2014年05月09日

よろず帆船人突撃インタビュー 【53】 練習帆船<海王丸>元船長 荒川博さん

<海王丸>元船長といえば、以前国枝佳明さんにもご登場
いただきましたが、今回は国枝さんの先生でいらした
荒川博さんです。荒川さんのお散歩コースのある、緑豊かな
武蔵野市体育館のカフェでお話しを伺いました。

荒川キャプテン かるた解説.jpg 船と海かるた レクチャー.jpg
船の科学館 読書ルームで行われたイベント
「船と海かるた」でレクチャー下さる荒川さん


荒川博さんプロフィール
ご生年:1931(昭和6)年
ご出身:東京都
旧制中学を卒業後、高等商船学校に入学。卒業後は川崎汽船
に入社。内航船勤務、陸上勤務などを経たのち
航海訓練所に出向し、練習船<銀河丸><日本丸>などで
後進の指導にあたる。<進徳丸><青雲丸><海王丸>の
船長を歴任した後、航海訓練所所長。

おそれ多くも、当「よろず帆船人」No.29にご登場下さった
元<海王丸>キャプテン、国枝佳明さんは教え子。
「人と船そして海」「いろはかるた船と海」「姉妹と昭和
の海」など著書多数。ご趣味は雑学とお散歩。


以下、
荒川博さん:HA
Salty Friends:SF
文中<ポン丸>=<日本丸>、<海王>=<海王丸>

【SF】いつも皆さんに伺っているのですが、まず何故
   船乗りになろうと思われたのですか?

【HA】ぼくは4人兄弟の長男なんですが、かけソバ一杯
   30円だった子供の頃は、生活が苦しくてね。
   当時の高等商船学校は、奨学金も良かったし、食費
   以外は基本的に月謝なし。さらに船会社に入れば、
   米のメシも食えるし外国にも行ける!という理由で
   商船学校を選んだんです。
   次元の低い話ですいません(笑)。

【SF】とんでもない!(笑)そういえば、今までお話を
   伺った方のなかで「外国に行けるから」という理由で
   船員という職業を選ばれた方は、意外と多いですね。
   それだけ一昔前は、海外旅行が高嶺の花だった
   ということでしょうか。

   荒川さんは、帆船では船長を務められた<海王丸>
   だけでなく<日本丸>にも長いこと乗っていらし
   たんですよね?
 
【HA】僕はもともと<日本丸>育ちなんですよ。学生時代 
   はまるまる一年、航海訓練所に出向して三等航海士
   から次席、一等航海士にいたるまで、ずーっと
   <ポン丸>でした。トータル7、8年になるかな?
   <海王>の船長になったのは、専任教官として1年半
   務めたあと、昭和59年から60年にかけてです。

   学生時代、ぼくの一つ上の学年は朝鮮戦争世代。
   <ポン丸><海王>は太平洋戦争中の昭和18年、
   2隻ともヤードを下ろして機船状態で実習していました。
   帆走を再開したのは、昭和27年だったかなぁ。

荒川さん 5.jpg
乗組員がヤードに上って挨拶する「登檣礼」(とうしょうれい)は
帆船時代、相手に対して戦意がない(=大砲に人がついていない)
ことを示すために行われていた慣習。現在は出入港時の最高儀礼。


【SF】太平洋戦争中は、ヤードを降ろして石炭運搬船に
   身をやつしていたこともありましたよね。でもその
   お陰か、ドイツの<ゴルヒフォック>やロシアの
   <クルゼンシュテルン>のように、進駐軍に接収
   されなかったのは幸いでした。

   ところで2013年、とうとう大阪の<あこがれ>も
   <海星>同様、セイルトレーニング事業を廃止しました。
   (2014年5月現在、元<あこがれ>はNPOグローバル人材
   育成推進機構所属<みらいへ>として運航準備中)
   日本を代表する<ポン丸><海王>に対してさえ、
   「2隻もいらない」という声もあるようです。
   このような寂しい日本の現状については、どうお考え
   ですか?

【HA】いま航海中の<海王>二世を建造する時にも「今さら
   帆船なんて」という声はありました。でも「無駄の効用」
   というか、すぐには効果が出なくても、後々かならず
   役に立つことってありますよね?
   私が乗っていた時には「甲板係」や「副直」という担当を
   学生の中から選んでいましたが、これが航海だけでなく
   みんなの生活全般の面倒をみるといった、とても責任のある
   職務なんです。

   最初はぎこちなくてナヨナヨしていたのが、段々変わって
   きますね。成長して自主的になっていく。全員が一つに
   まとまって作業することに、すごく意欲的になってくるようです。
   もちろん、同じような効果は汽船でも見られますが、帆船の方が
   操船が難しい分、顕著に表れるのかもしれませんね。
   当然ですが、学生を飽きさせないよう、教官達も一生懸命
   勉強するんですよ。

   私は、自然は「師善(しぜん)」だと思っています。先生は
   おてんとう様、そして船は道場。我々はそのお手伝いを
   しているだけです。

【SF】おぉーーー!!もうインタビュー終わってもいいくらいの
   名言ですね(笑)。深いです。
   さて、荒川さんは30年近く海の上でお仕事なさっていた
   訳ですが、とくに印象に残っている出来事などありますか?
   
【HA】そうですね、いろいろありますが、そういえば<青雲丸>の
   船長だったときに、夜、大阪から横須賀に向かう航海中、
   潮岬沖で人命救助をしたことがありましたね。
   11月で風が強く、シケていたためにバージ(台船)を
   引っ張っていたタグボートが転覆したんです。

   夜7時半ごろだったと思いますが、当直が点滅している
   遭難信号を発見。すぐに現場に向かうと、救命ボートで
   乗組員4名が漂流しており、なんとか救助しました。
   荒れた海で光る点のように小さな光なんて、よほど気を
   付けて見ていても見過ごしてしまいますよね。実際、
   何隻も近くを通ったのに気づいてもらえなかったそうで、
   うちの当直がたまたま見つけられたのは幸いでした。

荒川さん 海王丸028.jpg
力をあわせてロープを引く!


   そうそう、<海王>の船長だった時にもいろいろありましたよ。
   ハワイへの遠洋航海訓練中、風に恵まれ帆走だけでかなりの
   距離を走り、もうちょっとでホノルルだという頃のことでした。
   大船渡から漁に出ていたイカ釣り漁船で、大ケガした人がいる
   ので手を貸してやって欲しい、と海上保安庁から連絡が入り
   ましてね。

   うちはドクターを乗せているでしょ。急遽、帆を畳んで変針し、
   救助に向かいました。応急処置をした後、ご本人は飛行機で
   帰国しましたが、後でドクターから聞いたところでは、その方の
   ケガは結構深刻な状態だったとか。大事に至らなくて本当に
   良かったです。

   でね!話はまだ終わらないんです(笑)。それから何年か経って
    <海王>二世を建造する計画が持ち上がり、一般から寄付を
   募ることになった時のこと。そのホノルル近くで助けた
   漁師さんが、あの時世話になったからと、なんと10万円も寄付
   して下さったんですよ!びっくりしました。

【SF】まさに「情けは人の為ならず」・・・。TVドラマみたいな
   展開ですね。乗っていた学生さん達にとっても、人命救助
   なんて、めったにできない貴重な経験になったのではない
   でしょうか。

荒川さん 20,7,84034.jpg
遠洋航海訓練で訪れたハワイでパレード。


【HA】本当にそうです。あと<日本丸>に乗っていた時には、
   アメリカの核実験にも遭遇しましたよ。当時私は次席二等
   航海士で、学生たちにちょっとカツを入れようと、
   救助艇操練をやっていた時のことでした。ハワイから
   日本に帰るとき、出航して1日めか2日めの午後だったかなぁ。

   ジョンストン島の近くを航行中、飛行機が飛んできて、
   我々の頭上をぐるぐる回り、何かを落として飛び去って
   行きました。何だろうと回収してみると、中には色々な
   国の言葉で(日本語はありませんでしたが)「貴船は
   危険に向かっている。大至急もと来た方へ引き返せ」と
   書いてあるじゃないですか!

   大急ぎで操練中のボートを収容し、全速で北上中、
   翌日の深夜(昭和33年7月31日、船内時間23時45分頃)
   空を見るとキノコ雲が!!アメリカ、ジョンストン島での
   水爆実験です。折しも雨が降り出し、慌てて学生達に
   デッキハウスの中に入るよう指示しました。

【SF】なんと、荒川さんと<ポン丸>の皆さんも危機一髪
   だったとは!皆さん、ご無事で何よりでした。
   しかし荒川さんからは、本当にエピソードがエンドレスで
   出てきますね!(笑)何時間あっても足りないです。
   またぜひ、お話を伺わせて下さい!

         インタビュー:Qたろー
荒川さん Miss Inter035.jpg
沖縄で開催された海洋博で、ミス・インターナショナルの
美女たちと♪


荒川さんには、船の科学館の読書ルームでイベントを催した折にも
大変お世話になりました。そのほかSalty Friendsのボラチームを
対象としたワークショップ「荒川塾」では、帆装貨物船<パドゥア>
(現<クルゼンシュテルン>)の南米ホーン岬をまわった航海を
描いたスケッチ集「Sailing Round Cape Horn」(G・T・シュルツ作)
を題材にレクチャーして下さったことも。

荒川さんの引き出しには、海や船に関することがいーーっぱい
詰まっていて、ほんとうに次から次へとエピソードが尽きません。
たくさん上梓されたご著書も、みんな面白いですよ〜!
ぜひご一読下さい。
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2012年06月24日

☆ SaltyFriends通信 81号 ☆

OoOoOoOooooo  ooooOoOoOoOoooooooo  
o☆oOo           oooOoOoOooooo
Ooo                             
o   〜 帆船で海、行く? 〜
   
     ★★ SaltyFriends 通信 ★★ 81号   2012.6.26

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〜〜〜〜〜〜〜〜帆船の最新情報は ⇒ http://saltyfriends.com 〜〜
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またまた、久々の発行となってしまいました。
今号では発行していなかった期間のいろいろを年報としてアップしてます。

とりあえず、年内にもう一度発行することを夢見て、今回も楽しく出航で〜す!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
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■■ 目次 ■■

┏┓
┗■ 6月のSaltyFriends通信 ==================

┏◆ 《 スターボード & ポートカレンダー 》

┣◆ 《 CH16 》

┣◆ SaltyFriends 年報2011

┣◆ ロシア帆船Nadezhda<ナジェージダ>見学レポート 
┃ By SFボラチーム ぐんそう
┣◆ 南十字星の下、三色旗ひるがえし 南米帆船レース
┃ Velas Sudamerica2010 参加レポート その4 By Qたろー
┣◆ よろず帆船人突撃インタビュー[52]船舶海洋画家 野上隼夫さん

┣◆ おススメ☆彡塩本「チムとゆうかんなせんちょうさん」[2] By みっきー

┗◆  大阪市帆船「あこがれ」によるセイル・トレーニングと
                  学校シンポジウム レポート by ふっくん
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□■ カレンダー ■□

OOoo.. "生"の帆船&オカのイベントのカレンダー。
「こんなのありますよー」というみなさんからの情報お待ちしています!
stbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい。..ooOO

◇◇◇◇◇◆◇  スターボード:@フネのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
船フネに乗る!

▽帆船<あこがれ>
……………………

【入門型コース】
06/30(土)-07/01(日)   1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
07/07(土)-07/08(日)  1泊2日コース [大阪南港〜大阪南港]
07/10(火)-07/12(木)  2泊3日コース [大阪南港〜大阪南港]

▽帆船<海王丸>
……………………
2012年
位置情報■国内体験航海
07/30(月) - 08/02(木) 3泊4日 [室蘭港〜酒田港](参加料:30,000円)
08/06(月) - 08/09(木) 3泊4日 [酒田港〜富山港](参加料:30,000円)
08/25(土) - 08/28(火) 3泊4日 [門司港〜神戸港](参加料:30,000円)
10/16(火) - 10/19(金) 3泊4日 [清水港〜神戸港](参加料:30,000円)

船フネを見に行く!

◆セイルドリル(展帆)を見に行く
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07/16(月・祝)    "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
07/16(月・祝)    "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
07/29(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
08/05(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
08/12(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
08/26(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
09/09(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
09/23(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
09/23(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
10/07(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
10/14(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]
10/28(日)      "初代"<海王丸>総帆展帆     [富山]
11/04(日)      "初代"<日本丸>総帆展帆     [横浜]

☆ "初代"<海王丸>展帆ボランティア募集中!
問い合わせ:財団法人 伏木富山港・海王丸財団 海事課
http://www.kaiwomaru.jp/han_kaiwomaru/volunteer/

☆ "初代"<日本丸>総帆展帆ボランティア募集中!
申込締切:平成23年3月15日(火)必着
問い合わせ:帆船日本丸記念財団・JTB共同事業体
http://www.nippon-maru.or.jp/membership/nipponmaru.html

………………………………………………………………………………………
-----------------------------≪海外≫-----------------------------

"Tall Ships Challenge - Atlantic Coast 2012" - Organized by Tall Ships America

05/03 - 05/07 《米国》: ジョージア州サバンナ
  →【レース #】→
05/26 - 05/28 《米国》: ニューヨーク州グリーンポート
  →【レース #】→
07/06 - 07/09 《米国》: ロードアイランド州ニューポート
  →【レース #】→
07/19 - 07/23 《カナダ》: ノバスコシア州ハリファックス
07/24 - 07/29 《カナダ》: ノバスコシア州周辺港

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"The Tall Ships Races 2012" - Organized by Sail Training International

07/05 - 07/08 《フランス》: サン・マロ
  →【レース1】→
07/19 - 07/22 《ポルトガル》: リスボン
  →【レース2】→
07/26 - 07/29 《スペイン》:カディス
  →【クルーズインカンパニー】→
08/10 - 08/13 《スペイン》: ア・コルーニャ
  →【レース3】→
08/5 - 08/08 《アイルランド》: ダブリン

ひらめき◆アイリッシュ・シー トールシップス レガッタ
08/23 - 08/26 《アイルランド》: ダブリン
08/30 - 09/02 《イギリス》: リバプール

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"The Culture 2011 Tall Ships Regatta" - Organized by Sail Training International

08/18 - 08/21 《リトアニア》: クライペダ
  →【レース1】→
08/26 - 08/28 《フィンランド》: トゥルク
  →【レース2】→
09/02 - 09/05 《ポーランド》: グディニャ

イベント◆バルティック セイル 2012
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"Baltic Sail 2012"
07/05 - 07/08 《ポーランド》: グダンスク Sail Gdansk
07/27 - 07/29 《リトアニア》: クライペダ Sea Festival Klaipeda
08/03 - 08/05 《ポーランド》: シフィノウィシチェ Sail Swinoujscie
08/09 - 08/11 《スウェーデン》: カールスクルーナ
08/09 - 08/12 《ドイツ》: ロストク
08/17 - 08/19 《ドイツ》: ザスニッツ

ひらめき◆第28回 グロースター スクーナー フェスティバル
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08/31 – 09/02 《米国》マサチューセッツ州グロースター

ひらめき◆グレート プロヴィンスタウン スクーナー レガッタ 2012
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09/01 – 09/07 《米国》マサチューセッツ州プロヴィンスタウン

◇◇◇◇◇◆◇  ポート:@オカのイベント  ◇◆◇◇◇◇◇
………………………………………………………………………………………
--------------------------≪国内&近隣≫--------------------------
イベント 博物館・資料館での企画展ほか

演劇『船と冒険』
http://www.saltyfriends.com
〜07/16 東京都立中央図書館 [東京・品川]
*7/1 「海王丸と私−元船長が語る海と帆船の魅力」講演会

演劇 追悼『勢古 宗昭 油絵展』
http://www.saltyfriends.com
7/11-17 小田急百貨店新宿本店 10階美術画廊 [東京・新宿]

イベントその他イベント
演劇 第11回<明治丸>シンポジウム『<明治丸>と地域防災』
http://www.kaiyodai.ac.jp/
〜07/16 東京海洋大学 海洋工学部 越中島キャンパス 越中島会館 [東京・江東]

演劇 「嗚呼、あこがれ!帆船の魅力展〜大阪市帆船あこがれ20年の軌跡〜」
〜7/31 雑貨とお茶のお店「ハaハaハa」展示スペース[大阪・港区]
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□■ CH16 ■□

OOoo..帆船のイベントや話題を紹介する《Ch.16》。
帆船のニュースはstbd@saltyfriends.comまでお寄せ下さい.ooOO

★ 江戸前に和船が登場です![東京]
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5/17に江東区が佐野造船所に依頼して作った和船の進水式が行われました。
現在、毎週水曜日の和船友の会の協力のもと乗船体験も実施中のようです。
詳しくは、以下をどうぞ。
http://wasen.web.fc2.com/

★ 鳴呼、あこがれ!帆船の魅力展 開催中!![大阪]
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6月1日か ら大阪天保山のハaハaハa (ハハハ)では、
ふっくんプロ ジュースによる「鳴呼、あこがれ!帆船の魅力展」
好況開催中です。http://www.tapo.jp/blog/
ぜひ、7月31日 迄に一度足をお運び下さい。

★「船と冒険」企画展示 開催中![東京]
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都立中央図書館で「船と冒険」企画展が開催中です。
7/1には「海王丸と私 元船長が語る海と帆船の魅力」講演会が
開催されます。
Webより申込み受付中です。
http://www.library.metro.tokyo.jp/tabid/3564/Default.aspx

★「サン・ファン・バウティスタ号」修復について[石巻]
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東日本大震災やその後の暴風雨の影響でマストが倒壊するなどの被害をうけた
「サン・ファン・バウティスタ号」ですが、カナダの製材会社から木材の寄付を
受けました。
詳しくは、宮城県慶長使節船ミュージアムブログをご確認ください。
http://www.santjuan.or.jp/index.html

★ デアゴスティーニのパーツ付クラフトマガジン
「週刊HMSヴィクトリーを作る」発売中!
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以前「週刊サン・ファン・バウティスタ号を作る」を刊行した
デアゴスティーニ社が、19世紀のイギリス海軍の戦艦
<HMSヴィクトリー>をキットにしてくれました!(拍手)
<ヴィクトリー>といえば、現在もイギリス海軍に籍をおく
1805年トラファルガー海戦でネルソン提督の旗艦だった戦列艦。

そしてなんと、Salty Friendsボランティアチームのメンバー
ぐんそうこと高橋義行さんが、このクラフトマガジン
本誌監修者の一人として、名を連ねています***(大拍手)

帆船模型、ちょっと興味あるけど・・・な方は、
この機会にパーツ付クラフトマガジンで始めてみては
いかがでしょうか?
http://deagostini.jp/hms/

週刊 HMS VICTORY (ヴィクトリー) を作る 創刊号 2012年 6/19号 [分冊百科] [雑誌] / デアゴスティーニ・ジャパン (刊)
週刊 HMS VICTORY (ヴィクトリー) を作る 創刊号 2012年 6/19号 [分冊...

★追悼 勢古宗昭油絵展[東京]
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2010年に急逝された、勢古宗昭氏の油絵展が新宿小田急で開催されます。
小田急百貨店 新宿本店 10階 美術画廊
http://www.odakyu-dept.co.jp/shinjuku/event/index.html?cal=201207

波涛を越えて.jpg
「波涛を越えて」(初代日本丸)



★ 第11回明治丸シンポジウム「明治丸と地域防災」
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現在、修復工事のためマストもヤードも外されている
重要文化財<明治丸>ですが、シンポジウムは今年も
ちゃんと開催されます!

以前メルマガ「Salty Friends通信」の「明治丸ヒストリー」
でも書きましたが、<明治丸>は東京大空襲や関東大震災で、
付近住民の避難所として活躍しました。
昨年起こった東日本大地震から、早くも1年と3ヶ月。
今回のシンポジウムは、震災や空襲での<明治丸>の働きを
取り上げるとともに「天災は忘れたころにやって来る」
ということわざを思い起こすきっかけになるかもしれません。

◆第11回 明治丸シンポジウム「明治丸と地域の防災」◆

日時:2012年7月16日(海の日)13:00〜16:00
会場:東京海洋大学越中島キャンパス 越中島会館
費用:無料 事前申し込み不要

問い合わせ先:03−5245−7360
       明治丸海事ミュージアム事務室

詳細は東京海洋大学HPで☆
2012年6月の明治丸.jpg
丸ハダカで痛みの目立つ<明治丸>・・・;;
「明治丸海事ミュージアム事業」では、引き続き一般からの
寄付を募集しています↓ 
http://www.kaiyodai.ac.jp/meijimaru/jigyo.html
ぜひ皆様のご協力をお願いいたします!
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□■ SaltyFriends 年報2011 ■□

2011年 Salty Friends 活動年報

以下、SFが企画、運営から携わったイベントや、他団体が
主催・企画したイベントへ参加したものなどを時系列に沿ってご報告。

2月8日〜27日
船館読書ルームにてミニ企画展「探検航海の時代」。
本館で開催した「白瀬南極探検隊展」にあわせて
<開南丸>で日本人で始めて南極へ航海した白瀬矗(しらせのぶ)や
大航海時代、キャプテン・クックなどを特集しました。

5月4日
船館読書ルームにて、絵本の読み聞かせ「第4回 海と船の
おはなし会」開催。使用した絵本は、エドワード・アーディゾーニ作
「チムとルーシーとかいぞく」。
第1回で使用した「チムとゆうかんなせんちょうさん」の続編にあたる本作品は
前回同様、わくわくドキドキの連続です。コミカルなシーンでは、
子供たちが声をあげて笑ってくれました(よっしゃ〜!)。
第4回おはなし会 チムとルーシーとかいぞく.jpg


6月4、5日
東京海洋大学越中島キャンパス学園祭「海王祭」。
<明治丸>リフィットボランティア活動のPRをするため
「塩友商会」として参加し始めて、早いもので6年目となります。
今回はいつもの「明治丸クイズ」やオリジナルグッズ販売に加えて
「船の科学館」の協力で「帆船缶バッジ」を行いました。
用意した100個分の材料は、二日目の昼過ぎにはSOLD OUT!
今年もやりますよ〜♪
2011年6月海王祭 今年もありがとう.jpg
なななんと!お客様の中に、2010年版のSFTシャツを
着ていらして下さった方が!!ベビーカーと一緒という状況から
ご近所の方でしょうか?有難うございました(感涙)。
(写真:Gingaさん)


7月1日〜18日
船館読書ルームにてミニ企画展「海の日と明治丸」。
海洋大、明治丸海事ミュージアム事務局の協力を得て
「海の日」の由来や<明治丸>のリフィットボラ活動の紹介。
さらに<明治丸>の現状などをレポートしました。
この企画展を観るため「だけ」に来館されたお客様もいらして感激!
読書R「海の日と明治丸」1.jpg


7月31日
船館読書ルームにて、絵本の読み聞かせ「第5回 海と船のおはなし会」開催。
使用した絵本は、儀間比呂志作「ふなひき太良(たらあ)」。
沖縄が舞台ということで、おはなしが終わった後は
カチャーシータイム!SFメンバー行きつけの沖縄料理店「芭蕉布」の
「おかぁ」さんのリードで、みんなでカチャーシーを踊りました。
めっちゃ盛り上がりました!楽しかったぁ♪
第5回海と船のおはなし会 ふなひき太良.jpg 第5回 海と船のおはなし会 カチャーシー.jpg
左:おはなしの中にたくさん出てくる沖縄弁の発音を
芭蕉布の「おかぁ」さんに習い、ヒッシに練習しました。
「まーらんぶーにーぬ、いっちちゅううんどー!」
右:さすが!沖縄ジモピーのカチャーシーは一味違います。
「おかぁ」さんのリードで、最初は固まっていた子供たちも
徐々に手を振り上げてDance!!るんるんるんるん


8月13日
船館読書ルームにて「船と海かるたとり大会」開催。
7月下旬から開催した「船と海かるた」のイラスト、
海洋船舶画家、谷井健三さんの原画展とリンクさせたイベントです。
実物の「船と海かるた」を使って、子供たちとかるた取りに熱中!

作者の荒川船長にもお越しいただき、誰かが一枚とるごとに
内容について、簡単にわかりやすく解説をしていただきました。
船と海かるたとり大会 真剣勝負.jpg
超真剣な子供たち。いい加減なジャッジは許されませんふらふら


8月15日
船館読書ルームにて、オリジナル紙芝居「ふなゆうれい」開催。
今までのおはなし会は、既成の絵本を使って読み聞かせを
していましたが、今回はストーリーから作画、おはなしまで
全部オリジナルの紙芝居を作りました。
オリジナル紙芝居「ふなゆうれい」表紙.jpg
東北地方を中心に、日本中に残る船幽霊の怪談をもとに
作った紙芝居「ふなゆうれい」表紙絵。
おはなしの舞台は伊勢湾。セリフはナンチャッテの名古屋弁ですいい気分(温泉)


みんなでアイデアを出しあって、部分的に絵が動くように
工夫したり、船幽霊の声をサラウンド?にしたり。
もちろん、大豆で波の音を出す効果音「波造(なみぞう)」も大活躍。
「ひしゃくを貸せぇ・・・」海の中からのびる沢山の青白い手;;
子供たちは目がまんまる、口が半開き(笑)。


9月10日、24日
船館読書ルームにて「さわれる模型体験会&海と船のおはなし会」開催。
毎日新聞で船館の読書ルームを紹介していただき、それが
きっかけとなって企画されたイベントです。

視覚障害のある方々にも、船をもっと知っていただきたいと、
和船(4隻)、<エスメラルダ>、<咸臨丸><日本丸>などの模型に、
実物のセイル(部分)やビレイピン(索止め栓)、ヒービングライン&
サンドレッド(接岸時、太索につないで船から岸壁に投げる道具)を使用。
実際にさわっていただきながら、SFボラチームが逐一解説をしました。
このイベントのために、わざわざ大阪から来館された
お客様もいらして、改めて「さわれる」ことの大切さを実感しました。

読書ルームで一緒にボラ活動をしている海洋会の方にも
体験談などを披露いただき、「海と船のおはなし会」
(10日:『ちいさな赤いとうだい』、24日:『ふなゆうれい』)も
開催した、盛りだくさんのイベントでした。
さわれる模型体験会 1.jpg
「船の科学館」本館は2011年10月よりリニューアル準備のため休止中
(ミニ展示場と南極観測船<宗谷>は営業中)ですが、いまだに
船の科学館には「さわれる船の模型があると聞いたので、触ってみたい」と
視覚障害のあるお客様からの問い合わせが時々あります。
リニューアル後は、さわれる模型で船の歴史が全部網羅(丸木舟〜帆船〜
軍艦〜現代の客船、貨物船etc.)できるようになるといいなぁかわいい


11月12、13日
若洲海浜公園アート&海イベント「Sea Front Museum in Autumn」
(通称『シーフロ』)運営補助。
このイベントも、お手伝い歴は5年になります。
「塩友商会」でオリジナルグッズ販売とワークショップをしながら、
若洲ヨット訓練所所有の<ギグ>乗船会の乗船受付窓口を担当。

今回のワークショップはお馴染みのプラ板、缶バッジに加えて
新しい試み、ワイヤーアートを展開。毎回試行錯誤の連続ですが
子供たちにウケると、よっしゃ〜!♪とやりがいを感じます。

新しい試みとしては、もうひとつ「さわれるヨット体験会」を
開催しました。「スナイプ」(2、3人乗りの小型ヨット)を
陸上にあげ、さわっていただきながら、SFボラチームがパーツの名前や
セイリングについて解説する、という試みです。
会場では「ファミリーカメラマン」などのイベントも行われており
ヨットは格好の被写体になったようです。

主催者側から、視覚障害のある方々をお招きしての<ギグ>乗船会と
「さわれるヨット」は大変意義のあるイベントと認められ
今年2012年の「シーフロ」でも開催されることになりました!
2011年若洲シーフロ 中澤さん.jpg 2011若洲シーフロ リピーター!.jpg 2011若洲シーフロ Gigs.jpg 若洲 WSワイヤーアート.jpg ちぎり絵2011製作中.jpg ちぎり絵2011 若洲屋丸と花火.jpg 
左上:SFボラチームの「大型新人」ぴかぴか(新しい)87歳の中澤さん。(右から二人目)
「海洋会」(東京海洋大学OB会)メンバーでもある中澤さんの
十八番はロープワーク。後ろは「さわれるヨット」。スナイプ級の
ディンギーを陸置きしてさわっていただきました。
右上:なななんと!若洲でも「塩友商会」のリピーターがっハートたち(複数ハート)
「去年買ってもらったの」と、ソルティ手ぬぐいを巻いて
来てくれた女の子。
左中下:普段はギグとセイリングクルーザーを1隻ずつ出すことが
多いのですが、2011年は2隻ともギグでした。渋いセイルの色が
絵になってますね。
右中下:今回初の試み「ワイヤーアート」。手と道具を使って一筆書きの
要領で形をつくっていきます。写真はメモホルダーのヨット&イルカ。
左下:2011年版ちぎり絵は、和船がモチーフ。お客さんに
ちょっとずつ貼っていただきます。
右下:完成した「若洲丸と花火」。若洲ゴルフリンクス会議室にて。


12月12日
ロシアの練習帆船<ナジェージダ>入港歓迎&見学会
入港時に大桟橋の突端にあげた、ロシア語の「ようこそ!
ナジェージダ」横断幕は、乗組員に大好評。
横浜大桟橋は「SOLAS条約」(海上における人命の安全のための
国際条約)適用岸壁のため、当初予定していた一般公開ができなかった
<ナジェージダ>ですが、事前に船に直接申し入れ、10名限定で
見学会を開催しました。

Nadezhda entering Yokohama.jpg Nadezhda Elena.jpg
左:横浜港大桟橋に接岸作業中の<ナジェ>。
右:見学会で案内して下さったエレーナさんは、主席指導教官
というエライお方ぴかぴか(新しい)ですが、超ーーフレンドリーわーい(嬉しい顔)
かなり遠くからでも分かる赤毛がチャームポイント!


船関係者同士、ということもあるかとは思いますが、
<ナジェ>のクルーは、とっても親切!北方四島問題など、
日本とロシア両国の間にはいろいろ複雑な問題もありますが、
人と人とは、気持ちさえあれば分かり合えますよね。

出港には再び「また会いましょう」とロシア語で書いた
横断幕を持参し(夜だったので電飾つきです☆クルーはみんな
バシバシ写真を撮ってました)別れを惜しみました。
何度も「アリガトウ、アリガトウ」とロシア大使館の方に
感謝されたのが、とても印象に残った来日でした。

かわいいおまけかわいい
2011「年度」として、もう一つご報告。
この3月末、「明治丸海事ミュージアム事業」に
Salty Friends&SFボラチーム有志より、20万円の募金をしました!!
ちょっと頑張りました!手(チョキ)
2012年6月の明治丸.jpg
7月16日(月・祝)は「明治丸シンポジウム」@東京海洋大学
越中島キャンパス。お時間のある方はぜひ!足をお運び下さいかわいい
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□■ ロシア帆船Nadezhda<ナジェージダ>見学レポート By SFボラチーム ぐんそう ■□

ロシア帆船<ナジェージダ>特別見学会始末記 byぐんそう

去る2011年12月12日朝、横浜の表玄関である大桟橋に、ロシア練習帆船
<ナジェージダ>の白い船体が接岸しました。
桟橋の上には、ロシア語で「ようこそ」と書かれた横断幕。海風に煽ら
れるそれを捧げ持ったSalty Friendsメンバーの顔には、一様に「ようや
くこの日を迎えられた」という安堵の表情が浮かんでいました。
今回の<ナジェージダ>特別見学会開催に際して、Salty Friendsはかつ
てない困難に直面していたからです。

「帆船<ナジェージダ>横浜に来る」の報を、Salty Friendsは早くから
入手していました。この船はウラジオストックのロシア極東海洋大学に
所属する練習帆船で、同じウラジオストックの極東漁業技術大学に所属
する<パラダ>とは同型船です。
両船とも「長崎帆船まつり」の常連(2012年は<パラダ>が来航)なので
すが、横浜でお目にかかる機会は滅多にありません。
外国帆船の関東地方寄航がなかった2011年の最後に降って沸いたチャン
スに、Salty Friendsは喜び勇んで特別見学会の準備をしていました。

ところが・・・

当初、計画されていた一般公開は、突如中止になってしまいます。
もともと大桟橋はSOLAS条約(The International Convention for the
Safety of Life at Sea:『海上における人命の安全ための国際条約』)
規制が適用される岸壁であり、厳重な警備が必要です。
さらにこの時、米露間で外交問題が発生し、ロシアの動きに日本も神経
を尖らせていました。<ナジェージダ>も途中、アメリカの港に寄港で
きず、メキシコから45日間無寄航の航海をしてきたのです。

このような事情が重なった結果、港湾当局が警備に責任をもてないと判
断。一時は寄港そのものが難しいと言われた程で、一般公開どころの騒
ぎではなくなってしまいました。

象の鼻パークから撮影 ぐんそう.JPG 実習生講堂 ぐんそう (2).jpg
左:横浜大桟橋、像の花パークから見た<ナジェージダ>
右:実習生用の講堂


さて、ここからが大変です。2010年夏に来航した<サグレス>をはじめ、
幾多の外国帆船で特別見学会を行ってきたSalty Friendsですが、それま
では基本的に船側が主催する一般公開に便乗する形で行動していました。
(2007年チリの<エスメラルダ>来日時、一般公開はなかったものの、
船側の計らいで特別見学会を実施)。
一般人が入れない状態でなお特別見学会を開催するとなれば、外国船を
訪問するのに必要な手続きを、すべて自分たちで行わなければなりま
せん。

普通ならお手上げの状況ですが、ここで諦めないのがSalty Friendsです!
船舶代理店も横浜市も、港湾当局もいい顔をしないなか、粘り強く各方
面と交渉した結果、船側の人間とアポイントがあり、なおかつ税関で
「船陸交通」なるものを取得すれば、何とかなるという事がわかりまし
た。
そして12月12日、入港当日午後に特別見学会開催の運びとなり、一同
ほっとして<ナジェージダ>の入港を迎えた次第です。

Nade 1.jpg アムールトラが描かれた紋章 ぐんそう.JPG
左:横浜港の接岸場所、大桟橋に向かう<ナジェ>と
  横断幕で迎えたSFボラチームメンバー
右:ウラジオストックのシンボル、アムールトラの紋章


いよいよ待ちに待った船内見学です。まったくのイレギュラーな訪問者
である私たちSalty Friends一行を、<ナジェージダ>のクルーは暖かく
迎えてくれました。
案内をしてくれたのは、主席指導教官のエレーナさん。船側の担当者と
して今回の見学会実現のために尽力してくださった方です。

まずは船内をひとめぐり。実習生の講堂には、ウラジオストックの子供
達が描いたアムールトラの絵が飾ってありました。アムールトラはウラ
ジオストックの市章にもなっており、町をあげて保護活動に取り組んで
いるそうです。

Elena_Kazu.jpg 入港記念品 ぐんそう.JPG
左:見学会で案内して下さった、とってもチャーミングな
  主席指導教官のエレーナさんと通訳のカズー
右:大切にディスプレイされている入港記念品


大学の練習船だけあって、図書室や資料室も充実しています。色々と面
白そうな本もありましたが、流石に見ている時間はありませんでした・・・
残念!
資料エリアの壁には、かつてウラジオストックを訪れた著名な船舶の写
真や絵が飾ってありました。

乗組員の居住区は、見学会でも入れないことが多いのですが、今回は実
習生の部屋や教官室なども拝見。突然お邪魔してしまった実習生の
皆さん、それでも笑顔で迎えてくれて有難うございました!

階段室には<ナジェージダ>の模型と、今までに寄港した港の記念品が
飾ってあります。
この手の記念品は無造作に壁に飾っている船が多いのですが、ここでは
ガラス張りの向こうに展示されていて、ちょっとした博物館のような雰
囲気になっていました。

次は甲板上の見学です。この船は船首に大きなシア(舷弧・船体の反り)
があり、角型の船尾と相まって、今出来の練習船というよりも、ホーン
岬を回っていた往年のクリッパー船を彷彿とさせる古風な姿となってい
ます。
坂になった船首を登ってバウスプリットの根元で振り返ると、他の船で
はあまり味わえない、後部を見下ろすような眺めを楽しむことができま
した。

角型船尾(トランサムスターン) ぐんそう.JPG バウスプリット ぐんそう.JPG
左:<ナジェ>のクラシックな船尾
右:反り上がる船首、第一斜檣(バウスプリット)
  

甲板上には、夜のレセプションで訪船するゲスト達に紹介するためのも
のか、<ナジェージダ>の活動を紹介するたくさんの写真パネルや、
大きなマトリョーシカ等が飾ってありました。
私たちは十分に堪能しましたが、できればもっと多くの人に見てもらい
たかったものです。都合一時間半ほどの見学会を無事に終えて、船の皆
さんに感謝しつつ、この日は下船しました。


3日後の12月15日、<ナジェージダ>は横浜を出港する事になっていまし
た。Salty Friendsのメンバーも、見送りに駆けつけます。夕方6時の出
港という事で、「また会いましょう」と書かれた横断幕にイルミネー
ションを付けることになりました。出港2時間前に(!)材料を買いに行く
という有様でしたが、なんとか時間までに完成させることができ、みん
なひと安心!

正直、照明が良いとはいえない岸壁で、横断幕がどれだけフネから見え
るか心配だったのですが、どうやら<ナジェージダ>の皆さんの受けは
良かったらしく、出港前の忙しい最中にもかかわらず、たくさんの乗組
員が船上から写真を撮ってくれていました。

やがて<ナジェージダ>は岸壁を離れ、母港ウラジオストックに向けて
舵を切ります。また横浜で会える事を願いつつ、私たちは帆船が横浜港
の夜景に消えるまで見送りました。
一時は開催が危ぶまれた今回の特別見学会を実現させるために尽力して
くださった関係者の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

Nade ダズビダーニャ.jpg


実は今回の見学会の最中、船の広報担当の方がつきっきりで、私たちの
写真を撮っていました。
現代の練習帆船は、若き船乗りたちがシーマンシップを培う場であると
同時に、一般公開やレセプションを通じて寄航先の人々との交流を図り、
国際親善の礎となる「浮かぶ大使館」としての機能を、多かれ少なかれ
有しています。
一般公開で多くの見学者を迎えることは、帆船の士官や乗組員にとって
「任務」にほかなりません。

アメリカでは寄航もできず、日本での一般公開も叶わなかった
<ナジェージダ>にとっても、今回の特別見学会は干天の慈雨といった
ところだったのではないでしょうか。
Salty Friendsの活動が、船の側のお役にも立ったとすれば、実に喜ばし
いことです。

また、桟橋でお会いしたロシア大使館の方から、何度もお礼を言われた
ことも印象的でした。
帆船を通じた心の繋がりが日露友好の一助となる事を祈念しつつ、本レ
ポートを終えさせていただきます。

(レポート&写真:Salty Friendsボランティアチーム ぐんそう)
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□■ 南十字星の下、三色旗ひるがえし    南米帆船レース Velas Sudamerica2010 参加レポート その4 By Qたろー ■□

◆練習帆船、トレイニーの生活◆


初日最初の当直は、いきなり「ゼローヨン」。ゼローヨンとは、つまり
真夜中の12時から朝の4時まで、船の運航を航海士と一緒に担当する
ということだ。良からぬことを考える者が跋扈する時間帯?ということ
で「泥棒ワッチ」ともいう。

ゼローヨンに続いて、当直は四時間ごとにヨンーパチ、ハチーゼロと続
く。ちなみに一番キツイ(と思うかどうかは各自の考え方次第だが)ゼ
ローヨンの「泥棒ワッチ」に対して「殿様ワッチ」は、ハチーゼロ。朝
8時から正午まで。朝メシ食って昼まで働き、ランチしてさぁ休憩。ラ
クチン〜♪という訳である。

ご存知のように船は、帆船に限らず、24時間常に誰かがついて見ていな
くてはならない。たとえ沖でアンカリングしている時でも、潮の流れや
強い風などのせいで、錨を海底で引きずりながら動いてしまったり(走
錨という)あるいは他の船や大きな漂流物がぶつかって来ないとも限ら
ないからだ。

もちろん、船の進路を決めたり、セイルの展・畳帆の判断は船長や航海
士が担うのだが、海軍や商船系の学校以外の組織に所属する練習帆船で
一般人が乗船可能な船のトレイニーは、それ以外のこと、つまり学校
などで習うような特別なスキルがなくてもできることを交替で担当する。

例えば
ルックアウト:船首部での見はり
ヘルム:舵とり
ビルジチェック:一定時間ごとに船底のあか水の量をしらべる

などなど。その他、レーダーのチェック(不審な船が接近してこないか、
船が走錨していないか)、風向、水温のチェックなどもトレイニーの仕
事だ。異常があれば、即、オフィサーに伝えねばならない。

もちろん必要とあれば、荒天だろうが夜中だろうが、マストに登ってセ
イルと格闘したり、ロープを引いたりしなければならない。さらに緊急
時人手が必要な場合、夜中でも「All hands on deck」(総員呼集『全員
デッキへ』)のお呼びがかかれば、非番の者たちも全員出ていって作業
にあたる。このとき寝コケていて作業に加わらなかったりすると、後で
みんなから白い目で見られるので、要注意(笑)。

さらに欧米の船によっては、明け方に当たったワッチが朝食のパンや
おやつのクッキーなどを焼くこともある。とくに大型帆船では、パン焼
き専用の厨房まであったりして、お米の国、日本との違いを実感。

ついでに船内の掃除や、ペンキ塗り、サビ落とし、真鍮みがきなどの
メンテナンスは、たいがい手が空いている者全員で行う。当たり前だが
海では潮水&潮風で、金属部分はあっという間に錆びるので、文字通り
ペンキ塗りは年がら年中していなければいけない仕事の一つだ。
頻度と作業量は、船長、ボースン(甲板長)のマメさ加減と、船の資金
力によるかも?

船によっては、船内の掃除の時間帯を「ハッピーアワー」と呼ぶが、
これはロフト作業(マストに登って行う展・畳帆などの高所作業)から
開放され「ハッピー♪」ということ。…ロフト作業の方が好きな私には、
ハッピーでも何でもないんですけど;;
そういえば居酒屋などでのハッピーアワーは、飲物などの値段が安く
なるタイムサービスのことだが、もともとの語源は航海用語。アメリカ
海軍で娯楽時間のことをこう呼んでいたのが由来らしい。


◆まっさらな気持ちで◆

ヘルムの取り方やレーダーの見方などは、一見難しそうに思えるかもし
れないが、もちろんクルーやワッチリーダーなどがその都度教えてくれ
るので、知識や経験がなくてもぜんぜん大丈夫!むしろ、他の船でやっ
たことがあるから、と自己流で判断する方が危険かもしれない。

もちろん基本的なことは大差ないが、同じ作業でもその船にはその船の
「お作法」があり、もっと言えば、船長・艦長によっても、やり方やタ
イミングが異なったりする。

何度か練習帆船に乗ったことがある人も、初めての船に乗ったときは
自分のノウハウはひとまず脇に置き、まっさらな気持ちで教わる方がい
いかもしれない。意外と「お☆こっちの方が合理的!」なんていう、
新たな発見があったりする。


◆船ごはん◆

さて、バルパライソ出港後、陽もとっぷり暮れた19時。<エウロパ>で
とる初の食事だ。ギャレー(厨房)は下の中甲板、キャビンの並びにあ
り、大きいメスルーム(食堂)は上。つまり上甲板のハウスの中。
クルー、トレイニーとも、取り分けてもらった自分のお皿を持って、よ
ろめきながらラッタル(階段)を登る。

船の中では登る人が優先なので、お皿を持つ人が上がってきたら、降り
る人はしばし上で待機しなければならない。そうそう!階段の横の壁に
ついている手すり。この持ち方、特に下りる時の手の向きが、陸と船で
は違うのだった。

上る時は一緒だが、下りる時の手の向きは逆。つまり、指先が上を向く
ように手すりを持つ。これは万一、ラッタルを下りている最中に船が大
きく揺れ、バランスを崩して真っ逆さま!ということになった場合でも
手首を骨折などしないように、という船乗りの知恵だと、むかし先輩か
ら教わった。
下りながら指先を上に向けるなんて、そんな器用なコトできんわい#と
最初は思ったが、腕を少し体の後ろに持ってくるようにすると、楽に手
すりが持てる。そして降りやすい!やっぱり昔からの習慣って合理的だ
なぁ、と感心したものだ。


さて、船での食事について。
練習帆船では、たいがいの船が乗船申し込み時、健康状態について申告
することになっているが、中でもアレルギーや持病の有る無しに関する
特記事項は重要だ。海外の船では、宗教上の理由で食べられないものが
あったら、それも申告せねばならない。たかがご飯と言えども、意外と
一言で片付けられないポイントだ。

私の場合は、もともと子どものころアトピーが酷く、動物性たんぱく質
を控えなければならない生活が長かったことに端を発しているのか、
普段から肉類はあまり積極的に食べない。ということで、今回は「ベジ
タリアン」ということにしてみた。(ブルガリアの<カリアクラ>に
乗った時申告しなかったら、ほぼ毎日肉が出てきて涙したので・・・し
かしそれしかない時は食べます!)

正直言って、何度かトランジットしたことのあるアムステルダム、スキ
ポール空港での食事がぱっとしなかったので、<エウロパ>ご飯も期待
はしていなかった。が あに図らんや、これがめっちゃ旨〜!***

今航海の司厨長は、キャプテンの奥様だった。クックスメイト(司厨長
のアシスタント)の女の子と二人で、一日三食プラス、午前と午後の
ティタイムのおやつを45人分賄っている。
オランダといえばニシンやチーズが有名だが、彼女のレパートリーは
大変広く、さすがに和食こそ出てこなかったものの、私が乗船していた
3週間、一度として同じ料理が供されることはなかった。これはすごい
ことだ。
そしてベジタリアンは私以外にも3人おり、とくに肩身の狭い思いをする
こともなく、じつに美味しい食事を毎日堪能する。おかげで3週間で、
なんと3キロも太ってしまった!(笑)

腕のいい司厨長と乗り合わせるか否かによって、航海の印象は大きく変
わる。司厨長は、1隻の船にずっと同じ司厨長が乗っている場合と、寄港
地ごと、あるいはログごとに変わるケースがあり、どんな人と一緒にな
るかは乗り組んでみないと分からない。当たりもあれば、当然ハズレも
ある。
運を天に、ではなく船に任せ「今回も美味しいものが食べられますよう
に」と祈りながら乗船するのもまた、航海の楽しみのひとつだろう。


次回はやっと!!献花の準備を始めます。(まぁ、気長にお付き合い
下さいね;;)
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□■よろず帆船人突撃インタビュー[52]船舶海洋画家 野上隼夫さん ■□

我々帆船ファンにとって、野上隼夫さんといえばまず思い浮かぶのは
アレクサンダー・ケント著「ボライソーシリーズ」(早川書房)の表紙絵でしょうか。
ボライソーを読んで、海軍、帆船ギョーカイ?にハマったという方も
少なくないかと思います。
今回は、昨年2010年末「船の科学館」で行われた「海洋船舶画の世界
〜全館まるごと美術館計画」の会場で、野上先生にお話しを伺いました。

野上隼夫自画像2010−12−09s 001.jpg CUTTY SARK P8横右舷斜前s001.jpg
左:野上先生近影
右:<CUTTY SARK> P8


◆野上さんプロフィール◆

お名前:野上隼夫(のがみはやを)さん
ご生年:昭和6(1931)年
ご出身:茨城県日立市

昭和24(1949)年、日立造船株式会社入社。設計部で、各種船舶の設計に従事。
昭和44(1969)年、海洋船舶画家として独立。
著書:『野上隼夫艦船画集』(海人社)他

今までに描いた作品の数は、なんと2,300枚以上!!


以下、野上隼夫さん:HN
Salty Friends:SF


SF:まず、船の絵を描き始めたきっかけについて、教えていただけますか?

HN:子供のころから乗り物が好きで、よく蒸気機関車の絵などを描いていま
  した。高校は普通科だったんですが、履修科目のなかに「洋器画(ようき
  が)という科目があったんです。耳慣れない言葉かもしれませんが、要す
  るに定規、分度器、コンパスなどの製図器具を使用して、幾何学的に描く
  技法。今の製図科のような科目が得意だったんです。
    
  日立造船に勤務して4年目、設計部の社内展があり、輸出タンカーの油彩
  画を展示。これが広報部担当者の目にとまり「進水記念絵葉書のイラスト
  を描いてくれないか」と頼みに来ました。
  
    
SF:広報部の方は、社内にこんなに上手く描ける人がいるなら・・・、と思わ
  れたんでしょうね!そこからお仕事として、船の絵を描かれるようになっ
  たのですか?
  
HN:ええ。当然アルバイトは禁止されていましたが、自社のためだからと
  特別に認められて、それから毎日就業後、寮に帰ってから船の絵を描く
  生活が始まりました。多い時は、ひと月で10枚なんていうペースで描いた
  こともありましたね。
  そのうち、よその造船会社も印刷業者を通して頼んでくるようになって、
  そんなのも会社に内緒で引き受けたり(笑)。
  

SF:それはもう「時効」ですよね(笑)。今では製図といえばCADが一般的
  でしょうが、当時の設計図は、もちろん手描きですよね?
  
HN:もちろんです。船の設計図(線図の場合)は50分の1で描くので、必然的
  に紙のサイズも大きくなります。線図用机だけで5〜6メートル以上ありま
  したかね。バッテンという木の定規とウェイトを使って、一つ一つ手で描
  いていたんですが、そこにコンピュータが入って来たわけです。今まで苦
  労して描いていたものを、あっさり処理してしまう。
  
  私としては、コンピュータと勝負する気はなくてね。ちょうどその頃には
  そこそこ絵の注文も入ってくるようになっていたので「この辺が潮時かな」
  と、絵の道でやっていく決心をしたという訳です。当時、38歳でした。
  描く時は、とにかく図面。設計をやっていたお陰で、図面さえ見れば、
  あらゆる角度から見たその船の姿が、頭の中に3Dで浮かんできます。
  
  難しいのは色。特に古い船は、資料も少ないですし、図面に載っていない
  改修箇所なども、あちこち聞いたりしながら考証します。あ、もちろん間
  違うこともありますよ!(笑)
  太平洋戦争中の艦船などは、実際に乗ってらしたり建造に携わった方から
  ご指摘を受けることもあります。

野上先生 制作中.jpg FRIGATE DIANA号P8横s001.jpg 初代日本丸P10横正面に近いs.jpg 野上先生 制作中 2.jpg
左上:船の科学館「全館まるごと美術館計画 船舶海洋画展」会場にて
   制作中の野上先生
右上:<FRIGATE DIANA>P8
左下:<初代日本丸>P10
右下:野上先生の“秘密兵器”お道具一式

 
SF:なるほど。野上さんは設計畑のご出身とあって、どの船も素晴らしく
  きっちり正確に描かれている印象があるのですが、とくに帆船を描かれる
  時に気をつけていらっしゃるポイントや、大変なことなどはあるのでしょ
  うか?
  
HN:帆船はね、大変なんですよー。ロープが!(笑)全部の働きを理解して
  いないと描けませんしね。索具はセイルに隠されていない、見える部分だ
  け描くと、上下が繋がらなくなってしまうことがあるんです。なので、下
  書きの時は上から下まで全部描き、その後、セイルと重なるところを消し
  ていく、というやり方で描いています。
  
  帆船を描く時に気にするのは、やはり風と波ですね。この二つの状況に
  よって、張るセイルが違ったりするのが、難しいところかな。
  
  船の絵は、海と空と船のコンビネーションだと思っています。海や空の色
  は、場所や季節、時間によっても変わってきます。どの要素が不十分でも、
  絵として成り立ちません。絵によっては、船よりも空や海に時間がかかる
  時もありますね。
  
    
SF: 私にとって野上さんと言えば、やはり「ボライソー」なのですが、あの
  シリーズは、途中までイギリスの海洋画家、クリス・メイジャーさんが
  描いていらっしゃいましたよね?メイジャーさんが亡くなって、途中から
  交代、というのはどう思われましたか?
  
HN:あの時は早川書房から急に頼まれたんですが、彼の作品を観て、あぁ、
  この人と比べられるのはツライなぁ、と(苦笑)。
  
  ご存知かどうか、海洋画で有名なカール・G・エバースという人がいるの
  ですが、30年前彼の画集を観て感動した記憶があります。当時はちょうど
  帆船ブームでしたよね。
  で、どんな技法を使って描いているんだろうと、いろんな画材を使って
  模写を試みたんですけど、マネできないんですよ。あとから、実はごく
  普通の絵の具、ポスターカラーを使って描いていたことが分かって、
  なぁんだ!でしたが・・・。
  
  当時は、まだ「海洋船舶画」というジャンルが、日本では一般的でなくて
  試行錯誤の連続でした。
  
  
SF:カール・G・エバースの画集は、ここ(船の科学館)読書ルームにも置い
  てありますが、迫力のあるタッチの方ですね。
  ところで野上さんは、約40年、2,300枚以上の船の絵を描いてこられたそ
  うですが、その中でも特にお気に入りの絵などありますか?また資料は、
  図面以外にも何か使われるのでしょうか?
  
HN:そうですねぇ、気に入っているのは、やっぱり一番最初に描いた進水絵葉
  書の<初姫丸>、あと<常島丸>かな。若い頃はやっぱり格好のいい船に
  憧れるんですよね(笑)。帆船ではフルセイルで走っている<日本丸>
  (下写真)なんか、いいと思うんですけどね。

帆船日本丸P20横s001.jpg
<帆船日本丸>P20 帆船画の中では一番のお気に入り♪

  
  資料は、最近映像サイトで「YouTube」ってありますよね?あそこに客船
  が波を蹴立てて走っている映像なんかが、いっぱい出てるんですよ。
  そういうのをダウンロードしてとって置いて、資料に使ったりしています。
  便利な時代になりました(笑)。
  
SF:YouTubeにそんな使い道があったとは!意外です。
  では、これから描きたい船などはありますか?
  
HN:今の船は、船というよりマンションみたい。戦前の、煙突が細長いのが
  やっぱり絵になりますね。今までにもたくさん描いていますが、例えば
  客船だと<浅間丸>や<あるぜんちな丸><ぶらじる丸>とか。
    
SF:ぜひもっと帆船も描いて下さい!;;(笑)
  長々と伺いましたが、では最後にSalty Friendsにメッセージなどいただ
  けましたら。
  
HN:今までSalty Friendsの存在は知らなかったので、正直こんなグループが
  あるとは、驚きました。好きというだけでなく、実際に帆船に乗りに行っ
  たり、素晴らしいと思います。ぜひインターネットで宣伝して、この世界
  のファンを増やして欲しいと思います。

SF:微力ながら頑張ります;;
  長時間、本当に有難うございました!これからの先生の作品も楽しみに
  しています!

帆走暮色F6横遠景手前に人物s001.jpg
「帆走暮色」F6


posted by SaltyFriends通信 at 09:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

□■ おススメ☆彡塩本「チムとゆうかんなせんちょうさん」[2] By みっきー ■□

今回のおススメ☆彡塩本は、前回のピー(覚えてますか?)に引き続き、瀬田貞二つながりの
「チムとゆうかんなせんちょうさん」
作・絵:エドワード・アーディゾーニ
訳:瀬田貞二
発行:福音館書店
です。

主人公は、船が大好きなチムという男の子。
ストーリーは、不正に乗り込んだ船でちょっとした座礁をしてくる、というもの
なんですが、ハラハラドキドキ楽しめるシーンが山盛り!
乗り込んだ船の船長が土壇場で船乗りの背中ってやつを見せてくれるんですが、
これがまたカッコいい!
けっして、親切でも優しくもない船長なんです。
でも海で生きるってことを(不正に)乗り込んだチムにも、ちゃんと求める姿が
やっぱり海の男だなぁ!と。
こういう船の世界、社会?ってのをストレートに感じ取れるのがチムシリーズの
魅力かなと思います。

小さいときによ〜く読んでいた本なので、私の持っている本はボロボロなんですが
今でもお気に入りの一冊です。
SaltyFriendsが船の科学館でやっていたお話会
http://saltyfriendstsushin.seesaa.net/article/162408270.html
でも使ったのですが、久々に読んでみてまた!新しい感動を覚えました。

船が好きな子供たちと一緒に読みたい一冊です。

チムとゆうかんなせんちょうさん―チムシリーズ〈1〉 (世界傑作絵本シリーズ―イギリスの絵本) [大型本] / エドワード アーディゾーニ (著); Edward Ardizzone (原著); せた ていじ (翻訳); 福音館書店 (刊)

(みっきー)
posted by SaltyFriends通信 at 09:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■□ 大阪市帆船「あこがれ」によるセイル・トレーニングと学校シンポジウム レポート by ふっくん □■

去る、平成24年2月18日(土) 13時〜16時に、大阪市住之江区南港北にあるATC ITM棟4階 セミナールームにて、『大阪市帆船「あこがれ」によるセイル・トレーニングと学校シンポジウム』(主催:公益財団法人大阪港振興協会  後援:国土交通省近畿運輸局、大阪市、大阪市教育委員会)が開催されました。このシンポジウムは、学校関係者の皆様に広くセイル・トレーニングを認識していただき、「教育」として帆船「あこがれ」を活用していただければ、との思いから開催されたものです。

akogareシンポジウム.jpg

講演内容は、まず船長から「セイル・トレーニング」とはどういったものか?という話からはじまり、その後に帆船「あこがれ」を使用し実際に航海を体験した参加3団体の報告がありました。そして、「セイル・トレーニング教育効果の『見える化』」と題し、セイル・トレーニングを体験してどのような変化が見られるのかを検証する方法の紹介などがありました。

実際に船に乗っての体験談をきくと、こんな効果もあったのだ!と驚くほどの変化も見受けられました。
以下に詳しくこのシンポジウムの内容をレポートさせて頂きます。次項有続きを読む
posted by SaltyFriends通信 at 09:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■■ 編集後記 ■■

先日、SFボラチームのW氏が、新潟で帆船「あこがれ」のボランティアを
してきたと教えてくれました。
そこで、メールマガジンの読者の方とお会いし、私のこともお話されたそうです。
長らく発行もできていなかったのに、忘れられていなくてよかった!
本当に、感謝、感謝ですね!
これからも!よろしくお願いします!

メッセージの宛先は全てコチラ ⇒ stbd@saltyfriends.com。
みなさまからのお便りお待ちしています!
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帆船で 海、 行く?『Salty Friends通信』毎月10日配信
 ★編集:みっきー(SaltyFriends http://saltyfriends.com
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