2006年02月10日

◆ Salty Friends通信 2月号◆

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  〜 帆船で 海、 行く? 〜

  SaltyFriends 通信   22号        2006.02.10

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SaltyFriends  帆船の最新情報は =⇒  http://saltyfriends.com
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こんにちは!SaltyFriends Qたろーです。
今月よりスタッフが交替で、このメルマガの編集発行を行なうことに
なりました。しばらくは不慣れなせいで、お見苦しい点もあるかと
思いますが、よろしくお付き合いのほどお願いいたします!

さて、暖かい春が待ち遠しい今日この頃。そろそろ「長崎帆船まつり」
も近づいてきました。去年の秋、日本を発ったスペインの《ヴィク
トリア》は、もう少しでスエズ運河に到着。地中海、そしてゴール
は目の前です***

それでは2月のSatlyFriends通信、出航!
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◆ 目次 ◆

▲▼ 1月のSaltyFriends通信 ▲≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡≡

 〜目次−−−−
◆《スターボード & ポートカレンダー》
 ◆《Ch16》
 ◆「ザ・ロープ」帆船模型展示会レポート
◆《 あこがれ 小笠原航海レポート 》
 ◆《 明治丸 リフィットボランティア》 *****
◆《2006夏の帆船まつり&レース A》 *****
 ◆《よろず『帆船人』突撃インタヴュー@ ブラジル海軍練習帆船
    <シズネ・ブランコ>艦長ヴィニシオス氏》 ★New★

 ◇ メルマガ全文をサイトで読む・・・
http://k.d.cbz.jp/t/u2sn/50xla2x0x9s8ilvnqm

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◆ スターボード&ポート カレンダー Byいかろー ◆

イベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

●スターボード:フネのイベント●
≪国内&近隣≫--------------------------------------------------
2/12(日) <海王丸> 一般公開 [神戸港]
3/ 8-21 <あこがれ>13泊14日航海   [大阪発着]
3/25-27 <あこがれ>1泊2日航海     [大阪発着]

●ポート:オカのイベント●
2/9-12 東京国際ボートショウ船 2006 (45th) [幕張]
2/19まで「中村庸夫写真展 Blue〜海〜生命」開催中次項有 [横浜]
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◆Ch16 ◆

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO

◆ 菱垣廻船<浪華丸>でボランティア募集!
なにわの海の時空館に展示されている菱垣廻船<浪華丸>。
時空館では春休みに開催される「菱垣廻船ポイントビュー」の
説明ボランティアを募集しています。
「菱垣廻船ポイントビュー」とは、実物大に復元された菱垣
廻船の見どころを各ポイントで来船者に説明するもの。
船のことを詳しく知るチャンスです!締切は2006年3月5日(日)
ですのでお早めに!

詳細はこちら次項有

東京海洋大学「船の博物学講座」 
テーマ:レーダーについて
内容:航海計器として重要なレーダーについてのおもしろ話
講師:庄司和民先生(東京海洋大名誉教授)

詳細はこちら次項有

◆「THE ROPE」第31回帆船模型展レポート ByJun
2006年1/14〜1/29(終了)於:東京銀座「伊東屋」

今回の模型展、個人的に嬉しかったのは、船の内部がわかる作品が
あったことです。帆船の輪切り、縦割り、横割と、それぞれ違う帆船
でしたが、精巧に作られていて、バラスト代わりの石の配置や小さな
ビルジポンプには思わずため息が・・・・。
あ〜この中に入ってしまいたい!

inasan Akogare.jpg
実船経験は、臨場感のための最高の道具ですね!<あこがれ> byイナさん

そして、<あこがれ>がいっぱいです。七隻です。
同じキットを使っているのに、何故か雰囲気がちがいます。やはり
作者がちがうと、作品にも表れることを実感しました。一隻だけ
流し台のついている<あこがれ>お分かりになりましたか?

会員の方も気さくに質問に答えてくれます。
今回見逃した方、次回はぜひお出かけくださいね?
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◆ <あこがれ>小笠原航海記 《前編》 Byふっくん ◆

帆船<あこがれ>で小笠原諸島へ!!

<あこがれ>が小笠原諸島へ航海するのは、今年で6回め。参加を考えて
いらっしゃる方は、96年にふっくんが体験した航海記で「予習」して
みては如何でしょう?

<あこがれ>の航海型って、どんなことするの?・・・

こんにちは、ふっくん@大阪です。今回は<あこがれ>の航海型ってどん
なことするの?といったお話です。
今回は僕が参加した1996年夏の12泊13日の小笠原諸島航海型の様子を
ご案内します。

航海型と入門型の違いは、まず航海型には「当直(とうちょく=
ワッチ)」があること。見張り・ブリッジ業務(航海記録の書き
込み)・舵取りなどを交代で行います。それから船上運動会や、
最終日前夜のフェアウェル(さよなら)パーティー、条件が整えば
トレーニー(訓練生)に操船を任せる「トレーニーズ・デイ」など
「入門型」の内容からは想像できないぐらい様々なプログラムが
待っています。

航海型ではまず初日にその「当直」の説明を受けます。当直には
主に3つの仕事があって、@ルックアウト(見張り)Aナビゲー
ション(航海業務)、Bヘルム(舵とり)があります。

@ルックアウトは前部甲板で付近を航行する船やぶつかりそうな
流木、漁網やブイ、その他、危険な事や変わったことが無いか
どうかを見張る役目。Aナビゲーションは海図に現在位置を記入
したり、時間ごとに天候・気温・湿度・気圧・緯度経度・海水温度
などをログブックに記入。また、レーダーで他船の動きを見たり、
無線での連絡を聞いたりします。

Bヘルムは船尾の舵輪やブリッジで舵をとる、といった仕事をしま
す。「海上衝突予防法」などの勉強もし、船についている緑や赤や
白色の灯火の意味や、船はぶつかりそうな時、どちら側に避けるの
かとか、様々な海の知識を教えてもらいます。
全員がある程度内容を把握したら、実際にトレーニーが舵を持って
<あこがれ>を操船します。

毎日の生活は、まず朝に「タンツー」と呼ばれるデッキ磨きを毎日
します。皆さん裸足で椰子の実を半分に割ったタワシでデッキを
ゴシゴシ磨きます。椰子の実の油がデッキになじんで、デッキが
綺麗になります。

大阪湾を出てひたすら南下、黒潮に乗ると、海水温度がグッと上が
ります。海の色はきつい群青色で、南のほうから栄養豊かなプラン
クトンなどを運んでいる「黒潮」は本当に周りの海より黒いという
のが見ることができます。

船で開催される「船上運動会」も大きな楽しみの一つです。トレー
ニーの中から実行委員を選出し、船にある材料とアイディアでいろ
んな競技を考え出し、ワッチ対抗で勝負をします。

9631SenjoUndokai.jpg
※船上運動会 綱引き

船が走っていると、野生のイルカが船の横や前を一緒に走ってくれ
る事があります。クジラが遠くで潮を吹いているのも見ました。
360度海しか見えない風景も圧巻。夕方にはその水平線に夕日が沈
み、夜には満天の星。天の川を双眼鏡で見るとおびただしい星の
集まりである事を見ることができます。
海面には「夜光虫」というプランクトンがいる海域もあり<あこ
がれ>が波を切るたびに夜光虫がキラキラ光り、海面に星をちりば
めたようでさながら宇宙を航行している気分にもなります。満月の
夜はマストの月影が揺れに合わせてデッキを左右に動き、月の明る
さを改めて感じる事ができます。

航海型では、風が弱く、波もそんなに無い日に全ての帆を張り、海
面にボートを降ろし、自分たちでセイルを張った<あこがれ>の姿
を外から見ることもあります。太平洋上での写真撮影会。<あこが
れ>がすごく大きく、たくましく見えます。

全ての航海型コースではありませんが、航海型での楽しみのひとつ
に「上陸」があります。この時の航海では<あこがれ>は母島沖に
アンカー。ゴムボートで上陸。海組と山組に分かれ、山組は母島の
最高峰「乳房山」に登りました。小笠原の山に生えている木はシダ
類が多く、日本ではない亜熱帯地方の国に来た感じでした。
乳房山から見た<あこがれ>はすごく小さく見え、よくあんな船で
こんなところまで来たなぁと思いました。

9631FromHahajima.jpg
※上部の岩と真ん中の緑が生えている岬の間の左側の影が<あこが
れ>。ここまで歩いてきました(母島にて)。



航海中もセイルを揚げたり、風向きに合わせてタッキング(風上に
向かって行なう方向転換)、ウェアリング(風下へ向かって行なう
方向転換)して船の方向を変えたり、夜航海の準備のため減帆した
り、様々な作業があり、それを日に日に覚え、どんどんスムーズに
なっていくのも面白いです。

航海の最終日前日には「トレーニーズ・デイ」というトレーニー
だけで船長以下、料理に至るまで全てトレーニーがクルーに取って
代わり、<あこがれ>を動かそう!という日が設定されました。
夜のフェアウィルパーティー(お別れ会)では各ワッチで様々な
出し物をだして、最後の夜を過ごします。このフェアウェル
パーティーのために、何日も何日も前から準備する過程も楽しい
ものです。それがうまく行くと、ワッチ内の団結力も最高潮に達し
ます。 
posted by SaltyFriends通信 at 22:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ <あこがれ>小笠原航海記 《後編》 Byふっくん ◆

《後編》大自然のなかで、素直な自分と向き合うというコト・・・

航海型の何が面白いのかというと、様々な事がありますが、大自然
の中で素直な自分に向き合えるということがあります。
船の上では年齢も性別もキャリアも何にもとらわれることなく、
老若男女問わず様々な仕事が与えられ、それをこなしていく事が
面白いです。仕事というのはロープを引いたり、マストに登った
り、海図にポジションを入れたり、料理を作ったり、船で行われ
ているありとあらゆる事ですが、全て一人では絶対にできません。

でも人と協力する事で、巨大なセイルを揚げることもできますし、
大きなヤード(帆桁)やブーム(縦帆の下桁)を動かす事も、50
人前の料理を作ることも小笠原まで船を持っていくこともできま
した。一人で何か物事をするという事には限界があると思います
が、他の人と協力してすれば、可能性は無限に広がります。
そんな事を<あこがれ>が教えてくれたと僕は思います。

航海をすると仲間が広がります。今までの生活だと絶対に聞けない
ような話を聞く事ができます。自分の見聞を広めたり、新しい視点
で物事を考えたり、そのキッカケをつくるのにも<あこがれ>は
十分活用できるものを持っていると思います。

小笠原諸島への途中に、嬬婦岩(そうふがん)という変わった岩が
あります。水深2,500mから海面100m(30階建てのビルに相当)
にも達する奇岩です。次回の航海でここを通過するかしないかは
海象・気象によって左右されるでしょうが、これを見るだけでも
「地球上にこんな所があるんだ!」という新しい発見があります。

9631Soufugan.jpg
※嬬婦岩(見る角度によって形が異なります)。今回、<あこが
れ>はこの回りを6周しました。


次回の帆船<あこがれ>小笠原航海は2006年3月8日(水)〜21
日(火・祝)に13泊14日で行く事が決定しています。大学生なら
春休みの真っ只中ではないでしょうか?一人でも多くの方に「航海
型」を体験してもらって、今まで以上に帆船<あこがれ>の魅力に
触れてほしいです。

<あこがれ>の航海型への参加は、まさに、自分にとってのアド
ベンチャー!あなたの冒険心に火をつけてみてください。きっと
お金では買えない、価値のある何かを見つけることができると思い
ます。
posted by SaltyFriends通信 at 21:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ <明治丸>リフィットボランティア  ◆

サイト上ですでにお知らせいたしましたが、次回の<明治丸>リフィット
ボランティアは2月11日。そう!明日です。
このところ続いた寒気も一休み。予想によるとお天気は晴れ、気温も
まずまずのようですので、作業もはかどることでしょう♪

★今日の明治丸★

ところで東京海洋大学、海洋工学部のライブカメラで、リアルタイム
の<明治丸>を観察することができるんですよ!下のURLから海洋
工学部のサイトに入り、右側中ほどの「ライブカメラ」をクリック☆
(映像を見るにはWebViewビューワが必要。サイト上にお試し版も
あります)
リフィットの日は、デッキで作業する「海洋会」の皆さんやSF
メンバーが(ちゃんと働いてるか?)見えるかも!

ちなみに、夜は暗いので見えません・・・あしからず。

「東京海洋大学海洋工学部ライブカメラ」↓
http://www.e.kaiyodai.ac.jp/FacMT/

Meijimaru & edificios.JPG
高層ビルをバックに。絵になる<明治丸>。


「Let's <明治丸> 補修ボランティア!」 By カズー

10月号以来毎号取り上げている<明治丸>、今回は普段私たちが
行っている作業について、ちょっぴりご紹介したいと思います。

現在のところ、雨漏りによる船内部へのダメージが特に深刻という
ことで、作業はその対策が中心です。12月のリフィットを例にとる
と、デッキハウスの木工補修やスカイライト(明かりとり)のFRP
防水補修など。おのおの希望する作業ごと、担当のリーダーに
つき、数人ずつのグループに分かれてその日のメニューをこなして
いきます。

Meijimaru refit FRP.JPG
FRPの材料。う〜ん、ケミカルちっく(笑)。

試行錯誤の結果、その有効性が確認された水漏れ箇所のFRP処理
では、長さ3センチほどの白い糸状のガラス繊維を、ハケを使い
接着液で適所に塗り固めていくというもの。
これを繰り返し何層にも重ねることで、水密にしていきます。
一か所終わったと思っても、となりで塗るそばから中に空気が入り
込み、膨らんでしまったり...なかなか根気のいる作業です。
僕自身、今回が初めての経験のうえ、終わりに少しかじっただけ
ですが、教えてもらいながら、繊維材の見た目がまさに白髪ネギ!
いいや春雨だ!なんていってワイワイ楽しみながら作業していま
す。

<明治丸>の他、例えば海外にも英国の<カティーサーク>や米国
の< USSコンスティテューション >など、歴史的に有名な保存帆船
は数あれど、このように一般の人が補修作業をすることはありま
せん。それはもちろん、普段からプロによりしっかり整備保存され
ているからで、これほどまでに短期間で痛んだりしないわけです
が、<明治丸>は現存する、わが国を代表する最古の鉄船です。
そんな帆船のために、ましてや重要文化財の保護に、自分の手で
貢献できるなんてすばらしいと思いませんか?

Meijimaru refit 00.JPG
ブリッジの外壁に貼る、防水シートを裁断しているところ。

実は<明治丸>の初回記事掲載時に、サイトへの読者ヒット率が
50%に迫る数字を記録しており、みなさんの<明治丸>に対する
関心の高さを知ることができました。
このリフィットを、チャンスと見るかどうかは人それぞれかもしれ
ません。でも、こういう機会ってそうあるものではないのではない
でしょうか?自分が補修を手伝った何年後かに、再びキレイな姿に
戻った<明治丸>を訪れた時、そこで感じるものは、となりの人の
それとは違うはずです。
この作業と同時に日本の(帆船の)歴史について考えたり学んだ
り、ボランティアとして参加すること自体、とても意義のあること
だと思います。

いま私たちが行っている作業は、あくまでこれ以上ダメージが進ま
ないよう阻止し、本格的な補修工事が始まるまでの間、できるだけ
貴重なオリジナル部分を残すことです。特別な知識も技術も必要
ありません。半日のみ/途中参加等もOKです。
みなさんももっと気楽に、そして私たちが誇れる文化財のために、
一役買ってみませんか?

<明治丸>リフィットボランティア参加お申し込みはstbd@saltyfriends.comまで。
次回(4月)の予定をメールでお知らせします。
posted by SaltyFriends通信 at 21:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ 2006年夏の帆船まつり&レース A ◆ Byカズー

帆船レース、50年目の夏 〜帆船レースに参加しよう〜
この方面に旅行に行くなら、絶対組入れたい!50周年記念トール
シップス・レース予定一覧付☆

先月号では北米の帆船レース、「トールシップス・チャレンジ」
についてご紹介しました。今回は、50年目の記念レースとなる
欧州の「トールシップス・レース」です。

*ところ変われば・・・船も人も変わる*

どちらも同じルールに基づく帆船レースですが、場所や人が変われ
ば内容もまた違ってきます。欧州の魅力は、さすが帆船レース発祥
の地とだけあって、大小取り混ぜなんと100隻近い帆船が集結。
地理的な理由もありますが、船尾にはためく国旗は20種類以上、
トレーニーの数に至っては約30ヶ国から数千名という、桁違いの
規模になります。また、「クラスA」として分類される大型帆船が
北米と比べて多いのも特徴。毎年、経済波及効果を狙う各港の招致
合戦は大変なもので、すでに2008年の日程まで決まっています。

RaceStart.jpg
レーススタートを前に、スタートライン近くで時間調整

通常、港から港へ2つほどのレースと、それを挿んで「クルーズ・
イン・カンパニー」と呼ばれるクルー・イクスチェンジ(訓練生
交換)が船の間で行われ言葉や文化の違う仲間と、レースという
競争ではなく「楽しみながらセーリング」をすることで交流を深め
ます。レース後のクライマックスは、船から表彰式会場までの
クルーパレード。それぞれの船オリジナルのコスチューム等に身を
包んだトレイニーの列が、街のメインストリートを練り歩きます。

Siesta.jpg
レース中でも、風がなくなりゃシエスタ! 

例えば1998年の第2レース。僕が参加した、今はなきイギリスSTAの
スクーナー< Malcolm Miller >では、英国らしくみな制服代わりの
特製T-シャツに白パン、腰に赤いジャケットというイデタチ。
クルーみんなで歌を(この時は負けたライバルの姉妹船< Sir
Winston Churchill >が悔しがるような唄を即興で)合唱し、途中
道ゆく一般人も巻き込みながら、表彰式のあるサイトまでダブリン
(アイルランド)の街を行進しました。

会場では、まるでオリンピックの閉会式のように、旗手を先頭に
整列(アメリカでは考えられません!)。表彰式は皮切りの、
メアリー・マッカリース大統領によるスピーチ(国を挙げての歓迎
ムード!?にはビックリ)に、みな揃って耳を傾けたものです。
ちなみに、ヴィゴ(スペイン)からのレースの結果はクラスで1位。
船に戻ってからその巨大トロフィーでカクテルジュースを作り、
みんなでお祝いしました。

*料理長にもあげま賞!*

スピードを競うレースなので順位による賞は勿論ですが、クルー
パレードで一番人気の船に贈られる賞(去年はインドネシアの、あ
の<デワルチ>です)や、最年少訓練生に対する賞などもあります。
ほかに変わったものでは、もっとも長い間乗船している料理長に
贈られる " Cook Longest at Sea " なんてユニークな賞もあります。
レースという性質上決して表に出る事のないクックも、チームを
支える大事な一員としてねぎらわれるのですね。若者の国際親善が
最大の目的であるこのレースの、他のヨットレース等にはない面白
みがここにあります。

PrizeGiving.jpg
ダブリンでのPrize Giving Ceremony

今年のレースは半世紀という節目から、1956年の第1回レースを経験
した訓練生が再び参加を予定するなど、すでにお祭りムードが高まっ
ています。その第1レースも初回と同じトービー(英国)からリス
ボン(ポルトガル)間を競います。この夏は、いったいどの帆船が
どんな賞を勝ち取るのか...期待は高まります。
ひとまずは、参加船の無事故・無違反(信じられないかもしれません
が、たまにいるんです、ズルする船が!)を願って、このコラムを終
わりにしたいと思います。


50周年記念トールシップス・レース(2006)は、以下の日程で行わ
れる予定です。(STIのサイトより)

7月6日(木)〜7月9日(日) - サン・マロ(フランス)
7月10日(月)〜7月20日(木) レース 1(トービー経由)
7月20日(木)〜7月23日(日) - リスボン(ポルトガル)
7月23日(日)〜7月26日(水) クルーズ・イン・カンパニー 1
7月26日(水)〜7月29日(土) - カディス(スペイン)
7月29日(土)〜8月7日(月) クルーズ・イン・カンパニー 2
8月7日(月)〜8月10日(木) ラ・コルーニャ(スペイン)
8月10日(木)〜8月19日(土) レース 2
8月19日(土)〜8月22日(火) アントワープ(ベルギー)


くわしくは、セイル・トレーニング・インターナショナル (STI) のHP
posted by SaltyFriends通信 at 21:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

◆ よろず「帆船人」突撃インタヴュー @ ◆

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◆ よろず「帆船人」突撃インタヴュー @◆ By Qたろー
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今月より、帆船関係の様々なことに携わる方々のインタヴューコーナー
が始まります!
題して「よろず『帆船人』(はんせんじん)突撃インタヴュー」。

国内外の練習帆船の船長さんをはじめ、実際に帆船に乗っている人、
造っている人、描いている人、撮っている人、愛でている人etc..
およそ帆船がらみのことに関係なさっている方、全てを対象に
Salty Friendsが突撃インタヴュー★を行います!

まず記念すべきインタヴュー第1号は、地球の裏側で、今は真夏の
ブラジルから。ブラジル海軍の練習帆船<シズネ・ブランコ>艦長、
パウロ・ヴィニシウス・コレイラ・ロドリゲス・ジュニア氏が登場します。

ヴィニシウス艦長は2004年から2年間、<シズネ>の指揮を
とっておられ今月末で新艦長と交替なさるとのこと。この2年間の出来事、
そしてセイルトレーニングにかける思いなどを語っていただきました。

=まずは練習帆船(シズネ・ブランコ)と
            ヴィニシウス艦長のご紹介から===

艦名:Cisne Branco(ポルトガル語で『白鳥』という意味)
建造:1998年(2000年よりブラジル海軍に在籍)
艤装形式:3本マストバーク型
         (一番後ろのミズンマストに横帆+縦帆)
全長:249フィート(約81.7メートル)
排水量:1038トン
メインマスト高:46.4メートル

艦長:パウロ・ヴィニシウス・コレイラ・ロドリゲス・ジュニア大佐
ブラジル北部、パルナイーバ出身。1977年ブラジル海軍士官学校卒業。
専門は潜水艦。子供の頃からの夢は、ズバリ「船乗り」。

portalon de Cisne.JPG
<シズネ>のギャングウェイ。「N Ve」は「海軍の練習帆船」の略語。


以下、ヴィニシウス艦長にお答えいただいた、一問一答です。
(Salty Friends:【SF】  ヴィニシウス艦長:【Capt.V】 )

【SF】「<シズネ>の何に一番誇りを感じていらっしゃいますか?」

【Capt.V】「海外で催される大きな帆船祭りなどに参加し、ブラジルの文化や
     海軍を世界の人々に紹介できること。そして未来の海軍士官たちを
     この船で育てていることですね。
     自分が<シズネ>のプロジェクトに関わっていること自体に、とても
     誇りを感じています」
   
【SF】「<シズネ>で記念日やお祭りがあったときの祝い方を教えて下さい」

【Capt.V】「艦での祝い事には2種類あり、ひとつは公式行事、もうひとつは
     クルー主体のものです。普通、公式のものには後部甲板を使用し、
     乗組員の祝い事には甲板中央部を使います。いずれも美味しいシュ
     ラスコ(鉄串に肉をさして炭火で焼いたブラジルの郷土料理)と
     にぎやかな音楽は欠かせません」
Cisne cocina.JPG
機能的で清潔なギャレー(厨房)。<シズネ>のご飯は★★★★★です!

【SF】「今まで経験した航海で、特に印象に残った出来事(恐かったこと、
    楽しかったこと、感動したこと)は何ですか?」

【Capt.V】「いつの航海も、どの夜明けも一つとして同じものはありません。
     航海中はいつも思い出に残る出来事が沢山ありますが、特に素晴ら
     しい人との出会いは、私にとってかけがえのない、そう、太陽の
     ようなものです。
    
     強く印象に残ったことといえば、一度母港リオ・デ・ジャネイロの
     近くで大勢の提督たちを乗せていた時、突然45ノットの突風が
     吹いて仰天したことがありました。
     幸い艦はなんとかコントロールでき、事なきを得ましたが、あの時
     は本当に体中をアドレナリンが駆け巡りました」
Cisne entrada.JPG
ホテルの玄関??かと思いきや<シズネ>のワードルーム(士官室)ロビー。

【SF】「これからのセイルトレーニングのあるべき姿、また社会的に果たす
    べき役割について」
    
【Capt.V】「最近の若者は、PCなど電気製品にはとても強い者が多い。これ
     は海軍における若い士官にも同様に言えることです。が、残念なこ
     とに彼らの多くが、船乗りの基礎であるところの、ごく簡単なロー
     プワークさえできません。
     練習帆船は、我々船乗りの基礎を培うもの。これからも純粋で美し
     い船乗りの伝統を護っていかねば、と思います」
     
【SF】「Salty Friends読者へのメッセージをお願いします」

【Capt.V】「海は船乗りのプロ意識の欠如や、備えを怠ることを決して許しま
      せん。海で生き延びるためには、常に海を敬う気持ちが必要です」

有難うございました!!!「ムィト オブリガード!」

                   (インタヴュー&翻訳:Qたろー)

Nor2005.JPG
「大西洋の白鳥」Cisne Branco 海、美しすぎます…。

                
ブラジル海軍「Cisne Branco」のサイトもチェック☆
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◆ 編集後記 ◆

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いかがでしたか?初めての編集発行で、ドキドキのQたろーです。
これからも、スタッフが代わるがわる登場しますので、そのたびに
雰囲気がちょっとずつ変わるかもしれません。皆様のご意見を
聞かせていただけると嬉しいです。

ところで先日、紅海で大勢の方が亡くなったフェリーの痛ましい
事故があった日。やはりあの海域では、相当強い風が吹いていた
ようです。スエズ運河に向けて紅海を北上中だった《ヴィクトリア》
も、再び損傷したメインマストを気遣って方向転換を余儀なくされ、
現在はスーダンに寄港中。
今のところ母国スペインには、4月末に帰港する予定です。
あと少しで世界一周のゴール!がんばって欲しいですね。(Qたろー)

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
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帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日配信
 ★編集:Qたろー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
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