みんなで<海人丸>とクルーの
皆さんを歓迎しましょう☆

Takuji Araki.JPG
<海人丸>船長&実行委員長、オーシャンアスリートの
荒木汰久治さん


◆「サバニ」とは…??◆
その歴史は古く、沖縄地方では400年ほど前から漁業に使用され
てきました。最近ではエンジンつきの船もありますが(海人丸は
エンジン無し)船体はすべて木製で、釘などは使用しません。
上から見ると「コーラ瓶」に似ている、その独特のシルエットの
ため非常に高速で、しかも波風に強いと言われています。
<海人丸>は1本マストで、風のないときは漕走して航海します。

Uminchu 2.JPGUminchu 3.JPG
左:リグ(艤装)には釘を使わずロープで固定。船体は「飫肥杉」製で
  上塗りはサメの油。ロープ補強にはブタの血(!)手前の緑色の
  ヒモはティーツリーで作ったお守りのレイ
右:船長の掛け声にあわせてパドリング
  「エイヤーサー」「スリ!」「スリ!」


詳しくはこちら↓
海人丸Expeditionサバニ帆漕航海2005

船長&実行委員長の荒木汰久治さんのHP



★ 「アボダージュ展」開催中(〜16日まで)
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世界のシップモデル製造メーカーとして知られるアボダージュ社の
帆船模型展が現在、東京銀座の和光で開催されています。

〜8月16日(水)
銀座和光 本館地階 室内用品売場

詳細は↓
http://www.wako.co.jp/topics/index.html
(下から4つ目のリンクをクリック)

アボダージュ・ジャパン



★ 霞ヶ浦の観光「帆引き船」、今夏も運行スタート
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茨城・霞ヶ浦の夏の風物詩となっている観光帆引き船。もとは明治
時代に発明され、ワカサギ等を捕る帆引き網漁で活躍していた船で
現在は観光用に夏期のみ運航されています。大きな帆に風を受け、
霞ヶ浦の水面に浮かぶ帆引き船の雄姿は一見の価値ありです。

天候により帆引き船が出ない(あるいはセイルを張らない)ことも
あるので、当日の正午あたりに船を運行する各自治体等へ確認する
ことをオススメします。(注:「帆引き船」自体には乗れません。
随伴船からの鑑賞(見学)になります)


◇◆ 観光『帆引き船』(かすみがうら市)◆◇

船の運行は原則日曜日のみですが、祝日やお祭りのときなどはイレ
ギュラーで出しているようです。8月は16(お祭り)、20&27
9月3、10(この日までは1日一回)、17(この日からは午後
2時と4時の1日2回運航)、18、23、24、
10月1、8、9、15、22、29
11月3、5、12、19、23、26(今年最後)

料金は大人一人2,000円、子供1,000円
乗船場所は、あゆみ崎公園から(徒歩)志戸崎漁港
受付:午後1時→乗船2時(9月17日からは午後4時の便もあり)
アクセス:JR常磐線土浦駅からバス(50分)田伏行(牛渡経由)
      霞ヶ浦水族館下車
★ただしこのバス、8月いっぱいで廃止になるとのこと。
土浦駅からは車で約20分。

かすみがうら市観光協会観光商工課:029−897−1111


◆◇ 観光『帆曳き船』(土浦市)◇◆

こちらは10月16日まで原則毎週金、土、日、祝日に運行。
船は2隻あり、乗船は土浦港。
京成マリーナ(ホワイトアイリス)は13:30出港
常陽観光(ジェットホイルつくば号)は13:25出港
両方とも大人の料金は1,050円、
子供料金は京成:530円、常陽:525円

8月16日は霞ヶ浦のお祭りの為、この日は「帆引き船」が5隻
出動。見応え十分です。この日は京成、常陽とも出港13時。
要予約。料金2、000円也。

(社)土浦市観光協会
土浦市観光案内所:029−821−4166



『「あこがれ」ステージカーの制作がスタート!!
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2006御堂筋パレード(主催:大阪21世紀協会)に参加する帆
船「あこがれ」のステージカーの制作が大阪南港の「なにわの海の
時空館」で行われています。

WorkingOnA-Float_060730.jpg
フロート製作中(7月30日)の様子

初日の7月30日はデッキや船体の部分等が大方完成し、8月7日
はマストやシュラウド、船尾のRのところなど、10月8日(日)の
本番に向けて順調に作業が進んでいます。

Mast_and_Shroud.jpg
マスト&シュラウド

次回の制作日は8月20日(日)を予定しています。時間は9:00
〜17:00、場所は大阪南港の「なにわの海の時空館」南側の職
員駐車場の辺りです。
お一人でも多くの方のご参加をお待ちしています!!


■■■御堂筋パレードのお申し込みはこちらです!
akogare_parade@yahoo.co.jp  FAX:06-6615-6071
(akogareとparadeの間はハイフンではなくアンダーバーです。)
セイル大阪内 帆船あこがれ御堂筋パレード参加実行委員会事務局

AkogareFloat_Image.jpg
完成イメージ画



★ 帆船<海星>、只今売り出し中!
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2004年の協会解散まで、NPO法人日本セイルトレーニング協
会の練習帆船として親しまれ、その後は米国カリフォルニア州を拠
点に現地の団体により運行されている、帆船<海星>。
その<海星>が、現在売りに出されているという情報が飛び込んで
きました。いまのところ、これ以上の詳細は分かりませんが、さら
なる動きがあれば、当メルマガ及びサイト上でお知らせしていきま
す。
http://www.yachtworld.com/core/listing/boatFullDetails.jsp?boat_id=1562636



★ 海洋画家・勢古宗昭さん、9月個展のお知らせ
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今年はとくに旺盛に作家活動を展開なさっている勢古さんですが
来月9月にも個展があります!今回は第1部:帆船、第2部:世界
3大記念艦、第3部:軍艦の3部構成。ペン画をふくむ油彩画40
点の展示となります。

そして今回の会場は、横須賀市に保存される戦艦「三笠」艦内。
日露戦争中、日本海海戦で旗艦をつとめた「三笠」は「世界3大
記念艦」のひとつであり、1992年に世界船舶基金財団より
「海事遺産賞」を受賞しています☆☆☆
この機会に、いっしょに「三笠」も見学したいですね!

◆勢古宗昭海洋画展 "大海原と潮風と船にロマンを求めて" ◆

会場:神奈川県横須賀市稲岡町82−19 記念艦「三笠」艦内
会期:2006年9月3日(日)〜9月29日(金)会期中無休
時間:午前9時〜午後5時30分(最終日は午後3時まで)
料金:「三笠」入場料500円
アクセス:京浜急行:京浜急行横須賀中央駅徒歩15分
     もしくはJR横須賀駅より京急バス「大滝町」下車、
     徒歩約7分。
     
記念艦「三笠」のHPはこちら!



★ 第7回<明治丸>リフィットボランティア
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暑い夏もなんのその☆デッキで汗を流していると、川面を渡る
爽やかな風が気持ちいいですよー!

前回7月16日に行なったリフィットには、東京海洋大学の在校生
4名の皆さんも参加して下さいました。今までOBの方は大勢
いらっしゃいましたが、現役の学生さんは初参加。
こうやって少しずつ<明治丸>を囲む輪がひろがっていったら
すてきですね***皆さまのご参加、お待ちしております。

16.7.Meijimaru refit 1.jpg16.7.Meijimaru refit 2.jpg
写真提供/Gingaさん 感謝多謝***

★<明治丸>第7回リフィットボランティア★

開催日:2006年9月9日(土)
集合時間:9時45分 
集合場所:東京都江東区越中島2ー1ー6 
   東京海洋大学越中島キャンパス 百周年記念会館、会議室
  ♪昼食つき♪

新しく参加くださる方は、傷害保険団体保険料(一人あたり年間
保険料300円)をご負担下さい。すでにお支払いいただいた方は
来年3月末まで必要ありません。

お申し込み、お問い合わせはstbd@saltyfriends.comまで。
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◆ 小さな帆船<Ami>号駿河湾にデビュー! ◆ By Jun

Ami-stb.jpg

<要目>
全長:55フィート
喫水:1.8フィート
総トン数:12t
マスト高:メイン(主檣)11m・フォア(前檣)9m

駿河湾の内浦、静浦港を母港とする帆船<Ami>が
運航を開始しました。7月30日富士駿河湾ヨットクラブ主催の
レースに参加するため、清水に回航してきた帆船<Ami>に
乗船してきました。
小さいながら、ハンドレールは高く、ビレイピンもバウスプリット
もついてます。ヘルムの右前方にはオーダーを表示できる
ように細工されているのもお洒落です。

ami-lastorder.jpg
(この数字がラストオーダー)
うす曇りの天気の中、<オーシャンプリンセス>の横から乗船。
わずかぁ〜に吹く風が本日のレース展開を予想させます。
船長の溜さんのお話は船上で、ということで勝敗は無視して
ゲストにレース気分をちょっぴり味わってもらい、
帆船<Ami>号のお披露目をかねて
レースに花を添えるおつもりのようです。
写真を撮るために近づいてくる船の多いこと!
「どくろ旗」を上げての大サービス。
そういえば横浜のベイサイドマリーナにも似たような船が・・・
ami-2.jpg

 (船内もきれいです)
もともと地元の造船所で造られ二人のオーナーを経て、
溜船長の所に。やっぱり「めぐり合う運命」だったんですね。
将来の目標として「セイルトレーニング」もお考えのようですが、
今は地元の期待、お客様の希望もあり花火大会や
シュノーケリングのチャーターにと大忙しです。
「自分の船だと思って気軽に乗船してほしい」
と、おっしゃってました。
ami-ct.jpg

  (溜船長)
ディンギーからチャーターヨットまで駿河湾を知り尽くした
溜船長と本当に気持ちの良いセーリングができた
一日でした。
帆船<Ami>の運航予定など詳しく知りたい方は
こちらまでお問い合わせ下さい。
Amiヨットクラブ
東京事務局伴さん
Amiヨットクラブホームページ
http://ami-yacht.com/index.html
posted by SaltyFriends通信 at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ <明治丸>ヒストリー《6》 By Qたろー ◆

《災害、戦禍に耐えて》

<明治丸>の完工は1874年。つまり今年で御歳132歳になる
わけですが、これだけ長い人生(船生?)を生きてきただけあって、
何度も台風による被害や震災、そして戦禍をこうむっています。

明治34(1901)年、東京都江東区越中島の「東京商船大学」
(現在の東京海洋大学)新キャンパス内のポンド(校池)にお引越
しした<明治丸>ですが、その10年後の明治44(1911)年
7月と大正6(1917)年9月、関東地方をおそった猛台風によ
る高潮で2回とも錨鎖が切れ、校庭に乗りあげてしまいます。

wrecked Meijimaru.jpgwrecked Meijimaru 2.jpg
台風による被害状況 左:明治44年 右:大正6年 ぐちゃぐちゃです…
(資料提供/東京海洋大学)


「東京商船大学」発行の「明治丸史」では、大正6年の台風襲来の
様子を「午前3時ごろ、ポンドの水位はついに陸上と同一面に達し
<明治丸>のバウスプリット(第一斜檣:船首前方斜めにつき出て
いるマスト)他、何本もマストやヤード(帆桁)が折れる。
校庭は一面ドロ沼と化し、ついに係留錨鎖も切断。校庭に吹きよせ
られた<明治丸>は、そのまま石垣の上に取りのこされる」と
伝えています。

この時推測された最高水位は、ポンド最大満潮時の水面を超えるこ
と2メートル40センチ!明治34年の台風でも、深川近辺で40
名の方がお亡くなりになっており、双方の被害のすさまじさを
物語っています。

《マグニチュード7.8、7.3、7.2 そして焼夷弾》

今では「防災の日」となっている9月1日。大正12(1923)
年のその日に<明治丸>をおそったのは関東大震災でした。
正午に起こった3度の大地震で、建物はことごとく崩壊。大きな
火災もつぎつぎと発生し、大学の校舎も全焼。この震災で亡くな
られた方々は、なんと10万5千人余と言われています。

その惨事のなか<明治丸>は、避難場所として600名もの付近
住民を収容しました。燃えさかる校舎から、雨のように火の粉が降
りそそぐなか、大学関係者と避難した住民が海水をバケツリレー。
文字通り命をかけた防火活動によって、なんとか<明治丸>は類焼
をまぬがれたのでした。

monolith Meijimaru.JPG
<明治丸>船首前方にある東京大空襲の記念碑


そして第二次世界大戦末期の東京大空襲。いわずと知れた昭和20
(1945)年3月10日、米軍のB29からおとされた焼夷弾に
よって、東京はまたもや火の海に。
ふたたび大学関係者や、構内に避難した付近住民、学生のみなさん
による必死の防火活動によって、<明治丸>は辛くも火の手をのが
れます。このとき空襲を経験された方の手記によると、焼け野原に
なった東京から、なんと宮城が見えたとか!

こうして色々調べながら書いていると、我々がリフィットボラとし
て関わっている<明治丸>が、いかにたび重なる天災、人災を乗り
越え、そしていかに多くの人の手によって守られてきた貴重な財産
であるかが、ヒシヒシと実感されます。「重要文化財」に指定され
ているのもうなづけますね。
一つのものを保存し続けるということは、奇跡に近い幸運と、もの
すごい人間のエネルギーが必要なのかもしれません・・・。


次回は、奇跡的に災害は免れたものの、米軍によって接収、ダンス
ホールに変えられ、挙句のはてに浸水、沈座してしまった
<明治丸>!!です。
posted by SaltyFriends通信 at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ よろず「帆船人」突撃インタヴュー【7】 by ふっくん  ◆

神戸商船大学(現 神戸大学)名誉教授 杉浦昭典先生インタビュー

【SF】=ソルティーフレンズ  
【杉浦先生】=神戸商船大学(現 神戸大学)名誉教授


【SF】帆船に乗っていて、一番『幸せだなぁ』と感じる時はどんな
時ですか?

【杉浦先生】波の音を聞いているとき。私は昭和27年度(昭和28年
1月から)の練習帆船日本丸の戦後初めての遠洋航海に3等航海士
として乗船し、南方八島(ミッドウェー,サイパンなど)へ戦没者
の遺骨の収集のために向かいました。昭和28年度は商船大学第
1回卒業生とともに、ハワイのヒロへ行きました(翌年度のロサン
ゼルス〜ホノルル〜カウアイ島航海は日本丸の2等航海士として
乗船)。当時の日本丸は夜の8時になると発電機を止めて帆走を
続けました。もちろんレーダーやエアコンなどありません。そうす
ると波と風の音しか聞こえません。各部屋や航海灯には灯油ランプ
が灯り、ランプの光で波の音を聞きながら夜更けまで帆船の勉強を
しました。  

【SF】今まで体験した航海で、特に印象に残っている出来事は?
(嬉しかったこと恐かったこと、感動したことetc.)

【杉浦先生】竜巻を見たとき感動しました。ハワイを出て日本へ帰
る途中の洋上で見ました。暗い空の中に真っ直ぐ柱のように見えま
した。また、南洋から北上して日本へ近付いたとき、富士山が水平
線上に見えたときも感動しました。

【SF】これからのセイルトレーニング(帆船を使った体験教育)
の、社会に果たすべき役割についてどう思われますか?

【杉浦先生】1つの船に乗って、人と人とのかかわり合いをかもし
出すのに帆船という場所は非常によい場所だと思う(助け合いの心
や、人を思いやる気持ちが芽生える)。

【SF】子供の頃の夢は何でしたか?

【杉浦先生】背広にネクタイ、カバンを持って会社に行く、そんな
人になりたいと思った。昭和初期、私の育った周辺にそんな人は
ほとんどいなかった。

【SF】船に乗った理由は?

【杉浦先生】祖父が大阪の安治川の川口で屋台をやっていて、そこ
によく遊びに行った。そこによく来る船乗り連中にかわいがられ
た。船乗りは身近な存在だった。船乗りになろうとは、はじめは
思っていなかったが、お金がかからない進学先を探すと船乗りの
学校という答えが見つかった。

【SF】ご出身は?

【杉浦先生】大阪中央卸売市場の近く。旧制中学の3年まで大阪
で、その後戦争のため父の故郷の愛知県豊橋に移った。その後静岡
県清水市にあった旧制高等商船学校を卒業した。(戦争末期に東京
・神戸に加えて清水が新設、昭和20年4月統合したので、高等商船
学校は清水の一校しかなかった。生徒数がたくさんだったため、
敷地の広い清水が選ばれた。三保半島(現在の東海大学があるあた
り)一帯が旧制高等商船学校で、それまで神戸と東京では毎年80
名、あわせて160名だったのが、戦争の進行とともに生徒数を
増やし、清水へ統合した時点で1学年1800名(航海科900
名:機関科900名)という人数になった。戦後は戦前並みの
160名に戻った。)

【SF】帆船以外のご趣味は?

【杉浦先生】帆船以外は無い。帆船の本や海と船の物語を読む事が
趣味。

杉浦先生は昭和16年に第二次世界大戦が始まった後、昭和20年に
旧制高等商船学校に入学。昭和25年に卒業。その間、戦争中と戦争
直後だったので帆走している時代ではなく、帆走経験なしに旧制高
等商船学校を卒業した。昭和27年度に日本丸が帆船として復活し
た際に3等航海士として乗船したが、帆走するのは初めて。クルー
で帆走を体験した事があるのは船長のみ(一等航海士はハワイへ帆
走訓練に出たが途中で戦争が始まり、途中で帰還せざるをえなかっ
た)。その為、航海士になってから船長からみっちり帆船というも
のを教えてもらう。また、ボースンなどの戦前の帆走体験豊富なベ
テランの甲板部員数人が乗船しておりその人たちが様々な事を耳打
ちして教えてくださっていた。

ただ残念ながら昭和29年末、新設間もない神戸商船大学へ転任し
たため、帆船に乗り続けることができず、そのまま陸上勤務となり、
帆船は趣味的な存在になってしまった、ということです。
posted by SaltyFriends通信 at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆編集後記◆

海星のニュースを聞いて思うことは多々あれど、海星をマザーシッ
プとする一人として期待すること ― それは、次の母港なりオー
ナーなり、彼女を取り巻く環境がどう変わっても、セイルトレーニ
ング船として一人でも多くの人に感動や貴重な経験の場を提供する
存在であり続けてほしい…。
"A ship in harbor is safe, but that is not what ships are built for."
- John A. Shedd
船は常に動いていることが命。新たな活躍の場が見つかることを願
いたい。(カズー)

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
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帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日配信
 ★編集:カズー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
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