2006年06月10日

★ Salty Friends 通信 6月号 ★

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  〜 帆船で 海、 行く? 〜

  SaltyFriends 通信   26号        2006.06.10

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SaltyFriends  帆船の最新情報は =⇒  http://saltyfriends.com
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こんにちは! SaltyFriends カズーです。

今年も夏を目前に、どんより憂鬱な季節となりましたが、今年初の
帆船レースが来週末、イギリス・グラスゴーで皮切りです。
ついに帆船シーズン到来、明るい話題で梅雨を乗り切りましょう!

来週<あこがれ>が東京入港、つづいて22&23日の一日 乗船会、
7月1日にはワークショップの開催とまだまだイベント目白押し
です。

それでは6月のSatlyFriends通信、出航!
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◆ 目次 ◆

▲▼ 6月のSaltyFriends通信 ▲≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

 〜目次−−−−
 ◆《 スターボード & ポートカレンダー 》
 ◆《 Ch16 》★SFワークショップ参加者募集!!★
 ◆《『塩友商会』@「海王祭」出店報告 》
 ◆《 ミッキーの<あこがれ>乗船記 》
 ◆《 明治丸ヒストリー 【4】 》
◆《 よろず『帆船人』突撃インタヴュー 【5】 》 

 ◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/

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◆ スターボード&ポートカレンダー ◆

OOoo..《スターボード&ポート カレンダー》は、"生"の帆船&オカの
イベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

●スターボード:フネのイベント●
≪国内&近隣≫----------------------------------------------------

6/18      帆船<あこがれ>一般公開       [東京]
6/22      帆船<あこがれ>1日入門航海   [横浜発着]
6/23      帆船<あこがれ>1日入門航海   [横浜発着]
6/25      "初代"日本丸総帆展帆        [横浜]
7/16      海王丸一般公開           [富山]
7/17      海王丸セイルドリル         [富山]
7/17      "初代"日本丸総帆展帆        [横浜]
7/17      "初代"海王丸総帆展帆        [富山]
7/29      海王丸セイルドリル         [室蘭]
7/30      海王丸一般公開           [室蘭]
7/30      <白山丸>まつり           [佐渡]
8/05      海王丸セイルドリル         [釧路]
8/06      海王丸一般公開           [釧路]
8/06      "初代"日本丸総帆展帆        [横浜]
8/06      "初代"海王丸総帆展帆        [富山]
8/27      "初代"日本丸総帆展帆        [横浜]
8/10〜8/16 帆船<あこがれ>6泊7日航海 [大阪発/横浜着]

≪海外≫---------------------------------------------------------
◇ スモール・シップス・レース ◇
6/17〜6/22 【ノースウエスト スモールシップスレース】
@英・グラスゴー 〜 ベルファスト

◇ 第50回記念 トール・シップス・レース 2006 ◇
7/06〜7/09  サン・マロ《フランス》
7/20〜7/23  リスボン《ポルトガル》
7/26〜7/29 カディス《スペイン》
8/07〜8/10  ラ・コルーニャ《スペイン》
8/19〜8/22  アントワープ《ベルギー》

◇ トール・シップス・チャレンジ 2006 五大湖シリーズ ◇
7/12〜7/16 【トールシップスチャレンジ クリーブランド】
 @米・オハイオ州クリーブランド
7/20〜7/23 【トールシップセレブレーション ベイシティ】
 @米・ミシガン州ベイ・シティ
7/27〜7/31 【トールシップスチャレンジ グリーンベイ】
 @米・ウィスコンシン州グリーン・ベイ
8/03〜8/09 【トールシップス シカゴ】
 @米・イリノイ州シカゴ

●ポート:オカのイベント●

6/14〜6/20 「勢古宗昭 油絵展」@小田急百貨店  [東京]
7/01 SaltyFriends主催 [帆船モビール]ワークショップ [東京]
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◆ Ch16 ◆

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO


★ 第1回 Salty Friends ワークショップ開催のご案内 ★
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以前より予告してまいりました、ワークショップの開催です。
講師に横浜帆船模型同好会の宮島俊夫氏を
お迎えして、模型展で大評判だった「くるみの帆船モビール」
を作成いたします。作者のご好意により Salty Friends
特別バージョンの開催となりました。
walnut sailor 2.jpg
(Salty Friends特別サンタマリアバージョン)

本当に愛らしいモビールなんです!
模型経験者でなくても大丈夫!初めての方歓迎です。
モデラー歴50年のベテラン講師が、優しく指導して下さいます。
walnut sailor 1.jpg

(帆に十字架を書き入れたりするのも、楽しいと思います)

大好きな帆船小物がお部屋にもう一つ増えますよ〜
スタッフも一緒に参加いたしますので、安心です。
みなさまのお申し込み、お待ちしてます。

日時 7月1日(土)13時30分〜16時30分
場所 生涯学習センター304学習室 新橋駅3分
生涯学習センター
参加費 千円(材料費・お茶菓子つき)
持ち物 ピンセット・作品持ち帰り用の封筒
(あれば、ニッパー・小ペンチ)
※会場の都合により、先着15名様とさせていただきます。
お申し込みはこちら⇒ <stbd@saltyfriends.com>
受け付け締め切りは 6月24日(土)です。

終了後、簡単なお茶とお菓子の用意があります。
作品を前にワイワイおしゃべりでもいかがでしょうか。
ぜひご参加下さい。(担当者 Jun)


☆ 第5回<明治丸>リフィットボラ報告(6月10日開催)☆
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梅雨に入ったというのに、本日も見事に晴れ!今回でSFの<明治
丸>リフィットボラ活動は5回目になりますが、なぜか一度も雨に
降られたことがありません。不思議ですね!

さて、本日はいきなりミズンマスト(一番船尾側のマスト)の
スパンカーブーム(縦帆下桁)がボッキリ☆折れているのが発見
されました。幸い誰もいない時間帯にひっそりと崩れ落ちたらしく
ケガ人はなし。「海王祭」の一般公開の最中でなくて良かった…。

broken spanker boom.jpg


今回もお楽しみ?のヤードブレイス(帆桁の調整)を行なったあと
3チームに分かれて、それぞれの作業にかかりました。
皆さんの努力の甲斐あって、雨漏りはかなり止まりつつあります。
防水処理をして透明のシートに変えたスカイライト(明かりとり)
もずいぶんキレイになりました***

yard brace.jpg sky light.jpg
左:ゆっくり、そぉっと2-6-Heave !
右:きれいになったスカイライト


次回リフィットは、8月上旬の日曜日に行なう予定。詳細は
決まり次第またお知らせします。まだ参加したことないという方、
次回は一緒にやりませんか?

◆なお普段<明治丸>は毎週火曜・木曜・第一&第三土曜日に
公開していますが、現在は見学料「無料」(期間未定)です!◆  (Qたろー)
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◆ Salty Friendsアンテナショップ『塩友商会』 @「海王祭」出店報告 by Qたろー ◆

6月3日・4日、東京海洋大学越中島キャンパスにおいて学園祭
「海王祭」が開催されました。
Salty Friendsでは帆船同好会という会自体のPR、そして昨年か
らボランティアとして関わっている<明治丸>リフィット活動の
PRをするべく、ブースを出店!2日間、学生さんや地元の方々を
中心に交流を深めました。

今回ブースで販売したのは、サイトでも公開しました「SF2周年
記念オリジナルTシャツ」、ロープワークのブレスレット、キーホ
ルダー、ストラップなど。どれもなかなか好評で、とくに最初から
在庫の少なかったTシャツのSサイズは早々に売りきれ☆
スタッフは赤(今回は非売品)で揃えたのですが「あなたの着てい
るソレが欲しい!」とねばるお客様も…(^^;
そしてお客様が途切れて手があいたときは、みんなでブレスレット
編みの「内職」にはげみました。自分の作ったものが売れるのって
嬉しいもんです♪

Kaiyousai 1.jpg
「塩友商会」のブース。おとなりはベトナム料理屋さんでした♪


なによりの成果だったのは、SFの紹介と去年からの<明治丸>
リフィットボラ活動を紹介したフライヤー(チラシ)を、お手伝い
くださった皆さんのご協力で、300枚全部きれいに配れたこと!
HPやメルマガで情報発信はしていても、まだまだ我々の活動は
草の根レベルです。
今後も機会があればぜひ、このようなイベントで広報活動をしてい
きたいと思っています。

最後に今回、ブースのお手伝いにご協力下さった皆様、遊びにきて
下さった皆様、おいしい差し入れを持ってきて下さった皆様、
本当にどうも有難うございました!!!

Kaiyousai 2.jpg
"かわいい!"と評判だった「塩友商会」の看板
  

◆「海王祭」おまけのエピソード◆  

2日間のブース出店を終え、SFメンバー数人がお茶でも飲もうと
もよりのカフェに向かって歩いていたときのことでした。
ふと渡っていた橋の上から水面を見ると、なんと茶トラ柄のネコが
ちゃぷちゃぷ泳いでいるではありませんか!

「見て見て!ネコが泳いでるよ!」
最初は犬かきで泳ぐネコを笑いながら眺めていた我々でしたが、
やがてそのネコが趣味で?泳いでいるのではなく、何かの拍子に
落っこちて岸に上がれなくなっていることに気がつきます。しかし
助けに行きたくても、よそのお宅の庭先に隣接している場所のうえ
しかもネコがいるところに近いお家はお留守。

川の両岸は切り立ったコンクリートの絶壁で、ほとんどつかまる
ところもありません。辛うじて川の中に垂直に立つ、錆びついた
波型の鉄板につかまったネコ。果たしてよじ登れるのか!!?
「119番しようか?」「いや、こういう場合は110番では?」
とわぁわぁ言いながら見ていると、さすがネコ。思いっきりツメを
立て、垂直の鉄板をがしがし登りはじめました。

DSC01530.JPG

そして、てっぺんまで登ったところで小休止。地面はそこから
さらに1メートル上で、足場は極めて不安定です。
泳いで疲れたのか、しばらくハァハァしていましたが、やがて
命がけのジャーーーンプ!
無事に地面にたどり着きました。沸き起こる「やったぁー!!」
という大歓声と拍手。えっ!?と周りを見ると、いつの間にか
ギャラリーが3〜40人に増えていました。ビックリ。

隣に立っていた見ず知らずの人と「助かって良かったですねぇ!」
と笑顔を交わしながら、我々も橋を後にしました。もう落っこちな
いようにね!茶トラくん☆
(Qたろー?
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◆ 「乗って航海、乗らずに後悔」 〜 ミッキーの<あこがれ>乗船記 by ミッキー ◆

はじめまして!みっきーです。
GWにあこがれの長崎−博多のコースに乗ってきましたので、
そのことについて書いていきたいと思います。

あこがれの長期航海は今回で4回目でした。
今までは夏休みのコースばかりで、今回も特に乗ろうとは思って
いなかったのです。
なので、乗った経緯から書いていきます。

〜〜〜〜
4/30
長崎へ帆船まつりを見に行く。
帆船いっぱい。人いっぱい。楽しい!
あこがれの展帆作業を募集していたので、参加。
久しぶりに会うボラやクルーとちょっと盛り上がる。
夜、明日から航海のテンションがあがりきったトレーニ&ボラと
一緒に飲みに行く。
「乗って航海、乗らずに後悔」
「岸壁で手を振りながら後悔しているみっきーの姿が目に浮かぶ
わ〜」悪魔か天使か知らないけれど、こんなこと言われて、
乗らないわけにはいかない。

〜〜〜〜
5/1
出港4時間前。あこがれ船内で申し込み用紙に記入した。
ありえない。

出港までの間に長崎を歩き回って、服と歯ブラシ、その他
もろもろを準備。
薄っぺらだったボストンバッグが一杯に。
(長崎まで来て何をやっているんだろう・・・ちょっとだけ後悔
したのは秘密)

出港は、帆船まつりのお客さんが大量に見送り。幸先いい。
ところが港を出た瞬間、ちょっと波が出始めた。
これから、五島列島に向かって航海するわけだが、すでに青白く
無口になるトレーニが幾人か。
ちょっとだけ気になったのは、「乗って航海」って言っていた
メンバーが「乗って後悔」になってないのかなぁ?って。
テンションあげて行こうよ〜

〜〜〜〜
5/2
今日は上陸日。天気がめちゃくちゃいい。恵まれている。
で、五島の奈留島という島に上陸した。
すごい空が青くて、海がきれいでいい島。
すれ違う人は、全く見知らぬ僕らにも挨拶してくれる。
あちこち見て周って、最後にゲートボールしていたオジイサン
と話した。
とても、ゆったりした時間が流れていて、ちょっとほのぼの。

日本にこんな島があるってことを、どれぐらいの人が知って
いるのかなぁって考えてみた。
こんだけステキな空と海持っている島ならもっとたくさんの人が
「ええ島やね」って話せてもいいのに。

上陸も終わって船に帰るとき。
実はこの瞬間がすごく好きだったりする。
港からゴムボートで出て行って、沖に停泊しているあこがれの
姿を眺めながら、ただいま〜って思う。
港であこがれを見ても船と同じ視点で見ることはできないが、
海面から見ていると、すごく近い気がする。
それに、まだ航海の続きがあると思うと嬉しい。

〜〜〜〜
5/3
今日は、普通に航海。こうなると書くことがあまりない。
夜、この航海初のワッチがあった。
我がカペラは1800-2100。
ワッチ中に気付いたのだがヘルムの舵角計のバックライトが
調子悪い。
ほとんど光っていない。なので、あて舵がわからない。
だけど、なんだかんだでまっすぐコースどおりに進んでくれる
のがあこがれのいいところ。

見張り中は、イカ釣り漁船が大量に浮かんでいた。
照明を煌々と焚いてとてもきれい。
レーダーで見つけた漁船を双眼鏡でみていたら、
船の上でどんなことをしているかまでわかってしまう。
照明に照らされた舞台の上の人を眺めているような気分になる。

ワッチが終わってから、ボラの人から差し入れ。
奈留島の名産品「かんころもち」
サツマイモを混ぜ込んだ餅らしいが、素朴な味でおいしかった。
奈留島めっちゃ気に入ったと思った瞬間。ごちそうさま。

〜〜〜〜
5/4
今日は2回目の上陸。壱岐の郷ノ浦に上陸した。
壱岐の観光スポットは、焼酎の酒蔵巡り、ウニ、温泉が有名?
らしい。で、上記3つをクリアした。
一番よかったのは、やっぱり温泉。
久しぶりに手足を伸ばして湯につかれて気持ちよかった。

短いようだが、明日で最終日。
そのため夕食後フェアウェルパーティーが実施された。
実行委員の皆さんが考えたイベント目白押し。
手旗踊り(詳しくはあこがれWebでどうぞ)が
とても面白かったな。
で、ここらへんからどうやら風邪を引き始めたらしい。
温泉につかった後湯冷めしたせいなのか?
一緒に船に乗っていた薬剤師さんに薬を処方していただく。
助かりました。
あこがれって案外こういうことが多い。
なので悩んだときはまず周りに言って見よう!
きっとプロの助けが出てきます。

〜〜〜〜
5/5
あっという間の最終日。船は壱岐をでて、博多へ。
この間、壱岐と博多を結ぶジェットフォイルが往復する。
最初は、かっこいい船やなと思っていたけれど、こう何度も
すれ違っていたら、ちょっとへこんでくる。
あこがれってそんなに遅いのか?

そんなこんなで着岸。
あわてて宿と帰りの飛行機の手配をしながら、陸酔いする足で
飲みに行く。酒の肴はデジカメの写真。
さっそくこんなことあった、あんなことあった。
いろいろ話しながら、だけどちょっと寂しいなって気持ちは
隠しながら、やっぱあこがれっていいねって。

きっとまたすぐに乗りたくなるだろうな。
どんな理由で乗るのかはわからないけれど、また自分自身を
再発見できるのが楽しみだ。

海とあこがれと最高の仲間に感謝している。ありがと!

〜〜〜〜
と、こんな感じの船旅でした。あこがれ、ホンマにステキです。

初めて乗ったときから考えるといつも自分自身が変わっていく様が
よくわかります。
前は気付かなかった感動する出来事に、今回は気付けてすごく
嬉しかったり。もちろんその逆もあるのでしょうけど。

人と出会う機会って多い人は多いのだろうけど、僕は仕事柄
あんまり多くないです。
あこがれで初めて出会った人とたった数日で本当に仲良くなって
人生語り合って、不思議やな、なんでこんな事できるんやろ?
って。ステキなことやな〜と思います。
なので、セイルトレーニングを一人でも多くの人に体験して
もらえたら、本当に嬉しいです。
もし悩んでいる人がいたら、
「乗って航海、乗らずに後悔」
この言葉を信じてみてください。

たぶん最高の航海(※ここ誤字に注意)になるはずです。
(みっきー)
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◆ <明治丸>ヒストリー 【4】 by Qたろー ◆

《明治丸、日本デビュー!》

明治8(1875)年1月早々(正確な日時は現在まで不明)イギ
リスのグラスゴーを出港した<明治丸>は、スエズ運河をとおり、
ほぼ2ヶ月弱かけて2月20日、横浜に入港します。
クルーは、最初の頃こそイギリスからの回航員がそのまま乗り組ん
でいましたが、国の「燈台業務船乗組員養成計画」により<テー
ボール>で訓練をうけた日本人クルーが順次、オリジナルの乗組員
たちと交代して<明治丸>の運航にあたるようになりました。

<明治丸>が横浜に到着してわずか2週間後の3月5日、横須賀
造船寮で日本海軍初「made in Japan」の軍艦<清輝>の進水式が
行なわれます。
明治天皇がこの式典に参列され、その帰路<明治丸>で横須賀から
横浜まで短い航海をなさったのが、実質<明治丸>の日本デビュー
となりました。デビューがいきなり「ロイヤルヨット」としての
航海***なんて、すごいですね。

Royal cabin.jpg Royal bath room.jpg

左:船内の明治天皇御座所
右:御座所奥にあるロイヤル・バス***


《はたらく明治丸》

<明治丸>はもともと燈台業務船として日本にやって来たのですが
新造船で船足が早い(平均速力11.5ノット)ということで、
様々な副業?もこなしています。

たとえば小笠原諸島の調査。鎖国中に少数の欧米人が定植し、領土
問題が生じたため、幕府は<咸臨丸>を派遣して石碑を建てます。
その後、この問題を解決しないまま幕府がたおれ、明治新政府は
調査・示威行動のため<明治丸>を小笠原諸島に派遣。
帰港後、政府は欧米12カ国に同諸島の直轄を宣言し、めでたく
領土問題は決着☆

それ以外にも、津軽海峡で海底ケーブルの修理作業のお手伝いを
したり、朝鮮政府との外交問題がらみで対馬まで石炭を運んだり
硫黄島の探検にも出かけたり。
紀州沖で座礁、沈没した軍艦(『雲揚』)の救援にむかい、生存者
を横浜まで運んだこともあります。
もちろん、通常の燈台業務のお仕事もこなした上でのこと。
働きモノです(^^v

Royal cabin 2.jpg

明治天皇御座所 手前の2段ベッド(ボンク)については
諸説あり。


《海の日と明治丸》

その間、明治9(1876)年には、ふたたび明治天皇座乗の栄誉
に浴します。<明治丸>船内に飾られている錦絵「函館港煙花天覧
の図」にあるように、明治天皇の奥羽・北海道巡幸の際、青森〜
函館間と函館〜横浜間の航海に<明治丸>が使われました。

このときの航海はけっこう海が荒れたらしく、船酔い者続出だった
とか…(^^;
ヘロヘロになりつつ、横浜に帰着した日は7月20日。これが昭和
16年に「海の記念日」として制定されることになる、記念すべき
<明治丸>の航海でした。

Royal cruising.jpg

錦絵「函館港煙花天覧の図」資料提供:東京海洋大学


次回は係留練習船としての<明治丸>をクローズアップ☆します。
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◆ よろず「帆船人」突撃インタヴュー【4】 by ジュン ◆

今回の「よろず帆船人」インタヴューは、長崎帆船まつり
副実行委員長そして社団法人長崎ヨットクラブ会長でもある
佐々木康夫さんです。
佐々木さんの帆船との出会い、そして帆船まつりに関わる様々
なお話を伺いたいと思います。
以下、佐々木さんにお答えいただいた一問一答です。
[SF]SaltyFriends [佐]佐々木康夫さん


[SF]帆船との出会いはどのようなものだったのですか?

[佐]35年程前の学生時代、21ftの外洋ヨットで壱岐・対馬や
五島・天草などをクルージングしていた頃、航海記などあらゆる
船や海、山に関する本を手当たり次第に読みました。
 ヨットに共通する部分がたくさんありますので、帆船
の歴史や艤装などに自然と興味が広がって行きました。

[SF]帆船まつりに関わるようになった経緯を教えて下さい。

[佐]長崎港は日本の港としては歴史が古く世界的に有名です
から、外国のヨットが日本をクルージングする際必ずといって
いいほど長崎に寄港します。多くは前港地である鹿児島や福岡
のヨット関係者から連絡が入るのですが、15年程前までは
長崎港周辺にはマリーナがありませんでしたから、長崎港内
の空いている場所探しによく走り回ったり、CIQ手続きの
お手伝いをしていました。
旧STAJの「海星」が初めて長崎に寄港した際も同じような
状況でした。友人を介して「海星」の入港を打診され気軽に
引き受けたものの、ヨットの係留とは勝手が違い、
公共岸壁探しや歓迎のセレモニーを行うのに関係機関に
あちこち掛け合いました。この時、航海訓練所の帆船以外の
帆船が一般には全く理解されていないことを痛感しました。
そんな時、1997年にセイル大阪が開催され、終了後帆船を長崎
に招致して帆船のイベントを行おうと長崎市が計画したのです。
その運営母体となる実行委員会に参画したのが始まりで、
それ以来ずっと実行委員会に関わっています。

[SF]帆船まつりを運営する側としてのご苦労は何ですか?

[佐]帆船まつりのイメージは、例えば「セイルアムステルダム」
が雑誌で紹介される時の写真をご覧になった方も多いと思いますが、
帆船とそれを歓迎する地元のヨットやボートが周辺を取り囲み
ながら、帆船は整然と入港・着岸するという印象があります。
しかし、長崎港は港が狭いことや、港内での航行の規制が多い
ことなどでなかなかアムステルダムのような演出ができません。
一般の来場者に帆船まつりの本当の楽しさを伝えきれていない
のは残念でなりません。
また、港湾施設は様々な用途に使用されるため、今年の
「パラダ」、「ナジェジュダ」のように、入港後岸壁から
一時的にシフトしなければならないような不便をかけること
があるのは辛いですね。

[SF]今までで忘れられない!帆船まつりの出来事は?

[佐]1997年、最初に日本丸・オーステルスヘルデ、
オルサマジョーレ・海星・観光丸に寄港していただいた時ですね。
まだ整備が完了していない長崎港の松ヶ枝埠頭周辺で行いました。
特に印象に残っているのが、オーステルスヘルデと海星がセールを
揚げたまま入港し、その周りを私たちのヨットが取り囲んで入港
パレードをしました。出港の時には、ヨットがセーリングで
見送るなど、小規模ながらも海外の帆船まつり風に行いました。
関係者がだれも知らなかったからできました。
今では考えられませんね。また、2001年には、今はヨット用
ポンツーンがありますが、出島ワーフの目の前の岸壁に、
ロシアの「ナジェジュダ」に接岸していただきました。
出島ワーフ前の狭い通路に人が溢れ、ナジェジュダのクルーが
出島ワーフのお店のテラスを占領してビールやお茶を飲む光景は、
さながら外国の港街でした。いや、外国にもこのように街並みと
至近距離に大型帆船が接岸できる港はないのではないでしょうか。
しかしながら、2002年4月、その場所にヨット用ポンツーンが
できて、その様子を再現することは二度とできなくなりました。
ヨット乗りとしては複雑ですが、残念です・・・・・・・・

[SF]運営してきて感じることは?

[佐]帆船まつり開催の目的は、長崎港の活性化、観光資源の発掘、
海事思想の普及など様々です。
長崎帆船まつりでは、帆船の一般公開だけでなく体験クルーズを
できるだけ多く行っています。なるべく多くの人に帆船やヨットに
乗って船に触れて、どのようにして走るのかと想像を膨らませて、
そういう夢と期待を持って一度セイリングへの門を叩いて欲しいと
思っています。毎回、「海星」、「あこがれ」、「コリアナ」など
セイルトレーニング参加の募集をしてきましたが、なかなか
集まりません。ヨット体験クルーズに参加してもクルーになりたい
という人はほとんどいません。まだまだ力不足です。

[SF]最後にSF読者に一言お願いします。

[佐]長崎帆船まつり、既に来年に向けて準備を始めました。
セイルアムステルダムのようになるのにはまだまだ時間がかかると
思いますが、それまで続けて行きます。
全国の帆船ファン、ヨットマンの皆様、毎年4月下旬はぜひ長崎へ
お越しください。


ありがとうございました。佐々木さんの「帆船まつり」ぜひ実現
させてほしいですね。私も長崎でマストの森を見たいです。
来年も「長崎帆船まつり」楽しみにしております。
インタヴュー:Ju
posted by SaltyFriends通信 at 22:58| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆編集後記◆

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ご好評頂いているSF2周年記念Tシャツのデザインをもって取引
先と打ち合わせに行った時のこと。色のバリエーションだけをとっ
てもその多様さに、これがいい!いや、こっちもいい!と目移り。
Junさんとふたり、悩みに悩んで決めてきました。

機会があれば、第2、3弾と新たなSFグッズを制作したいと考えて
います。こんな物が欲しい、というご要望があればぜひご意見をお
聞かせ下さい。(カズー)

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
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帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日配信
 ★編集:カズー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
 ☆配信先アドレスの変更・配信停止をご希望の方はこちら
  ⇒ http://homepage.mac.com/nakazu/saltyfriends/form.html
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